パレスチナ情勢




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潘事務総長とライス長官、相次ぎ自治区訪問(パレスチナ、3月25日)

 25日、ラーマッラーのパレスチナ自治政府議長府を潘国連事務総長とライス米国国務長官が相次いで訪問した。

 潘の自治区訪問は国連事務総長就任後では初めて。ラーマッラーに向かう前にベツレヘム郊外にあるアーイダ難民キャンプ
を視察した。


ハマース、ダハラーン任命を非難(パレスチナ、3月19日)

 ハマースは19日に声明を発出し、アッバースPA議長によるダハラーン元PSFガザ地区司令官の国家安全評議会議長任命を違
法行為と非難。任命撤回を求めた。
 ハマースとファタハはサウジの仲介により西岸・ガザ全域に広まっていた武装抗争を収拾、17日に立法評議会(PLC=自治
政府の国会に相当)の承認を得て、挙国一致内閣を発足させたばかり。


「イスラエルは消滅へと向かっている」(パレスチナ、3月7日)

 6日、ハマースのマシュアル政治局長はテヘランを訪問、アハマディネジャード大統領、ムッタキ外相らと会談した。
 2月8日にサウジ王室の強い介入により、ハマースとファタハの間で挙国一致内閣樹立を決めたメッカ合意が成立した後、


「イスラエルが捕虜交換交渉を妨害」(パレスチナ、2月23日)

 カイロ訪問中のマシュアル・ハマース政治局長は23日、
「捕虜交換交渉を妨害している」
とイスラエル政府を非難。昨夏以来ガザでゲリラの人質になっているギルアド・シャリート軍曹の父親に対して、シャリートとパレスチナ人政治犯数百人の交換交渉を実現させるべく、イスラエル政府に圧力をかけるよう求めた。


速報:合意成立(パレスチナ、2月8日)

 ベイルート時間で8日午後9時より、アブダッラー国王らサウジ首脳の立会いのもと、ファタハとハマースの代表団は挙国一
致内閣樹立で合意したことを発表。アッバースPA議長とマシュアル・ハマース政治局長がそれぞれを代表して合意文書に調印
した。アッバースPA議長は正式にハニーヤ現首相に対し、首班として次期PA内閣組閣をするよう委任した。


メッカ協議開始(パレスチナ、2月7日)

 7日午後からアッバースPA議長、マシュアル・ハマース政治局長らファタハとハマース首脳は直接協議を開始した。
 会合はメッカのカーバ神殿を見下ろす王宮の中で行われ、冒頭アッバースとマシュアル、ハニーヤ首相らがそれぞれ演説。


本格協議は7日から(パレスチナ、2月6日)

 6日、サウジの主宰で連立内閣協議をサウジで行うことになったファタハとハマースの代表団はメッカ入りし、それぞれ個別にホストのアブダッラー・サウジ国王と会談した。ファタハとハマースの直接的な協議は7日に順延された。


アッバースとマシュアル、電話会談(パレスチナ、2月2日)

 午前中の激しい武装衝突を受けて、2日正午の礼拝の後、ファタハ・ハマース両派の代表はガザのエジプト大使館で停戦協議を行った。協議後にハマースのニザール・ライヤーンとファタハのアブドル・ハキーム・アウワードが記者団に対して停戦合意成立を発表した。


アッバース、マシュアル再度会談へ(パレスチナ、2月2日)

 1月21日にダマスカスで会談したばかりのアッバースPA議長とマシュアル・ハマース政治局局長は6日にメッカで会談することになった。ハマースとファタハ両筋が伝えた。
 

ガザ内戦で6名死亡(パレスチナ、2月1日)

 1日午後、エジプトからガザに入ったファタハのトラックの車列(ハ・アレツ紙電子版では4両、アル・ジャジーラ電子版では2両)が、ガザ市へ向けて北上する途中、ガザ中部のブレイジュ難民キャンプ近くでハマース民兵(カッサーム旅団および内務省執行部隊)の襲撃を受け、車列を警護していたPA議長警護隊の5名と通行していた子供1名が死亡。55人以上の負傷者が出た。


サウジ、調停に乗り出す(パレスチナ、1月28日)

 28日、サウジのアブダッラー国王はファタハとハマースの間で続く武力抗争を
「清浄なパレスチナの地を穢し、パレスチナ人民の闘争の歴史を貶める行為」
と非難するとともに、両派首脳を
「中立的な環境で、他者の干渉を受けずに協議に専念できる様に」、
メッカに招待した。


速報:トップ会談で結果出ず(パレスチナ、1月21日)

 21日夜、ダマスカス訪問中のアッバースPA議長は市内でハマースのトップ、マシュアル政治局局長と会談。自治区で抗争を深めるファタハ・ハマース双方のトップ会談は2005年以降初めて(ファタハの組織機構上のトップはチュニスに居るPLO政治局長のファルーク・カッドゥーミであるが、ファタハの政治活動の中心が西岸・ガザ地区に移った現在、PA議長であるアッバースがファタハのトップであると見なして問題ないであろう)。


ハルーツ参謀総長辞任(パレスチナ、1月17日)

 16日夜、イスラエル軍のハルーツ参謀総長はオルメルト首相に辞表を提出、受理された。当面はカプリンスキー参謀次長が暫定参謀総長を務める。


入植地拡大の入札公示(パレスチナ、1月15日)

 イスラエル住宅省は15日、西岸地区最大の入植都市マアレ・アドミムにおける住宅44戸の新規建設工事のための入札を公示。各紙の紙面上で入札条件を公開した。


アッバース、マシュアル会談実現?(パレスチナ、1月12日)

 12日付シャルク・アル・アウサト紙やAFP通信の報道によれば、ファタハ・ハマース間の緊張を緩和させ、挙国一致内閣結成に向けた交渉がダマスカスやカイロで活発に行われている。


内務省執行部隊を4倍に拡大(パレスチナ、1月6日)

 6日、アッバースPA議長は声明を発出し、
「(内務省)執行部隊は幹部であれ、兵員であれ、即座にPA治安機関に編入されるべし。編入されざる場合は違法な存在としてしかるべく対処する」


速報:ファタハ、ダハラーンを名指しで非難(パレスチナ、12月15日)

 15日朝、ガザ市で記者会見を開いたハマースのスポークスマン、イスマイール・ラドワーンは14日にラファハでハニーヤPA首相の車両が銃撃された事件について、
「ムハンマド・ダハラーンが謀ったハニーヤ暗殺計画」


速報:PA首相のボディガードが死亡(パレスチナ、12月15日)

 エジプトの介入により、ハニーヤPA首相は持参してきた巨額の資金をエジプト側に残しガザに越境、帰国を果たした。


ハニーヤ首相、ラファハで足留め(パレスチナ、12月14日)

 14日、エジプトからラファハ境界を通過してガザに戻ろうとしたハニーヤPA首相が、イスラエルによって越境を拒まれており、14日午後7時半現在まで国境のエジプト側で足留めをくらっている。


速報:西岸、ガザで23人殺害される(パレスチナ、11月8日)

 8日早朝、戦車と迫撃砲の砲弾がガザ北部ベイト・ハヌーンの住宅を直撃し、民間人ら少なくとも18名が死亡した。負傷者も35名にのぼる。死亡者の中には73歳の婦人や9歳の少年も含まれているという。


ガザで大規模軍事作戦(パレスチナ、11月1日)

 1日未明よりイスラエル軍はガザ北部のベイト・ハヌーン村に対して空軍機、歩兵部隊、装甲車両を投入した大規模なゲリラ掃討作戦を展開。パレスチナ側に6名の死者が出た他、50名程度が負傷した模様だ。なおイスラエル軍も兵士一名を失っている。


捕虜交換成立間近か?(パレスチナ、10月28日)

 28日、ガザを拠点とするパレスチナのゲリラ組織、民衆抵抗委員会(PRC)は声明を出し、PRCとカッサーム旅団、イスラーム軍の三組織がイスラエルとの捕虜交換を求めるエジプトの調停を受け入れたと発表した。


ファタハ活動家殺害(パレスチナ、10月22日)

 22日未明、ガザのブレイジ難民キャンプでファタハとハマースの武装衝突があり、ファタハ側のムハンマド・シハーデが死亡、他に4名が負傷した。


首相の車列、襲撃さる(パレスチナ、10月20日)

 20日、ガザのヌセイラート難民キャンプの近くをハニーヤ首相の車列が通りかかった際、武装グループが車列を銃撃。死傷者は出なかったが、車両のうちの一台が炎上した。


ガザでハマース活動家3名殺害(パレスチナ、10月13日)

 13日、イスラエル空軍機はガザ北部のベート・ラヒヤを走行中の車両を標的にミサイルを発射し、搭乗していた3名を殺害、通行人ら5名を負傷させた。イスラエル軍の発表ではこの車に乗っていた3名はカッサーム・ミサイル発射を任務とするハマース細胞組織のメンバーで、この日もミサイル発射に向かうところを攻撃したと言う。


