【小説】リア消だったら誰に告ってた 第3章【キッズ】
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第3章【キッズ】
- 1 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:30:21 0
- 前スレ
【小説】リア消だったら誰に告ってた 第2章【ハーン】
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1106140327/
まとめサイト
../berryzss/
愛しさとせつなさと甘酸っぱさと
もう帰らないあの日々
- 2 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:30:43 0
- まんこ
- 3 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:32:29 0
- >>1
乙!
- 4 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:32:46 0
- ぐっじょぶ
この時間なら前スレが流れる前に中の人がおっきしてくれるだろう
- 5 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:34:27 O
- 全ての作品が終わるのが先か、漏れの涙が枯れてドライアイになるのが先か。
- 6 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:40:31 0
- 新参さん用に簡単な作品の解説でも書いてみようかな?
- 7 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:42:44 0
- >>1
GJ!
作者さん達&まとめサイトの中の人もGJ!
- 8 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:46:04 0
- 前スレ埋める前に、まとめサイトに移してない分でも
レスアンカーでまとめとけばよかったなorz
- 9 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:51:51 0
- 【優しい恋の育て方】(通称「学校編」)連載中
幼馴染の千奈美、小悪魔桃子、大人びた雅・・・・・・・・・・俺のクラスの女の子たちと俺の運命は?
【修学旅行編】
修学旅行で訪れた京都で、俺と、桃子と、千奈美と、茉麻と・・・・・・・・・・
【よく効く催眠術】
幼馴染の千奈美が、俺にかけた催眠術とは?
【プレゼント】
俺が熊井と仲良くなった日、そこにいた中島。その中島がバレンタインに・・・・・・・
【特命係 菅谷梨沙子】
平和なクラスに忍び寄る陰謀、アフォの子梨沙子が今、立ち上がる!
【強くなりたいとゆいたい】
ちっちゃい俺とでっかい須藤、俺が強くなりたい本当の理由は・・・・・・・・・・
- 10 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:53:14 0
- 新スレおめ!
というわけで
http://ex7.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1106140327/916
の続き書きます
- 11 名前:だんしじょし :05/01/28 04:54:23 0
- 俺がこの時代来てから、既に20日ほど経過した。
登校の時や、教室での会話。
いくつか俺が変えてきた事のせいで、会話や行動が俺の記憶とはかなりかけ離れてきている。
ドッヂの件や嗣永と橘のこと、先日の菅谷の件とは関係のない生徒も
俺の記憶とはまったく違うことを話している。
『1匹の蝶の1度の羽ばたきが、地球の裏側で竜巻を発生させる要因にもなりえる』
というバタフライエフェクト、所謂カオス理論というやつを信じるとすれば
今頃南米あたりでは天変地異にでも悩まされているのではないだろうか。
というような変な心配をしながら、俺は南米かと思われる方向に勝手に拝んでみた。
「なにしてんの、会長」
清水が俺の顔を覗き込んでいる。
窓際に差す夕陽が清水の顔を照らしてオレンジ色にしている。
「うお、なんだ副会長か、どこから沸いてきたんだ」
「人をボウフラみたいに言わないの」
「ボウフラより小さいかもな」
「いい加減にしなさい!」
清水は垂れている眉毛を思いっきり吊りあがらせて俺にチョップを見舞った。
「痛ってえ。 あのな、俺は南米の方々を思ってだな・・・」
「はあ?」
「いやなんでもないけど。 で、何か用?」
訊ねると清水は、「え、や、まあ何ということもないんだけどお・・・」
と顔をそむけ、もじもじしている。
「あ、もしかして俺にバレンタインのチョコでも渡しに来たとか?」
俺は今日既に嗣永、夏焼、菅谷にチョコレートをもらっている。
本当の記憶では、もらっていなかったはずのチョコレート。
いや、もらっていなかったどころかあの時は剣崎にウソのラブレターを渡され
校舎裏で1時間近く待ちぼうけした挙句、クラス中の笑いものになったのだ。
それが今は3つものチョコレートが手元にある。
しかも人気のトップ3にもらったものだから、クラス中の男子が羨ましがっていた。
カオス理論バンザイ。
- 12 名前:だんしじょし :05/01/28 04:54:50 0
- >>11
「・・・・・・」
「あれ、図星か。 モテちゃって困るなあ」
「ばっかじゃない! あなたに渡しに来たのはこ・れ・で・すぅー!」
と生徒会回覧用のプリントの束を俺の顔に叩きつけた。
「ふご」
「もらったチョコレートはどうせ義理でしょ!
でれでればっかしてないで、ちゃんと生徒会の仕事もしなさいよねっ」
と言うともう一発俺にチョップをくらわし、教室から出て行った。
「そんなに怒らなくてもいいだろ・・・」
俺は床に落ちて散らばっているプリントを拾い集めランドセルにしまい込んだ。
荷物が重い。
生徒会のプリントの束だけならば問題はないが、今日は義理チョコが3つも入っている。
いやいや、たかがチョコ3つでこの重さはありえない。
これは菅谷のバカでかいチョコレートのせいだ。
『あのね、みんなにあげようと思ってた分全部入れてひとつにしちゃった』
とキャッキャはしゃいでいた。
気持ちは嬉しいがこればっかりはみんなに分けてあげてくれたほうがありがたい。
小学生の体力でやっとの思いで玄関にたどりついた。
「ふう・・・」
重さでしびれている手で下駄箱を開けると、封筒がひとつ入っていた。
「なんだこれ」
ピンクの封筒に、ハート型のシールで封がしていある。
バレンタインデーに、この封筒。 もしやこれは・・・ラブレターってやつ?
