シリア情勢
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アサド・ペロシ会談(シリア、4月5日)
4日、シリア訪問の最後に米国下院のペロシ議長はアサド大統領と会談。地域情勢や中東和平問題について協議を行った後、シリアを離れ次の訪問地サウジへ向かった。
独首相、武器密輸取締り要求(シリア、4月2日)
2日にレバノンを訪問したドイツのメルケル首相は、ベイルート空港でセニオラ首相の出迎えを受けた後、首相府に直行しセニオラ以下レバノン政府閣僚と協議。
アサド・アブダッラー会談(シリア、3月27日)
28日開催のリヤード・サミットに出席するため、アサド大統領は27日リヤード空港に到着、アブダッラー・サウジ国王の出迎えを受けた後、市内の宿舎へ移動するまでの時間、空港貴賓室で国王と歓談した。
アサド・ソラナ会談(シリア、3月14日)
ベイルート、リヤードを歴訪したEUのソラナ外交・安保問題上級代表は14日ダマスカス入りし、アサド大統領、シャラア副大統領、ムアッリム外相らと会談。
米国国務次官補来訪(シリア、3月12日)
12日、イラク難民支援問題を担当する米国のサウアブレイ国務次官補はダマスカスを訪問、シリアのミクダード外務次官と協議した。
国境封鎖を示唆(シリア、3月6日)
6日、ダマスカスに来訪したベルギーのド・グシュト外相と会談したムアッリム外相は、会談後の記者会見でシリアからレバノンへの武器密輸を否定。
ゴランで大規模演習(シリア、2月22日)
イスラエル軍は21日、占領下のシリア領ゴラン高原において5年ぶりの大規模な軍事演習を行った。ペレツ国防相と、最近ダン・ハルーツの後を継いだガビー・アシュケナージ参謀総長が観覧した。
米国の中東政策と対決(シリア、2月18日)
アサド大統領は17日にテヘランを訪問、アハマディネジャード大統領やラフサンジャーニ公益評議会議長らイラン首脳と会談して、イラクやパレスチナ、レバノン問題など地域情勢全般について協議した。
アサド、テヘラン訪問へ(シリア、2月16日)
アサド大統領は17日午後から2日間にわたりテヘランを公式訪問し、アハマディネジャード大統領らイラン首脳とイラク、パレスチナ、レバノン問題など、地域情勢全般について協議する。
ムーサ・アサド会談(シリア、2月12日)
ムーサ・アラブ連盟事務局長は11日夜にダマスカス入りし、そのままシャラア副大統領、ムアッリム外相と会談。12日にはアサド大統領とも会談してシリア訪問を終えた。
アサド・アッバース会談(シリア、1月20日)
20日、アッバースPA議長は最初の訪問先ヨルダンからダマスカスに入り、空港でムアッリム外相の出迎えを受けた後大統領府に直行、アサド大統領と会談した。
イスラエルと秘密交渉?(シリア、1月16日)
16日付ハ・アレツ紙電子版は、
「2004年9月から2006年7月の間、イスラエルとシリアはヨーロッパで秘密交渉を続け、ゴラン高原からのイスラエル軍撤退などいくつかの合意に達していた」
と報じている。
ジュンブラートを再度追及(シリア、12月28日)
シリア軍事法廷のジョルジュ・タッハーン准将は27日、ジュンブラートPSP党首訴追の手続き開始を求めた弁護士ホサームッディーン・ハバシュの要請を受理。アブドッラッザーク・ホムスィ検事に捜査開始を命じた。
米国上院議員ダマスカス来訪(シリア、12月26日)
26日、米国のスペクター上院議員(共和党)はシリアを訪問してアサド大統領と会談。会談後の記者会見で
「現在のイラク情勢に関して、シリアからどのような支援が可能かを(アサドと)協議した。
在外指導者がPLC選挙前倒しに反対(シリア、12月16日)
16日、ラーマッラーでアッバースPA議長がPLCとPA議長選前倒しの意向を発表したことに対し、ダマスカス在住のパレスチナ各派指導者は連名で声明を発出、選挙前倒しに反対の立場を打ち出した。
中東政治の主役の地位回復?(シリア、12月4日)
3日にレバノン訪問を終えたドイツのシュタインマイヤー外相はその足でダマスカスに移動。4日にアサド大統領の他、ムアッリム外相、シャラア副大統領らと会談した。
アル・カーイダ・メンバーが自爆?(シリア、11月28日)
内務省の発表によれば、28日午後、スンニ派原理主義組織「タウヒードと聖戦」のメンバー、オマル・アブダッラー(コードネーム「オマル・ハンナ」)が偽造パスポートを用いシリアからレバノンへ出国しようとしたが出入国管理局で見破られた。アブダッラーは治安当局要員とピストルを用いて交戦した上自爆、死亡した。
ブレア首相、シリア訪問の用意?(シリア、11月16日)
16日付アル・ハヤー紙は、10月30日にダマスカスを訪問したブレア英首相顧問のナイジェル・シャイノルドと、アサド大統領、ムアッリム外相らシリア首脳との会談内容を報じている。
カナアーン弟も「自殺」(シリア、11月10日)
10日付サフィール紙は、昨年10月に内務省の執務室で謎の「自殺」を遂げたカナアーン前内相の弟、アリ・カナアーン(60歳)が遺体で発見されたと報じている。発見現場はコルダーハから近くのブスターン・パシャ地区の線路脇。遺体はかなり損傷していた。
ロシア外相、対シリア制裁に反対(シリア、10月24日)
ロシアのラヴロフ外相は25日付シャルク・アル・アウサト紙上のインタビューで、
「シリアはハリーリ・レバノン元首相暗殺事件の国際捜査に協力している。
PA内相、ダマスカス到着(シリア、10月14日)
14日、パレスチナ自治政府のシヤーム内相はイランからダマスカスに到着。直後に声明を発し
