【蝉】
「ああああああああややややややややあああややはたたったたまらならないなあああ!」
あややの水着DVDに興奮して、たいせーはロレツが回らない上に訳わからないことを言ってる
たいせーはアイドルが大好きで、中でもあややが一番のお気に入り
このDVDもたいせーがお年玉で買ったものだ
「んー、この大きすぎず、小さすぎず、形の良いオッパイ、まさに芸術ですよ〜!」
俺もあややは大好きだ
「キミたち〜、あややなんて大したことないですよ、キミたちは女性を見る目が無い!」
はたけがいつものようにケチをつける
こいつはアイドルに興味が無いわけではない
いやむしろ、俺やたいせーよりタチが悪い
「熊井クン、たいせークン、これを見なさい、これこそが女性の美しさ、芸術を超越した神秘です!」
そう言うと、はたけは今まで見ていた井上和香の写真集を開き、俺たちに示す
はたけは、そう、少し前に流行った言葉で言うと「おっぱい星人」なのだ
忘れもしない去年の2学期、2年生だった俺たちは、はたけのせいで酷い目にあった
夏休みの宿題の自由研究、俺たちははたけをリーダーとして共同で一つのレポートを提出した
タイトルは「イエローキャブとかのう姉妹のちがい」
はたけと同じおっぱい星人で、はたけが「勉強以外全ての師匠」と呼ぶ田森先生は大喜びで
「髪切った!?髪切った!?」
と、意味不明な絶叫を繰り返しながら誉めてくれた
だが、田森先生がはしゃぎ過ぎたのが原因で、他の先生達にもばれてしまった
俺たち3人と田森先生は、6年生の担任の藤本先生にこっぴどく叱られた
俺たちは別に気にしなかったし、何も反省しなかったが田森先生は落ち込んでいた
自分の娘でもおかしくない年齢の藤本先生に怒られたのがよっぽど堪えたに違いない
田森先生はシュンとしてしまい、小さい体がいっそう小さく見えた
下を向いて「一旦CMでーす」と寂しそうに呟いていた
ちょうどDVDが終わった
「オッパイといえばクマ、おまえの姉ちゃんはまだペッタンコか?」
はたけの問いかけに俺が答える
「ああ、昨日一緒に風呂に入ったとき見たけどまだまだだな」
「き、キミたち、熊井くんの友理奈お姉様になんて下品で失礼なことを言うのだ!」
たいせーが激怒する
こいつはアイドル大好きで、中でもあややが一番好きだが・・・・・・・・
それ以上に俺の姉ちゃんのファンなのだ
「つーかクマ、おまえまだ姉ちゃんと風呂入ってるの?ペッタンコオッパイ目当てか?」
「く、熊井くん、友理奈お姉様をスケベでイヤらしい目で見てはダメです!それは男として最低の行為です!」
さっきまであややをそのスケベでイヤらしい目で見ていたお前が言うな
「あのなあ、俺が姉ちゃんと風呂に入るのはなあ・・・・・・・・」
俺は立ち上がり、右手を胸に当て、遠くを見つめながら演説を始めた
「勝負のためなのだ!
諸君、勝負とは互いに敵であると同時に友と認め合った男と男、
つまり強敵とかいて『とも』と読む俺と姉ちゃんが、お互いの持てる力全てを出しつくし、
命を賭けて互いを潰しあうものなのだ!
そしてその勝敗は時の運であるが絶対であり、勝者も敗者も遺恨を残さない、
そういう神聖で尊いものなのだー!」
最後の「のだー!」に合わせ、歴代の仮面ライダーと戦隊ヒーローを研究して開発した、
俺オリジナルの『超かっちょいいポーズ』をバシっと決める
2人ともあまりのかっこよさに声も出ない
しばらくしてはたけが「クマ、すげーかっこ悪りぃぞ」と言った
なんだ、引いてたのか?美学のわからん奴め
たいせーも「友理奈お姉様、男じゃないだろ?」とツッコむ
俺はポーズを解いて
「そうとも言うが細かいことは気にするな!
とにかくな、勝負とは神聖にして犯すべからずな偉大なものなのだ!」
2人を見たが・・・・・・・・・やっぱり呆れているんだな
「で、勝負って、実際何やんの?」と、はたけ
「よくぞ聞いてくれた!それは・・・・・・・『水中息止め対決』だ!」
「・・・・・・・・それやって何かいいことあるの?」たいせーが聞く
「勝負をするとな・・・・・・・・・風呂上りの牛乳がいつもの3倍ウマイ」
2人は完全にあっけに取られている
俺と姉ちゃんの、男の友情ロマンのわからん連中だ
「でもな、最近ちょっと姉ちゃんの様子がおかしいんだよ」
「友理奈お姉様の身に何かあったんですか?」
「姉ちゃん、俺と風呂に入るのを嫌がるんだよね」
「お姉ちゃんという生き物が弟と風呂に入るのを嫌がるようになるというのはだなあ」
今度ははたけが立ち上がり講義を始める
「わーたくしの研究によると、4つの理由が考えられるのであります」
「いよっ!はたけエロ先生!」たいせーが囃し立てる
「まず1つ目の理由、おっぱいが大きくなった」
「それは無い」俺が合いの手
「2つ目、あそこに毛が生えた」
「あそこ?」たいせーが聞く
「チン毛か?」
「だから友理奈お姉様は男じゃないだろ!」
「じゃあ何毛?」
俺ははたけの方を見る
たいせーもはたけの答えを目を輝かせて待っている
「・・・・・・・残念ながら調査不足で不明であります」
ものごっついエロパワーがみなぎっていても小3、さすがにそこまでは無理か
「ゴホン、少々脱線しましたが、3つ目、男ができた、そして4つ目、なんとなく、であります」
はたけエロ先生はペコリと一礼すると座りこんだ
「・・・・・・・・毛は・・・・・・生えてなかったと思う・・・・・・・じっくり見たわけじゃないけど」
「・・・じゃあ男かな?おまえの姉ちゃん、オッパイ無いけど美人だよなあ・・・・・・・・
あれじゃあ周りの男が放っとかないだろ?」
姉ちゃんは前からかわいいタイプだった
だけど、今年の正月くらいから髪を長く伸ばし始め、背も伸びた
するとどうだろう?弟の俺もビックリするくらいの美人になってしまったのだ
あややとかモーニング娘。にも負けないだろうと俺は思う
「男か・・・・・・・ちょっと帰って調べてみる」
時計を見ると5時を回っていた
家に帰るにはちょうどいいタイミングだろう
「男なんてウソだあああああ!4だ、4だ、絶対4だあ!だって今ヨン様ブームだし!」
と、壊れてしまったたいせーを連れてはたけの部屋を出た
家に帰ると姉ちゃんはまだ帰ってなかった
姉ちゃんは夏休みだというのに毎日学校に行って部活をしている
市では最強、県でもトップレベルの女子バスケ部
そんな強豪チームで、姉ちゃんは5年生ながらレギュラーだ
バスケ部は6時まで、後片付けや下校に要する時間を考えると・・・・・・・・・・
姉ちゃんが帰ってくるまで1時間弱だな
俺と姉ちゃんの部屋の、姉ちゃんの領地で、男の痕跡を探すことにした
でも俺と一緒の部屋で衝立とか無いんじゃ隠し事なんて無理じゃないか・・・・・・・?
そう思っていたが、机の一番上の引出しの中に、赤い日記帳が入っていた
パラパラとめくると、ある男の名前が頻繁に出てくる
同じクラスの奴らしい
そいつの名前の前後に、大好き過ぎて悔しい、とか、お昼ご飯何食べたんだろう?とか、
お父さんと一緒で釣りが趣味、とか、小さな胸が張り裂けそう、とか、そういう言葉が書かれてる
こいつが怪しいな
俺はその名前を胸に刻み込んだ
明日こいつのことをちょっと調べてみよう
俺は日記帳を戻すと、何事も無かったかのように姉ちゃんの帰りを待った
俺は翌日、昼飯のそうめんを平らげると、はたけを誘ってたいせーの家に行った
そして2人に昨日の調査結果を報告した
たいせーは「ウソだあああああ!!!!友理奈お姉様ああああ!」
と再び壊れてしまったが、はたけは冷静に
「で、どうやって調べる?とりあえず学校行ってみるか?」
と言った
それが妥当だ
2人を連れて学校に行った
校庭では野球部とサッカー部が練習している
体育館では姉ちゃん達バスケ部が練習中だろう
学校には来てみたものの、どこで何を調べればいいのか途方に暮れる
とりあえず、校庭を見回すと・・・・・・・・知ってる顔が校庭の隅の日陰に腰を下ろしている
姉ちゃんのクラスメイトで大親友のなかさき姉ちゃんだ
サッカー部の練習を眺めている
あんな弱小チームの練習なんて見て、何が楽しいのだろう?
なかさき姉ちゃんならあいつのことを知ってるだろう
そう思って近くに行き、声をかけ、奴のことを聞いてみた
「ああ、彼なら・・・・・・・・ほら、あそこで野球部が練習してるでしょ?あの人、背番号1の、ね」
野球の背番号1の意味は俺も知っている
野球部は女子バスケ部と互角のうちの学校の看板
そんな強豪チームで、5年生ながらエースを務める男
姉ちゃんの相手に不足はない
俺はなかさき姉ちゃんに礼を言い、野球部がよく見える方にたいせーとはたけを連れて向かった
「うわあ・・・・・・すげえカッコいい人だな・・・・・・・・・」
たいせーがため息を漏らす
「俺ほどじゃないけどな」
「バーカ、お前の1回コールド負け」
はたけがつっこむ
「で、どうすんだ?顔も見たし、帰るか?」
「そうですね、あの人なら友理奈お姉様にもお似合いだってわかったことだし帰ろうか?」
「いや、会って話がしたい」
俺は野球部の練習が終わるのを待とうと思ったが、まだまだ4時間以上もある
とりあえず3人で話し合って、蝉取りでもして時間を潰すことにした
一旦家に籠と網を取りに帰り、学校の近くの神社に集合だ
少し暗くなってきた
木に止まっている蝉が保護色でよく見えなくなってくる
学校で部活の終了時間を告げる、6時のチャイムが鳴った
「おい、クマ、時間だぞ」
「ああ、じゃあ帰ろうか、今日も大猟大猟」
「そうじゃないでしょ?!ほら、野球部の・・・・・・・」
蝉取りに夢中になってすっかり忘れてた
急いで校門に向かうとちょうど野球部の集団が出てくるところだった
奴がいた
俺は奴に自分のクラス、出席番号、名前を告げ、さっきの神社に来てもらった
こんな所、姉ちゃんにみつかったら後で何されるかわからない
「3年生の・・・・・熊井クンだっけ?ひょっとして友理奈ちゃんの弟かな?」
「友理奈ちゃん」という言い方が何故か気に障った
「姉ちゃんの名前を気安く呼ぶな!よし、俺と勝負しろ!」
姉ちゃんに相応しい男かどうか見極めてやる
「勝負?なんでキミと勝負しなきゃならないかわからないけど・・・・・まあいいよ」
案外と素直でいい奴なのかも知れないな
まあ、姉ちゃんのことだから、外見だけで惚れちゃうようなことは無いだろう
「で、種目は何にする?」
言われてから気付いたが、何も考えてなかった
息止めとかの体力勝負は学年差もあるし不利だな
俺は体力勝負には自信があるが、それは野球部のエースである奴も一緒だろう
頭を使うことは・・・・・・・・・・同学年でも勝てる気がしない
はたけの力を借りてエロ勝負・・・・・じゃあ後で姉ちゃんがカワイソウなことになるかもしれない
「蝉取り・・・・好きなのかい?」
俺の虫篭に気付いた奴が言う
黙って頷く俺に
「じゃあ蝉取りで勝負しようか?」
と持ちかけてきた
蝉取り
それは蝉を追いかける体力、蝉を逃がさない敏捷性、蝉の習性などの知識、気候条件などを分析する知力、そして時の運
それらが要求される、人と虫との総合格闘技であり、今回の目的を考えるとこれ以上の勝負は考えられない
「よし、それでいいぞ」
「じゃあ、今日はもう遅いから明日でいいかな?明日は部活休みだから夕方の4時くらいに」
「よし、じゃあ夕方の4時にこの神社で」
俺たち2人は勝負を受ける男達の儀式として、がっちり握手した
奴の手は豆が潰れて皮がむけ、硬くなっていた
なるほど、野球部のエースの掌とはこういうものか
これは手ごわい相手だ、と思った
家に帰ると姉ちゃんはもう帰っていた
特にいつもと変わったところは無い
昨日、日記を盗み見たこと、そして今日、学校に押しかけたことには気付いていないようだった
夜、姉ちゃんを風呂に誘った
明日の勝負の前に、姉ちゃんに勝負で勝って景気付けをしようと思ったのだ
だけど、断られた
姉ちゃん、あいつにゾッコンなのか?
夢を見た
今年のお盆に爺ちゃんの家に行ったときの夢だ
蝉取りをした
田舎には蝉がたくさんいた
小さな虫篭はあっという間にいっぱいになって、もう入らない
籠の中は蝉が満員電車のように身動き取れずにひしめきあっている
俺は蝉取りの天才だ
姉ちゃんがいる
「姉ちゃーん!これ、すごいだろ?」
姉ちゃんが虫嫌いなのをすっかり忘れてた
俺が差し出した虫篭を姉ちゃんは悲鳴を上げて地面に叩き落す
虫篭が壊れ、中から何十匹もの蝉が飛び出す
突然蝉の大群に囲まれた姉ちゃんは泣き叫びながら逃げまわる
夢の中なのに姉ちゃんの悲鳴と蝉の大合唱が聞こえたような気がした
勝負の前に蝉をいっぱい捕まえる夢は縁起がいいに違いない
だけど姉ちゃんを泣かしちゃった夢は・・・・・・・・多分縁起悪いんだろうな
はたけとたいせーを連れて約束の時間に神社に行く
3分くらい前に着いたが、奴はもう待っていた
「1時間後にここに戻ってくる、で、その時にたくさん蝉を捕まえた方が勝ち、ということでいいか?」
俺が聞く
「うん、いいよ・・・・・・・じゃあ、始めようか?」
俺は神社の裏の林に走った
はたけとたいせーもついてくる
2人も暇潰しに蝉取りを始めた
終了時間の5分前
俺の虫篭の中には14匹の蝉がいる
「なあ、クマ、俺の蝉もその籠に入れちゃえよ」
「僕の蝉もあげるよ」
そう言う2人に俺は説教をした
「愚か者ども!勝負というものは神聖なのだ!諸君の行為は勝負の神様に対するボーク?暴投?・・・・」
「おい、クマ、冒涜だろ?」
「そう、その「ボートクである!そんなことは許されないのだ!」
2人は反省しているようだった
「だが諸君の友情には素直に感謝するのであーる!以後気をつけるよーに」
そろそろ時間なので集合場所に戻ることにした
真夏の夕方、林の中なんて入るものじゃないな
蝉はいっぱい取れたが蚊にもいっぱい刺された
奴は既に待っていた
「おーい!何匹取れた?」
俺は「14匹」と答え虫篭を見せた
「僕の方はえーっと・・・・・・・・・・・・・・・15匹だね、じゃあ僕の勝ちだね」
まさか蝉取りで俺が負けるとは思わなかった
「俺の負けだ!よし、認めてやる!その代わり姉ちゃん泣かしたら許さないぞ!」
「認めるって何を?キミは面白いなあ・・・・・・・・それに友理奈ちゃんを泣かすなんて、そんなことできっこないよ」
ひょっとして・・・・・まだ姉ちゃんとはつきあってなかったのか?俺は早とちりしちゃったのか?
「あっ、ちょっ、ちょっと、この蝉すごいよ!」
奴はそう言うと素早く俺の虫篭から一匹のアブラゼミを取り出した
「ほら、よーく見てごらん、この蝉、右半分と左半分がちょっと違ってるでしょ?」
言われてみると確かになんか違う
「これはね、右半分がオスで、左半分がメスなだよ!こういうの、すっごく珍しいんだよね」
そう言うと奴は、俺たちに蝉のからだの各部の名前、オスとメスの違い、種類別の特徴・・・・・・・
などなど、蝉についての知識を話し始めた
とっても面白くって、3年生の、頭のよろしくない俺でもよく理解できた
「ってわけで、蝉ってよく観察するといろいろと発見があって面白いんだよね」
俺たち3人は奴の話の虜になっていた
「あっ、もうこんな時間だね・・・・・・・・・・・・じゃあ蝉を逃がして帰ろう」
「逃がす?もったいないじゃん!」はたけが言う
俺たち3人にとって、蝉を逃がすという概念はまったく無かった
「虫篭に入れて飼ってもさあ、蝉ってすぐ死んじゃうでしょ?それに蝉持ってても役に立たないよ」
言われてみれば確かにその通りだ
「だから逃がしてあげるのが一番だよ」
俺たち3人は頷いて虫篭を開けた
蝉は夕闇に消えていった
俺はちょっと大人になったような気がした
家の方向が違う奴とは神社で別れ、3人で家路についた
「蝉の世界って深いなぁ・・・・・・・・・・オッパイ道より面白いかもな」
はたけはオッパイ星人改め蝉人間になってしまいそうな勢いだった
「なんか、すごい立派な人だったね」
たいせーが言う
「あの人とだったら、友理奈お姉様、幸せな家庭が築けるんだろうなぁ」
おいおい、気が早いよ
「何から何まで全部俺より一回りも二回りもでかかったなあ・・・・・・・・」
勝負に負けた悔しさはゼロ、むしろすごい人と知り合えた満足感
「こういうのを試合に勝って勝負に負けたって言うんだろうな」
「・・・・・・・・・おいおい、クマちゃん、あんた何も勝ってない、完敗」
「まあまあ、細かいことは気にするなよ」
すがすがしい気分で帰宅した
部屋に入ると、姉ちゃんが背筋の凍るような視線で睨んできた
「なかさきちゃんから全部聞いたよ・・・・・・・・あんた何てことをやってくれたの?」
日記を盗み見たことも含めて、全部バレていた
姉ちゃんにこっぴどく叱られた俺は海より深く反省した
あれだけ厳しく体に教え込まれたら誰でも反省するに決まってる
「もうこんなことは絶対にしません!許してください!」
土下座する俺の頭に乗っていた姉ちゃんの右足が下ろされた
「じゃあ許してあげるけど、もうこんなことするんじゃないよ」
「なあ、姉ちゃん、あいつすっげえ男だったぜ!姉ちゃんは男を見る目があるね」
姉ちゃんは照れているようだ
「あんないい男、滅多にいねえから絶対ゲットしろよ!じゃないと後悔するぜ!」
姉ちゃんは照れ笑いしながら俺の頭を軽くゲンコツで叩いた
夕食後、俺は姉ちゃんに勝負を挑み風呂に誘った
姉ちゃんはすんなりOKしてくれた
先に体と頭を洗った俺は、湯船に入って姉ちゃんが長くてきれいな髪を洗う後ろ姿を見ていた
こうやって姉ちゃんと風呂に入るのも今日が最後かも知れないな
髪を洗い終えて湯船に入ってきた姉ちゃんに、俺は聞いたみた
「なあ、姉ちゃん、オッパイ大きくなった?」
「コラ!何てことを聞くんだ!?反省しろ!」
そう言うと姉ちゃんは俺の頭に両手を乗せ、俺を湯船に沈めた
湯の中で目を開けると姉ちゃんの太ももが見えた
もがくフリをしてそっと視線を上げた
まだ毛は生えていない
姉ちゃんはすぐに俺の頭を湯船から引き上げてくれた
「じゃあ姉ちゃん、勝負だ!せーの!」
俺と姉ちゃんは大きく息を吸って一緒に湯船に潜った
おしまい