いやいや、まさか。 悪戯だろう。 剣崎の悪戯だけは変わらなかったか。
そう思いつつも気になり、封を開けてみる。
『渡したいものがあります。 校舎裏の焼却場で待っています。』
便箋に書いてある『校舎裏』という文字を見て、真っ先に剣崎の顔を思い浮かべたが
剣崎の悪戯の手紙にしては文字が可愛らしすぎる。
あのバカじゃあどんなに頑張っても筆跡を真似るなんてできるはずがない。
しかし女子の誰かと共謀している可能性も・・・
- 13 名前:だんしじょし :05/01/28 04:55:37 0
- >>12
「お、会長! ラブレター!?」
試行錯誤していて気づかなかったが、いつの間にか横に石村が立っていた。
「え! ああ、どうせ剣崎か誰かの悪戯だよ」
「ええ〜、でも本物だったらどうするの?」
確かにその可能性も否定できないわけで・・・。
「まあ、いいけど。 ハイ、これ!」
石村が綺麗にラッピングされた箱を俺に差し出す。
「お」
「ちゃんと手作りしたんだよ。 教室で渡そうと思ったけど
桃ちゃん達が渡してて男子が騒いでたから、なかなか渡せなくて」
「おお、サンキュー」
俺は手紙を左手に持ち替え、石村のチョコレートを受け取った。
「それじゃ、私いくね」
石村は素早く靴を履き替えて玄関を出て行く。 そして俺のほうを振り返って
「あ、手紙が入ってるから、ちゃんと読んでよね!」
そう言い残し、また足早に駆けて行った。
既にぎゅうぎゅうの鞄に無理やり石村のチョコを詰め込んで、俺は焼却場へ向かった。
焼却場にはゴミを焼いた後の煙がまだ漂っていて、少しけむたい。
この頃はダイオキシンなんて全然問題になってなかったな、とか思いつつ
とりあえず焼却場の前の空き瓶置き場に座り、荷物を降ろした。
「どっこいしょ、っと」
「ふふっ、なんか親父くさいね」
どこからともなく声がして、俺はあたりを見回した。
「こっちだよ、会長」
声がしたほうを向くと、木の後ろから徳永が顔を出していた。
「徳永だったのか・・・」
「よかったぁ、来てくれて」
いつものニコニコ顔で、徳永は胸をなでおろす仕草をした。
- 14 名前:だんしじょし :05/01/28 04:56:28 0
- >>13
「剣崎の悪戯かと思って、迷ってたんだけどさ」
「私もそれがあるから来てくれるか心配だったんだぁ」
そう言いながら、俺の横に腰をおろす。
「渡したいものって、何? チョコレート?」
今日はたくさんチョコレートをもらっていたので、ついそう聞いてしまった。
「単刀直入だねえ。 でも、ちょっと違うかな」
ちょっと違う・・・? 何なんだろういったい。
「えっと、私が渡したいものはね」
「うん」
「そのー、なんていうか・・・」
徳永は急にもじもじして、下を向いてしまった。
「・・・」
「あ、ほら、その、君に受け取ってほしいのは」
「・・・」
「わ、わたしの」
「徳永の?」
「・・・私」
「へぇ!?」
いきなりそんな事をいうもんだから、俺は素っ頓狂な声を出してしまった。
小学生が『私をあげる』なんてそんな!
徳永も自分が言ったことに気づいて、顔を真っ赤にして立ち上がった。
「ひぇっ、ち、ちがうの! そうじゃなくて、なんか、ち、ちがくて」
「ぅえ、あ、う、うん」
俺も徳永も慌てまくっていた。
「あ、その、私、好きなの! 会長のこと、……君のこと好きだから!
だからその、受け取って欲しいのは、わ、私じゃなくて、
いや、私なんだけど、そうじゃなくて、私の気持ちなの!」
「わ・・・わかった」
「あのね、へ、返事はね、あとでいいから! それじゃね!」
と、そう言って徳永は自分のランドセルを持って猛ダッシュしていった。
- 15 名前:だんしじょし :05/01/28 04:56:58 0
- >>14
「・・・どうしよう」
『今の俺』は、それなりに恋愛はしてきた。
告白されたこともあったし、自分から告白したこともある。
しかしこの『小学生時代』では、はじめてなわけだ。(嗣永の件は別にして)
愛の告白ってのは確かに衝撃的なことではあるけども
何故俺はここまでドキドキしているんだろう。
そんなことを考えていたら、荷物の重さも忘れていつのまにか家についていた。
妹の舞が俺の荷物からはみだしている箱に気づいた。
「わぁー、お兄ちゃんすごい! こんなにチョコもらったの?」
「大漁大漁だ。 舞にいっこあげるよ」
「ほんと? じゃあこの一番おっきいやつがいい!」
と言って菅谷の特大チョコレートを両手で抱えていった。
そのおかげで一気に荷物が軽くなった。
俺は自分の部屋に行き、もらったチョコレートを少しずつ齧りながら
『手紙が入っている』と言われていた石村からもらった箱を開けた。
出来はちょっと不細工だが、ハート型の可愛らしいチョコレートが入っている。
そして底の方に便箋が一枚。
『男の人に手紙かくのはじめてなんだけど・・・』
という書き出しではじまり、先日の国語の授業のことでお礼が書いてある。
そして最後の行。
『あの時、決めたんだ。 ……君に気持ちを伝えようって。
私、あなたのことが好きです。』
まじかよ。
俺の口からチョコレートのかけらがボロボロとこぼれていった。
予想外の、とんでもないバタフライエフェクトが返ってきてしまった。
つづく
- 16 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 04:57:41 0
- 初芝乙
- 17 名前:だんしじょし :05/01/28 04:57:45 0
- セリフおおめになってしまった
というかテンプレの邪魔してしまったような・・・
- 18 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 05:05:16 0
- >>17
あんたも天才!この辺特に萌え(*´Д`)↓
「ばっかじゃない! あなたに渡しに来たのはこ・れ・で・すぅー!」
「よかったぁ、来てくれて」
いつものニコニコ顔で、徳永は胸をなでおろす仕草をした。
- 19 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 05:10:41 0
- >>9 続き
【王子様と2人のお姫様】
桃子宛のラブレターを、俺は石村に託した。そこから始まる俺と、桃子姫と、舞波姫の友情の行方は?
【舞波短編】
私は舞波、私のパパはすっごいのよ!
【秘密国家公務員】連載中
学校の治安を守る秘密国家公務員、清水佐紀の前に立ちふさがるかつての仲間、ZYXとは?
【恋愛シミュレーション21】連載中
美少女揃いの俺のクラスにある日転校生、菅谷梨沙子がやって来て・・・・・・・・
【新連載2(仮)】連載中
ある日、うちのクラスにアイドルの夏焼雅が転校してきた。そして俺は彼女と仲良くなった
【蝉】(【プレゼント】のシリーズ)
夏休みのある日、俺は友理奈姉ちゃんの日記に名前が出てきた、野球部のエースと勝負した
>>17
勝手にやっているんで気にしないで
- 20 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 05:21:33 0
- >>19 続き
【妖精の奇跡】(【妖精の奇跡・アイリーンの1週間】でリメイク中)
突然俺の頭の上に現れた妖精・アイリーン。彼女との別れは悲しすぎた
【セミ】(【蝉】の裏側、【プレゼント】のシリーズ)
夏休みのある日、野球部エースの僕は、片思い中の友理奈ちゃんの弟に勝負を挑まれる
【雪が降る季節に・・・】
転校生のめーぐると俺は、一緒に雪を見ようと約束するが・・・・・・・
【日本一の鈍感男】
鈍感な俺は、ちっちゃい清水に何度も何度も振られてしまうが、実はこれって・・・・・・・・・?
【ロボキッス】
父ちゃんが連れてきたロボット、リサコのおかげで、僕は「ただいま」を言う喜びを知る
【跳び箱】
跳び箱が飛べたら、僕はちっちゃい仲間の佐紀ちゃんに告白をするんだ
- 21 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 05:23:49 0
- リア消氏 新連載2(仮)の続きが読みたい
- 22 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 05:32:40 0
- >>21
禿同
- 23 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 05:33:36 0
- >>20続き
【友理奈となかさき続編】(【プレゼント】【蝉】続編)
サッカー部の俺と、中島、そして野球部の僕と、友理奈ちゃん。ぶつかり、すれ違う4人の気持ち
【満月の猫】
満月の夜に拾った猫と、猫の飼い主の舞美ちゃんの秘密とは?