「イスラエルはパレスチナ民族の存在も生存権も認めていないのだから、何ぴとたりともハマースにイスラエル承認を求める権利はない」
と、あらためてイスラエル承認を拒否した。
ダマスカス異変続報(シリア、9月12日)
午前11時20分現在までにAFPやロイターが報じるところでは、武装グループが米国大使館に攻撃を仕掛け、シリア人警備員(軍の兵士という情報もある)1名が死亡した他、負傷者も数名出た模様。グループの4名も戦闘で死亡した。
速報:首都ダマスカスで異変(シリア、9月12日)
12日午前10時半現在、アル・ジャジーラ・テレビとレバノン・テレビ各局は
「ダマスカスの外国公館が集中するマールキー地区で、RPGミサイルを用いた激しい銃撃戦が起き、煙が上がっている」
「治安部隊は米国大使館周辺を封鎖している」
と、首都の中心部で異変が起きていることを報じている。しかし誰と誰が何故戦っているのか、詳細は不明。
UNIFIL部隊の国境展開を承認?(シリア、9月9日)
イタリアのプロディ外相は9日、同国南部の町バリで開いた記者会見で、過去数日の間にわたってアサド大統領と数度電話で協議したことを明かした上、
「アサド大統領はEUが武器密輸監視のため国境警備隊をシリア・レバノン両国国境地帯に派遣することに原則的に同意した」
と語った。
シリアへの武器密輸も取り締まり(シリア、9月8日)
ロイター通信(8日付サフィール紙が掲載)によれば、南キプロスの海上保安庁は5日、北朝鮮からシリアのラザキア港へ向かう途中の船舶を、武器密輸の容疑で海上にて拘束、リマソル港に曳航した。
アナン・アサド会談(シリア、9月1日)
中東歴訪中のアナン国連事務総長は1日、ムアッリム外相、アサド大統領と相次いで会談。アサドとの会談後、次の訪問地カタルに移動する前に記者会見を開いたアナンはアサドが安保理決議第1701号の履行に協力することを約束したと明かした。
UNIFIL部隊展開なら国境封鎖(シリア、8月23日)
23日、フィンランドのトゥオミオヤ外相はヘルシンキでシリアのムアッリム外相と会談した後に記者会見を開き、
「UNIFIL部隊がシリア・レバノン国境に展開した場合、シリアはレバノンとの国境封鎖に走る」
と発言した。会見にはムアッリムは立ち会っていない。なお、フィンランドは現在EU議長国で、当面UNIFILへのEUからの派兵交渉をまとめる立場にある。
セニオラ首相を招待(シリア、8月21日)
イスラエルのオルメルト首相は、21日に訪問した北部のアラブの村ムガールで
「イスラエルを襲った何千発ものミサイルのほとんどがシリア経由でヒズボッラーの手にわたったこと、ミサイルのいくつかはシリア製であったことを忘れてはならない。テロリストを匿うシリアは悪の枢軸の一角を占めている。シリアと交渉するわけにはいかない」
と語り、閣内から提案された(本日配信記事「イスラエル閣僚、ゴラン返還示唆」参照)シリアとの交渉案を一蹴した。閣内(というより与党カディーマ内部)に、対シリア政策をめぐり深い亀裂がある状況が鮮明になった。
イスラエル閣僚、ゴラン返還示唆(シリア、8月21日)
イスラエルのディクテル公安相は、21日、軍のラジオ放送のインタビューで
「シリアおよびレバノン両国との真の平和につながるのであれば、ゴラン高原をシリアに返還することも在り得る」
と語った。
ディクテルはイスラエルの国内治安情報機関シン・ベートに27年にわたり在籍、2000年に当時のバラク首相によってシン・ベート長官に起用された人物。続くシャロン首相からも絶大な信用を得て、対パレスチナ政策を治安面で取り仕切った。2002年の西岸大侵攻作戦を提言したのもディクテルだったと言われる。現在はオルメルト首相と同じカディーマに所属する。
アサド大統領も勝利宣言(シリア、8月15日)
15日昼過ぎに、第五次レバノン戦争の「陰の主役」の一人とも言うべきアサド大統領はダマスカスで開催されたアラブ・ジャーナリスト連盟の集会で演説し、戦争を総括した。
「ヒズボッラーの勝利で、中東は変わった。米国の拡大中東政策は幻想に過ぎないと判明した」
アサドは、まず米国に対してこのように語り、ヒズボッラーの健闘が米国の中東政策を挫いたという見方を示した。
クリストファー元長官、シリアとの交渉を呼びかけ(シリア、7月29日)
29日、イスラエル軍はビント・ジュベイルからの撤退を認めたが、それは同町への本格空爆を再開するためだと言う。要は、制圧したと思ったらまだまだゲリラが残っており、占領を続けると兵士の命が危ないので、あらためて爆撃でゲリラ掃討を完遂するということだ。
外交関係樹立は時期尚早(シリア、6月22日)
アサド大統領は22日、ムアッリム外相らを伴いカイロを突然訪問。ムバラク大統領と会談し、エジプト・シリア・サミットは当初の予定から2日遅れて実現した。
シリア・エジプト首脳会談延期(シリア、6月20日)
20日にエジプトのシャルムッシェークで開催が予定されていたアサド大統領とエジプトのムバラク大統領の首脳会談は、当日朝になって突然延期された。延期理由は発表されていないし、いつまで延期されるのかも未発表。
イランと軍事協定締結(シリア、6月15日)
イラン訪問中のトルクマーニ国防相は、15日ナッジャール・イラン国防相との間で拡大防衛協力協定を締結した。
国営テレビ局襲撃?(シリア、6月2日)
シリア内務省の発表によれば、2日未明に武装スンニ派原理主義グループがダマスカス都心部のウマイヤ広場にある国営テレビ局ビル近くを襲撃、警備要員と銃撃戦になり、警備員一名と武装グループの4名が死亡、別に4名が当局に拘束された。
ジュンブラート逮捕令状を取り下げ(シリア、6月1日)