マシュアル、「イスラエルを承認せず」(パレスチナ、10月12日)

 ハマース政治局長のハーリド・マシュアルは12日付アル・ハヤー紙インタビューで、カタルが行っているファタハとの挙国一致内閣結成交渉が行き詰っているのは
「米国が(ハマース主導のPAとの対話・交渉・支援再開の条件として)カルテット(中東和平四者会議;米、露、国連、EUの四者で構成)案に固執しているから」
と説明。


速報:イスラエルを断じて承認せず(パレスチナ、10月6日)

 6日午後、ハマースはガザのスポーツスタジアムで数万人規模の集会を開催、ハニーヤPA首相が長大な演説を行って、混乱を極める情勢についてのハマースの立場を明らかにした。


議長警護隊を強化(パレスチナ、10月5日)

 4日にラーマッラーとエルサレムを訪問したライス米国国務長官は、アッバースPA議長、オルメルト・イスラエル首相とそれぞれ会談。ハマースとの権力闘争の真っ只中にあるアッバース議長の立場を強化するため、イスラエルがPAに代行して徴収した関税収入をPAに還付することなどを要請した。

 5日付イスラエル紙「イディオット・アハロノト」電子版によれば、それだけではなくライスはアッバース議長の身辺警護を担当する議長警護隊の強化と、カルニ検問所(ガザとイスラエル領内の貨物窓口)の機能強化のため、2,000万ドル相当の支援を申し出たと言う。


ハマース活動家射殺(パレスチナ、10月4日)

 4日朝、西岸地区北西部カルキリヤの近くで、武装グループによってハマース活動家が暗殺される事件が起きた。

 被害者はカルキリヤ地区におけるハマース指導者の一人、ムハンマド・オウデ。4日朝、ハブレ村のモスクで礼拝を終えて出て来たところを武装グループに銃撃され病院に運ばれたが落命した。住民の証言では武装グループはイスラエルのナンバープレートの車両で現場に乗りつけ、いきなり発砲したと言う。


アクサ旅団、マシュアルに死刑宣告(パレスチナ、10月3日)

 ファタハの民兵組織「アル・アクサ殉教者旅団」は3日、ロイター通信宛に声明を送りつけ、ダマスカスに亡命中のハマース政治局局長ハーリド・マシュアルらに死刑を宣告した。

 声明は、マシュアルの他PA内相のサイード・シヤーム、内務省ユーセフ・ザッハールの三名を名指しして
「薄汚い扇動者の頭目ども」
と非難、処刑を執行して見せしめにする、と脅している。


ファタハとハマースが衝突、8名死亡(パレスチナ、10月1日)

 1日、ガザと西岸地区の各地でファタハ支持者とハマース支持者の衝突が起き、治安部隊要員など双方で少なくとも7名が死亡、80名近くが負傷する事態へと発展した。


ハマース、「神にかけてイスラエルを承認せず」(パレスチナ、9月30日)

 29日、ガザのジャバリア難民キャンプでハマースは数万人規模のデモを開催。演壇に立ったPLC議員のムシール・マスリは
「殺されてもイスラエルを承認したりはしない」、
「いわゆる『イスラエル』と、イスラエル承認を我々に強要する者たちを罰するよう、神に願う」、
と、あくまでも組織としてイスラエル承認を拒む強硬な姿勢を打ち出した。


ガザ銃撃で5名死亡(パレスチナ、9月15日)

 15日、ガザ市郊外シャーティ(「海浜」の意)難民キャンプ近くで、武装グループが通りがかりの車の中から銃を乱射し、パレスチナ人5名を殺害する事件が起きた。5名のうち1人はPA総合情報局で国際部長を務めるジャッド・ターイエで、残りの犠牲者の中にも情報機関関係者が居る可能性がある。
 

数日内に内閣改造か?(パレスチナ、9月11日)

 アッバースPA議長は11日、
「挙国一致内閣組閣についてハマースと合意した。今後48時間以内にハニーヤ内閣は辞任する。挙国一致内閣の早期樹立を望む」
と語り、ハマース単独のハニーヤ内閣の改造が近いことを示唆した。
 

兵士解放を求めて集会(パレスチナ、9月1日)

 8月31日夜、テルアビブのラビン広場でヒズボッラーとパレスチナ・ゲリラの捕虜となっているイスラエル軍兵士3名の解放を求める人々が超党派で集会を開いた。警察の発表では参加者は3〜4万人。


封鎖解除をめぐり平行線(パレスチナ、8月30日)

 アナン国連事務総長は30日、昼食を挟みオルメルト・イスラエル首相と会談し、イスラエルによるレバノンの海空封鎖解除問題を協議したが、完全に平行線をたどった模様だ。


ペレツ国防相「封鎖早期解除を望む」(パレスチナ、8月29日)

 29日、レバノン訪問を終えた後にイスラエル入りしたアナン国連事務総長は、ペレツ国防相とテルアビブで会談。会談後の記者会見で、イスラエルとヒズボッラー双方に対して安保理決議第1701号を遵守し停戦を安定させるよう要請した。


18%がヒズボッラーを応援?(パレスチナ、8月24日)

 世論調査で知られるダハフ研究所が21日にユダヤ系、アラブ系イスラエル人500人を対象に実施した調査によれば、
「第五次レバノン戦争においてアラブ系イスラエル人はことごとくヒズボッラーの勝利を望んでいた」
と考えるユダヤ系イスラエル人の割合は15%。


速報:大統領官邸捜査(パレスチナ、8月22日)

 イスラエル警察は21日夜、エルサレムの大統領官邸に立ち入り捜査を行い、カツアーブ大統領のコンピューターや書類などを押収した。22日に警察と大統領府の双方が認めた。


参謀総長が株売却(パレスチナ、8月15日)

 15日付イディオト・アハロノット紙は、イスラエル軍のハルーツ参謀総長が第五次レバノン戦争のきっかけとなったヒズボッラーによる7月12日のイスラエル兵拉致作戦の直後に、所有していた株を売却していたことを報じている。
 株の銘柄や額などの詳細には触れていないが、戦争指導の最高責任者が戦争勃発後、しかも自らの指揮下にある兵士が拉致され殺害されたと言うのに、真っ先に個人資産を守る措置をとっていたとなれば、前代未問のスキャンダルだ。
 同紙によれば、軍もハルーツの株売却の事実を認めているが、
「参謀総長は他のイスラエル国民と同様、家計をやりくりしている」
と、開き直りとも受けとれる釈明をしている。


ハニーヤPA首相暗殺未遂?(パレスチナ、8月7日)

 7日、ラーマッラーのPA議長府に届いたハニーヤ議長宛の封筒を議長府スタッフが開封したところ、中から揮発性の物質が出てきてこのスタッフは意識を失った。他にも少なくとも近くに居た3名がやはり意識を失い病院に運ばれた。
 事件の後、議長府の職員はいったん全員が議長府ビルから退去した。


エリコ刑務所で私刑執行(パレスチナ、8月4日)

 イスラエル紙「イディオト・アハロノット」のウェブサイトによれば、エリコのPA刑務所にファタハ系のアル・アクサ殉教者旅団の武装メンバーが警官を装って侵入、服役者6名を銃殺したという。


停戦へシャトル外交開始(パレスチナ、7月30日)

 29日夜、テルアビブからエルサレムに入ったライス米国務長官は首相官邸でオルメルト首相と夕食を挟み数時間にわたり協議を行った。米国側からはウェルシュ国務次官補(中近東担当)、エイブラムズ国家安全保障委員会中東アフリカ局長の両名、イスラエル側では首相側近のトルボヴィッツ博士、トルグマン外交顧問、シャムニ軍事顧問らが同席した。しかし協議の主要部分は余人を交えずオルメルトとライスの二人だけの間で行われた模様だ。


ガザでも19名殺害(パレスチナ、7月27日)

 26日のレバノン南部ビント・ジュベイルの戦闘に関して、イスラエル軍は部隊がヒズボッラー・ゲリラの待ち伏せを受けて兵士8名が戦死、3名が重傷を負い、大規模な救出作戦の後、遺体と負傷者はイスラエル領内にヘリコプターで搬送されたことを夜になってようやく認めた。

 一方、ガザでもイスラエル軍のハマース・ゲリラ掃討作戦は続いている。ハ・アレツ紙電子版によれば、26日一日でガザでイスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は19名。このうちゲリラは少なくとも9名、他に子供3名が含まれている。これで先月末に始まったイスラエル軍のガザ攻撃以来、パレスチナ側の犠牲者は140名。この約半数が非戦闘員だと言う。


マシュアル、捕虜交換に固執(パレスチナ、7月10日)

 ハマースのマシュアル政治局長は10日、ダマスカスで記者会見を開き、ゲリラが拘束しているイスラエル軍のシャリート軍曹を
「戦時捕虜であり、国際法と国際条約の適用を受けるべき存在」
であるとし、
「我々の目的と倫理に則って、殺害することはしない。しかしイスラエルがパレスチナ人政治犯の釈放に応じない限り、シャリート軍曹を解放するわけにはいかない」
と、あくまでも捕虜交換にこだわる姿勢を示した。