【ミステリー】(連載中)
アイドルが誘拐!?いなくなったのは、僕の幼馴染の徳永千奈美だった・・・・・・・・
【だんしじょし】(連載中)
目が覚めたら小学生に戻ってた俺は、歴史を変えることができるか!?
【手を握って歩きたい】
ぐにゃぐにゃの幼馴染、りしゃこ、りしゃこの仲良し、雅、りしゃこと同じ顔の転校生、詩子、俺の夢は実現するか!?
【小児病棟】
シュズツのために入院した僕は、隣のベッドの女の子みたいなチサトと仲良くなった
- 24 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 05:39:01 0
- 【おつかい】
山奥で出会った謎の少女、梨沙子。彼女の言う「おつかい」とは・・・・・・・・・?
【ギャンブラー】
ポーカーで巻き上げた俺の金を返してきた、桃子が俺に持ちかけたギャンブルとは?
【少女】
妻と娘を亡くした私が、繁華街で出会った謎の少女、舞ちゃんの目的と正体は・・・・・・?
とりあえずまとめサイトにある分だけ
- 25 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 06:12:01 0
- >>24
乙
いいねこういうの初めて来た人にはわかりやすくて
- 26 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 06:37:23 0
- 前スレ982
>俺はこの野球帽に自分で買って来たペンダントを取りつけた
ペンダント→ブローチ
やっちまった・・・・・・・・・
中の人さん、よろしくお願いします
- 27 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 07:03:22 0
- なんとかおいついた
前スレギリギリだったね、このスレもそうなりそうだ
止められないように容量に気をつけてね
- 28 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 07:04:47 0
- 要領よくやらないと容量があぶなないよね
- 29 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 07:04:56 0
- このスレのおかげで
早起きになってしまった
まとめて読むの最高
- 30 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 07:06:36 0
- 新スレおめ
- 31 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 08:30:58 O
- 携帯からほ
ミステリーは多分今日で完結します。
- 32 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 09:53:18 0
- みなさま本当に乙です
保全します
- 33 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 10:55:14 0
- 保全ついでの雑文書きです。
あれはあくまで雑文ですのでまとめサイトの方には入れていただかなくてもよいですよ。
もともと、作家さんのどなたかが最初のスレの400くらいまでのをモチーフにしてると言っていたので、今後の展開や新作のヒントにでもなればと思って書いたのが作品ぽくなってしまっただけなので・・・
まぁ、人のいない昼間に保全してくれる方々の夜までの場繋ぎにとでも思っていただければ・・・その程度のレベルのものですので。
- 34 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 11:12:20 O
- このスレの人達はみんなえぇ人ばっかりや(;´д⊂)
- 35 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 12:13:32 0
- 前スレのhtml化うpしてくれ
- 36 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 12:45:04 0
- 夕方になったら
- 37 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 14:08:30 0
- そんじゃぁ夕方までの繋ぎに
保全ついでの雑文 その5
日曜日、渋谷に買い物にきた。
センター街から井の頭通りに抜ける横道で2〜3人の男の人がひとりの女の子を囲んでナンパしている。
すれちがいざまに女の子の顔をチラッと見るとパッと見キレイなおねぇさんタイプ、それでいて見覚えのあるようなないような、・・・って、同級生の夏焼雅だ。
おれに気づいた雅はこっちに駆けて来て俺の背中に隠れるようにしてる。
ナンパしてたお兄さんたちもこっちにやってきたので、おれは雅を守りながら気を引き締めて言ってやった。
「ぼくはこの子の同級生です。お兄さんたちは小学生をナンパするんですか?」
お兄さんたちはびっくりしてバツが悪そうにどっかに行ってしまった。
そのあと雅といっしょに買い物したりプリクラを撮ったりしたけど、うっすらと化粧をしてる雅は学校で見る雅と違ってすごくキレイで大人な感じがして、その日は家に帰ってもドキドキがとまんなかった。
次の日、学校にいくと雅はもう来ていた。
化粧してないいつもどおりの雅に少しホッとしていたら、おれが雅のとなりを通りすぎる時に、
「昨日はアリガトね」
と言ってウィンクしてきた。
「お、おうっ・・・」
と、そっけない返事を返したものの、それからおれの心臓はずっとドキドキしっぱなし。
でも雅は特に気にもしてないように他の女子と話してる。
・・・女の子の方が先に大人になるってほんとだ。
- 38 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 14:31:50 0
- 同じクラスで図書委員をやってる清水は放課後よく美術部にやってくる
清水 「ポスター描くから絵の具貸してー」
俺 「図書室にマーカーくらいあるだろう?」
清水 「絵の具の方が好きなの」
俺 「持ってっていいから図書室で描けば?」
清水 「本が汚れるからここで描くの」
机を並べ大きな作業場を作るとチョコンと座り絵を書き出す清水
シャッシャッ ペタペタ
会話も途切れ筆の音だけが静かな部室に響く
自分の絵も一段落しフト清水を見た
俺 「なぁ、清水…ソレ何…?」
清水「秋の読書週間だからトンボ。」
壁新聞の大きな紙によく分からない四枚羽の生き物が踊ってた
清水「あ〜ヒドい〜笑ってる〜! 難しいんだからね〜!」
俺 「トンボってのはこーなってんだよ…っと」
エンピツで余白にザッと描く
清水「うわー上手ーい! さすが美術部ね!」
俺「だろ〜……」
絵を覗きこむ清水と描きこむ俺の距離があまりに近い事に気付き何故か恥ずかしくなる。
清水「どうしたの〜? …ぁ」
振り向いた清水と目が合う。
吐息がかかりそうな程の近さ
一瞬時間が止まったかのように感じる
俺と清水しかいない美術室
筆の音も無く、校庭の運動部の掛け声だけが静かな部室に遠くかすかに聞こえた
- 39 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 14:34:09 O
- 朝まとめサイトのほうにhtml化したのうぷしたはずだけどみれない?
- 40 名前:だんしじょし :05/01/28 14:47:22 0
- >>39
見れまーす
- 41 名前:ntoska067084.oska.nt.ftth.ppp.infoweb.ne.jp :05/01/28 15:12:15 0
- 本当にここの常連さんたち、さいこーです!
萌え職人のみなさん、まとめサイトの中の人、レスラーさんたち・・・
ほんとにみんなだいすきです!
毎日学校から帰ってきて、夜になるのが待ち遠しくてたまりません。
♀のキッズヲタが参加できる板が少ないので、ここはすごくお気に入りです!
これからも第4章、第5章と、ずっとつづけていってください。
- 42 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 16:02:41 O
- >>38
つ、続きを・・・・・・
- 43 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 16:32:20 0
- 雑文さんのマネっこでしたw
- 44 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 16:32:43 0
- とうとう裸の女の子まで降臨
- 45 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 16:34:36 0
- 途中で送ってしまった
>>42 なので続きませんw
- 46 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 16:39:30 O
- 今週末は横浜アリーナにみんないくのかな
あまりSSに進展なさそうだ
- 47 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 17:11:29 0
- 前スレの後ろの方の続き
妖精の奇跡・アイリーンの1週間 6
木曜日 13:15
給食が終わり掃除の時間
「おーい!」
アイリーンが空を飛んで戻ってきた
何やら赤いものを抱えている
「これ、拾ったんだ!カワイイでしょ?」
これは・・・・消防車とかの上に乗っている赤色灯だ!
