【恋愛シミュレーション21】
毎日学校行くのは正直だるい
俺「ああ、こんなこと思ってる小学生夢ねえよなぁ・・・」
クラスの雰囲気が嫌いなわけでもないし、勉強が嫌いなわけでもない。
ただ、毎日変化のない生活が僕をこう思わせてるのかもしれない。
見慣れた校門が見えてきた。
あぁ、また生活指導の夏だよ・・・女の先生なのに男みたいに達が悪い
夏「はい、おはよう!・・・こら、挨拶くらいしなさい!!」
毎日ああやって生徒をどなりちらすのがあの人の趣味なんだな・・・
そうもおもいたくなる。あの体育会系は。
俺「おはようございます。」
夏「はい、おはよう。」
よし、無難に逃れれたぞ。
夏「こら!」
うげぇ、おいおいなんかしたか俺・・・
そう思って後ろを恐る恐る振り返るとどうやら俺に対してではなかったようで
女の子「・・・ごめんなさい」
夏「女の子でも元気よく!」
女の子「はい、おはようございます」
夏「よし!それでいい」
女の子にも容赦なしだよ、まったく。
女の子「あっ。」
夏のそばからそそくさとこっちに走りよってきたその女の子は俺のほうを向いて
そういった。
俺「ん?あ、お前熊井か。3年とき一緒のクラスだったよな?」
熊井「う、うん。おはよ、○○君」
へぇ、俺の名前おぼえてるんだ。
俺「朝から気分悪いよなぁ」
熊井「え?で、でも私がちゃんと挨拶しなかったからだよ・・・見られちゃったね」
俺「俺の後だったからな、聞こえちまったよ」
熊井「恥ずかしいなぁ・・・じゃ、じゃあね。私日直だから・・・」
そういうと、小走りに急いでいった。
俺「さぁ、俺も教室に向かうか」
見慣れた6−Dの教室へ、俺はいやいやながらも行くことにした。
みんな教室に入るとき無言なのかな?それが普通なのかな?
うちのクラスは比較的仲がいいので大声で「おはよう!」といって入っていく
俺も例外ではなく似たようなことはいう
俺「うぃーっすっ!おはよう」
男1「おー○○!お前毎日眠そうだな〜」
男2「そういうキャラなんだよ。なっ、○○!?」
俺「勝手にいってろ・・・」
とは言いつつも、朗らかな気持ちになってしまう。
女の子「男子は、○○君がかっこいいからひがんでるんだよ〜」
おいおい・・・だれがそんなこと・・・って
その女の子はクラス1のムードメーカー嗣永桃子。
俺のことをいっつもああやって茶化すのが趣味・・・なのか?
桃子「ね〜○○君?」
俺「いいかげん、その猫なで声やめてくれるか?背中がむずむずしてくるぜ」
桃子「モモはこんな声なんだもんぅ・・・うぅ」
桃子は普段の声から、なんというか・・・おもしろい声をしている(笑
女の子「あーモモに声の事いったらだめでしょー」
男3「ん?委員長のおでましだぞ?委員長の佐紀様のおでまし〜(パチパチ」
クラスの揉め事は解決したがる委員長、清水佐紀の登場だ。
男1「嗣永の声は変なんだからしょうがねえだろぉ〜なぁ?」
すると桃子は人が変わったように
桃子「あんたはゆわないでよ!」
ぇ?
男1「なんで、俺はいけなくて、○○の場合はいじけるんだよ?・・・はっはぁんもしかして
○○の事・・・」
桃子「いっ!そ、そ、そんなわけないじゃん。もぅ、ばかぁ」
そういうと真っ赤顔をして自分の席に戻った。
小学生っていうのはこう、好きだの嫌いだの好きだよなぁ〜
って、すげえ俺冷静だな・・・
キーンコーンカーンコーン♪
始業のチャイムが鳴った。
ホームルームって毎回無意味だと思ってしまうな。
ホームルームと共に先生が勢いよく入ってきた。
うちの学校で音楽を教えている女教師中澤裕子だ。
中澤「さぁ、さぁ、席ついてよ〜」
この先生はマジに怖い。夜の世界にいそうな怖さ。
生徒はビビってみんな即効で席につく。
清水「きり〜つ!」
ガタガタガタガタ・・・
清水「きおつけぇ〜・・・礼!」
皆「おはようございます!」
清水「ちゃくせき〜」
ガタガタガタガタ・・・
中澤「え〜っと、今日はみなさんに新しいお友達の紹介をします!」
そういうと先生はドアの方を向いて手招きした。
男子たちがオォオオオオっと歓声を立てる
おいおい、女の子とは限らないだろ
中澤「はいっておいで〜」
ゆっくりとドアを開けて入ってきた・・・
女の子だ。しっかりとした顔立ちで、透明感がある。
背は150を超えてるかな?色は白くて・・・結構かわいい
女の子ははにかみながら、黒板の前に立った。
中澤「はい!じゃ、自己紹介してくれるかな?」
女の子「ぇ?あ、あのぉ・・・す、す・・・さ・・・・・・こです」
中澤「もうちょっと元気よくいこうね?」
男「がんばれ〜」
女の子は深呼吸をして、
女の子「す、す・・・菅谷梨沙子ですぅ」
中澤「はい、よくできました!菅谷さんは、外国暮らしが長くて久しぶりに日本に
帰ってきたそうです。みなさん、仲良くしましょうね」
皆「はーい」
あいかわらず、梨沙子はモジモジしている。
中澤「じゃあ、菅谷さんにはどこの席にいってもらおうかな〜」
男1「お、おれのよこ〜」
男2「おれおれ〜おれのよこあいてるよ〜」
おいおい、おもいっきり隣の女子にらんでるぞw
中澤「あいてないでしょ!じゃぁね・・・」
きょろきょろ、あいている席を探している。
あ、視線がとまった。・・・ん?お、お、おれぇええ?