侵攻拡大(パレスチナ、7月7日)

 6日、イスラエル軍はガザ北部ベート・ラヒヤや南部のアバサーン村周辺を中心に侵攻を拡大。一日でパレスチナ側の死者は22名に及んだ。その大半はベート・ラヒヤへの空爆の犠牲者で、ゲリラだけではなく民間人も含まれる。一日でこれだけの死者が出たのは2004年10月のハーン・ユーニス難民キャンプ攻撃(死者16名)以来。


イスラエル領での攻撃示唆(パレスチナ、7月2日)

 イスラエル軍によるガザ攻撃が続く中、カッサーム旅団(ハマース軍事部門)スポークスマンのアブ・オベイダは
「イスラエルがパレスチナのインフラ破壊をやめないのであれば、我々もイスラエル領内の学校や発電所など、インフラを狙う。我々にはまだまだオプションがある」
と発言。2003年の停戦(ホドナ)以来、控えてきた民間人を狙ったイスラエル領内での「殉教攻撃」(イスラエル側から見れば「自爆テロ」)の再開を仄めかした。


エジプトの調停(パレスチナ、6月30日)

  エジプトのムバラク大統領は30日付アル・アハラーム紙のインタビュー記事で
「ハマース指導部は条件付きでシャリート軍曹の解放に同意した。一方イスラエル側とは合意に達していない」
と語った。


ガザ北部へも侵攻か?(パレスチナ、6月28日)

  28日、イスラエル空軍はガザ南部のハマース・ゲリラの軍事教練施設を空爆。その一方で北部のベート・ハヌーン村の住民に対し、村から立ち退くよう求めるビラを撒いた。ペレツ国防相は既にガザ北部への侵攻作戦の許可も出しており、今後イスラエル軍はベート・ハヌーン周辺で、イスラエル領内へのカッサーム・ロケット攻撃を続けるゲリラ細胞を掃討する作戦を展開すると見られる。

 
帰ってきたイスラエル軍(パレスチナ、6月28日)

 前夜の空爆に続き、イスラエル軍の戦車・装甲車部隊は28日未明からガザ南東部のソファ検問所を越えてラファハ市東部に侵攻。ガザ空港などを占領した。ギルアド・シャリート軍曹がガザ南部で拘束されているという情報に基づいた行動らしい。現場は概して無人地域で、現地時間で午前10時現在までイスラエル軍とゲリラの間の目立った交戦は報じられていない。


ガザの橋梁破壊(パレスチナ、6月28日)

 現地時間で28日深夜零時前にイスラエル空軍機はガザ地区の三箇所に対して爆撃を加えた。そのうちの一箇所ではガザを南北に結ぶ道路の橋梁が標的で、橋は破壊された。


速報:国民投票回避へ(パレスチナ、6月27日)

  マルワン・バルグーティPLC議員らイスラエルの獄中にあるパレスチナ人政治犯が連名で起草した「政治犯の合意文書」をめぐる協議をコーディネートしてきたアブ・ナジャ前PLC副議長(ファタハ所属)は27日、ファタハとハマースが文書を承認することで合意したと発表。ハマースのアブ・ゾホリ報道官も別途ハマースが文書に合意したことを認めた。


女性と未成年釈放を要求(パレスチナ、6月26日)

 25日にイスラエル軍兵士ギルアド・シャリートがガザでゲリラの捕虜となった事件は、現地時間で26日午後7時半現在まで依然として解決していない。
 26日には三つのゲリラ組織(カッサーム旅団=ハマース、ナーセル旅団=民衆抵抗委員会、イスラム軍)は連名で文書をガザのメディアに送りつけ、
「シャリートに関する情報提供と引き換えに、(イスラエルの獄中の)パレスチナ人政治囚のうち、女性と18歳以下の者を釈放するよう」
要求した。


イスラエル兵捕虜に(パレスチナ、6月25日)

 25日未明、ガザ南部とイスラエル領の境界線に位置するイスラエル軍施設に、ガザからトンネルを用いて侵入してきたゲリラ8名が攻撃を加え、イスラエル軍の兵士2名が死亡、数名が重傷を負った他、一名がゲリラの捕虜となりガザに連行された。この際の交戦で、ゲリラの側にも死者2名が出ている。この交戦の後、イスラエル軍はガザへ通じるすべての検問所を封鎖、ヘリコプターの支援を受けた戦車がガザ領内への小規模な侵攻作戦を行った他、空軍機もガザ各地を爆撃、海上には巡視艇が展開するなど、厳戒態勢を敷いており、本格的なガザ侵攻作戦発動も排除出来ない。


PLO代表単独インタビュー(パレスチナ、6月20日)

 20日、ベイルートのPLO代表部においてアッバース・ザキPLO代表の単独インタビューを行った。

 ファタハ中央委員もつとめるザキ代表は、駐レバノン代表とは言え、自治区や国外での任務も抱えており、当面はレバノンに10日間程度やって来て10日ほどは留守にするという生活。限られたレバノン滞在中のスケジュールは超過密で、連日レバノン政府首脳や在レバノンのパレスチナ関係者との会談予定がぎっしり詰まっている。
 そんな超多忙なザキ代表が無名の「ベイルート通信」のインタビューに応じてくれたのは、編集人が知己であったからだ。



どことなく(髪型とスーツのせい?)演歌歌手のような渋い雰囲気を漂わせるザキ代表。20日、駐レバノンPLO代表部にて編集人撮影。


速報:ガザ空爆で9名死亡(パレスチナ、6月13日)

  13日、イスラエル空軍機はガザ市内でジハード活動家が乗る自動車を標的にミサイル2発を発射、子供二人を含む9名が死亡した模様。ハ・アレツ紙電子版によればジハードのメンバーはカッサーム・ロケット砲をイスラエル領内に向けて発射するために、発射拠点に向かう途中であったという。


ラーマッラー首相府放火(パレスチナ、6月12日)

 パレスチナ自治区におけるファタハとハマースの対立は、双方のトップ(アッバースPA議長とハニーヤ首相)の直接協議にもかかわらず、日々着実にエスカレートしており、もはや内戦状態と表現するしかない状況だ。

 議長が「政治犯合意文書」の是非を問う国民投票実施を決定したことに対し、獄中でこの合意文書作成に関わったハマースとジハードのメンバーが
「合意文書は国民投票にかけるためのものではない。文書は政治的に利用されている」
と抗議、文書への署名撤回を発表した。さらにハマースは12日PLC緊急セッションを召集、国民投票の合法性の審議を開始。国民投票の法的正当性を否定する戦術に出た。
 ここまでが平和的手段による政治闘争。


人質無事解放さる(パレスチナ、6月11日)

 10日アル・アクサ殉教者旅団によってナブルスで誘拐された青年ベンジャミン・フィッシュバインは、その後無事にPSF(PA治安予防部隊)、さらにイスラエル側に引き渡され、イスラエル軍の簡単な事情聴取を受けた後、エルサレムの自宅に戻った。


ファタハ、イスラエル人誘拐か?(パレスチナ、6月11日)

 10日夜、ファタハの「アル・アクサ殉教者旅団」を名乗る何者かによってロイター通信社にビデオが送りつけられた。このビデオによれば、アル・アクサ旅団は「ベニヤミン・フィッシュバイン」なるイスラエル人青年をナブルスの近くで誘拐、イスラエルの獄中にあるパレスチナ人政治犯を釈放しないなら、フィッシュバインを処刑するとしている。


7月26日に国民投票実施(パレスチナ、6月10日)

 10日、ラーマッラーでアッバースPA議長はアブドッラヒーム議長府長官とともに、PLCやメディア関係者を前に、7月26日にイスラエルの生存権の是非を問う国民投票を実施することを発表した。
議長は、
「(自治政府の憲法に相当する)パレスチナ基本法を読み直してみたが、国民投票をしてはならないという規定はどこにもない。決めるのは国民だ」
と語り、国民投票を違法と見なすハマースに反駁した。


交渉決裂 国民投票実施へ(パレスチナ、6月5日)

 アッバースPA議長は5日夜、ハマースを含むパレスチナ各派代表団との交渉の席で、イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人政治犯が連盟で起草した合意文書の是非を問う国民投票実施に踏み切る意向を表明した。


「国民投票は時間の無駄」(パレスチナ、5月30日)

 非同盟諸国会議に参加するためマレーシアを訪問中のザッハールPA外相は29日、記者団に対し、アッバース議長の国民投票提案(下記記事参照)を
「時間の無駄だし、だいいちPAにはそんなことに費やすカネが無い。なんぴとたりともイスラエルを信用することは出来ない。誰がイスラエルを承認するものか」
と一蹴した。


国民投票でイスラエル承認か?(パレスチナ、5月25日)