「おい!これ、どうしたんだよ!?」
「赤い車の屋根の上に落ちてたの」
「バカ、今すぐ返して来い!」
アイリーンは文句をブーブー言いながら飛んで行った
アイリーンが戻ってきたのは掃除も終盤、チリトリの出番になってからだった
俺は急いで雅ちゃんの後ろに回りこんだ
アイリーンに目で合図を送る
アイリーンが指を鳴らすと俺たちの目の前に突然トカゲが現れた
体長10mはあろうかという巨大なトカゲ
俺は雅ちゃんより先に気を失った
- 48 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 17:15:00 0
- >>47
これまとめサイトには載ってないけど前スレにはあったね
妖精の奇跡・アイリーンの1週間 7
木曜日 20:25
「ねえ、白馬の王子様作戦っていうのはどう?」
「・・・・・・・それ、どういう作戦?」
「女の子はねえ、白馬の王子様に弱いって本に書いてあったんだ」
何やら嫌な予感がする
「だからね、白馬の王子様にまたがって、雅ちゃんの前に現れるの!」
「あのねえ、王子様にまたがってどうするの?」
「あっ、そうそう、王子様じゃなくて白馬、白馬にまたがるの」
「えーっとねえ、この世界では白馬に乗って突然現れるなんて変な人だから」
「じゃあ、白くない馬?」
「そういう問題じゃなくって・・・・・・・・・」
「シマウマ?」
「だ・か・ら!馬に乗ってる人なんて競馬場くらいにしかいないの!」
「じゃあ、王子様の格好だけで我慢する?」
・・・・・・・・・・ダメだこりゃ
アイリーンにはまずこの人間界の常識を覚えてもらわなきゃならないな
結局、明日の作戦は、俺が考えた、
『給食の時間に雅ちゃんが嫌いのものを俺が代わりに食べてあげる作戦』に決まった
そして、雅ちゃんの土日の予定もアイリーンに調べさせることした
- 49 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 17:41:07 0
- なんかすげえな
- 50 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 18:45:23 O
- ほ
- 51 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 19:23:52 0
- 帰ってきた!!Berryz工房のエロ小説を書こうよ!!!
http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo108.htm
- 52 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 19:46:30 0
- >>51
たまに貼ってるみたいだけど
ここは方向性が違うから
もう貼らなくていいよ
- 53 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 19:49:45 0
- >>51
逆にあっちのスレの人をこっちに導いてやった方がいいんじゃない?
こっちはエロ禁ニー禁だと明言して
- 54 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 20:11:39 0
- よせばいいのにスレタイに【キッズ】の文字を入れるから
いろんなのが来るようになった罠
- 55 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 20:18:45 0
- >>54
ベリだけの純血スレにしたかったってこと?
初代スレは一応ベリキッズと入ってた
2章目はベリどころかキッズすら入ってなかった
ベリ以外の作品もあるからキッズにしたんだが悪かったか?それに【ベリ工】でやってはみたがサブジェクト長すぎで立てられんかった
前スレも詰まってた時だったんだし文句あるなら自分で立ててくれ
- 56 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 20:29:42 0
- >>55
まあ、いいんじゃない?
人が増えれば作者も増える可能性が高い
感想のレスが増えれば作者のパワーになる
変なのが増殖しなければいいと思うよ
- 57 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 20:37:39 0
- よくわからんが問題ないよ
- 58 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 20:47:40 0
- これだからマジヲタはキモイ
- 59 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 20:48:54 0
- キッズニー禁止ですか
- 60 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 20:59:31 0
- ばれないようにやれ
- 61 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 21:04:48 0
- いいスレだね。出来ればsage進行の方がいいかも
- 62 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 21:07:41 0
- >>48 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 8
金曜日 12:22
女子仲間数人と教室を離れていた雅ちゃんが戻ってきた
アイリーンも雅ちゃんの背後にピッタリくっついている
「土日の雅ちゃんの予定、わかったよ!」
「おう、よくやった!で、どういう予定?」
「んーっとね、明日の土曜日はお友達と水族館!」
「お友達?それって、男?」
「違う違う、女の子だよ、クラス委員の清水さん、あのちっちゃい人?それと徳永さんと一緒」
俺は胸を撫で下ろした
「イルカのショーを見に行くんだって!ねえ、イルカってかわいいんでしょ?アイリーンも見たいなあ」
「よし、じゃあ俺たちも行こうか?」
「えっ!?いいの?やったあ! イ・ル・カ! イ・ル・カ!」
「で、日曜の予定は?」
嬉しそうに教室の天井近くを飛び回るアイリーンに声をかけた
「え!?ああ、日曜日はね、となりの市のおばあちゃんの家に家族で行くんだって」
じゃあ日曜は・・・・何もできないな
金曜日 12:33
給食がクラス全員の机に行き渡った
今日のメニューはクリームシチュー、具が多くて見えにくい
何かを紛れこませるにはもってこいのメニューだ
「アイリーン、雅ちゃんの嫌いなもの、わかるか?」
アイリーンはいつものように指を鳴らすと「バッチリだよ」と頷いた
クラス全員でいただきますの挨拶
直後にクリームシチューにスプーンを突っ込んだ雅ちゃんが悲鳴を上げた
「どうしたの?嫌いなものが入ってたの?代わりに食べてあげようか?」
雅ちゃんのスプーンにはゴキブリが乗っていた
「・・・・・・ゴメン、それは食べられません・・・・・・・・・・・」
俺はそう呟いて、アイリーンを睨んだ
- 63 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 21:40:21 0
- 亨 待ち
- 64 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 22:04:28 0
- (秘密国家公務員編)
つづきは前スレの380
昼休みの屋上
「あ〜、もういらいらするぅ〜」
桃子がストローを噛みながらぼやく
「ぼやかない、ぼやかないー」
私は、さっきからずっといらいらしてる桃子に閉口している
「だってね、佐紀ちゃん。いい、ずっと舞美の爽やかお嬢オーラを浴びてるのよ」
メロンパンをほうばり、地団太踏んでる
なんだそれ、マークされてるプレッシャーじゃないの?
