高見邦雄氏(緑の地球ネットワーク事務局長)講演会 2002.12.3 於:中日環境保護中心
12月3日高見邦雄さん講演会報告

 「異質なものとして混じる」というテ−マで、12月3日夕方七時、日中友好環境保全センタ−のホ−ルで日本環境NGO「緑の地球ネットワ−ク」(GEN)事務局長の高見邦雄さんに大同での緑化活動について講演して頂いた。寒風の中、北京以外に、天津、西安などのところからも参加者が駆けつけ、百五十人あまりの聴衆が高見さんの講演に耳を傾け、また討論をした。

 北京環境ボランティアネットワ−ク(BEV−NET)主催の高見さん講演会は今年で三回目を迎え、中国語の通訳を入れたこともあり、日本人以外に、中国人、韓国人、ドイツ人なども加わった。聴講者の内訳は北京の各大学に在籍している各国の留学生及び中国の学生たち、環境NGOのメンバ−、環境保護専門家、マスコミ関係者、北京市人民対外友好協会の方々、北京日本人学校の先生、日系企業の駐在員とその家族、そして高見さんの植樹活動をささえる大同のカウンタ−パ−トのメンバー、BEV−NETのスタッフなど多彩な顔ぶれであった。

 黄土高原での水土流失を止め、環境破壊と貧困の悪循環を断ち切り、大地に森を蘇らせるために、高見さんが山西省の大同で緑化協力を始めて11年が経った。予想外の困難とぶつかりながらも、資金と技術の援助以外に、顔の見える援助としてワ−キングツア−も積極的に取り組み、特に人と人との交流を大切にしながらやってきた。「異質なものとして混じる」という日本語に当てはまる中国語に「求同存異」という言葉がある。すなわち、環境保護という同じ目標を求め、考え方の異なる点を残して、敢えて認める。生まれ、育ちも違う人たちがお互いに相手を尊重しあい、正直に意見を交換し、相互理解しながら、パ−トナ−シップを築く過程を、実感と体験を交えて高見さんは訴えた。

 黄土高原での緑化協力は道程が遠く、険しいが、講演会を重ねて北京での理解者が着実に増えてきた。北京の水源地でもある大同の問題が決して大同だけで終わらない。多くの北京の人が、大同に関心をもつことで、身近な環境問題の解決に繋がると信じたい。

クリックで画像拡大


講演中の高見先生と通訳
大勢の人が講演を聞きに来てくれました
熱心に耳を傾ける参加者