中澤「○○君の横・・・空いてる?」
俺「いや、隣は夏焼の席ですよ。仕事でしょう?今日も」
中澤「あ、そうだったそうだった。今日は雑誌の取材だった。昼からだったわね・・・」
うちの学校は基本的にそういう活動は許されている。
だから、夏焼の場合も許されるのだろう。
夏焼雅、いまや全国の小学生でもカリスマと呼ばれてるかもしれない。
小学生でありながらファッション紙のグラビアを飾るアイドル的存在だ。
昔からズバぬけて大人っぽかったが、やっぱり素質がある人間はすごい
中澤「じゃ、夏焼さんの後ろは?」
後ろには席がない。
中澤「あ、そうだ。夏焼さんの机を貸してもらって、休み時間に机をとってきてちょうだい?」
・・・ん?おれ?
俺「あ、いいっすよ。2Fの倉庫にありましたよね?」
中澤「そうそう、なんだったらだれか適当に連れてってもいいから。」
梨沙子「あ、あのぉ。私一緒にとりにいきます。」
モジモジしていた梨沙子が言った。
中澤「そうね、そうしてもらおうかな。じゃ、菅谷さんとりあえず夏焼さんの席に座ってくれる?」
梨沙子「はい。」
てくてく、歩きながら俺の隣に来た。
梨沙子「よ、よろしくね・・・」
俺「あぁ、よろしく」
かわいい。近くで見ると余計にかわいい。
日本人離れした顔立ち、魅力的な唇。そのくせ、すこし子供っぽいしぐさ。
でも、恋する感じじゃないな。きっと・・・
ホームルームが終わり。一時間目の国語が始まった。
夏焼がこのタイミングできたらすげえかわいそうだな
そんなことも思いながら俺はぼーっと国語の授業を終えた・・・
授業は50分、この時間対して長くないな〜とか思ってしまう。
勉強は嫌いだが、朝は半分寝てるので知らない間に終わるケースが多い。
授業中、何度も隣の梨沙子は周りの男子や女子に質問攻めにあっていた。
終始戸惑いながらも、一生懸命答えていた。
「外国ってどこ?」「ハーフなの?」「英語ペラペラ?」
そんな質問ばかりだった。
盗み聞きするつもりはなかったが、どうやらロシアの方におじいちゃんだか
おばあちゃんだかがいるらしい。でも、日本語しかしゃべれないとか。
授業そっちのけでインタビューが続いた・・・
授業終了のチャイムの終わりと、授業の終わりを確認してから
清水が号令をかける。
挨拶が終わって、俺は梨沙子に話かけた。
俺「質問攻めで、大変そうだったな」
梨沙子「・・・ぅん。でも、みんなやさしそうな人ばっかりで安心した。」
俺「まあ、D組には嫌なやつってのはそうそういねえぜ。」
俺はそういうと、席を立った。
梨沙子「あっ、私もついていく!」
俺「いや、いいよ、どうせ・・・ほら?」
梨沙子「えっ?」
男「ねえねえ、菅谷ちゃん、あだ名なんていうの?」
女「私、メイっていうのよろしく〜」
かわいい帰国子女転校生は注目の的
そうなるのがわかってた俺はあえて声をかけなかったのだ
梨沙子「で、でもぉ・・・」
俺「いいよ。大丈夫、教室でみんなの相手してあげな」
梨沙子「あ、ありっ、あ、ああぁぁ」
ありがとうという暇もなくクラスメイトに囲まれた。
さて、俺は2Fの倉庫にいくか・・・
いまいる6−Dは4Fだから二階も降りなくてはいけない。
正直一人は、きついか・・・
??「まって〜」
ん?後ろから声がするな。階段を降りかけた足を止めた。
タッタッタッタ・・・・
あっ、あのちっちゃい子は・・・清水か?