 ハマースとファタハの間で加速する対立と衝突を収拾するため、25日からラーマッラーでパレスチナ版国民対話会議が開催された。その冒頭でアッバースPA議長は、イスラエル獄中の両派活動家が合同で作成した合意文書を承認するよう、ハマース政府に求めた。
 この文書は、ファタハ高等委員会のマルワーン・バルグーティが中心になってまとめたもので、1967年の第三次中東戦争の前の時点におけるイスラエルとヨルダン、エジプト両国の軍事境界線を国境とするパレスチナ独立国家を建国するという内容。これに従えば、新国家の領土は西岸地区、東エルサレム、ガザ地区にとどまり、現イスラエル領は含まない。つまりハマースがこれを承認した場合、間接的にイスラエルの生存権を承認することになる。ハマースが今後10日経っても承認しない場合、40日以内に国民投票にかける、とアッバースは語っている。

 ハマースとファタハの現在の対立は、本質的にどちらがパレスチナを代表するかという権力闘争であって、単なる政治路線の差異をめぐる対立ではない。だから、仮にどちらかが既定の政治路線を大きく変更しても、それで危機が完全に収拾されるわけではない。だがイスラエル承認と言うのはハマースにとっては組織発足以来の最大の路線転換であり、もしそれに踏み切った場合、ファタハとの間の緊張が一時的には鎮静化されるかもしれない。


内務治安機関長官暗殺計画?(パレスチナ、5月21日)

 PA治安筋によれば、21日午後、ガザ市内の路傍で70キログラム相当の爆発物が発見され、治安部隊が一帯を閉鎖・除去した。この道路はアブ・シュバーク内務治安機関長官が通勤に用いる道で、他の要人は用いないところから、治安筋は長官を狙った暗殺計画であるとみている。


総合情報局長官暗殺未遂(パレスチナ、5月20日)

 20日、ガザ市にあるPA総合情報局本部で、アブ・ラジャブ長官が専用エレベーターに乗り込もうとしたところエレベーター内部で爆発が起き、ボディーガード一名が死亡した他、アブ・ラジャブも重傷を負い、ガザ市内の病院に運ばれた。その後テルアビブのイヒロフ病院に運ばれたが、生命には別条は無い模様。


ハマース資金没収(パレスチナ、5月19日)

 未明の両派治安機関の武装衝突に続き、ハマースとファタハの関係をさらに緊張させる出来事が19日に起きた。
 
 カタールへの外遊からエジプト経由で陸路ガザに戻ろうとしたハマース報道官のサーミ・アブ・ゾホリのベルトの下から、大量のユーロ現金が見つかったのである。見つけたのはEUが派遣する国際監視団の要員。アブ・ゾホリはこの後いったんラファハ検問所監視当局に拘束され、所持金(正確な金額は発表されていないが、800,000米ドル相当と報じられている)はパレスチナ税関に没収された。
 EUの国際監視団によれば、2,000ドル以上の現金を持ち込む場合は、事前にパレスチナ側の入国監視当局と調整し、資金源を明らかにするという規定があり、今回のアブ・ゾホリの行動は不法持込にあたると言う。


自治区の緊張高まる(パレスチナ、5月19日)

 西岸、ガザ地区で、ハマースとファタハの間でここ数日の間に緊張がどんどんと高まっている。
 きっかけは17日に、ハニーヤ政府が組織した新たな治安部隊が発足したことである。この治安部隊は実質的にはハマースの武装部門、カッサーム旅団である。オスロ合意の後に、ファタハが傘下の武装グループを自治政府のいくつかの治安部隊に吸収したのと同じことを、政権を奪取したハマースがやったのである。


ヨルダンでハマース活動家20名逮捕(パレスチナ、5月10日)

 10日、ヨルダン政府スポークスマンのナーセル・ジューデが明らかにしたところでは、先月発覚した武器密輸・隠匿事件に関連してこれまでにヨルダン当局に逮捕されたハマース活動家は20人に達すると言う。


衝突再燃(パレスチナ、5月9日)

 前日のハーン・ユーニス郊外の武装衝突のほとぼりが冷めない9日朝、今度はガザ市内でハマースとファタハの衝突が再燃、ハ・アレツ紙電子版によれば子供5名を含む10名の負傷者が出た。


速報:ラーマッラーのPLC議場が炎上(パレスチナ、5月8日)

 アル・ジャジーラなどの報道によれば8日午後1時半ころ、ラーマッラーのPLC議場に火の手が上がった。どのようにして火がついたか状況は不明だが、この日未明に起きたガザにおけるハマースとファタハの武装衝突事件と関連があるとすれば、衝突が西岸地区にも拡大する恐れがある。


ファタハとハマースの衝突(パレスチナ、5月8日)

 8日未明、ガザ南部のハーン・ユーニス市近くのアバサーン村でファタハとハマース支持者の武装衝突が起き、少なくとも3名が死亡した。このうち2名はファタハ、1名はハマースのメンバーらしい。他に11人の負傷者が出ており、うち一名はPA予防治安部隊(PSF)のメンバーで重体と言う。


ガザ空爆で5名死亡(パレスチナ、5月5日)

 5日夜、イスラエル軍はガザでゲリラ組織「民衆抵抗委員会」の事務所を空爆、5名を殺害した。負傷者も数名出ている模様。
 一方西岸地区のナブルスでも、ゲリラ掃討作戦を行っていたイスラエル軍が、投石で「応戦」するパレスチナ人の青年を一人射殺している。


チョコレートに御用心(パレスチナ、5月5日)

 今週テルアビブで発刊されたイスラエルのジャーナリスト、アハロン・クラインの新著のテーマはワディーア・ハッダードの死の真相である。
 ハッダードと言っても、ピンと来ない人が多いかもしれないが、かつてジョルジュ・ハバシュとともに初めはアラブ民族運動(ANM)、後にはPFLPの結成に携わったパレスチナ現代史の大物だ。60年代末から70年代前半に世界を騒がせたPFLPによる一連のハイジャック事件を立案、指揮して有名になった。1972年に日本赤軍と組んで実行したテルアビブ空港攻撃事件の首謀者ともされる人物である。


イラン、「真っ先にイスラエルを攻撃」(パレスチナ、5月3日)

 イランの学生組織系通信社によれば、イラン革命防衛隊の司令官のひとり、ムハンマド・ダハカーニは
「米国が悪事を働いたら、イランは真っ先にイスラエルを攻撃する」
と語り、イランの核開発施設に対して米国が軍事行動に打って出た場合、報復対象にイスラエルを加えることを明言した。


PA議長、内閣罷免を示唆(パレスチナ、4月24日)

 CNNのトルコ語放送は24日、アッバースPA議長のインタビューを放映した。
 このインタビューの中で、議長はハマース政府に対し、
「現実と直面し、イスラエルと交渉すべきだ」
とイスラエル承認・交渉開始へ政策転換を迫った。


アッバース議長、「狼」を解雇(パレスチナ、4月21日)

 21日、PLO執行委員会がラーマッラーで開催され、20日にシヤームPA内相が発表した新規治安部隊創設と、その責任者に「民衆抵抗委員会」のアブ・サムハダーナ(本日配信記事で、「サムハダーニ」「アブ・サムハダーニ」など、表記に乱れがあり、混乱を招きましたことをお詫びいたします。今後は「アブ・サムハダーナ」で統一します)を任命する決定を無効にした。


養鶏場を守る狼!!(パレスチナ、4月21日)

 20日、PAのシヤーム内相は各派の武装部門からメンバーを募り、新たな治安部隊を設立することを決定。ファタハ系列の武装ゲリラ組織、「民衆抵抗委員会」の指導者であるジャマール・アブ・サマハダーニをそのトップに任命した。


ザッハール外相、シリア訪問(パレスチナ、4月20日)

 パレスチナ自治政府のザッハール外相は20日ダマスカスを訪問、アサド大統領、ムアッリム外相と会談した。


ヨルダン、ザッハール外相の来訪拒否(パレスチナ、4月19日)

 19日にパレスチナ自治政府のザッハール外相はヨルダン訪問を予定していたが、前日の18日になってヨルダン政府は唐突に訪問受け入れをキャンセル。政府スポークスマンのナーセル・ジューデがキャンセルの理由を
「ハマース活動家がヨルダン国内にミサイル砲や自動小銃を密輸入し、アンマンなどで破壊活動を計画していた」
と説明した。
 

速報:イスラエル軍がガザ空爆(パレスチナ、4月18日)

 現地時間で18日午前零時過ぎ、イスラエル軍のヘリコプターはガザ市東部のシュジュアイーヤ地区にミサイル砲を用いて爆撃を加えた。攻撃対象や被害の程度などはまだ不明。17日にテルアビブで起きたイスラム聖戦による自爆攻撃への報復であろう。


テルアビブで自爆攻撃(パレスチナ、4月17日)