「私を素通りする男子の視線。許せない〜〜〜〜〜」
「どうどう」桃子はすっかり舞美のペースに嵌ってしまってる。
「舞美が私たちを牽制して愛とえりかが外から封じる気だね」
普通に分析するが
「分かってるわよ〜、それぐらい。佐紀ちゃんもあの位置座ってみなよ〜」
桃子はよっぽど舞美が人気を独占するのが嫌なのか怒りっぱなしだ。
すっかり頭に血が上って冷静さを欠いている。
そういった意味では連中(ZYX)のとった舞美転入作戦は成功してるといえる
- 65 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 22:04:58 0
- >>64
困ったな〜と伸びをしてると頭上に千奈美の顔があった
「相変わらずだね。大丈夫?」冬なのに焼けた肌が活動的な千奈美らしい。
「あ〜、もうここにも居た〜イヤミっ子〜」桃子はもう何かてんぱっててどうしようもない。
「千奈美ちゃん、いいの私達と接触しても」
「平気平気、ちゃんと誰もいないの確認済みだよ。それにもう連中にはばれてるしね」
アクティブな割には幼い声に私は少し千奈美に親しみを感じていた。
「舞美だけど、特に怪しい人間と接触して無いみたいよ。あなた達の監視一本て感じ」
「そりゃ、私みたいに出来る人間にはマンツーマンで無いと封じること出来ないからね〜」
桃子がストローを口に加えながら私の肩に手を置いて割り込んでくる。
その格好、クラスの男子が見たら百年の恋も冷めるわよ。
「そうだよね〜、ガチガチになってたもんね。舞美が消しゴム拾っただけでビクついてたし〜」
「あんた、見てたわね〜」桃子は手を出すがちなみは軽くよける。
「まあ、もう暫く様子見るわ。いつ、愛が実力行使してくるかも分からないし」
去り行く千奈美の姿を見届けながら
「友理奈のほうは大丈夫なのかな」山崎本人の周りを張ってる友理奈が心配になっていた。
「舞美〜、次の体育で思い知らせてやるわよ、おほほほほ〜」桃子は全然人の話を効いてなかった。
とほほ・・・
- 66 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 22:24:57 0
- 修学旅行編もう4回は読んだな
また泣いちまった
- 67 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 23:22:43 0
- 今夜も素敵なスレですね
- 68 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 23:34:38 0
- 続き待ち保全
- 69 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 23:34:57 O
- 俺も修学旅行編好き
一寸って言うのがちょっと多い気はするけどね
- 70 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 23:38:34 0
- 千奈美みたいな幼馴染が欲しい保全
- 71 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 23:38:55 0
- >>62 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 9
金曜日 20:14
俺はテレビをつけて、学校の図書室で借りてきた魚類図鑑を見ていた
明日、水族館でさり気なく雅ちゃんに声をかけ、魚の解説をして知的な俺を見せるためだ
「あーいーあらばーIt's All Right♪」
アイリーンがミュージックステーションに出ているモーニング娘。の歌に合わせて、振り付きで歌ってる
小さな体を目一杯大きく動かして、眩しいばかりの最高の笑顔で楽しそうに踊っている
上手だな、という気持ちより見ていて幸せになるハッピーなダンスだな、という感想の方が強かった
CMになったのでテレビを消してアイリーンに聞いた
「ねえ、アイリーンは歌やダンスが好きなの?」
「うん!だーい好き! だって幸せな気分になれるもん!」
空中でY字バランスを決めながらアイリーンは嬉しそうに言った
その時のアイリーンの顔を見て、ドキっとした
『んもう、アイリーンちゃんもカワイイのに・・・・・・・』
という、昨日の朝のアイリーンの言葉が脳裏をよぎった
アイリーンの存在は、まだ雅ちゃんほどではないけれど、俺の中で大きく大きくなってきている
俺は慌てて魚類図鑑に目を落とした
「とくいーなこーとよりもー♪」
アイリーンはアカペラで歌い始めた
魚類図鑑を読もうとしているのに、どうしてもアイリーンのダンスに目がいってしまう
「あのさあ、『妖精の奇跡』が起こったら・・・・・・・・・・」
俺は何となく踊り続けるアイリーンに声をかけた
「俺と雅ちゃんが両想いになれたらさあ、アイリーンはどうなっちゃうの?」
「すぐに妖精の国に帰って卒業式」
「じゃあ1週間以内に奇跡が起こせなかったら?」
アイリーンは一瞬悲しそうな顔になったが、すぐにいつもの笑顔で
「もう!失敗した時のことなんて考えてたら本当に失敗しちゃうよ!」
と言ったが、笑顔には力が感じられなかった
そして、歌も踊りもやめてしまった
- 72 名前:名無し募集中。。。 :05/01/28 23:39:56 0
- >>70
俺は幼馴染じゃない千奈美が見てみたい
あと未登場の梅さん
- 73 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 00:02:42 0
- 今日はまったりしてるねぇ
- 74 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 00:04:03 O
- もう一回小中学からやり直したくなってきた…
そして千奈美と出会いたい
- 75 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 00:28:02 O
- メディアでは地味な千奈美が、小説ではなぜか大人気。
なぜだ?コイジュバPVの影響か?それとも千奈美の時代が来たのか?
ここで『えなり』などと呼ぶヤシはひとりもいないな…
- 76 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 00:32:11 0
- >>75
初代スレの最初の方見てごらん
千奈美じゃなくてえなりが大人気
- 77 名前:ミステリー :05/01/29 00:33:11 0
- 前スレ>>926からの続き
僕はパニックに陥りそうなほど混乱した。けど頭の真ん中に千奈美がいるおかげで僕は動けた。
既に家を飛び出そうとしている。自転車に足を掛けた時、後ろから父親の声が聞こえたような…気がした。
やっと落ち着き始めた時には、電車に乗っていた。
僕はまず、この寒い中コートを着ていない。Tシャツ一枚だ。ここまでどうやって来たのか記憶も無い。
右手には手には切符。左手にはあの写真を持ったままだった。
こんな格好だから周りはジロジロ僕を見ているようだった。
「××駅…」ここからは30分ぐらいだろうか。
なんだろうか、千奈美の事を考えるのが怖くなっていた。
彼女の笑顔が見えてこない、あの悲しい顔が拭い去れない。
駅に着くのも怖くなってきた。これから何が待っているのか。
不安でしょうがなかった。
「次は、××〜」
「…!」まだ、5分も乗った気がしない。
改札を降りると、ポツポツと雨が降っていた。人通りはとても少ない。
僕はどうすればいいのか分からず、その場で立ち尽くしていた。僕はTシャツ一枚だ。寒さも襲う。
突然肩を叩かれた。
まさか、
- 78 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 00:38:35 0
- 個人的に使い勝手のいい人物は桃子と雅
梅さんは… どうやって登場させたらいいんだ?
長編かつキッズ多数登場とか書いてる人マジすごいと思う
- 79 名前:ミステリー :05/01/29 00:39:05 0
- >>77
「○○君…?どうしてここに…それにその服…」
僕の後ろに立っていたのは真っ赤な傘を持った嗣永桃子だった。
「そっちこそ…なんで…」
「電話がきたの。千奈美から」
「僕にもきた。ここで待ってるって」
「また私達に…?」
雨は次第に強くなってきた。
「びしょ濡れじゃない。ちょっとこれ持って」彼女は傘を僕に渡し、自分のコートを脱ごうとした。
「いいよ。大丈夫だから」僕は躊躇した。彼女も下は寒そうなシャツ一枚だった。
「いいから」コートを僕に押し付けた。
「うん…」
彼女の小さい手はもう震え出していた。雪になりそうなくらい寒い。
僕は出来るだけ彼女にくっ付き、寒さを防ごうとした。
「それ持つね」彼女がまた傘を持つ。
こんなに女の人の体を感じたのは初めてかもしれない。細くて本当に頼りない感じ。
ぎゅっと抱きしめたいと思った。腕を回そうとした。
- 80 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 00:42:22 O
- ミステリーついに キタ―――――(゚∀゚)―――――!!!!!!!!!!