シリア軍事法廷はインターポールを介し、レバノンの反シリア勢力の領袖、ジュンブラートPSP党首とハマーデ通信相の逮捕・出廷を要求しているが、原告が訴えを取り下げた。
両名を訴えていたシリアの弁護士ホサームッディーン・ハバシュは5月30日、訪問先のカイロで訴え取り下げを発表した。レバノン・シリア両国の緊張関係緩和を目指すエジプト弁護士連盟の要請に応えたもの。
ジュンブラート逮捕をインターポールに要請(シリア、5月22日)
シリア法曹筋がAFP通信に語ったところでは、シリアの軍事法廷は22日レバノンのジュンブラートPSP党首に対する逮捕令状を発出、ダマスカスのインターポール事務所に届けた。ベイルートのインターポール事務所にもファックスにて送信すると言う。
決議第1680号採択(シリア、5月17日)
ベイルート時間で17日夜、ニューヨークの国連本部で開催された安保理事会は、シリアに対しレバノンとの外交関係樹立および国境策定を「強く奨める」新決議第1680号を賛成13ヶ国、棄権2ヶ国で採択した。
反体制知識人の逮捕(シリア、5月16日)
シリア内外の報道によれば、シリアの代表的な世俗的反体制活動家のミシェル・キロが14日以来警察当局に拘束された模様。
キロはレバノン紙(サフィール、ナハールなど)や衛星テレビ・アル・ジャジーラの討論番組などを舞台に改革を要求し続けてきた。拘束の理由は公表されていないが、キロは先週シリアとレバノン両国の知識人約250名による合同声明発出で中心的な役割を果たしたとみられており、それとの関係が指摘されている。
米、ハリーリ暗殺容疑者に制裁措置(シリア、4月27日)
26日は1976年以来レバノンに駐留を続けたシリア軍が全面撤退してから一周年にあたるが、レバノン国内では祝賀の雰囲気はなかった。
28日再開予定の円卓会議で親シリアのラフード大統領の残留が決まるのはほぼ確定とみられている。それどころか、これまでの円卓会議における合意事項(国境策定、PFLP-GCの武装拠点撤去、その交渉のためのセニオラのシリア訪問)などもまったく実現の目途が立たない。
速報: ブランメルツ、ダマスカスへ(シリア、4月25日)
25日レバノン・メディア(複数)は、ハリーリ元首相暗殺事件国際捜査団のブランメルツ検事らが、25日朝からダマスカスに向かい、アサド大統領、シャラア副大統領と「会談」すると報じている。
国際法廷はキプロスに設置か?(シリア、4月12日)
12日付サフィール紙は、国連がハリーリ前首相暗殺事件の国際法廷の設置場所としてキプロスを検討しており、キプロス政府当局と非公式の接触を開始していると報じている。
ブランメルツ、アサド大統領と会見か?(シリア、4月9日)
レバノン各局の報道によれば、ハリーリ暗殺事件の国際捜査団を率いるブランメルツ検事は9日にダマスカス入りしてアサド大統領と初の「会見」を行った。ただし9日夜11時現在までに、シリア側からはこの「会見」があったことを認める報道はなされていない。
ガザーレ元局長、無罪を主張(シリア、4月8日)
8日のレバノン各局の報道によれば、長らく沈黙を守っていたガザーレ前レバノン駐留シリア軍情報局長がクウェート紙「ラーイ・アル・アーンム」のインタビューに応じた。9日付同紙に掲載される予定。
アサド、ラフード首脳会談(シリア、3月27日)
27日夜、ハルツームでラフード・レバノン大統領はアサド・シリア大統領を訪問し、非公式の「首脳会談」を行った。シリア側からはシャラア副大統領、ムアッリム外相も同席した。
ハリーリ暗殺事件国際捜査団のメレス報告書では、アサド大統領は故ハリーリ首相にラフードの任期延長を強要するに際して、
「ラフードは即ちこの私、バッシャール・アサドである」
とまで言ったことになっている。
「救国戦線」発足(シリア、3月17日)
海外に拠点を置く反体制組織所属あるいは無所属の政治家計17名は17日、ブリュッセルのホテルで初会合を開催、民主的・平和的手段による政権交代を目指す統一戦線結成を宣言、「救国戦線」と名づけた。主な参加者としてはアブドル・ハリーム・ハッダーム前副大統領、ムスリム同胞団の指導者アリ・サドルッディーン・バヤヌーニー代表など。他にクルド系組織、イスラム系組織、共産党関係者なども出席した。
ブランメルツとの「会見」約束(シリア、3月17日)
アサド大統領は16日、英国のスカイ・ニュースのインタビューに応じ、4月にシャラア副大統領とともにハリーリ暗殺事件国際捜査団団長のブランメルツ検事と会うことを明言。ただしあくまでも「会見」であり、「尋問」を受けるわけではない、と断っている。
ブランメルツ、ダマスカスへ(シリア、3月9日)
9日夜のNTVニュースは、ハリーリ暗殺事件国際捜査団を率いるブランメルツ検事が9日ダマスカスを訪問すると報じている。
NTVによれば、ブランメルツはロシアの忠告に従って、シリア側の捜査委員会関係者の随行のもと、アサド大統領と「会談」する可能性もあるという。
仏がサッディーク保釈(シリア、2月27日)
フランス当局は24日、ハリーリ暗殺事件への関与容疑で拘束していたシリア人、ゾヘイル・ムハンマド・サッディーク(多くのメディアが「ムハンマド・ゾヘイル・サッディーク」と表記しているが、メレス第二報告書ではゾヘイルが先に来ている)を保釈することを決定。27日現在までに既にサッディークは保釈された模様だ。
内閣改造(シリア、2月11日)
11日、アサド大統領は内閣改造の大統領令を発出。オタリ首相は留任したが外相のファルーク・シャラアはアブドル・ハリーム・ハッダームの後を継いで副大統領に就任。外交・情報関連問題全般を統括する大きな権限を握った。
