− 新水虫物語 さんの恋愛話 −
| さてこれは僕が まだ大学に通っていたときです。 東京に来てまもなく、新学期のサークルのオリエンテーリングも終わり 何処と無く気に入ったのもなく単に人がおおいという理由で テニスにしました。良くも悪くも中に入っていても飲み会ばかりでつまらなく、 のうのうとしていた日々です。 僕は何かむしょうに何かをやり遂げたい!と思い。バイクの免許をとろうと 教習所に行きました。 その教習所はぼろく貸し出されるブーツはかなり汚く、足のちいさな 僕は女用の小さな靴を履いていました。 おりしも季節は春、 雨は時折ふり、 ぬれたブーツは蒸していて、 水虫が移ってしまったのです。 1地段階も中頃のころ、キャンセル待ちをしていた僕は 入所案内のところにいた、可愛く、活発そうな美由紀を見て一目ぼれ、 しかし 彼女がバイクならいいなあと思うぐらいで、そのころの僕は進んでいって話かける勇気はありませんでした。 そして次の日雨の中、バイクの待合室でブーツを借りに行くと 彼女がいるではないですか!しかも僕のいつも使っている水虫の移された あのブーツを履いていたのです。 男は度胸という人がいますが、 女は自分らしさ、だと僕は思います。美由紀はそんな彼女しか作れない自然さのある女の子でした。 その待合室の中で、彼女は あのブーツを履きながら、活発に僕と同じ時期に入った少し僕と知り合いの 30ぐらいの谷木さんという人と話をしていました。 僕はその待合室の中で一人寡黙に谷木さんに少し嫉妬しながら、 残された同サイズのさらに汚いブーツに足を入れていました。 話に加わりたい!と聞き耳を立て、その会話の扉をどうにかコジ開けようと考えていました。 そんな会話の入り口の重いドアの前で僕はただ、もがいていたのです。 そんな僕に 「雨の日の教習はいやですよね〜?私は昨日入って2回目なんですよ〜」 と活発な美由紀は気軽に話しかけてきたのです。 そうです彼女にとって、 話かけるという行為はごく自然で、僕にとっては重いドアの向こうの 「単なる話の入り口」のドアが自然に開いている、そんな活発な東京の女の子だったのです。 しかし、その開かれた会話の部屋の中で、僕は「う、うん雨はやですね・・・」 といい出す頃にはチャイムが鳴り教習は始まり、その日は彼女は連続教習、僕は単発でそれきりで帰りました。 皆さんも知ってのとおり、女のばいくに乗る理由の一つが男の存在です。 活発そうな美由紀もまたそんな、けなげな女の子の一人だったのです。 次の教習のとき 入って直ぐ、きずいた彼女は、また彼女から「昨日、2回もこけちゃったんだよね〜」と話しかけてきました。 またまた 彼女に話の主導権を握られ、水虫ブーツのことを話す内容まで決めていた僕はまたまた美由紀にさきこされてしましました。 僕は結局その話は出来ず、まあ話せたんだし結果おーらいかぁ!などと思いながら。 恋愛のことなどほとんど知らないそのころの俺は、 一日中いやその日以来数日、ハッピーに教習所に通い始めました。 ある日、彼はいるの?というおれの質問に彼女の返事は「うん。いるよ〜!」 っとあっけらかんとしていました。 向こうから話かけるんだし、なにげに俺もわるくないんじゃない?などと思いながらw ノンノンとうれしんでいた数日を送っていた、男子校上がりのぼくにとって、ショックはかなりのものであり。 彼女とも結局つきあえないのか〜。などともうあきらめに入っていました。 前日いらいのウキウキさと違って、 その日、一段階の見極めも落ちた僕はさえない教習生活がはじまっていたのです。 そして、自分の水虫も日に日に悪化してるようでした。 世の中には物事に向き合う人と、向き合わない人がいますが当時の僕は その後者のほうであったのです。 数日後、またまた延長こいた僕は家に帰って、ふと思ったのです。 何かむしょうに何かをやり遂げたい!と思って教習所にきたのではないか? しかし、僕の教習所での生活は教習そっちのけで、美由紀に一喜一憂してるのうのうとした教習生活だったのです。 その日僕の中の何かがめきめきと壊れました。そうです僕は目の前のいろんなことから逃げて いる自分から決別しようと思ったのです。 そして、この美由紀に対する気持ちからは絶対に逃げない! 美由紀に彼がいる現実はあるのだが、その気持ちは絶対伝えなくては! あとバイクの免許も必死になってがんばって取得やると! 明日とりあえず美由紀の電話をきいてやる! その日から僕は美由紀の教習の入ってるときに必ず教習をいれ、いままで週末とかに入っていた教習を 大学の授業そっちのけで教習所に通いました。 そして夜は、電話。iモードの無かった時代、毎夜美由紀に送る50文字の中で必死にいろんなことを話したのです。 その当時の僕は、美由紀と教習それしかかんがえませんでした。 物事が急にうまく回り始めるときがあります。 美由紀の彼との恋も、美由紀が最後に切り札にしようとしていた?美由紀の免許取得もむなしく 終わりに向かっていたのです。 そして、取得後、僕たちは夏に二人で始めていったツーリング で初めてむすばれたのです。 みなさんも愛は真剣になることに尽きるとおもいます。それを知った暁には、あのバイクの開放感を始めて味わった時の様に、恋にバイクに何もかもが走り出すでしょう。 かくいう僕もあれから6年たちました、たまにしみじみと見る足の水虫を見るとたまに あの当時のことを思い出すのです。 |