 17日、テルアビブ市南部にある中央バス・ターミナル近くのシュワルマ屋で大規模な爆発が起き、居合わせた客ら少なくとも6名が死亡、30人以上が負傷した模様。イスラム聖戦とファタハ傘下の武装組織、アル・アクサ殉教者旅団が犯行声明を出した。政権政党となったハマースの関与を示す情報は現在のところ出ていない。アッバースPA議長は攻撃を批判する声明を発出した。


警官が自治政府施設占拠(パレスチナ、4月15日)

 パレスチナ自治政府のハニーヤ首相が14日、ジャバリヤのモスクで語った言葉は、邦字紙でも
「塩とオリーブを食べて生き抜く」
「調味湯とオリーブの実を食べる」
などなど、様々に訳されて紹介されている。ただ、これらの記事はいずれも少し不正確だ。


治安機関支配をめぐる暗闘(パレスチナ、4月7日)

 7日付サフィール紙は、治安機関の支配をめぐるハマースの新PA政府とPLOの間の暗闘を報じている。記事の概要は次のようなもの。


ハニーヤ政府が武器取締りへ(パレスチナ、3月31日)

 31日、ガザ市内にあるアル・コドス市民大学の校舎近くで、正午の礼拝に向かうハリール・アル・カウカの車両が爆発、アル・カウカは即死した。
 アル・カウカはファタハから分派した「民衆抵抗委員会」の武装部門「ナーセル・サラーハッディーン旅団」の活動家で、ガザ南部からイスラエル領に向けたミサイル攻撃を行う細胞組織のリーダー。イスラエル軍はアル・カウカ暗殺への関与を認めていないが、過去にもアル・カウカを狙ったことがあり、イスラエルが関与している可能性は濃厚だ。


ハニーヤ内閣発足(パレスチナ、3月29日)

 29日、ガザのPA議長府においてハニーヤ首相以下新政府閣僚はアッバース議長の立会いで宣誓式を行った。西岸地区出身の閣僚はイスラエルによってガザへの移動を禁じられたので、ビデオ会議方式でラーマッラーにて宣誓式に参加した。
これによって正式にハニーヤ内閣が発足する。

 
速報:カディーマ第一党に(パレスチナ、3月28日)

  28日実施されたイスラエルのクネセット選挙の投票は午後10時に締め切られた。各種出口調査によれば、オルメルト暫定首相のカディーマ党が29議席を確保、第一党になるのは確実な情勢だ。32議席を獲得する、という調査結果もある。ただしこの数字は新党発足直後の予測(40議席)はかなり下回る。


27日のPLCで承認か(パレスチナ、3月23日)

 22日のPLO執行委員会はイスマイル・ハニーヤの新政府の施政方針を審議。新政府に対し、
「PLOがパレスチナ民族の唯一政党の代表であること」
を承認するよう求めた。
 

ハニーヤ内閣閣僚リスト提出(パレスチナ、3月20日)

 19日、ハマースの首相候補イスマイール・ハニーヤはガザのPA議長府にアッバース議長を訪問し、24閣僚からなる閣僚リストを提出した。
 新内閣の主な顔ぶれは次のとおり。

・ハニーヤ首相(青年スポーツ相兼任)
・マハムード・ザッハール外相(西岸・ガザにおけるハマースの最高幹部)
・サイード・シヤーム内相
・オマル・アブドッラーズィク蔵相(米オハイオ大学卒、ナブルスのナジャーハ大学教授)
・ナーイフ・ルジューブ(宗教財産相、ジブリール・ルジューブPA治安問題顧問の弟で、ジブリールがPSFの西岸司令官を勤めたころには兄に逮捕・投獄されたこともある)

この他、女性(女性問題担当相のマルヤム・サーレハ)、キリスト教徒(タンヌース・アブ・アイタ観光相)もそれぞれ1名ずつ含むテクノクラート内閣。一方、土壇場まで入閣交渉を続けていたPFLPは、新内閣がPLOをパレスチナ民族の唯一正当な代表と認めていないことを理由に入閣を拒絶。ハマース以外の政党に所属する閣僚はいないことになり、ハマースの孤立がいっそう深まった。


速報:サアダートも投降、作戦完了(パレスチナ、3月14日)

 14日午後7時前、エリコ刑務所に対するイスラエル軍の攻撃は終了し、内部に立てこもっていた受刑者や自治政府治安機関や警察の警備要員百数十名も投降した。イスラエル軍はこの後、投降者の中に標的のサアダートPFLP議長も含まれていると発表した。


速報:イスラエル軍、エリコ刑務所を攻撃(パレスチナ、3月14日)

 14日午前からイスラエル軍はジープ50台以上とヘリコプター2機、さらに戦車数両を動員して突然パレスチナ自治政府のエリコ刑務所を攻撃、刑務所に収容されているPFLP議長のアハマド・サアダートに投降を呼びかけた。


ファタハ議員が退場(パレスチナ、3月6日)

 6日のPLCセッションで、与党のハマースは前回のセッションでファタハが可決した新法案を破棄。採決に先立ち、ファタハ所属議員が抗議のために議場から退室する一幕があった。


カディーマの西岸部分撤退計画(パレスチナ、3月5日)

 5日、新党カディーマの幹部でシン・ベート(イスラエルおよび西岸・ガザで活動するイスラエル治安情報機関。有名なモサドは海外での活動が専門)元長官のアビ・ディクテルはイスラエル軍のラジオ放送で
「カディーマが28日の選挙に勝利した暁には西岸地区からの追加撤退を行う」
と語った。ただし、撤退は民間入植地の撤去に限られ、撤退後も最終的な国境策定まではイスラエル軍が駐留し続けると言う。
 ディクテルが撤去対象に挙げるのは、エロン・モレ、イツハール、シロ、タプアハなど、西岸地区の高地に点在する人口数百人程度の小規模入植地。いずれもグッシュ・エムニームやカハなど、筋金入りの大イスラエル主義者がつくったイデオロギー入植地として知られる。
 一方、エルサレム東方のマアレ・アドミーム、ナブルス南西のアリエル、ベツレヘム南方のエフラートなど、人口が数万人規模の都市型入植地は対象になっていない模様だ。

 パレスチナ側と交渉せずに、防衛が困難な孤立した入植地だけを撤去する一方で、巨大入植地はイスラエル領に併合し、分離壁を国境であると一方的に宣言する…アラファト在世中から、
「和平交渉をしようにもパレスチナ側にパートナーが居ない」
という理屈で、せっせと西岸の入植地を拡大し、突貫工事で分離壁を築いてきたシャロンは、結局これが最終目標だったのであろう。だからシャロンの後継者らが、この方針に沿って今後ことを進めていくのは当然といえば当然だ。


ナザレで暴動(パレスチナ、3月3日)

 3日夜、四旬節のミサが行われていたナザレの受胎告知教会で、何者かが爆竹を鳴らし、参拝者らがパニックに陥った。
 犯人がイスラエル人3名(ユダヤ人のハイム・ハビビと、その妻、娘の三人。妻はキリスト教徒らしい)と判明すると、ナザレとその周辺からアラブ住民が教会に押しかけ、三人を捕まえようとしたので軍と機動隊が出動して教会を包囲した。


チェチェン闘士の怒り(パレスチナ、3月3日)

 マシュアル政治局長以下、ハマース首脳のモスクワ訪問は、ハマースが国際包囲網を切り崩す突破口になるかもしれないということで世界的に注目されている。邦字紙でも既に報じられているので、このサイトではちょっと違った角度から。


ジハードの活動家暗殺(パレスチナ、3月1日)

 1日、ガザ市南部でイスラエル軍の航空機が走行中のスバルの車両に向けてミサイルを発射。ミサイルが命中して車両は大破炎上し、搭乗していたイスラム聖戦軍事部門の指導者「アブ・ワリード」ことハーリド・ダハダーハが即死した。


ハマース主導のPLCが発足(パレスチナ、2月18日)

 18日午前、ラーマッラーでハマース主導の新たな立法評議会が開催され、無投票でハマース所属のアジーズ・ドウェイク議員を議長に選んだ。
 

ロシアがハマース首脳を招待へ(パレスチナ、2月9日)

 スペイン訪問中のプーチン・ロシア大統領は9日、サパテロ首相との会談後の共同記者会見で、近いうちにハマース指導部をモスクワに招待して中東和平問題について協議する意向を表明した。
 ガザのハマース指導者のひとりでPA首相候補にも名が挙がっているイスマイル・ハニーヤはプーチン大統領の発言を歓迎する声明を出したが、イスラエルはロシアが対ハマース姿勢を転換したのではないかと訝っている。
 

ハマース活動家襲撃される(パレスチナ、1月31日)

 30日、ガザ南部ハーン・ユーニスでハマースの武装部門「アル・カッサーム旅団」のメンバー、ハーリド・アブ・アンザ他一名が何者かに銃撃を受け負傷した。うち一名は重体であるという。犯人は車両で二人の後を尾け、銃を乱射した後現場から立ち去った。