シャラアの後任の外相には外務次官だったワリード・ムアッリムが、またムアッリムの後任にはミクダード国連大使がそれぞれ就任する。
デンマーク大使館焼き討ち(シリア、2月4日)
デンマーク紙が預言者ムハンマドの風刺画を掲載したことに抗議する群集数千人が、アブ・ルンマーネ地区のデンマーク大使館ビルに対してデモをかけた。興奮した群集は暴徒となって機動隊の静止を振り切り、ビルに侵入、館内の家具などを運び出した上、火を放った。ビルは炎に包まれ、同じビルに入っていたスウェーデン大使館も損害を受けた。
アサド大統領の演説(シリア、1月21日)
21日、アサド大統領はダマスカスで開催されたアラブ弁護士連盟の年次総会で演説した。
演壇の垂れ幕には
「シリア防衛は民族の責務」
と大書され、アサドの前に演壇に登ったアラブ各国の弁護士たちも、国際社会による対シリア圧力を口々に非難。またアサドの演説中にも聴衆の中から
「バッシャール・アサドこそは21世紀のナセルだ!!」
といった調子の掛け声が飛び、聴衆が総立ちになって拍手しながら唱和するなど、会場は大政翼賛会的な雰囲気に支配されていた。
ダマスカス「テロリスト」サミット!? (シリア、1月20日)
シリア訪問中のアハマディネジャード・イラン大統領は20日、イランに帰国する前にダマスカスでオスロ合意に反対するパレスチナ10組織の代表と一時間半にわたり会談。出席者のひとり、マーヘル・ターヘル(PFLP幹部)によれば、大統領は反イスラエル武装闘争へのイランの支援を約束した。
イラン・シリア首脳会談(シリア、1月19日)
ビン・ラーディンの久々の肉声メッセージというビッグ・ニュースに隠れてすっかり影が薄くなってしまったが、19日、イランのアハマディネジャード大統領は大統領に選出されてから初めてシリアを公式訪問。アサド大統領との首脳会談を行った。
米国がショウカト軍情報局長の資産凍結(シリア、1月18日)
18日、米国財務省は、アーセフ・ショウカト軍情報局長の資産凍結措置を取ったと発表した。ショウカトが
「シリアによるテロ行為支援とレバノンへの介入の責任者」
である、という名目らしい。
大統領が捜査員と会見?(シリア、1月16日)
UPI通信は16日、匿名のシリア政府高官の話として、アサド大統領には
「国際捜査団の捜査員と会見する用意がある」
と報じた。
国際捜査団は年末ハッダーム前副大統領が「アル・アラビーヤ」テレビで行った証言を受けてアサド大統領とシャラア外相からの事情聴取実施を要請。
ガザーレ元長官から再度事情聴取へ(シリア、1月12日)
12日付サフィール紙によれば、ハリーリ暗殺事件の国際捜査団は12日中にウィーンにおいて、ロストム・ガザーレ前レバノン駐留シリア軍情報局長官からの事情聴取を行う。ガザーレの部下で暗殺事件発生当時レバノン山岳地区の責任者だったサミーハ・カシアミも聴取を受ける。
ハッダーム「命令を下したのはアサド」(シリア、1月10日)
パリのハッダーム前副大統領によるアサド政権攻撃は10日も続いた。10日、フランスのラジオ放送「ヨーロッパ1」のインタビューで、ハッダームは
「ハリーリ暗殺の指令を下したのはアサド本人だと確信している。メレス(国際捜査団団長)にも、このような決定を下せるのは大統領だけだ、と伝えた」
と発言。ついにアサド大統領自身をハリーリ暗殺の真犯人だと名指しした。
アサドの危機収拾外交(シリア、1月8日)
8日午前、サウジのサウーディ・ファイサル外相は突然ダマスカスを訪問、シャラア外相とシリア・サウジ首脳会談の準備協議を行った。その数時間後にアサド大統領はシャラア外相らを随行してジェッダに向かい、アブダッラー国王と会談した。
メレスがハッダームから事情聴取(シリア、1月7日)
7日付ナハール紙は、メレス捜査団長がスタッフとともに6日、パリでハッダーム前副大統領から事情聴取を行ったと報じている。ハッダームが「アル・アラビーヤ」で語った、アサド大統領本人による故ハリーリ首相への脅迫が質問の中心だったと言う。
これより前、AP通信のインタビューに対しハッダームは
「今日(6日)、メレスの聴取に応じる」
と語っており、実際にこの日ハッダームの事情聴取が行われたのは間違いなさそうだ。
もっとも本人は否定しているものの、既にハッダームは捜査団に接触し、数多くの証言を行ってきたとする情報もある。
ハッダームの暴露攻勢(シリア、1月7日)
筆者(編集人)の元上司は、退職してから「さらば外○省」なる暴露本をものして話題をさらったが、現在のハッダーム前副大統領はちょっとそれに似ているかもしれない。4日にアル・ジャジーラのインタビューがキャンセルされて以来、堰を切ったようにメディアで話し始めている。5日にはフランスの第三チャンネルで話したが、どうやら同じ日に「シャルク・アル・アウサト」と「アル・ハヤー」紙のインタビューにも応じたらしく、両紙は6日の紙面にその内容を掲載している(アル・ハヤーの方はダイジェスト版で、全文掲載は7日予定)。
そのうちまとめて「さらばバアス党」とかいうタイトルで出版出来そうな勢いだ。
外交調整続く(シリア、1月4日)
4日、ベイルートの外交筋から
「シリアがシャラア外相の事情聴取を了承」
という情報が流れた。場所や日時などの詳細は不明。
一方、ハッダーム前副大統領は4日午後8時半から、今度はアル・ジャジーラ・テレビのインタビューに応ずる予定だったが、直前になってキャンセル。理由はわからない。
バッシャール・ハッダーム政争(シリア、1月3日)
ハリーリ暗殺事件国際捜査団から、アサド大統領とシャラア外相に向けられた事情聴取要請にどう答えるか?