- 81 名前:ミステリー :05/01/29 00:58:41 0
- >>79
「○○君に、嗣永桃子さんですよね?」
現れたのは、いくつ位だろうか、50歳ぐらいのおばさんだった。やさしそうだけど、寂しそうな顔をしている。
「えっ?」僕達は予期しない人物を前に唖然とするしかなかった。
「千奈美ちゃんは私の家にいます。乗って下さい」そういってそばに止めてある古びた外車を指した。
僕達は黙って車に乗り込んだ。おばさんを疑いはしなかった。きっと千奈美の所へ連れてってくれる。
「ねえ僕はもう大丈夫だから、これ着て嗣永さん」隣で彼女はまだ震えている。
「嗣永さんってやめてよ。もっと他で呼んで」外を見ながら言った。
「も、桃子さんこれ着てよ」少し恥ずかしかったがそう呼んだ。
「…分かった」
Tシャツ一枚になった僕をミラー越しに見たおばさんは車のエアコンを入れたようだった。
随分と時間が経った。さっきの電車とは比べ物にならないほど長かった。
「ここだよ」車は止まった。
外を見ると、そこには灰色に汚れた大きめな家が目の前にあった。
- 82 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:00:08 0
- 土曜だから寝ませんよ!
- 83 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:07:58 O
- 明日も仕事…(T-T)
- 84 名前:ミステリー :05/01/29 01:18:07 0
- >>81
「ここに…本当にいるんですか?」聞いたのは桃子だった。
「いるよ。今留守番してもらってる」
「…」僕達は無言で顔を見合わせた。
さっきからよく分からない事ばかりだ。千奈美は誘拐されたんじゃないのか。
外に出ると、雨はみぞれに変わっていた。
「ついて来て」おばさんは僕達の前を歩く。立派な門を開け、庭を抜け、玄関についた。
「どうぞ、入って」
ドアは鍵が掛かっていなかった。
中は、外見と同じように薄暗く、湿った木の匂いがする。
「二階にいるわ」おばさんは桃子のコートをハンガーに掛けながら言った。
僕達は階段に向かった。
ゆっくりと登った。また不安になってきた。もし千奈美に何かあったら…
二階につくと僕は息を呑んだ。そこにはドアが一つだけあった。
この先に、千奈美がいる!
- 85 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:33:39 0
- 「再会」
私がこの小学校を訪れたのは何年ぶりだろうか
出張で故郷の近くまで来たのだが
出張先の都合が悪くなり次回ということになり
余った時間で行ける思い出の場所だったと言う訳だ
もう、夕暮れ時で薄暗くなっていた
校門の脇に石碑のようなものが建っていた
よく読めないが慰霊碑のようだった
いつの間に建ったのか分からないが誰か亡くなったのだろうか
違和感を感じたが、それより気になっていることがあったので
校庭に入ろうと辺りを伺うとまだ午後5時なのに生徒はおろか先生の姿もなかった
何かと世知辛い昨今の現状で、中に入るのを躊躇いましたが
あまりに誰もいないのと、確かめないと気がすまなくなったので校庭に足を踏み入れる事にした
私が小学5年生の時、初恋の人がいた
彼女の名は熊井友理奈、手足が細長く、華奢な印象があった
整った顔立ちで意志の強さを秘めた瞳をしていた
当然、まだ初心な田舎の小学生だった私が告白できるはずも無く
毎日、いじめて泣かせていた
子供っぽい愛情表現だったと思う
- 86 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:34:38 0
- >>85
そんな日常を一つの事件が断ち切った
熊井さんが家の都合で都会の学校に転校するらしいのだ
私は、転校という出来事が好きな人との別れを意味すると知った
受け入れたくない現実は日々、無情にも経っていく
しかし、当時の私に何が出来たというのか
私に出来たのは転校するからもう苛めないという自分勝手な決め事だけで
その決め事を他のいじめっ子仲間にも強制したので、ひどくからかわれた
転校まであと3日となり、クラスでお別れ会を開いたのだが
私は不自然なほど接触を避け、強がっていたのを覚えてる
そして、彼女は転校して行った
私は、彼女の家まで行ったがもう其処には主の居ない空間でしかなかった
私はそこでその当時流行っていた女の子向けのTV番組のキャラクターのペンダントを拾った
唯一の思い出の品だった
私はそれをビニールで何重にも包んで、体育館裏に埋めた
- 87 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:35:30 0
- >>86
その年の暮れ、両親が急逝し都会の親戚の家で住む事になり
私の実家も取り壊したので
ここにはもう来る事も無いだろうと思っていた
もう、熊井さんのことは遠い思い出になりかけていた
この出張が無ければ、おそらく永遠に
不思議と誰にも会わずに体育館裏に着いた
私はまさか無いだろうと思ったが、記憶をたどり掘ってみた
土がとても固かったので、近くの用具室にあるスコップを無断で借り掘った
土の色が変わる辺りで硬いものがスコップにあたって音を立てた
汚れて廻りのビニールもボロボロになっているが確かにあのペンダントが出てきた
郷愁に駆られ弄くってると後ろ蓋が開いた
そこには手紙が入っていた
それは私宛の熊井さんからの手紙だった
『高橋君へ
高橋君が、このペンダントを見つけてくれると信じて書きます
いつも私のこといじめてた高橋君がとっても嫌いでした
でも、転校が決まった日から、急にいじめなくなりましたよね
それどころか、一緒にいじめてた子に注意してくれたりもしました
その日から急に高橋君のことが気になりだしました
お別れ会の時、話も出来ず、そのまま引っ越すことになり少し心残りなので
来年の冬、高橋君に会いにきます。その時にお話一杯しようね
友理奈』
- 88 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:37:57 0
- >>87
私は、泣いてた
自分勝手にいじめて、自分勝手にいじめなくなった私に会いたいと書いてくれている
もちろん、子供心の幼稚な愛情になる前の感情とは分かっていたが
それでも嬉しかった
熊井さんは私を許してくれている、しかも、会おうとまで書いてくれている
もう、あれから20年が経っている
今はどこかで幸せに暮らしているだろう
なにか胸の仕えが取れた気がした
帰ろうと学校を出ようとした時
校門のところで
熊井さんがあの時のまま立っていた
とても懐かしい笑顔で私を手招きした
いつのまにか私もあの時の姿になってた
もう迷うことはない
熊井さんと一緒に居よう
学校から出ることは出来ないが
私は今、たいへん幸せだ
終わり
友理奈ヲタの人ゴメンなさい
- 89 名前:ミステリー :05/01/29 01:41:22 0
- >>84
ドアの目の前に僕達は立った。ドアノブに手を触れようとした時
「もしここを開けていなかったら?」なによりもこれが一番の恐怖だ。開けるのが怖い。
「絶対いる。はやく入ろう?」桃子の手が僕の手覆い、ドアノブに触れさせた。
「会いたい!」この一心でドアを僕達は開けた。
そこにあったのは薄暗い、広い部屋。真ん中に椅子がある。そこに真珠色のワンピースを着た少女が座っている。
その子は振り向いた。
遂に見つけた。やっと見つけたその子はにっこり笑った。なんて可愛いんだ…
「千奈美!!!」僕は千奈美の方へ走る。
そして、抱きしめた。もうどこにも行かせない。こうすれば千奈美は逃げれない。
「ごめんなさい…」
「もうどこにも行かないでくれよ…僕には千奈美ががいないと駄目なんだ…」
「もうどこにも行かないよ…」
僕達は昔のように泣きながら抱きしめあった。
- 90 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:44:12 O
- 主人公と熊井は死んでいたの?