税金還付を凍結(パレスチナ、1月30日)

 ハ・アレツ紙電子版によれば、イスラエル政府は今月分のPAへの税金還付措置を凍結、ハマースを兵糧攻めにする模様だ。
 イスラエルの軍事占領下にあるパレスチナ経済は、何をするにもイスラエル経由である。イスラエルから自治政府に対しては、イスラエルが徴収した対自治区向け物資の関税や付加価値税(日本の消費税に相当)、さらにはイスラエル領内で働くパレスチナ労働者から徴収した所得税などが時期を決めて還付される仕組みになっている。


マシュアル政治局長記者会見(パレスチナ、1月28日)

 28日、ハマースの事実上のトップである政治局局長ハーリド・マシュアルは、ダマスカスで内外の報道陣を前にPLC選挙大勝後では初となる記者会見を行った。

 予想されたことではあるが、マシュアルはハマースの過激・尖鋭な反イスラエル姿勢を維持しつつ、イスラエルや自治政府、ファタハとの関係において柔軟な姿勢を打ち出した。


ハマース圧勝確定(パレスチナ、1月26日)

 26日夜7時、パレスチナ中央選管のハンナ・ナーセル委員長は公式開票結果を発表。ハマースの76議席に対し、ファタハ43議席と大差がついた。中でも全132議席中、半分を占める地方区(16区66議席)ではハマースが45議席までを抑える完勝だった。
 1960年代後半から、実に40年にわたりパレスチナの政治決定をほぼ独占してきたファタハは、こうして権力の座から滑り落ちた。
「ハマースの勝利」
と言う面もあるが、それ以上に
「有権者がファタハを処罰した」
と言った方が正確かもしれない。


ハマース、第一党に(パレスチナ、1月26日)

 パレスチナ選挙管理委員会は26日午前10時に行う予定だった開票結果発表を夜に延期した。しかし選管筋からもハマースが全議席の過半数を確保したことを認める発言が出ている。
 ハマースのアブ・ゾホリ広報官はアル・ジャジーラのインタビューに対して
「ハマースの獲得議席は75議席に達した」
と答えている。
 アハマド・クレアPA首相はアッバースPA議長を訪問して辞表を提出、報道関係者に対し
「ハマースが組閣すべきだ」
と語った。アル・ジャジーラは、選挙後に現行内閣がいったん辞任することはあらかじめ決まっていたが、このように慌ただしくクレア首相が辞任したのは、ファタハもハマースが第一党になったことを認めた証拠であろうと報じている。
 イスラエルのオルメルト首相代行も、PLC選挙におけるハマース勝利の報を受けて緊急治安閣議を招集した。


ハマース続伸(パレスチナ、1月25日)

 午後10時半現在、「アル・アラビーヤ」の暫定結果ではさらにハマースが躍進、ファタハ58議席に対し53議席と肉迫している。一方ハ・アレツ紙電子版はビール・ぜート大学による出口調査結果に基づき、ファタハ63議席、ハマース58議席と報じている。


ハマースの大躍進(パレスチナ、1月25日)

 現地時間で25日午後10時現在、各地で開票作業が続いているが、アル・アラビーヤはファタハ65議席、ハマースが48議席を獲得したとする暫定開票結果を報じている。全議席の半分を占める比例区ではファタハの統一リストが28、ハマースが23議席を獲得したと言う。この二大勢力以外の独立リスト(PFLPやムスタファ・バルグーティ、ハナン・アシュラーウィらを中核とする諸リスト)はせいぜい2〜3議席がせいぜいで、1議席も獲得出来なかったリストも多い。


PLC選挙続報(パレスチナ、1月25日)

 衛星放送のアル・アラビーヤによれば、投票が締め切られた西岸・ガザ地区では最終的な投票率が73%に達した模様。一方、エルサレムにおける投票率は低く、投票時間が2時間延長された。


速報:投票締め切り(パレスチナ、1月25日)

 25日、午前7時から始まったPLC選挙の投票は午後7時で締め切られた。アル・アラビーヤのウェブサイトによれば、午後4時時点の投票率は57.6%。また出口調査結果によれば、ファタハの得票率は40%、ハマースは30%と言う。


バルグーティが獄中でインタビュー(パレスチナ、1月22日)

 イスラエル当局は、獄中のファタハ幹部マルワーン・バルグーティが「アル・アラビーヤ」、「アル・ジャジーラ」という二大アラビア語衛星放送のインタビューを受けることを許可。22日にインタビューが実施・放映された。


ファタハ大苦戦(パレスチナ、1月20日)

 PLC選挙をいよいよ5日後に控え、パレスチナ・テレビでも立候補者の政見演説ビデオが流されている(ベイルートでも受信出来る)。
 20日夜に筆者(編集人)が見たのは、ガザ北部の候補者たちの映像だった。ファタハの候補者もハマースの候補者も居るが、みんなどことなく陰鬱な表情で…もっとも、ガザで底抜けに明るい人には会ったことがないが…、コーランの章句を散りばめながら、
「エルサレムの解放、難民帰還、汚職撲滅、治安回復」
と、似たり寄ったりのスローガンを唱える。


シリアとイランを非難(パレスチナ、1月20日)

 イスラエルのモファズ国防相は20日、前日に起きたイスラム聖戦メンバーによるテルアビブの自爆攻撃について
「イランがスポンサーになって、ダマスカスのイスラム聖戦本部が指令を出し、ナブルスの聖戦細胞が実行した」
と語り、イランとシリアを非難。


速報:ジハードが犯行声明(パレスチナ、1月19日)

 イスラム聖戦の軍事部門にあたる「アル・コドゥス旅団」はヒズボッラー系の「アル・マナール」テレビを通じて、19日午後のテルアビブの自爆攻撃の犯行声明を出した。また実行犯の姓名も発表した。


速報:テルアビブで爆発(パレスチナ、1月19日)

 19日午後4時前、テルアビブ市の南部にある中央バス停ターミナルの近くで、自爆犯人によるものとみられる爆発が起き、少なくとも10名程度が負傷した。遺体はこれまでのところ一体だけ見つかっているが、犯人のものである可能性がある。
 
 爆発発生から30分を経過した現在、どのグループからも犯行声明は出ていない。しかしもしダマスカスに拠点を置くパレスチナ組織(ハマースやイスラム聖戦など)によるものであった場合、シリアに対する国際非難が一層強まることは避けられない。


エルサレムと選挙(パレスチナ、1月16日)

 15日、オルメルト首相代行の主宰によりイスラエル閣議が開催され、パレスチナ人選挙民が東エルサレムにおいてPLC選挙活動(キャンペーンおよび投票)を行うことを許可した。エルサレムの問題では強硬な立場をとってきたイスラエル政府が、結局1996年の第一回PLC選挙と同様にパレスチナ選挙民の東エルサレムでの選挙行動を受け入れた背景には米露・国連・EUの「中東和平カルテット」からの強い圧力があったようだ。


選挙管理委員会辞任(パレスチナ、1月5日)

 シャロン首相が生死の淵を彷徨っているため、イスラエル政局ばかりが国際的な関心を集めているが、この間パレスチナ政局もますます混迷を深めている。
 4日夜、パレスチナ選挙管理委員会はアッバースPA議長に対し辞表を提出。10年ぶりの自治評議会選挙をわずか20日後に控えて、選挙運営の母体が消滅してしまう危機を迎えた。


シャロン時代の終焉(パレスチナ、1月5日)

 シャロン・イスラエル首相は4日深夜から5日午前にかけて、9時間半にも及ぶ難手術を受け、とりあえず脳内出血はおさまった模様だ。しかし意識不明の危険な容態は変わらない。仮に意識を回復したとしても後遺症が残るのは確実で、およそイスラエル首相の激務に復帰出来る見込みは無い。かつて「コンピューター付ブルドーザー」と渾名されたバイタリティあふれるこの政治家の時代は終焉したと見るのが妥当だろう。


速報:シャロン危篤(パレスチナ、1月4日)

 4日夜、イスラエル南部の私有農場に居たシャロン・イスラエル首相の容態が急変し、エルサレム郊外のハダサ病院の救急治療室に運ばれた。シャロンは深刻な脳卒中を起こしており、危篤に陥っていると言う。
 当面、オルメルト副首相が首相の職務を代行することが決定された。

 シャロン首相は12月18日に軽い卒中を起こしており、4日に心臓手術を受ける予定だった。
 

停戦終了(パレスチナ、1月1日)

 12月31日で2005年3月以来の停戦は終了…イスラム聖戦、民衆抵抗委員会、アル・アクサ殉教者旅団、PFLPの4組織は新年とともに対イスラエル攻撃再開を宣言した。
 もっとも、実際にはこの停戦期間にも暴力の応酬は続いていたし、イスラエル、パレスチナ双方に幾人もの犠牲は出ていた。


追加立候補届け受理へ(パレスチナ、12月26日)