清水「まって〜はぁはぁはぁ・・・」
俺「どうしたんだよ?走ってきて?」
清水「だ、だって、一人じゃ大変でしょ?」
俺「でも、清水も菅谷の話ききたかったんじゃねえのか?」
清水「わたしは、いいよ。後でまたモモにでも聞くよ。」
そういうと、俺の背中をポンとたたいてきた。
清水「さっ、いこ?」
俺「お、おぅ」
こうやってみると、清水も結構かわいいな・・・
なんていうか一生懸命な感じがして。
俺たちは2Fまで降りて、倉庫室の部屋の前まで来た
清水「ねぇ、鍵って開いてるのかな?」
俺はドアに手をかけた。
ガチャッ
俺「開いてるみたいだな。」
清水「よかった〜・・・ん?」
俺「ん?どうした?」
ガンッ
俺「いてっ、ななんだあ?」
ドアが向こう側から開いた。それが俺の頭に・・・いたい・・・
俺「だれかいたのかよ?」
??「ごめんね」
中から出てきたのは女。でも、少しボーイッシュな感じだ。
清水「あっ、石村さん?石村舞波ちゃんだよね?」
舞波「ん?あぁ・・・そうだよ」
舞波はそういうと部屋から出て行った。
俺「こんなとこでなにしてたんだろうな。」
清水「う〜ん・・・気分でも悪かったんじゃない?」
そういうと俺たちは倉庫室に入った。
俺「菅谷って、150cmくらいあったよな?」
清水「う〜ん、そうだね、結構大きかったね。」
俺「なら、一番大きいサイズの机がいいかな」
そういうと『1』と書いた机を探した。
部屋の端にあるが、結構ホコリをかぶっている。
俺「ホコリかぶってやがる・・・あとでふかねえといけないな」
清水「教室に戻ったら、私ふくよ」
俺「お、そうだな。それがいいな。」
そういうと俺は軽くほこりをはらって机に手をかけた。
清水「私椅子持つね」
清水は一番大きい椅子を取った。だが、清水は背がちいさいので
結構たいへんそう。そんなしぐさも少しかわいくみえた。
階段を上りながら、少し清水と話した
清水「ねえ、さっきの女の子。石村舞波さんていたじゃん?」
さっきの倉庫から出てきた女のことか
俺「さっきの、男みたいな雰囲気のか?」
清水「もぅ、失礼だよぉ、女の子なのにぃ」
俺「で、その石村がどうかしたのか?」
清水「う、うん・・・石村さん・・・少し泣いてなかった?」
石村は部屋から出てきて・・・俺がドアに頭ぶつけて・・・
どっちかというと俺がなみだ目だったぞ?
俺「そんなんいちいちみてねえよ。それがどうかしたのか?」
清水「ちょっと気になってさ・・・」
佐紀はいつもこうだ。他人のことばかり心配して、自分は気苦労ばかりなんだろうな。
俺「まあ、きにすんなよ。とにかく今は、この机運ぶのが先決だろ?」
清水「うん。そうだね、きっと気分が悪かっただけなんだね。」
俺たちは教室へと戻った・・・
教室に帰った俺たちは急いで机の準備をする。
あいかわらず、梨沙子の周りには人だかりができている。
俺「お前ら、ちょっとどいてくれ〜」
梨沙子「あっ、ご、ごごめぇん」
梨沙子は生徒に囲まれながらも答えた。
俺は机の位置を整え、清水は椅子を席を拭く。
準備万端になったところでチャイムが鳴った。
二時間目、三時間目、四時間目となんの変化もなく授業が進んでいく。
午後は体育だからそのための体力を温存しなくてはな・・・
四時間目・・・あぁ、腹がへってきやがった。
俺「腹減ったなぁ・・・」
梨沙子「あ、あのぉ。」
梨沙子が俺のほうを向いて話しかけてきた。
俺「ん?どうしたんだ?」
四時間目は社会。眠たいマコトの授業だ。
多少しゃべっていてもなんにも言われない。
そういった周囲の空気を感じ取って梨沙子は話しかけてきたんだろう。
梨沙子「さっき、ありがと。席運んできてくれて。」
俺「あぁ、いいよ。休み時間なんていつも暇だからな。」
俺たちは徐々にちかづきながら小声でしゃべる。
俺「菅谷は、インタビュー疲れただろ?」
梨沙子「いろいろ聞かれたけど、みんな優しくて安心したよ。」
俺「モモってやつがうるさかっただろ?」
桃子は昔から口数おおい。俺と同じクラスになる前から俺に話しかけてきていたが
6年になりたての頃なんて相当毎日話しかけられた。
一時期付き合ってるなんてうわさも流れたほどだ。
梨沙子「うるさくないよぉ。モモチはすっごい明るくていいひとだよ?」
おいおい、もうモモチかw 女同士ってすぐあだ名で呼びたがるよな。
梨沙子「○○君て、あだ名あるの?」
俺「ん?俺か?俺は・・・苗字だな。名前でよばれたりするけど基本的に苗字で呼ばれる。」
あだ名とか考えたことないな。
梨沙子「そっかぁ〜。そういえば、この席の夏焼さんてあの、夏焼さんなの?」
どの夏焼さんやねん。
俺「ああ、そうだよ。雑誌とかに乗ってる夏焼さんだよ」
梨沙子「すっごぉい。だって、雑誌とかでものすごい人気あるもん。かわいいし。」
かわいいか・・・そりゃかわいいよ。でも、俺は・・・
俺が沈黙していると不思議そうな顔をして梨沙子が
梨沙子「○○君?どうしたの?」
俺「い、いやなにもないよ。とにかく夏焼ってのは去年くらいから雑誌とかに載りはじめたからな。
昔っから、ってわけじゃないし俺らはあくまでクラスメイトっていう印象なんだよ。」
梨沙子「そうなんだ〜。私たちからしたら、すっごいファッションまねたりとか目標だよぉ」
俺「おれは昔のほうが好きだったけどな・・・」
梨沙子「ん?いまなんかいった?」
いけねぇ、小声で出ちまったのか。
俺「いや、とにかく昼ごろには来るとおもうよ。」
そんな話をしながら四時間目を終えた。
男「よっしゃーやっと昼飯だああああ」
うちの学校は弁当持込の学校だ。
希望者はビンの牛乳か、パックのお茶を配給される。
たいてい、男子は牛乳、女子はお茶を選んでいる。
日直のやつらが運んできた。
あれ、日直の後ろから・・・
??「おっはよ〜」
男「おっ、おはよ〜って昼じゃねえぞ〜」
桃子「あ、みやだ〜」
午前の仕事を終えた夏焼雅が部屋に入ってきた。菅谷は急いで後ろの席にうつる。
女「仕事おつかれ〜」
雅「おなかへった〜」
そういいながら席にちかづいてきた。
雅「○○おはよ〜。」
俺「あぁ、おはよ。」
夏焼とは家が近い。だから君づけとかもはやなし。
小さいときから家族ぐるみで遊んでいたからな。
昔から知っている。こいつの良さは昔から・・・
雅「あれ?転校生?」
梨沙子「あっ、あの、あの・・・」
梨沙子は完全に緊張している。芸能人を見る目だ。
俺は見るに見かねて話した。
俺「今日転校してきた菅谷だよ。菅谷梨沙子。」
梨沙子「す、す、菅谷梨沙子ですぅう。はじめまして!」
おいおい、気をつけするな気をつけをw
あー頭さげたよ〜同級生だろうが
雅「はじめまして、私夏焼雅。よろしくね」
梨沙子「はい!」
昼食中は仲のいいもの同士席を向かい合わせて座る。
なぜかしらんが、俺と雅。周りのやつらもみんな俺のほうによってくる。
おいおい、ゆっくりメシくわせろよ
桃子「わたし、○○君のとなり〜」
あ〜あ〜、俺の前の席の伊藤君。桃子ちゃんに向こうに押しやられました
俺「おいおい、またかよ〜お前向こうの席だろうよ。」
桃子「いいじゃ〜ん。伊藤君どいてくれたんだから〜」
雅「○○相変わらず大人気だね〜」
梨沙子「あっ。」
ん?
雅「どうしたの、梨沙子ちゃん?」
隣に席をくっつけている梨沙子に雅が話しかける。
梨沙子「飲み物が・・・」
あ、そうか。今日来たばっかりだから、お茶も牛乳もないのか。
桃子「ほんとだ〜どうしよ〜みんなの少しずつわける?」
それを雅が制する。
雅「私のお茶あげるよ。私、さっきマネージャーさんからペットボトルのお茶もらったから」
そういうとかばんの中からお茶を取り出す。
梨沙子「え?いいのぉ・・・ですか?」
梨沙子が悪そうな感じで雅に言う。
雅「いいよいいよ。あまってももったいないし。」
そういうと、自分のパック茶を梨沙子に渡した。
雅「あと、私のこと雅でいいよ。あと、普通にしゃべろ?」
梨沙子「え?で、でも・・・」
俺「夏焼だってクラスメイトだぜ。特別扱いするより友達になっちゃえば?」
梨沙子「う、うん。」
桃子「そうだよ〜みやだって意外と普通だよ」
なんじゃそら。意外とって・・・
雅「そうそう。ってこら、ももぉ〜」
桃子「きゃぁ、○○くんたすけてぇ、みやがいじめる〜」
俺「あああ、もぅくっつくなああ」
梨沙子はその様子をみて笑っている
雅「とにかく私のことはみやでも雅でもなんでもいいからね」
梨沙子「うん、ありがとう。じゃ、私のことは・・・」
雅「りさ。りさでいっか?あれ、だめ?」
桃子「あ〜それかわいいぃい。りさっていいねー私は個人的にりーちゃんがいいけど」
なんでもいいだろ。あーつっこみて〜
梨沙子「うん、なんでもいいよ。みんなありがとう。」
転校生はみんなの愛に触れた。
このクラスはこういう雰囲気があったかいな・・・
だから俺みたいな性格でもみんな馴染んでくれるんだろう。
いじめなんてないほうがいいんだろうけど、やっぱりほかのクラスじゃあるのかな?
その時ふとさっきの石村舞波の顔が浮かんだ。
ま、まさかな・・・
少し考え事をしながら昼休みが終わった。
うちの学校は体育が二時間連続ある。
というのも、他クラス合同で体育を一気にやるからだ。
このシステムをいいっていう生徒もいれば、体育が嫌いな生徒は
ちょっとかったるいなぁとも思う。
俺は体育はわりと好きなほうなので、この時間は好きだ。
加えて、飯食べた後だからどうせ教室授業しても寝るだけだし。
生徒は考えて、食べ過ぎないようにしているというのも体育の醍醐味かも
クラスはA〜Dまであって、A,BとC,Dがセット。
よって、俺たちはC組のやつらと一緒に体育をやる。
とはいってもこの前の授業までは野球で、男女別々だったから実質
C組の男子としか顔を合わしてないわけだが。
男「おい、○○。」
俺「ん?おっ、杉山じゃねえか。久しぶりだな。」
明らかに好戦的な態度なんですけど・・・
杉山ナントカ、え〜なんだったかな、わすれちまった。
とにかくC組でも一番うるさい体育馬鹿だ。
杉山「てめえ、野球でてめえに球打たれて以来、胃がムカムカするんだよ。」
俺「それ、お前酒の飲みすぎじゃねえか?」
杉山「・・・ぉぃ」
俺「ん?」
杉山「冗談は顔だけにしろぉやあああああ」
体育教師「冗談はお前だ。」
杉山「ぇ?」
周りを見渡すとみんな場所についている。
という、俺もちゃっかり体操すわり。
杉山はすごくばつがわるそうに所定の位置についた。
体育教師「え〜先週まで野球をやっていたわけだが。今日から、え〜まあ、11月ということもあり
寒くなっていくので・・・え〜・・・テニスでもやろうか。」
皆「ぉぉぉ〜」
うん、ナイスリアクション
体育教師「で、今回は男女混合ダブルスでやってみよう。」
ぇ
杉山「そ、そ、それってどういう意味っすかああああ??」
あきらかに、テニスって聞いた瞬間俺とタイマンシングルやる気満々だった杉山君
体育教師「男女が別にやるより、一緒に出来るように立てた作戦だ。さ、グループ組めぃ」
おいおい、いきなり組めっていわれてもなぁ。
体育教師「そうだな、いきなり組めといわれても決めるのに時間がかかりそうだから。」
そういうと、体育教師は俺たちを男女別々に背の順に並べた。
どうやら、そのとき隣になった人とペアだそうで。
俺は結構背が高いので後ろのほう。
俺はふと隣を見た。
??「よろしくね。○○君。」
誰だろ。て、俺の名前知ってるのか。
俺「お前誰だっけ?」
??「も〜須藤だよ。須藤茉麻。」
俺「須藤茉麻・・・ああ〜って、お前そんなにでかかったっけ?」
茉麻「しつれいだよぉ、でもテニスいっしょだね。よろしく。」
俺「ああ、よろしく。」
そういうと茉麻は手を差し伸べてきた。
茉麻「握手。えへへ♪」
俺「あ、ああ。」
俺たちはがっちりと握手をした。
須藤茉麻。C組でも背は後ろから二番目。160cmの長身と、
女とは思えないほどがっちりした体格。でも決して太っているというわけではなさそう。
これは心強い、チームメイトだ。
??「いいな〜○○君といっしょで〜」
杉山「おい、俺じゃ不足かよ。徳永」
千奈美「あんたとだけは一緒いやなのに〜」
杉山「てんめぇ〜」
徳永は確か5年のとき同じクラスだったな。
徳永千奈美。須藤に続いて背が結構たかい。
バトミントン部で、県大会3位という成績をもっている。
千奈美「ま、いっか。○○君と一緒に体育やりたいっつってたんだよね〜茉麻。」
茉麻「うんうん。」
こりゃあ、強敵だ。C組スポーツNo.1の杉山と、徳永。
茉麻「私たちもがんばろうね。」
俺「おぅよ。」
須藤茉麻は元気な女の子。に、してもでけええな。でもかわいいかも。
徳永も笑顔がかわいい女の子。どっちも捨てがたい(ぇ
そんなこんなで、俺たちのテニス授業が始まった。
最初は、みんなラケットの持ち方から習った。
その次はスイングの練習、ボールをラケットの上で跳ねさせたりした。
皆やはり小学生。へたくそながらも上達ははやい。
思いのほか上達が早い俺たちをみて、先生は次にペア二人で、ラリーの練習をすることにさせた。
適当にコートに広がる。
ひとつのコートをいくつかのペアで使い練習することになった。
茉麻「○○君、いくよ〜」
俺「おー」
パコーン ひゅ〜 パコーン ひゅ〜 パコーン ひゅ〜
・・・遅ッ!!w
茉麻「これさ〜、おそいよね〜。えへ」
俺「思いきっていってみるかぁ?」
茉麻「だね〜」
バーン、ヒュー、パーン、ヒュー・・・・・・
かなり軽快になってきた。
「えいっ」「うぉりゃあああ」「えいっ」「どうりゃああ」
向こうの方で変な声がするが無視しておこう。
いい感じにラリーが続く。
俺「よし、サーブ練習とかするか?」
パーン、ヒュー・・・
茉麻「そうだね。やろうか〜」
そういうと、茉麻はボールを手でつかんだ。
茉麻「じゃ、いくよ〜」
シュッ〜
ボールは宙を浮く。
俺「ぇ、おいおいいきなりいきなりぃい上からかあああ」
バッコーン シュゥ〜
なんと、初めて上からサーブするはずなのに茉麻のサーブは
完璧なラインで飛び込んできた。俺は必死にそれを返す。
バコーン
茉麻「あぁああ〜」
茉麻は俺の打ち返した球についていけず、よたよたする。
俺「すま〜ん。てか、ものすっげ〜サーブだったぞ。」
茉麻「まぐれだよ〜。でも、○○君の返球すごいよ〜」
体育教師「おお、○○。お前いいドライブ打つな。」
ぇ、ど、ドライブ?
体育教師「しかも、須藤のサーブもキレがいい。お前ら筋いいぞ〜がっはっは〜」
茉麻「すっごぉい。ほめられたよ〜」
俺「だな。なんかよくわかんねえけど、がんばろう。」
そういうと俺たちは練習を続けた。
キーン コーン カーン コーン♪
体育前半が終わった。
茉麻「ちょっと休憩する?」
俺「そうだな〜水でも飲みに行くか。早くいかねえと給水器埋まっちまうし。」
すると茉麻はこちらに近づいてきた。
そして俺の前で急に得意げな顔をした。
茉麻「へっへぇ〜ん。私だけの秘密の場所来る?」
俺「え?なんだそれ?」
茉麻「いいからぁ〜♪」
そういうと、俺の手を引っ張って走り出した。
俺「おいおい、どこいくんだよ〜」
強引だなぁ。
茉麻の手は少し汗ばんでいた。走るたび、少し汗にぬれた茉麻の髪の毛が風に揺れる。
走っている茉麻はとても楽しそうだった。俺も・・・楽しかった。
休憩時間は15分。俺たちは体育館裏まで走った。
すると、影にポツンとひとつだけ給水器が設置されてある。
俺「あれ?こんなとこにあったのか」
茉麻「ここはね、バレークラブんときにつかうんだ。体育館でたとこにもあるんだけど
近いからよくつかうんだ。ちゃんと使えるよ」
そういうと茉麻は給水器に口をちかづけ、水を出した。
茉麻「ぅく、ごくごくごくごく・・・」
茉麻は前髪を手で押さえながら水を飲む。口に入りきらない水が唇の横からこぼれる。
茉麻「ぷはぁ〜おいしぃ〜」
茉麻は給水器から離れ、
茉麻「次、○○君のみなよ〜」
俺「あ、ああ」
少し茉麻に見とれて我を忘れていたがとにかく俺は水を飲むことにした。
俺「ごくごくごく・・・つめてぇ〜。ごくごくごく・・・」
茉麻「えへへ♪みんなには内緒だよ。」
俺「ごくごくごくごく・・・」
茉麻「ちょっとぉきいてる?もぅ」
そういうと茉麻は俺に抱きついてきて、俺の頭を押さえつけた。
俺「ぶへぇあああっ!くるし、やめやめ・・・ぷはぇああ」
茉麻「まいった?参ったっていいなさい」
俺「ごべえぇえ、まひった、まひったぁ」
しぬしぬしぬしぬぅ
茉麻「よし、許してあげる。」
そういうと茉麻は俺から手を離した。
俺「ぐへっ、はぁはぁはぁはぁ」
なんて力だ。男顔負けだっつの。っていうか・・・
俺「なにするんだぁあああ」
茉麻「だって、私の話聞いてないんだもん。水ばっかのんで〜。」
俺「きいてるよ、きいてるって。内緒な、内緒。」
茉麻「ほんと内緒だよぉ。」
キーンコーンカーンコーン♪
俺、茉麻「あっ…やっべええ(やっば〜い)」
俺「急いで戻るぞ。」
茉麻「うん。だっしゅ〜」
俺と茉麻は急いで戻った。
茉麻の体はやわらかかった。もちろん・・・胸も・・・
密着した茉麻の体・・・あのままもう少し我慢してたほうがよかったかな?
とか、思ってしまう年頃の少年でした。
体育の後は・・・ぉ、今日は6時間目までか。
よし、気持ちよく体育しよう。
ということで、俺と茉麻はコートに戻った。
体育教師「よ〜し、じゃあ、また背の順にならべ〜」
茉麻「なんとか間に合ったね。よかったよかった」
俺「ぉぅ、そうだな。」
俺たちは急いで並んだ。
体育教師「お前ら思ったより上達がはやいからな。試合でもしてみるか。」
そういうと体育教師はダブルスのルールを説明し始めた。
・・・
皆適当にうなずいてたおかげで、簡単な説明に終わった。
こんなんで試合できるのか?かなり不安になったが、まあ体育だからいっか
茉麻「最初、どっちが前いく?私後ろがいいなぁ」
俺「そうだな、須藤はサーブ得意だから。たのむよ。」
茉麻「よっしゃ〜がんばるよぉ〜」
さぁて、相手は・・・
体育教師「で、試合相手だが・・・前後でやってもらおうか。」
前後ってことは・・・嫌な予感がする・・・
杉山「ふふふふ・・・・」
千奈美「うふふふ・・・」
杉山・徳永「○○(君)勝負だな(みたいね)」
俺「徳永キャラかわってねえか?」
千奈美「私たち、かなりつよいよ〜。ねぇ~杉山〜」
杉山「おうよ。ついにてめえとやれるか。うおおおお」
あーもぅ必死だよ
茉麻「ちな、まけないよ〜。」
千奈美「私だって〜」
こうして、俺たちの小学生離れしたテニスダブルス対決が実現した。
俺は心から勘弁してくれといいたかった
コートは10面ある。硬式、軟式5個づつで10面
ちなみに体育は硬式だ。これはこれで面白い。
1クラス40人×2=80人だから40チーム
ひとつのコートで4チーム試合するわけだから・・・
千奈美「ねぇねぇ、どっちのグループが先にする?」
雅「う〜ん、千奈美から先しなよ。」
どうやらもうひとつのグループには雅がいるらしい。
千奈美「へっへぇ〜ん、すっごいよ。みてなよ、み〜や〜」
隣の杉山はずっと目が血走っている。
茉麻「がんばろうね、○○君」
俺「あぁ。負けられないな。」
雅が見ているし・・・ 俺は心の中でそういった。
向こうのグループの男子が審判する。テニスクラブらしい。
男「じゃ、試合はじめます。」
千奈美・茉麻「じゃ〜んけ〜ん・・・」
茉麻が勝ったのでこちらからサーブ。
茉麻「いっくよ〜」
ひゅ〜 バコーン!!
審判「15−0」
杉山「・・・」
千奈美「杉山、なにぼーっとしてんのよ。とらなきゃ。」
杉山「は、はええええ。よぉおおおし、油断してたんだよ。油断。」
茉麻の打ったボールはすごいスピードで相手のコートに叩き込まれた。
茉麻はつづけてサーブを打つ。
バコーン!!
千奈美「てりゃああ」
バコーン
千奈美はずば抜けた運動神経で、茉麻のサーブをとめた。
しかし、返球のスピードは死んでいる。
千奈美「やっばぁいよぉおお」
ひょろひょろとんできたボールをすかさず厳しいコースにボレー
審判「30−0」
千奈美「こりゃ、やっばいよ。速効3セットとられちゃう。」
杉山「大丈夫だ、徳永。次はいける。」
茉麻「いっくよぉ〜」
バコーン!
杉山「俺は一度うけてるんだあああ」
バコーン
やっべえ、後ろ!
茉麻「うわうわうあぁああ」
杉山の返球は見事に茉麻のサイドを突いた。
審判「30−15」
風を切った杉山の返球に茉麻は一瞬反応が遅れてしまったのだ。
茉麻「ごめぇ〜ん」
俺「いや、大丈夫。須藤は、今サーブを上手く返されるという経験をした。」
茉麻「え?」
俺「次はいけるよ」
そうだ、次はいける。俺はそう信じて、ボレーの位置に戻った。
茉麻が再びサーブを放つ。
バコーン!!
千奈美はすかさず、返球。しかし杉山に比べてパワーが足りない!俺は落下点を予測した。
おそらく、前だ。前のほうに落ちる!!
すかさず、俺はボレー位置に。
バンッ!!
当てるだけの形になったボレーは見事に向こう側の前をとらえる。
杉山とは全く逆方向に打ったボールはみごとにイン。
俺「よしっ!」
千奈美「くぅ〜うちかえしたのにー」
茉麻「やった〜」
審判「40−15」
凹む杉山をよそに茉麻は連続でサーブ!
杉山は何とか返球したが、さきほどまでのスピードはない。
俺は、ジャンプしてスマッシュを打った。
バコーン!!
