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パティオがあるダマスカスの旧家へのノスタルジーが嵩じて、宿泊先も旧式の 家を選んだ(写真左)。旧市街の城壁からは外側になるが、旧式の家が連な る一角があり、そこに数軒このスタイルの安宿が並んでいる。写真はそのうち のひとつ、ラビーア・ホテル。バス・トイレが共同のシングル・ルームなら7ド ル、ダブルでも10ドル程度と格安。バックパッカーの間では有名らしく、滞在 中は常に日本語も聞こえて来た。 |
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清潔で機能的な店内。料金は1 時間あたり75シリア・ポンド(実勢 で150円程度)と、別の店より若 干高めだが通信速度と安定性を 勘案すればリーズナブルと言え る。日本へのIP電話も可能。朝8 時から夜12時まで営業している (写真左)。 CI@O NETの若き経営者アハマ ド・シブリ君。若干21歳で、大学で ビジネスを学んだ後2ヶ月前に開 業したばかり。しかし狭い店内は いつも混み合っていた。設定など で困ってもサポートしてくれるので 安心(写真右)。 |
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| 入国してまず目についたのは、「シリアは脅迫に屈しない」「神よシリアを御加護あれ」など、外圧を批判するポスターや横断幕がここかしこに掲げられている点。シリアが前面に出てきて、アラブの大義が引っ込んだ印象も否めない。写真上はハミディエ市場近くの城壁に掲げられていたもの。「神がシリアを守り給う」とある。 下はハミディエ市場のアーケードに30メートル程度の間隔でかかる横断幕の一枚。 「レバノンの兄弟たちよ…サアド・ハリーリよ…目を覚ませ。ラフィーク・ハリーリを殺したのはイスラエルと米国そしてその協力者どもだ」 と読める。横断幕の効果はあるらしく、今回筆者が話を聞いた人は、全員この説を採用していた。 |
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前情報相顧問を努めたハッジ・アリ博士。現政権に対する不満はいっぱいだが、ことハリーリ暗殺事件については 「ハリーリはシリアが育てた政治家だ。それに暗殺に用いられたテクノロジーはシリアのものではない。イスラエルとアメリカの仕業だ」 と断言(インタビュー詳細は9日付記事参照)。 上に紹介した若きITビジネス経営者シブリ君は、ネット世代でシリアの外の報道にも広く接しているから、ちょっと違う見方をしているのでは、と思ったが、答えは似たり寄ったりだった。 「今起きていることは昨日今日にはじまったことではなく、60年前からの動きの中にある。欧米はずっとアラブ世界を思いのままに動かそうとしてきた。今はその障害になっているのはシリアだけだ。だから、イラクの問題やパレスチナの問題、レバノンの問題を持ち出して、シリアを言いなりにしようと試みている。ハリーリ暗殺もその一環に違いない」 すごかったのは、下のラウダ広場(米国大使館に近い)のテントで集会を企画したNGO代表のニザール・ミフーブ氏。 「昨日届いた情報だが、サアド・ハリーリは親父のラフィークと確執があって、パリで何と二回もラフィークを殺そうとしたことがあるらしい…」 この仰天情報には筆者もしばし絶句してしまった。 |


| ラビーア・ホテルに同宿していて知り合ったクルド系シリア人のマラカさん(写真左)。 バアス党とPKK(トルコのクルド組織)の両方で活動していたという数奇な経歴の持ち主。上の 写真にあるように、外圧に反対する愛国運動の中で子供が利用されていることに対しては強く反 対する。 「子供たちが周囲や親の言いなりになって、何もわからぬまま特定の政治立場を受け入れるよう になれば、その社会は画一的になって何の進歩も期待出来ない」 まったく同感。 彼女の批判はクルド人社会にも及ぶ。 「クルド社会の部族抗争は激しく根が深い。家族や部族と言うのは社会の中核単位。それが団結 出来ないようでは民族の団結はありえない」 ハリーリ暗殺事件については、彼女もシリアに対して仕組まれたもの、という立場だが、「覆面証 人」ホサーム・ホサーム(彼もクルド系シリア人)については厳しい。 「彼も政治的に利用されているだけよ。クルド人はいつもそう」 クルド人でありながら、汎アラブのバアス党で活動した理由は至極現実的。 「クルドでは仕事がないもの。アラビア語を磨いてアラブとして活動すれば仕事の機会はいっぱい あるわ」 アラビア語で詩を書くという彼女の正則アラビア語は、実際筆者の同世代としては例外的なほど 語彙と表現が豊富で洗練されていた。 |
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