3日時点で、シリア政府による公式回答は無い。しかし大統領本人の事情聴取については2日にはカルスーム議員や、ハッジ・アリ前情報相顧問(「シリア取材旅行特集」で紹介した人物)ら、政権に近い政治家が
「シリアは捜査には協力するが、大統領の尊厳を侵すような行為には協力出来ない」
と発言しており、今回も突っぱねる可能性が高い。
大統領、外相の聴取も要請(シリア、1月2日)
2日、ハリーリ・レバノン前首相暗殺事件の国際捜査団報道官は、アサド大統領とシャラア外相の事情聴取を許可するよう、既にシリア政府に要請したと明かした。
メレス団長は第一報告書提出に先立ち、既にアサドに事情聴取を申し入れているが、シリアの拒否に会っている。また第一報告書が出た後、ウィーンでシリア治安機関の高官を「容疑者」として取り調べるのと並行し、シャラア外相を「証人」として聴取させるよう求めたが、シリアは応じなかった。
バアス党、前副大統領を除名へ(シリア、1月1日)
一昨日、ハッダーム前副大統領が「アル・アラビーヤ」で行った暴露発言に対する内外の反響は、年が明けても続いている。
バアス党民族指導部は1日、ハッダームの除名を決定した。バアス党は長い歴史の中で内紛・分裂を繰り返し、創設者のアフラクやビタールも内紛のあげく除名されイラクに亡命しているが、ハッダームは除名をくらった久々の超大物と言えるだろう。
人民議会が弾劾決議(シリア、12月31日)
前夜にハッダーム前副大統領が「アル・アラビーヤ」で行った厳しい政権批判に対し、シリア人民議会(国会)は31日、緊急会議を開催。ハッダームを大逆罪で弾劾裁判にかけるという法務相の提案を、全会一致で採択した。ハッダームを
「裏切り者」
と批判する議員の中には、やはり
「ハッダームはハリーリ家に買収された」
と糾弾する者も居たようだ。
前副大統領の爆弾発言(シリア、12月30日)
6月のバアス党大会で副大統領のポストから退いて以来、パリで事実上の亡命生活を送っていたアブドル・ハリーム・ハッダームが、アル・アラビーヤ・テレビの長いインタビューに応じた。30日夜に放送されたこのインタビューで、ハッダームはアサド大統領とその周辺を厳しく批判。30年以上にわたってシリアの政権中枢に居た超大物政治家の暴露発言は、アサド政権にとっては痛い一撃となるはずだ。
シリアのジュンブラート批判(シリア、12月24日)
ここに来てレバノンの反政府勢力(中でもハリーリ派とジュンブラート派)と、シリア政府との対立がエスカレートしている。
春の国政選挙以降、しばらくシリア攻撃の鉾を収めていたジュンブラートだが、レバノンのドルーズ派内の親シリア勢力(宗教権威のバヒジャト・ゲイス師、アルスラーン元国内移民相など)が、ジュンブラートが主導する宗教財産管理体制改革阻止の動きを見せるに及んで、シリアとの緊張が高まった。
速報:安保理決議第1644号採択(シリア、12月16日)
メレス捜査団の捜査期間満了日にあたる15日夜(ベイルート時間で16日午前1時前)、国連安保理は6ヶ月間の捜査期間延長を認める決議第1644号を全会一致で採択した。決議はシリアに対して、捜査への遅滞なき無条件全面的協力を求めているが、フランスが提出した原案のシリア非難のトーンはかなり緩和された。
速報:シリアが国際捜査の偏向批判(シリア、12月13日)
ベイルート時間で13日夜10時半、ニューヨークの国連本部では第二メレス報告書の内容を審議する第一回目のセッションが開催された。
シリア人容疑者の拘束要請(シリア、12月13日)
13日の安保理における公開審議を前に、第二メレス報告書の概要がメディアで報じられつつある。
米英仏が新決議を準備(シリア、12月11日)
現在ベイルート時間で11日夜9時だが、およそ一時間後にはニューヨークでアナン事務総長が第二メレス報告書を受け取るはずだ。明日には安保理メンバー国代表にコピーが配布され、13日に安保理で公式に審理される。
ほとんどどの報道も、第二メレス報告書は前回以上にハリーリ暗殺事件へのシリアの関与を強く指摘し、捜査に対するシリアの非協力姿勢を批判する内容になると予測しており、シリアが一層窮地に追い込まれるのは必至の情勢だ。
バアス党古老の憤慨(シリア、12月9日)
ウィーンにおけるシリア人証人の事情聴取は終わり、証人はシリアへ、メレス捜査団の捜査官らはベイルートに戻った。今回聴取を受けた5名の顔ぶれについて報道は二転三転したが、最終的にはガザーレ、ジャーミア、ユーセフ、アッバースに加え、シリア軍駐留中は北マトン地区の責任者で、退役したサミーハ・カシマアイというところで大体のメディアは一致している。
事情聴取今度こそ開始(シリア、12月5日)
メレス捜査団によるウィーンにおけるシリア人証人の事情聴取が5日からようやく開始された…とは言え、依然として報道管制は徹底しており、実は事情聴取を受けているのは誰か、という基本的なことさえわかっておらず、メディアによって情報は食い違っている。
事情聴取は来週(シリア、12月1日)
国連のガンバリ政務次官は30日にニューヨークで記者会見を開き、ウィーンにおけるシリア人高官5名の事情聴取は来週5日から7日にかけて実施されるとの見通しを示した。
ウィーン到着か(シリア、11月30日)
