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耐震スリット材の要求性能
1. 耐火性能
耐震スリットを設ける壁は非耐力壁なので、耐火性能要求時間は1時間耐火です。
2.層間変形追従性能
1/100 の層間変形角に追従可能な寸法を確保し、かつ変形可能幅20mm以上確保する。
スリット材の巾は次式で示されます。
スリット幅=「変形幅」+「残存幅」+「圧縮幅」
この「変形幅」が有効スリット幅です。
スリット材(発泡スチロール、ペフタイトなど)が圧縮変形し、応力を伝達する危険についての実験を踏まえた
研究論文(※1)があります。下図の実験データで分かりますように、スリット材が80%押し潰された時点で急激に
荷重が増え応力を伝達し、有効スリット巾が80%になります。例えばスリット巾25mmでも有効スリット巾は20mm
になります。打ち込みタイプ(先施工)のスリット材はポリエチレン独立発泡体とロックウールを組み合わせたモノに
硬質エンビ製の補強材と取付金具を組み合わせたモノなので、さらに有効スリット巾が小さくなります。
前記研究論文(※1)の結論は
「目地材を発泡スチロールやペフタイトや気泡モルタルなど何れを採用するにしても、完全スリット目地とし、その場合
目地幅は30mmは危険であって、50mmにすべきである」

(この引用については、著者の承諾を得ています。)
※1) 鈴木 計夫・日下 仁志・角 泰宏
「耐震診断・耐震補強に関する考察」-和歌山県の場合を中心としてー
日本建築学会2004年8月北海道大会
学術講演梗概集 B-1構造Ⅰ、PP.233~234
3.水密性能
スリット部からの漏水がないこと。
シーリングの性能を確保するための目地幅の許容範囲
幅 10mm~30mm
深さ 10mm~30mm
シーリングの深さ=シーリングの幅×(1~1/2)
耐震スリットの幅を十分大きく確保し、変形可能幅を大きくすると、シーリングの幅と深さが大きくなり、シーリングの
品質管理と施工管理が難しくなります。この相反する要求性能を
後施工耐震スリットT50、T60は弾性耐火材と芯材を組み合わせることで、有効スリット幅を確保して、シーリングの最適深さを
確保し、目地幅を小さく設定出来ます。
後施工耐震スリットの特徴
ビィーパネル(目地型枠)でスリット部を設け、このスリット部にスリット材(弾性耐火材)を挿入して、これをバックアップ材
としてシーリングをするので、取り付けが簡単で止水が確実に出来ます。
1.スリット材を型枠に固定する金物が不要。
2.コンクリート打設時の側圧に耐える補強材が不要。
3.スリット材のズレが生じない。
4.スリット材が弾性耐火材なので、圧縮性(変形可能巾、変形復帰)を確実に確保出来る。
5.ビィーパネルを取外した後に弾性耐火材を挿入するので、スリット部の確認が出来る。
6.耐震改修工事のスリット材としても、使用できます。
7.後施工耐震スリットB25,B30はスリット巾=有効スリット巾なので、意匠上スリット巾を小さくする場合もスリット巾を確保できます。
8.後施工耐震スリットT50,T60は弾性耐火材(シリコンゴム)と芯材(アルミ角パイプ)とを組み合わせることで、有効スリット巾を確保して、
シーリングの最適深さを確保し、目地巾を小さく設定できます。また芯材がアルミなので、アッルミサッシと色を合わせることが出来、意匠上も
綺麗にできます。
地震でスリット材が押し潰されて応力を伝達する危険があり、そのためスリット巾を50mm確保する必要性が指摘されています。が、
シーリングの目地巾が30mmを超えると、見栄えが悪く、施工管理が難しく、シーリングの性能確保も難しくなります。
後施工耐震スリットT50、T60は有効スリット巾を確保してシーリングの最適深さを確保し、目地幅を小さく設定出来ます。
御社の計画物件に、建物の耐震性能を格段に向上させる後施工耐震スリットT50、T60
の採用を、ご検討下さい。
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完全スリット、垂直水平同形

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完全スリット、垂直水平同形

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完全スリット、垂直水平同形


柱側の片型枠を建て込み、ビーパネルに所定のアンカーピッチに穴を明けて、アンカー筋を挿通して
柱筋に結束する。次いで、壁側の片壁を建て込み、アンカー筋を壁筋に結束して返し型枠を建て込む。


所定のアンカーピッチに差筋されたアンカー筋の位置に合わせてビィーパネルに穴を明けて
ビーパネルを取り付け、壁の型枠を建て込む。
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後施工耐震スリット B25
スリット巾25mm、有効スリット巾 25mm
ビィーパネル
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工事名 : 中央倉庫 工事場所: 福井 発注 : 中央倉庫 施工 : 戸田建設 |
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