厳選 レバノン名店紹介


 このページではレストラン、喫茶店を中心に、編集人が厳選するレバノンの名店を紹介します。レバノン在住の方、旅行にいらした方はどうか一度お試し下さい。



Cafe Younes (カフェ・ユーニス)

 


 香り高い珈琲をすすりながら、ひとり静かに読書に耽ったり、友人との政治談議で時間を過ごす…。
 街角のカフェテリアがそんな場所だとすれば、ベイルートはカフェが似合う街だ。昔から文人や政治家、ジャーナリストが闊歩するハムラ地区では特にそうだ。

 ハムラ界隈には文化人やジャーナリストのたまり場になっているカフェがいくつかあるが、その中でも老舗のひとつが、ここカフェ・ユーニス。
 ハムラ通りを東から西へ、海岸方向に向かって進み、超近代的なクラウン・プラザ・ホテルのビルが見える直前の交差点を左に入る。数十メートル先の歩道の植木の下に、簡素な木製の椅子と机が並ぶ。そこがカフェ・ユーニスだ。
  小さな店だが、気づかずに通り過ぎることはないだろう。数メートル先から、コーヒー豆を煎る香ばしい匂いがただよってくるから。 

狭いが清潔感のある店内には、アンティークな珈琲グッズや写真が並ぶ(左)。開店は実に1935年。なんとレバノン国家誕生(1943年)以前だ。現在の場所に移ったのは1960年。それから数えても既に半世紀近い歴史を誇る。
スターバックスやセカンド・カップなど、外資系エスプレッソ専門店が進出し、レトロなカフェが駆逐される中で、この店は地元の客でいつも賑わう。煎りたての豆だけを買っていく人も多い。
三代目マスターのアミーン・ユーニス氏(左)。1996年に銀行マンから脱サラして、祖父と父の後を継いだ。
「エスプレッソ系統のカプチーノ、アイス・モカなど、アイス珈琲が自慢です。日本は世界第二のコーヒー豆輸入国で、日本の方は珈琲に厳しいと聞いています。ぜひうちの味を試してみてください」
編集人のお奨めはアイス・カフェオーレ(1,750LL=130円程度)。スターバックスの3分の1程度の値段で、本格的なアイス珈琲が味わえる。

豆はすべて自家焙煎、しかも煎りたて(右)。香ばしさの秘訣だ。
<行き方>
ハムラ通りを海岸に進み、クラウン・プラザ・ホテル手前の交差点を左折。周辺にはホテルが多い。
<営業時間>
月曜〜金曜 08:00〜18:00、 土曜 08:00〜15:30  日曜定休日
<主なメニュー>
エスプレッソ 750LL、フィルターコーヒー 1,500LL、紅茶 750LL、アイス・カプチーノ 1,750LLなど。
豆はブラジリア(10,000LL/kg)、コロンビア(20,000LL/kg)、グアテマラ(30,000LL/kg)、オリジナル・ブレンド(16,000LL/kg)など。
なお、1,500LL(レバノン・リラあるいはポンド)が約1米ドルに相当する。