30日夜のLBCテレビ・ニュースは、シリア人高官5名はウィーンに到着したが事情聴取は始まっていないと報じている。またこの5人とはガザーレ前レバノン駐留シリア軍情報局長、その部下のジャーミア・ジャーミア(ベイルート地区の責任者)、同じくサミーハ・カシュアニ(北マトン地区責任者)と、軍事情報局パレスチナ部長のアブドッカリーム・アッバース、情報局の通信・インターネット専門家ザーフィル・ユーセフと言う。
事情聴取開始?(シリア、11月29日)
ハリーリ暗殺事件は日本にとっても身近な問題になった。
メレス捜査団に日本の警察からも捜査員が派遣されたことは既に報じられていたが、今度は容疑者に対する制裁問題を管理する安保理委員会議長国に、非常任理事国の日本が任命されたのである。
シェバア農地をレバノン領と認定(シリア、11月28日)
28日、ユーロ・メド・サミット開催中のバルセロナで、シャラア外相がレバノンのセニオラ首相と会見。シェバア農地はレバノン領であると明言した。この後のサミット本会議で、シャラア外相は各国首脳を前にシェバア農地がレバノン領であることを宣言した。
「覆面証人」の口撃続く(シリア、11月28日)
27日付配信記事で報告した「覆面証人」ホサーム・ホサームは28日、今度はシリアのハリーリ暗殺事件捜査委員会のダッラージ広報担当に伴われ、ダマスカスのホテルで内外の記者団の前に現れた。そして、レバノン内務省から偽証の報酬として130万米ドルを提示されたり、拷問や脅迫を受けるなど、アメとムチで偽証を迫られたことを詳細に語った。
「覆面の証人」インタビュー(シリア、11月27日)
国営シリア・テレビは27日夜、メレス捜査団の「覆面の証人」ホサーム・ターヘル・ホサームのインタビューを放映した。
メレス報告書では、ハリーリ暗殺事件におけるシリアの具体的な関与を証言する人物が複数名登場する。しかしそのうち実名が挙げられているのは、現在フランスで拘束されているムハンマド・ゾヘイル・サッディーク一名のみで、別の証人はいずれも匿名だ。
サウジ国王の仲介工作(シリア、11月27日)
24日のシャラア外相発言まで、対決姿勢を崩さなかったシリアが、25日になって突如メレス捜査団の事情聴取要求に応じたのは何故か?
27日付アル・ハヤー紙のインタビューで、サウジのアブダッラー国王はサウジが行ったシリア説得工作の舞台裏を明かしている。
ウィーンで事情聴取続報(シリア、11月26日)
26日付アル・ハヤー紙によれば、ウィーンに向かうシリア情報機関高官6名のうちには焦点の人アーセフ・ショウカト軍情報局長は含まれない。また事情聴取が行われるのは来週はじめ、おそらく28日と言う。
速報:ウィーンでの事情聴取に同意(シリア、11月25日)
シリア外務省のムアッリム次官とダウーディ法律顧問は25日夕方6時過ぎ合同で記者会見を開催し、シリア政府指導部はメレス捜査団による事情聴取を受けるため、シリア情報機関高官5名をウィーンの国連施設に送ることを決定、メレス捜査団長に通知したと発表した。
事態打開の糸口見えず(シリア、11月24日)
シリアにメレス捜査団への協力を促す安保理決議1636号が採択され、捜査団がシリア情報機関高官6名の出頭要請を行ってから、すでに3週間以上が経過した。各国外交団の懸命の仲介にも関わらず、シリアと捜査団の間の深い溝は埋まらず、事情聴取実現の目処は立っていない。
国際圧力への抗議デモ(シリア、11月19日)
18日にバルセロナで行われたメレス捜査団長とダウーディ・シリア外務省法律顧問の間の交渉は順調には進まなかったようだ。24時間以上が経過した19日夜になっても双方から発表されたのは、
「交渉継続に合意した」
ということだけである。
スペインで交渉(シリア、11月18日)
LBCテレビの報道によれば18日、シリアは外務省法律顧問のリヤード・ダウーディ博士をバルセロナに居るメレス捜査団長のもとに派遣し、シリア治安情報機関の高官6名の事情聴取場所などについて協議させた模様だ。
調停続く(シリア、11月16日)
シリア治安情報機関高官6名の事情聴取場所をめぐりメレス捜査団とシリア政府の対立が続く中、第三国による懸命の調停努力も並行して行われている。
16日にはサウジのスルタン・ビン・アブドル・アジーズ皇太子がカイロを訪問し、ムバラク大統領らエジプト政府首脳とこの問題を協議した。
イラン、シリアとの連帯を誇示(シリア、11月15日)
14日、イランのムッタキ外相はダマスカスを訪問。アサド大統領の他、オタリ首相、シャラア外相らシリア首脳と会談しイラクとレバノン問題を中心に地域情勢について協議した。またダマスカスのイラン大使館において親シリア系パレスチナ諸組織の代表とも会談した他、ナスラッラー・ヒズボッラー議長とも会ったとする報道もある(ムッタキは当初ベイルートも訪問するとみられていたが結局中止した)。
聴取場所問題で進展なし(シリア、11月13日)
12日、バハレーンのマナマで開催された中東未来フォーラムに、米国のライス国務長官とシリアのシャラア外相はこぞって出席。安保理決議第1636号が採択された10月31日以来、再び顔を合わせることになった。
大統領が激しくレバノン批判(シリア、11月10日)
10日ダマスカス大学構内でアサド大統領が行った演説は、徹頭徹尾メレス捜査団とレバノン批判に終始し、国際社会の要求にはほとんど応えなかった。これでシリアは一層窮地に陥ることになろう。
シリアはどう出るか(シリア、11月9日)
メレスから突きつけられた治安情報機関高官6名の出頭要求に、アサド政権はどう対応するのか?