- 91 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:47:57 0
- >>90
描写が下手ですみません
友理奈は翌冬、高橋君に会いに学校に来て事故で
主人公は最終的にはまあそういうことです
独りよがりだったなOTL
- 92 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:51:58 O
- >>90 いえなんとなく分かっていたんですが・・・雰囲気壊してすいません。これからも頑張って書いてください
- 93 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:52:03 0
- >>31期待age
- 94 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:52:15 0
- >>91
最後に慰霊碑と友理奈を結びつけるような描写を入れるつもりだったけど忘れたのかと思ってた
- 95 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:56:18 0
- >>94
恥の上塗りついでに聴きたいです
校門のところでということで慰霊碑を連想してくれると思ったんですけど
エスパー以外無理ですよね
すみません修行しなおしてきます
- 96 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:59:39 0
- じゃあ俺からも一つ
段落つけたほうがいいよ
>>85は
何かと世知辛い昨今の現状で、中に入るのを躊躇いましたが
あまりに誰もいないのと、確かめないと気がすまなくなったので校庭に足を踏み入れる事にした
私が小学5年生の時、初恋の人がいた
彼女の名は熊井友理奈、手足が細長く、華奢な印象があった
整った顔立ちで意志の強さを秘めた瞳をしていた
みたいに場面が切り替わるところで一行あけるだけでも読みやすくなるし結構違って見える
- 97 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 01:59:56 0
- >>95
もっと露骨に「慰霊碑に腰を下ろしていた」みたいに書いてもまだ足りないと思う
あくまでも、俺ならば、ってっことなんだけど
「1ヶ月後、慰霊碑には私の名前が刻まれた。その横にはもう微かにしか読めないが、熊井・・・・・・・・」
ってな感じにしたりする、かな?
- 98 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:00:52 O
- >>95 話の流れはかなりよかったです。期待してます
- 99 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:01:21 0
- >>96
空気嫁
- 100 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:02:35 0
- >>96
アドバイスありがとう参考にします
ミステリー編の邪魔ですのでもう消えますね
- 101 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:02:41 0
- ↑むしろお前が嫁
- 102 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:04:02 O
- ワロタ
- 103 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:08:04 0
- ここだけ空気違う
- 104 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:08:18 0
- なんか講習会がはじまってるな・・・
>>85 30作品目おめでとう。。
- 105 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:16:29 0
- 今日明日は作者さん達ライブかな
作品こない分頑張って保守するか
- 106 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:18:02 0
- ミステリーの人、すいませんが今日の更新終わりのときは言ってくれますか?
このままだと朝まで待ってそうなんで・・・
- 107 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:21:06 0
- ホント申し訳ないんですが
今夜中には終わりそうに無いんで次の投下で最後にします
- 108 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:21:50 O
- ミステリ〜ミステリ〜だねこの恋は〜♪
- 109 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:22:37 0
- >>107
乙です
今日ラストの更新待ってまーす
- 110 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:28:01 0
- >>89
はっと僕は桃子の方を見た。彼女だって千奈美の事を本当に心配していた。僕ばかり千奈美を抱きしめていてはいけない。
桃子は泣いてはいなかった。でもすぐに分かった。また我慢してるんだ。
「桃ちゃんも来てくれたんだね…」僕は千奈美から腕を離し、千奈美に「行けよ」と目配せした。
千奈美は桃子の前に立った。ちょっとバツが悪そうだ。僕は黙ってそれを見ていた。
「バシン!」桃子は千奈美を引っ叩いた。僕はビックリした。引っ叩いたからじゃない。
桃子は今まで見たことが無いくらい泣いていた。
「馬鹿!皆どんだけ心配したと思ってんの!もう…」
静かに、だけどたくさん涙を流していた。
彼女達の抱擁はとても長かった。やっと解けると、見計らったようにあのおばさんが入ってきた。
「千奈美ちゃん、今まで本当にごめんね…沢山話せてすごい楽しかったよ」
「おばさん…」千奈美とおばさんは随分と親しそうだった。
「○○君、桃子ちゃん…」
「はいっ」僕達は同時に答えた。
「これからも千奈美ちゃんをよろしくね…あ、おばさんがそんなこと言える権利無いか…」
僕達は何も言えなかった。
「じゃあそろそろかな…」おばさんは携帯を取り出し、電話をかけ始める。僕はなんとなく察した。
「もしもし、警察ですか?大変申上げにくいんですが…」やっぱり。
「おばさん!」千奈美がそれを止めようとした。
「…ダメ」千奈美を抑えたのは桃子だった。
- 111 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:29:11 0
- とりあえずこれでおしまいです。
ラストは来週になります
- 112 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:30:34 0
- まとめサイトです
ここまで更新しましたが横アリいってあんなことやこんなことしてきますので
今週末は更新できません
- 113 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:30:42 0
- 全盛期ジャンプを思い出させる
次回が気になる終わりっぷりだね・・・
- 114 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:31:47 0
- 禿同
長い週末になりそうだ
- 115 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:33:37 0
- 中の人乙
俺たちの主演女優の皆さんによろしく
- 116 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 02:40:29 0
- >>112
乙目一杯楽しんできなされ
- 117 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 03:17:43 O
- >>113
そうか、やっとわかったよ!
続編を待つ間のどきどき感、作品を読んでいるときのはらはら感、何編かの連載を同時に平行して読むわくわく感…
長い間忘れてたこの気持は、中学生時代の毎週月曜日が待ち遠しいかった、あの感じなんだ!