 26日、パレスチナ選挙裁判所は、既に締め切りが過ぎた来月25日実施のPLC選挙の立候補届けを、今後6時間だけ特別期間を設けて追加受理することを決定した。この6時間がいつ開始されるかは不明だが、アル・マナール・テレビは28日になると報じている。


ハマースの余裕(パレスチナ、12月23日)

 PLC選挙を前に分裂の瀬戸際にあるファタハが、対立する2リストを統合し分裂を回避するという情報が流れる(22日配信記事参照)一方で、23日にはリスト統合に反対するクレア前PA首相(PLC選に立候補するために首相ポストから辞職した)が、ファタハのリストから撤退した。クレア前首相はPLC選挙の延期をアッバース議長に迫っており、今回のリストからの撤退は選挙延期提言が受け入れられないことに対する抗議行動らしい。
 
 ファタハのこの混乱を招いた一因は、最大のライバル、ハマースが地方選で大躍進したことにある。ハマースは今後どう動くのか?
渦中のハマースの駐レバノン代表、オサーマ・ハムダーン氏をダーヒヤ(ベイルート南郊外)の事務所に直撃取材した。


 
   ハムダーン代表。ベイルート南郊外のハマース事務所にて。左の写真はいずれもイスラエルに暗殺されたアハマド・ヤシーン師とアブドル・アズィーズ・ランティシ博士。
 

 ハムダーン代表は、超多忙な人物である。
 周知のとおり、ベイルートはアラビア語メディアの一大発信地であり、レバノンのメディアだけでなく、アル・ジャジーラやアル・アラビーヤなどのアラビア語衛星放送、アル・ハヤーやシャルク・アル・アウサトなど汎アラブ紙も支局を構える。ハムダーン代表はイスラエルの暗殺の危険を避けるため、スケジュールを秘匿しながらも連日メディアの取材に応じ、ハマースの立場を弁護する。現在パレスチナの外に居る幹部としては、もっとも重要なスポークスマンのひとりだ。
レバノンの要人が暗殺されると弔問に訪れ、パレスチナ組織の活動家が逮捕されると抗議集会にも参加する。

 その多忙なハムダーン代表が、23日には上機嫌で筆者(編集人)のために1時間も割いて饒舌をふるってくれた。
「われわれ指導部の予測をはるかに上回った」
と言う地方選の勝利が自信になっているのだろう、余裕たっぷりである。


ファタハの分裂回避か?(パレスチナ、12月22日)

 22日のアル・ジャジーラ電子版は、マルワーン・バルグーティ率いるファタハ非主流派の選挙リスト「ムスタクバル」に近い筋の話として
「過去48時間の間に、ダハラーン民生相がアッバースPA議長と会談し、ファタハとして統一リストでPLC選挙を戦うことに合意した。


ハマースが勝てば援助停止(パレスチナ、12月18日)

 イスラエル・パレスチナ訪問中のソラナEU外交・安保問題上級代表は、18日、テルアビブでイスラエルのペレス副首相と会談した後の記者会見で、
「パレスチナ自治政府に、暴力を否定せず、イスラエルの生存権も認めないような政党が参画するのであれば、もはや国際支援は期待出来ない」
と語り、1月のPLC選挙の結果、ハマースが入閣するような事態に対する警告を発した。


シャロン、脳卒中で一時意識不明に(パレスチナ、12月18日)

 18日夜、イスラエルのシャロン首相はエルサレムの公邸で脳卒中を起こし、ハダサ病院に運ばれた。病院へ移送される途上で一時意識を失ったと言うが、その後意識を回復し、エルサレム時間で19日深夜零時現在、メディアの電話取材に応じ、主治医には帰宅を懇願するなど、後遺症は見られない模様だ。
 ただし、主治医のゴールドマン博士は、少なくとも24時間、おそらくは2日間程度、入院を続けて検査を受けさせる方針。
 

西岸地区地方選挙でハマース躍進(パレスチナ、12月17日)

 15日に西岸地区各地で行われた地方議会選挙の暫定開票結果が17日に発表された。
 地方選挙第四ラウンドにあたる今回、最大の自治体ナブルスでは、ハマースが有効票の73%を獲得、15議席のうち13議席までを抑え、圧勝した。ナブルスは西岸地区でも伝統的にファタハ支持が強い町だが、そこでハマースに完敗を喫したことになる。


ファタハも分裂か?(パレスチナ、12月15日)

 来月25日のPLC選挙候補者登録締め切りの1時間前にあたる14日深夜11時、ファタハ西岸地区高等委員長マルワーン・バルグーティ夫人のファドワが、ファタハの非公認リストを選管に登録した。


速報:ガザ空爆で4名死亡(パレスチナ、12月14日)

 14日の日没後間もなく、ガザ市東部の道路を走行中の車両に対してイスラエル空軍機がミサイルを発射し、車両を破壊・炎上させた。この攻撃により少なくとも死者が4名、負傷者は5名出ている。


国防相もシャロン新党合流(パレスチナ、12月11日)

 モファズ国防相は11日、記者会見を開き、リクードを離党してシャロン首相の新党「カディマ」に合流することを正式に発表した。


ガザで活動家殺害(パレスチナ、12月7日)

 7日の日没後、ガザ南部ラファハでパレスチナ人活動家たちが乗る自動車をイスラエル軍機が空爆、民衆抵抗委員会(ファタハから分派した武装グループ)活動家のマフムード・アルカーンが死亡した他、10名前後の負傷者が出た。


速報:ジハードの犯行か?(パレスチナ、12月5日)

 ヒズボッラー系のアル・マナール・テレビによれば、イスラーム聖戦(ジハード)筋が5日のネタニヤにおける自爆攻撃を実施したことを認めた。実行犯はジェニン近郊のクファル・ラーイ村出身のロトフィ・アミーン・アブ・サーリムで、犯行を予告したビデオもあると言う。


速報:ネタニヤで自爆(パレスチナ、12月5日)

 現地時間で5日の午前11時半ころ、イスラエル中部の沿岸都市ネタニヤのショッピング・モールで爆発が起き、少なくとも5名が死亡した他、50名近い負傷者が出た。


ガザの銃撃戦で5人が落命(パレスチナ、12月4日)

 3日夜、ガザ北部のベート・ハヌーンで対立する二家族の間で激しい銃撃戦が起き、警官2名を含み少なくとも5名が死亡した他、40人近い負傷者が出たという。


ファタハ予備選挙無期限延期(パレスチナ、11月29日)

 来年1月25日の自治評議会(PLC)選挙を控え、ファタハは西岸、ガザ、エルサレムで党の公認候補者を絞り込むため予備選挙を実施しているが、28日、ガザのファタハ選管はガザにおける予備選の延期を決定した。予備選の新たな実施日程は発表されていない。


シャロン三選確実?(パレスチナ、11月22日)

 21日付ハ・アレツ紙電子版は、イスラエルの有力メディア3つが実施した世論調査結果を紹介、現時点でクネセット総選挙が行われた場合の主要三党(「国民の責任」=シャロン新党、労働党、リクード)の獲得議席数を次のように予測している(クネセット議席総数は120)。


速報:シャロン、クネセット解散を要請(パレスチナ、11月21日)

 シャロン・イスラエル首相は21日朝カッツァーブ大統領を訪問し、クネセット(イスラエル国会)の早期解散を要請した。大統領の回答期間は21日間以内。大統領が認めた場合、クネセット総選挙は90日以内に実施される規定になっている。このため、クネセット選挙は来年11月から大幅に前倒しされ、3月8日前後に実施されることになる。
 ペレツ新党首のもと、20日には労働党が連立内閣離脱を正式に決定した。このためクネセット選挙前倒しは不可避の情勢になっていた。リクードの伝統的なイデオロギー、政策を逸脱してガザ撤退を強行したシャロン首相は先週も閣僚人事案を廃案に追い込まれるなど、党内からの強い抵抗に今も苦しんでいる。このため首相は選挙前にリクードを離党、新党「国民の責任」を結成するというシナリオを進めている模様だ。現地時間で21日正午に、新党結成集会が行われると報じられている。
 シャロン新党にはリクード所属議員12〜4名が合流する他、世論調査によれば総勢28議席を獲得し、労働党と拮抗する勢力になるという。一方ネタニヤフ元首相らを中心とするリクードの方はその半分程度にとどまり、政局のイニシャティブは完全に失ってしまう…これがシャロンの読みのようだ。

 1982年のレバノン侵攻の際には、PLOの抵抗力、西岸・ガザ住民の反応、米国の対応、レバノン国民の反応など、シャロンはいくつもの重大な読み過りを犯し、イスラエルを泥沼の紛争にのめりこませてしまった上、自らも失脚する破目になった。
 しかしそれ以降のシャロンは、極めて的確な情勢分析のもと、様々な障壁を克服して自らの信じる政策をひとつひとつ遂行して来た。その存在には安定感があり、それがさらに国民の安心感・信頼につながっている。かつての
「シャロンに任せておけば何をしでかすかわからない」
という狂犬のようなイメージとはまったく正反対の実績を挙げてきたわけだ。
 その観点から言えば、今回のシャロンの新党結成・早期選挙という大胆な決断も、実に的確であり、よほど意想外の突発事件…本人や支持者がテロに遭ったり、戦争勃発など…が起こらない限り、今回もシャロンの読みのとおりに事態は進むのではなかろうか。