アサド大統領は義兄のアーセフ・ショウカトをメレス捜査団に引き渡すのだろうか?
欧州地中海サミットからも締め出し(シリア、11月8日)
27、28日の両日、スペインのバルセロナで欧州・地中海諸国パートナーシップ(ユーロ・メド)発足10周年を記念して、加盟国首脳会議が開催されるが、アサド・シリア大統領は招待されないことになった。
イランがシリア擁護(シリア、11月6日)
6日、イランのアーセフィー外務省報道官は記者会見を開き、
「シリアに対する国際圧力は容認出来るものではない。シリアはイランの友邦であり、イランはシリアを支持する」
と語り、安保理決議第1636号採択でいっそう窮地に追い込まれたシリアを擁護する立場を鮮明に打ち出した。
ショウカト長官ら6名に出頭を要求(シリア、11月5日)
5日付アル・ハヤー紙によれば、メレス捜査団は断食明けの祝日に入る前日の今月2日、国連事務総局を経由してシリア政府に対し、ショウカト軍情報局長官らシリア治安機関高官6名をベイルートの捜査本部に出頭させるよう要請した。
速報:安保理決議第1636号採択(シリア、10月31日)
31日ニューヨークの国連本部で開催された安保理事会は、シリアに対しメレス捜査団への協力を求める決議第1636号をメンバー諸国(15カ国)全会一致で採択した。会議には5常任理事国の外相も全員出席し、決議採択後にそれぞれの立場を表明する演説を行った。
安保理開催前夜(シリア、10月30日)
レバノン内外の報道によれば、31日の安保理にはメンバーの15カ国のうち12カ国が外相を派遣、ルーマニア外相の司会でセッションが開催される。シリアからもシャラア外相、ダウーディ外務省法律顧問が出席する。
独自調査委員会設置(シリア、10月29日)
アサド大統領は29日、ハリーリ・レバノン元首相暗殺事件に関する独自の調査委員会設置命令を発した。
またこれとは別に内務省もアラブ諸国からの入国管理を強化する措置を発表している。
ムバラク・アサド会談(シリア、10月28日)
ムバラク・エジプト大統領は28日、急遽ダマスカスを訪問、アサド大統領と会談した後にカイロに戻った。アブ・アル・ゲイト外相、スレイマーン総合情報局長官も同行した。
キプロスで事情聴取?(シリア、10月27日)
27日付アル・ハヤー紙は、レバノン筋の話として、メレス捜査団長が今後キプロスに滞在しシリア人被疑者の事情聴取を実施する可能性に言及している。聴取の対象は先月にシリア領内のモンテローザ・ホテルで聴取を受けた人物らの他にも、拡大されると言う。
米英仏が新決議提案(シリア、10月26日)
ベイルート時間で26日未明、米英仏3カ国は共同で安保理メンバー諸国に新たな決議案を提出した。シリアに対して、容疑者に対し拘束、資産凍結や渡航禁止などの措置をとり、メレス捜査団の捜査に全面協力を求める内容。
安保理審議開始(シリア、10月25日)
25日、国連安保理事会はメレス報告書の審議を開始した。
25日の会合は各国の国連代表クラスの出席によるもので、メレス捜査団長の他、当事者であるレバノン、シリア両国代表団も参加した。
修正は最後通牒か?(シリア、10月22日)
長い1日が終わった。
レバノン時間で日付が21日に変って間もなく、メレス報告書の概要がインターネットなどに流れ始めた。午前6時過ぎには早くもアル・ジャジーラ・テレビがアラビア語訳のテキストを放送し始め、レバノン内外の新聞の見出しには
「シリア・レバノン治安情報機関の犯行と指摘」
の文字が躍った。2月14日以来、レバノンの多くの人が信じていた内容が、初めて国連の報告書というかたちになったのである
速報:ショウカト容疑者?(シリア、10月18日)
独誌「シュテルン」によれば、21日にアナン国連事務総長に提出される予定のメレス捜査団報告書は、アーセフ・ショウカト軍情報局長、ロストム・ガザーレ駐留シリア軍前情報局長を含むシリア人5名を容疑者に指名する。
ショウカトはアサド大統領の姉婿であり、事実とすればアサド政権にとっては致命的な結果を招くかもしれない。
クーデター予防説(シリア、10月15日)
14日、パリを訪れたライス米国国務長官はフランスのシラク大統領、ドストプラズィ外相らと会談。シリアに対して国連安保理決議第1559号と1595号の実施を求める立場を繰り返し表明した。
決議第1559号はレバノンからのシリア軍の撤退の他、シリアと協力関係・影響下にあるヒズボッラーやPFLP-GCなどパレスチナ武装組織の武装解除を要求している。また第1595号はハリーリ元首相暗殺事件の国際捜査に対する協力を呼びかけるもの。
謎の「自殺」の真相(シリア、10月13日)
カナアーン内相の突然の死亡から一日経過し、死亡をめぐる状況が少しずつ明らかにされている。
カナアーンは12日午前9時近くにいったん出勤した。「レバノンの声」放送で発言したのは執務室からだ。インタビューを受けたのではなく、自分から連絡してコメントを求めたらしい。その後いったん私邸に戻り、小一時間ほどで帰ってくるとひとりで執務室に入った。ほどなく銃声が聞こえたので官房長が執務室に入り、ピストルを口に向け発砲し倒れているカナアーンを見つけた。片手にはピストルが握られており、まだ息があったという。すぐに病院に運ばれたが途中で絶命した…シリア政府当局は、カナアーンの死因はピストル自殺であると結論づけた。
アサド大統領、シリアの関与を否定(10月12日)