- 118 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 03:24:11 0
- >>71 妖精の奇跡・アイリーンの1週間 10
土曜日 10:13
「うわぁ〜電車だぁ!これ乗ってみたかったんだ〜!」
アイリーンはとっても嬉しそうだ
俺は雅ちゃんたちが乗りこんだ隣の車両の空いた席に座り、雅ちゃんたちの様子を伺う
雅ちゃんたち3人は、ボックスシートに腰を下ろして何やら楽しそうに話している
「うわっ!動き出したァ!揺れるね!キャハッ!楽しみだな〜!」
「ねえ、妖精の国には乗り物は無いの?」
俺は初めて電車に乗った田舎の子供のようにはしゃぐアイリーンに聞いた
「うん、無いよ!だってね、不思議な力使えば好きなときに好きなところに行けるもん」
「へ〜!じゃあ人間界は不便だろ?」
「そんなことないよ!とーっても、とぉ〜っても楽しいよ!ずーっとここにいたいな!」
そう言ってにっこり微笑むアイリーンの顔を見て、俺はず〜っとアイリーンが一緒の生活を想像した
毎日アイリーンの歌が聴ける
毎日アイリーンのダンスを見られる
毎日アイリーンと一緒に笑顔になれる
これはこれで、なかなか幸せなのかもしれない
アイリーンの方を見ると、車窓を楽しそうに眺めて即興の電車の歌を歌っている
電車の揺れとアイリーンの歌声で、俺は眠気を感じた
昨夜は遅くまで魚類図鑑見てたから眠いんだな・・・・・・・・・・・・
目的の駅に着くまで約1時間、寝ちゃおう・・・・かな・・・・・・・・・・・・
「・・・・てよ!起きてよ!おーきーて!」
俺はアイリーンに起こされた
「ねえ、海だよ!おっきいね〜!」
俺は寝ぼけ頭で考えた
この電車は海の方へ行くが、水族館は海が見えるずっとずっと手前、つまり・・・・・・・・
「寝過ごしたぁ!」
車内アナウンスが、もうすぐ終点に着くことを告げた
- 119 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 03:25:12 0
- うわあ保守のつもりで投下したらレス来てたよorz
- 120 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 03:34:12 0
- 俺キッズ専門で他興味無いから横アリには行かないよ
- 121 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 03:37:34 0
- 待ち遠しい
- 122 名前:だんしじょし :05/01/29 03:40:30 0
- >>15
翌日。
なるべく徳永や石村と顔をあわせないようにした。
石村は俺の後ろの席だが、無理して教科書だけ見るようにしていた。
それにしてもよくわからない状況になっている。
小学校の頃の俺はこんなに女子から人気があったか?
それなりに仲良くはしていたけど、恋愛に繋がることなんてなかったはずだ。
確かにこのタイムスリップ的状況を楽しんで
積極的に歴史を変えていこうとしているが、まさかこんなことになるとは。
それに、俺は二人の気持ちには答えられない。
想ってくれていたことは嬉しいけれど、俺は昔からずっと好きな人が・・・
好きな人? 誰だっけ・・・
この頃、俺は誰を好きだったんだ? まったく思い出せない。
他の事は鮮明に思い出せるのに、俺が好きだった誰かを思い出せない。
『好きだ』という気持ちは残っているのに。
「かーいちょー」
能天気な声で我に返る。 剣崎だ。
「剣崎か、おはよう」
「おはようって、もう昼休みだよ」
考え事ばかりしていたらいつのまにか何時間も経っていたようだ。
あれ? 俺給食食べたっけ・・・。
「いいよな会長、梨沙子からチョコもらったんだろー」
「ああ、うん。 舞にあげたけど」
「ナズェ! ナズェ俺にくれなかったんディス!?」
剣崎が急に必死になる。 そういえば剣崎は菅谷のこと好きなんだったなあ。
「舞が欲しいって言うからあげたんだよ。 お前そんなこと言わなかっただろ」
「そんな・・・」
- 123 名前:だんしじょし :05/01/29 03:41:53 0
- >>122
尚も泣きついてくる剣崎を振り払おうとしているところに、清水がやってきた。
「会長! 次の音楽の授業で使う楽譜取りに行くから手伝ってよ」
「えー、それは日直の仕事だろ」
「あなたでしょ、今日の日直」
そうだった。 考え事ばかりしていてすっかり忘れていた。
「さ、早く早く」
「はいはい」
「ていうかよく考えたらお前は日直じゃないよな」
教材室へ向かう途中の廊下の途中で清水に言った。
「私はたまたま菅井先生に頼まれたの」
「だったら女子の日直に頼めばいいだろ。 わざわざ俺に頼まなくても」
「あんたねえ、か弱い女の子にクラスの人数分の楽譜を持たせる気なの?」
清水が呆れ顔で言う。
「まあ確かにお前じゃ楽譜に潰されそうだな」
「またそんなこと言う」
ふくれっ面で俺を睨み、階段へ向かって走り出した。
「私先に行ってるからねー」
「おーい、副会長が廊下走っていいのかー」
「あっ」
清水は言われて規則を思い出し、急ブレーキをかけたが、遅かった。
ドスンッ
「きゃあっ」
階段へ曲がる角から出てきた生徒にぶつかり、小さい清水はコロコロと廊下を転げていった。
「何やってんだか」
俺は起き上がって頭をさすっている清水に駆け寄った。
- 124 名前:名無し募集中。。。 :05/01/29 03:53:12 0
- 佐紀タァ(゚∀゚)ァァ( ゚∀)アァ( ゚)ァア( )ァァ(` )アア(Д` )ァア(*´Д`)アァン
- 125 名前:だんしじょし :05/01/29 04:21:08 0
- >>123
「いったぁ・・・」
「まったく、副会長が規則を破るからバチがあたるんだよ」
清水を抱え起こしながら説教。
「いやー、どうもうちの清水がすいませんねー」
と、つい『今の俺』の仕事柄の言葉遣いでぶつかった相手に謝ってしまったが
ぶつかった相手を見てそんなことを気にしている場合ではなくなった。
清水にぶつかられて肩を抑えている徳永と、俺を睨みつけている熊井・・・。
「あ、あー、えーっと・・・」
なんと声を掛けたらいいのかわからず、立ち尽くしてしまう。
立ち尽くしついでに(?)、抱えていた清水から手を離してしまった。
「痛っ! もう急に離さないでよ!」
そんな清水の声も耳に入らない。
「あ、あの、会長・・・」
「徳永・・・」
「あのね、返事は、ぜんぜん、まだいいからねっ
ずぅっと後でもいいから、あ、そんなに後になるのはいやだけど・・・」
徳永はうつむいたまま、俺を見ようとしない。
「千奈美、行こ」 熊井が徳永を促す。
「う、うん。 あ、それじゃあ私行くね!」
「ああ、うん・・・」
徳永は俺の表情を伺うようにチラッとだけ見て、すたすたと音楽室へ向かっていった。
熊井もそれに続くが、少し歩いたところで向き直り
「会長、あんた千奈美を泣かせたら許さないからね」
と鋭い眼光で俺を睨みつけ、再び歩いていった。
(なんで俺が熊井に睨まれなきゃいけないんだよ・・・)
熊井は普段は優しいやつだが、敵に回したくないタイプだ。
力はそれほど強いわけではないけど、言葉責めが辛い。
まぁ、それが好きだと言う物好きな男子も中にはいるが。
「ちょっと! 私のこと忘れてない!?」
後ろからなんかちっちゃい人の声がした。
- 126 名前: