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【電車の中の恋心】

1 名前:六連星 投稿日:05/02/17(木) 00:08:34

僕の名前は夢面怜(むつらさとし)。
今日から黎明高校に通い始める。
この学校、それなりに進学校なんだけど、男子校。
男ばっかりってどんなんなんだろう? チョット心配だ。
もちろん、やっとの思いで合格した学校だから、かなり期待もしているのだけど。

午前6時40分、元気良く家の門を出た。といっても、親の運転する車に乗って。
僕自身はバスで行くつもりだったんだけど、親がどうしてもって言うもんだから。
3年間ずっと送ってくれるかな? それも良いかもしれない...。
それほど交通量も多くなく、わずか10分ほどで車は最寄の駅に到着した。
ロータリーで親に礼を言い、改札、ホームへと足を進めた。

ホームには既に列が出来ていた。
とりあえず、一番人の少ない列の後ろに並ぶことにした。
しばらくすると、僕の後ろにも人が並んでいく。振り向いてないけれど、気配でわかる。
やがて、電車がホームに入って来た。満員電車だ。
朝のラッシュってこんなんなんだ...。写真でしか見たことのなかったのでかなり新鮮だった。

電車に乗りこむと、僕の後ろにいた人達も乗りこんでくる。
エリート風のサラリーマン、OL風の人、ちょっと怖そうなお兄さん。いろんな人がいる。
そんな中に、お母さんらしき人に手をひかれる可愛らしい女の子の姿があった。
多分この子も今日から一年生になるんだろう。
でもこの子は僕と違って、多分中学生だ。なんだか少し幼い感じがする。
「〜美、明日からは一人で電車に乗れる?」お母さんらしき人が心配そうに尋ねていた。
警笛のせいで、僕にはかすかにしか聞こえなかったが、この子にはちゃんと聞こえたらしい。
「大丈夫だって。一人じゃなくて、友達と通うから。ねっ!」と即答した。
小学生みたいな返答だなあ...。思わず噴出しかけた。
もちろん、数週間前までホントに小学生だったんだろうけど。
その後も親子(?)の会話は続いた。敢えて聞き耳を立てたわけじゃないけれど、ところどころ聞こえていた。

20分ほどして、電車は終点梅田に着いた。
僕はこの駅で乗り換えをしなければならない。
その親子(?)は・・・。
ふと気付くといなくなっていた。
明日も会えると良いな...。その親子(?)、いや、その"女の子"に親しみを覚えた僕がいた。

 

つづく