しかし、それを千奈美が取る。
千奈美の返球は茉麻の前に。茉麻はすかさず返球。
バコーン。レシーブにはそれほど勢いはない。
それを杉山が返球。
そのボールは山なりで茉麻の前に。
茉麻は先ほどと同じように打った。
だが、思ったより飛ばない。
ボールはネットにかかった。
俺・杉山・茉麻・千奈美「あっ!」
ネットから・・・ボールは落ちた・・・
審判「・・・」
審判の判定に息を飲む。
審判「○○、須藤チーム、ゲーム!」
俺・茉麻「・・・」
俺たちは顔を見合わせた。
そう、ボールはネットを越えてあちらのコートに入ったのだ。
そんな微妙なボールボレーできるはずもなく。
俺・茉麻「やったああああ」
俺たちは回りも気にせず、手をたたきあって喜んだ。
千奈美「くやしぃ〜」
杉山「くっそ〜」
チェンジコート後、あちらのサービスであちらが1ゲームを取った。
体育での試合は1セットで、2ゲーム先取で勝ちになるのであと1ゲーム残っている。
終始試合は平行線。ひたすらラリーが続いた。
杉山のドライブを俺がドライブで返す。
千奈美のボレーをギリギリで茉麻が返す。
実力はほぼ一緒だろう。
審判「30−30 デュース」
デュースでは続けて2ポイントとったほうが勝ちとなる。
コートの中の4人はすでにヘトヘト。呼吸がみんな荒れている。
初めてやるスポーツでしかも接戦。たしかにつらい。
茉麻「はぁはぁはぁ・・・○○君、がんばろ〜はぁはぁ・・・」
俺「あぁ、ふぅ・・・ふぅ〜」
俺は呼吸を整えた。
バコーン
すかさず、千奈美が返球。
くっ、さすがに上手い。
コートの左をつく、返球を少し後ろに下がっていた茉麻が打ち返す。
杉山を越えて後ろへ、しかし千奈美がすかさずカバー
千奈美の返球は俺の前に
「がんば〜○○〜!!」
俺「うぉおおおお」
バコーン 俺のドライブが千奈美の前に。
千奈美がそれを打ち返す。
う、うまい! 俺のドライブも通用しねえ。
くっ・・・これじゃ、らちがあかねえ。
茉麻が、ボレー、それを杉山がつづけてボレー。それを俺がまた返球。
その繰り返し・・・
これじゃ、体力勝負になっちまう。それじゃ、負ける・・・
そのとき、さっきの体育教師の言葉がよぎった。
体育教師「ドライブとかスライスとかあるがな、お前らはムリだろうから普通にやれぃ」
スライス?スライスってなんだ?・・・ドライブとスライス。
ドライブがボールをかぶせるように打つんだから・・・もしかしたら、
千奈美が返球、そのボールが俺の前にきた!
俺はそのボールをスライスした。
そう、球の下をこするように文字通り切った!
下回転のかかったボールが杉山の前に、
杉山「きめてやるうううう!!!」
やばい、やっぱりダメか・・・
しかし・・・
ぽこーん〜ぱふっ
杉山が打ったボールは下方向に向かって飛び、ネットに当たった。
審判「45−30 セットポイント」
杉山「○○〜てめえきたねえぞぉ」
下回転のかかったボールを普通にうとうとしても、ダメだ。
ドライブで返すか、おなじようにスライスで返すか。
杉山は普通にかえしたので、意識した方向に飛んでいかなかったのだ
千奈美「すごっ〜」
茉麻「すごいよ、すごいよ、○○君。」
俺「ああ、でも気はぬけないぜ。」
次で、決める。俺は覚悟を決めてサーブを打った。
杉山がドライブで返す。
それを俺はドライブで返す。
杉山が今度は前を狙ってきた。
すかさず、茉麻がボレー。それを千奈美がすかさずレシーブ。
そのボールが俺の前に。それを俺はバックハンドで返す。
杉山は全力で走り、それをレシーブ。
茉麻「いっくよぉ〜てりゃあああ〜」
茉麻は長身を活かし、上からボールをたたきつけた。
コートから跳ね返ったボールは高く上がり、敵チームの頭上を越えていった。
千奈美と杉山が全力で走ったが、取れない。
審判「セット。試合終了。○○、須藤チームの勝ち。」
俺と茉麻は抱き合って喜んだ。
俺・茉麻「やったああああ」
茉麻と激しく体を密着させたがそんなこと今の俺には気にもならない。
うれしい。すごいうれしい!!
たった20分間の出来事だったが、かなりいい試合が出来た。
雅「すっご〜い。○○やったじゃ〜ん」
俺「つかれた〜」
千奈美「くぅ〜くやしぃ〜。茉麻力すごすぎだよ〜もぉ〜」
茉麻「いえ〜い。ちな、私がまずは一勝目〜」
千奈美「くぅ〜・・・」
杉山はテニスコートの端っこでうなだれていた。
俺は、杉山の近くに歩いていった。
杉山「・・・負けた、また負けた。」
俺「杉山・・・」
俺はそういうと、手を差し伸べた。
杉山「なんのつもりだよぉ・・・うぅう」
俺「握手だよ。いい試合だった。俺もお前も・・・最高に楽しめたぜ。」
杉山「うるせえうるせええ・・・」
こりゃ、それどころじゃねえな。
俺は手を引いた。そして立ち去ろうとした
杉山「まてよ。」
俺「ん?」
杉山は俺を止めた。
杉山「俺の負けだよ。だがな、だが・・・今度は負けねえ。」
そういうと杉山は俺の前に手を出した。
俺たちは握手した。がっちりと・・・
パチパチパチパチ・・・・
それを見ていた、雅が拍手を始めた、つられてクラスメイトが拍手する。
男の友情を確かめ合った瞬間だった。
雅のチームの試合を観戦した。雅は何をやっても絵になる。
隣のコートの菅谷がこっちをみていた。おそらく、雅に見とれてるんだろう。
でも、実際やまなりのボールがヒョロヒョロコートを行き来するだけ。
まあ、こんなもんだろうな普通
試合は雅のチームが勝った。そして俺たちの体育の授業が終わった。
つづく