速報:イスラエル総選挙前倒しへ(パレスチナ、11月17日)

 アル・ジャズィーラ、アル・アラビーヤなどの衛星テレビ放送によれば、労働党新党首のアミール・ペレツは17日午前シャロン首相(リクード党首)と会談し、クネセット選挙を来年2月後半から3月前半の間に前倒しして実施することで合意した。


アミール・ペレツが労働党党首に(パレスチナ、11月10日)

 9日にイスラエル労働党が行った党首選挙で、労働総同盟(ヒスタドルート)議長のアミール・ペレツが事前の予想を覆しシモン・ペレス党首に辛勝した。ペレツは来年11月予定の総選挙を待たずして連立内閣から離脱することを公約に掲げており、今後のイスラエル政局が労働党の連立引き上げ→クネセット解散→早期選挙へ、と一気に流動化する可能性が出てきた。


ジハードとハマースの活動家暗殺(パレスチナ、11月1日)

 1日夜、イスラエル軍はガザ北部のジャバリヤ難民キャンプを走行中の車両に向け空軍機からミサイルを発射して爆破、乗車していた2名を殺害した。


ガザ空爆で7名死亡(パレスチナ、10月27日)

 27日夜、ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプからガザ市内に向かう途上のスバル製車両を、イスラエル軍が空爆、車両に乗っていた4名と通行人3名が死亡し、15名が負傷した。


ハデラで自爆(パレスチナ、10月26日)

 現地時間で26日午後4時ころ、イスラエル中北部の都市ハデラの市場で爆発が起き、これまでに少なくとも5名の死亡が確認されている。重体の負傷者も出ている模様だ。


イスラエル軍、ガザ空爆(パレスチナ、10月25日)

 25日未明、イスラエル軍はヘリコプターを用いてガザ北部のベート・ハヌーンと南部のラファハ市を空爆した。ベート・ハヌーンの標的はファタハ事務所で、負傷者は出ていない模様。


西岸で入植者3名殺害(10月16日)

 16日、西岸地区南部のグッシュ・エツィオン交差点でヒッチハイクをしていた入植者たちに向かい、猛スピードで走る車中から武装ゲリラが銃を乱射、3名が死亡した。ゲリラはそのまま逃走したが、その後ベツレヘム自治区方面に向かって逃走した。


首脳会談延期へ(10月10日)

 10日、アブ・ルデイネPA議長府報道官は記者団の質問に対し
「11日に予定されていたアッバースPA議長とシャロン首相の間の首脳会談は延期されることになった」
と答えた。アブ・ルデイネ報道官は、延期の理由としてパレスチナ人政治囚の釈放問題や西岸各都市の治安権限委譲問題などについて、イスラエル側がパレスチナ側の要求に応じていないことを挙げている。


PLCが暫定内閣樹立を要求(10月3日)

 3日、パレスチナ立法評議会(PLC)は来年1月25日のPLC選挙までの暫定内閣樹立を求める動議を賛成43、反対5、棄権2票で採択した。
 動議はイスラエル軍撤退後のガザの治安状況悪化に関しクレア内閣の責任を問うもので、フレイシュPLC副議長らが中心になって提案した。


ガザでハマースと自治警察が衝突(10月3日)

 2日夜、ガザ市のナセル通りでハマース・メンバー4名が乗る車が自治警察により停車を命じられた後、銃撃戦になった。
 ハ・アレツ紙電子版によれば、自治警察が4人から武器を没収しようとして銃撃戦になったという。一方ハマース側が発表した声明では、4人は武装しておらず、武装して現場に駆けつけたハマース・メンバーが応戦したことになっている。なおこの4人のうち1名は昨年イスラエル軍により暗殺されたガザ地区の元ハマース代表アブドル・アズィーズ・ランティシ博士の子息らしい。


地方選挙第4ラウンドでファタハ勝利(10月1日)

 PA地方選挙管理委員会のショウバキ委員長は1日ラーマッラーで、地方選挙第4ラウンド(9月29日投票)の公式開票結果を発表した。


リクード党首選挙前倒しならず(9月27日)

 25日から開催されていたリクード党中央委員会は26日、ネタニヤフ前蔵相らによる党首選日程前倒し提案を賛成1,433票、反対1329票の僅差で否決。党首選は予定どおり来春4月に実施されることになった。


活動家暗殺作戦続行(9月26日)

  25日、イスラエル軍は西岸地区各地で大規模なゲリラ摘発作戦を実施、ハマースとジハードの活動家200名以上を拘束した。夜には、ガザの海岸通りを通行中の車両に対し、沿岸のイスラエル軍艦艇からミサイルを発射、乗車していたジハードの活動家、ムハンマド・シェーク・ハリールら2名を殺害した。


連夜の空爆(9月25日)

 パレスチナ・テレビやアル・ジャジーラ、アル・アラビーヤなど各局は、現地時間で25日未明(午前3時半)現在も、ガザ各地がイスラエル軍の爆撃にさらされている様子を中継している。


ハマース活動家ら暗殺(9月24日)

 イスラエル軍は24日午後、ガザ市のザイトーン地区を走行中の車両2台をヘリコプターから攻撃、4名を殺害した他、10名近くを負傷させた。殺害された4名はハマースと民衆抵抗委員会に所属する武装ゲリラらしい。


イスラエル軍がガザ空爆(9月24日)

 ハマースの軍事パレード中に起きた爆発事件の報復として、23日夜ハマースはカッサーム・ロケット砲20発以上をイスラエル領内の町スデロットに打ち込み、ロケットの破片で住民5名が負傷した。


ガザで爆発、19名死亡(9月23日)

 23日、ジャバリヤ難民キャンプで行われていたハマースの軍事パレード中に大きな爆発が起き、少なくとも19名が死亡、90名近くが負傷する大惨事となった。
 爆発の原因について、ハマース側はパレード参加者の目撃証言や、電子部品らしき物体が犠牲者の体内から見つかったことを根拠に、
「イスラエル軍の偵察機が発射したミサイルによるもの」
と主張している。


カルテットが民兵の武装解除を要求(パレスチナ、9月20日)

 20日、ニューヨークで中東和平四者協議(通称「カルテット」、国連、EUと米・露両国で構成)が開催された。カルテットは協議終了後に共同声明を発出し、
「武装グループや民兵の活動は、民主国家建設と根本的に矛盾する。政治プロセスに参加しようと考える者は、そのような活動に携わってはならない」
という表現で、PAが来春のPLC選挙開始前に民兵組織の武装解除を開始するよう促した。


ハマースの大集会(パレスチナ、9月18日)

 18日、ハマースはガザ市内でイスラエル軍撤退を記念する大集会を開催した。軍事パレードに参加したカッサーム旅団メンバーが数千人、加えてその他数万人の群集が参加し、ガザで行われたデモとしては過去最大規模。


ムーサ・アラファト暗殺続報(パレスチナ、9月8日)

 7日のムーサ・アラファト暗殺事件はPA関係者のみならず、自治区のパレスチナ人社会を震撼させている。
 当初犯行声明を出したと報じられたファタハ系の「民衆抵抗委員会」だが、その後になって武装部門にあたる「ナーセル・サラーハッディーン」旅団が犯行を否定する声明を発出。ハマースをはじめ故人と対立関係にあったパレスチナ各派も軒並み事件への関与を否定しており、事件から丸一日が経過しようとするのに犯行グループの素性がわからない。


ムーサ・アラファト暗殺(パレスチナ、9月7日)

 イスラエル軍の撤退完了を間近に控えるガザで、7日未明にアッバースPA議長の治安顧問が武装グループに暗殺される事件が起きた。
 犠牲者は故アラファト議長の甥にあたるムーサ・アラファト前PA軍情報局長官。


速報:ガザで爆発、4名死亡か?(パレスチナ、9月5日)


カッサーム旅団、幹部氏名を公表(パレスチナ、9月4日)

3日、ハマースの武装部門にあたるカッサーム旅団はウェブサイトでガザ各地のゲリラ・グループのリーダー名を公表した。


ドバイとも外交関係樹立?(パレスチナ、9月2日)

 イスラエルのガザ撤退の狙いの一つは、オスロ合意の時と同様、国際社会、とりわけアラブ・イスラム世界の対し、パレスチナ問題で大きな譲歩をしたかのようにアピールし、関係改善につなげることにあったはずだ。1日の電撃的なパキスタンとの公式折衝で、この狙いは図星になった。


速報:イスラエル、パキスタンと外交関係樹立か?(9月1日)

1日午前10時過ぎ、アル・ジャジーラ・テレビは