12日、CNNの名物記者クリスチャン・アマンポールはアサド大統領とのインタビューで、単刀直入に
「貴下はハリーリ元レバノン首相の暗殺を命じたか?」
と質問。大統領は
「それ(暗殺)は自分の信念に反する。自分は暗殺を命じたことはないし、将来命じることもない」
と答えた。
カナアーン内相自殺?(10月12日)
12日午後、シリア国営通信はガーズィ・カナアーン内相が執務室で自殺したと報じた。
カナアーン内相はレバノン駐留シリア軍の軍事情報局長として1982年から2002年まで、事実上のレバノン総督として君臨。レバノンにおける汚職・横領行為や、ハリーリ前首相暗殺事件との関与も疑われていた。
米国は今年に入ってから米国内のカナアーンの銀行口座を凍結した他、メレス捜査団もレバノン中央銀行に要請して、カナアーンの口座情報開示措置をとっていた。メレス捜査団によるシリアでの事情聴取(下記記事参照)の際には、カナアーンも聴取を受けたと見られている。
前日の11日夜、レバノンのテレビ局NTVは、カナアーン内相がメレス捜査団に対し、
「レバノンにおける汚職行為に関わっていたことや、親シリア政治家を当選させるため2000年選挙法を作成したこと」
などを認めた、と報じた。ただし、ハリーリ元首相からはサイイド・レバノン前公安長官(ハリーリ暗殺容疑で拘留中)らとともに莫大な額の賄賂を受け取っていたことも認め、
「そのハリーリを自分が殺すはずが無い」
と、ハリーリ暗殺事件との関与は否定したという。
シリア空爆も検討?(10月10日)
カイロ訪問中のウェルシュ米国国務長官補佐官(近東問題担当)は、9日、ムバラク大統領との会談後の記者会見で
「米国は、シリアがイラクのみならず、レバノンやパレスチナの情勢にも依然として介入し続けていることを憂慮している。しかしアサド政権は、(介入を止めろ、という)政策変更の呼びかけに応ずる意思はないようだ」
と語った。
エジプト・シリア首脳会談(9月26日)
アサド大統領は25日カイロを訪問、ムバラク大統領と会談した後、ダマスカスに戻った。
会談後、エジプト大統領府が発表したところでは、両大統領は
「シリアを孤立させる政策と、ハリーリ・レバノン元首相暗殺事件の捜査結果が出る前に特定個人や政府を非難する行為に反対」
する立場で一致した。欧米やアラブ諸国のメディアが、もはやシリアの有罪は確定したかのように報じていることへの批判である。
メレス捜査団、シリアで「面会」開始(9月20日)
メレス団長以下、ハリーリ元首相暗殺事件の国際捜査団は20日午前、厳重な警備体制に守られて20台近くの車でシリア領内に入り、シリアの軍・情報機関関係者らとの「面会」を開始した。
メレス捜査団長、20日にダマスカス再訪(9月19日)
19日のレバノン・テレビ各局の報道によれば、メレス国際捜査団長は20日にダマスカスを再訪し、シリア情報機関関係者らと「会見」する。「会見」相手が誰であるか、また「会見」がどこで行われるについては依然として公表されていない。
ショウカト一家がパリに(9月14日)
アサド大統領の義兄で軍情報局局長のアーセフ・ショウカト一家がパリに来ているらしい。レバノンの各メディアが報じている。
メレス日帰り帰国(9月12日)
12日午前、証人との面会のためシリアに向かったメレス捜査団は、シリア外務省のダウーディ法律顧問と会談して今後の捜査遂行に関する取り決めだけを行い、午後にはベイルートに戻った。本格的な事情聴取のために再度シリアを訪問するのは来週末になると言う。
訪問順延の理由(9月12日)
12日付レバノン紙サフィールは、メレス捜査団長がダマスカス訪問を当初予定していた10日から12日に急遽変更した理由を
「メレスのニューヨーク滞在中に、シリア側から四者委員会結成の要請があったため」
と報じている。
国際逮捕令状(シリア、9月11日)
11日付アル・ハヤー紙は、12日からのメレス捜査団長のシリア訪問について
「シリア側の協力が得られなかった場合、メレスはシリア人容疑者の国際逮捕令状を発出する」
と報じている。
速報:メレスのダマスカス訪問延期(9月9日)
ベイルート時間で9日午後8時前シリア外務省は、10日にダマスカスを訪問してシリアの治安情報機関関係者から事情聴取する予定であったハリーリ・レバノン元首相暗殺事件国際捜査団のメレス団長が、都合により訪問を12日まで延期すると通告してきたことを明かした。国連側からは延期を確認する声明は出ていない。
アサド大統領、国連サミット出席見合わせへ(シリア、9月7日)
AFP通信はアサド大統領が国連サミットへの出席を見合わせるという決定を下したと報じている。
イラク人自爆犯説(9月7日)
これまで言を左右にして、メレス捜査団への協力を渋ってきたシリアが、一転して捜査団をダマスカスに招請したのは何故か?
6日付レバノン発行ニュースレターは次のふたつの可能性を指摘している。
メレス捜査団長、10日にダマスカスへ(シリア、9月4日)
ハリーリ・レバノン元首相暗殺事件国際捜査団のメレス団長は、10日にダマスカスへ向かいガザーレ前駐留レバノン軍情報局長らシリア治安機関関係者から事情聴取すると発表した。シリア側は5、6日両日のダマスカス訪問を提案していたが、メレス団長は捜査経過報告などのため現在ニューヨークに滞在しているところから、ダマスカス訪問の日付を10日まで延ばした。