− 248 さんの恋愛話 −

この前の出来事なのですが、CBR900RRの初期型を購入し久しぶりにツーリングに行きたくなり
実家の兵庫県に帰省しておりました。6年ぶりぐらいだったので通ってた高校周辺やよく行った峠に行き、
思い出にふけておりました。そろそろ帰ろうと思い峠を走っていたらパンクしている車が停車していました。
運転手を見ると女性で困ってる様子だったので、下心満載でバイクを止めました。
「パンクですかー」と話しかけると、
「きゅうにがたがたし始めたんで」と話てきました。
するとその女性、なにやら私の顔をじろじろ見てきました。
「ひょっとして、○○先輩?」
聞き覚えのある呼ばれ方にすぐに思い出した。
「あっ、○○か!」
なんと高校時代の1こ下の後輩でした。髪型も変わっておりすっかり大人っぽくなっていたので
まったく気が付かなかった。
「先輩ぜんぜん変わんないですね〜。」
「まさかこんなとこで会うとはな〜。」
と会話をしながら彼女の車のタイヤをスペアに入れ替えた。
「6年ぶりですかね?」
「高校卒業して以来やからな〜。」
「先輩いつまでこっちにいるんですか?」
「あと5日ぐらいはこっちにいるで。」
「じゃあ、今晩どっか食事でも行きますか?いろいろ話たいこともあるし。」
こうして食事に行く約束をし、家に帰った。

その夜後輩(以下Y)の車でYの行きつけの店で食事に出かけた。
久しぶりに再会したもんで、話も弾みちょっと学生時代に戻ったような気分になりました。
実は学生時代、俺は妹みたいになついてくるYが好きだったのだが当時同い年の彼女がいたため
それ以上の発展はなかったがYがどう思っていたのか結構気にはなっていた。
「先輩は今付き合ってる人いるんですか?」
Yが急に聞いてきた。
「まあ、会社の同僚やけどいることはいる。最近すれ違いがおおいけど。」
「へー、いいですね。私はずーっといませんよ。」
「まじで?」
俺は聞き返した。Yは結構かわいいほうで顔はデビューしたての深田恭子に似ている。
「高校の時失恋してから恋愛はしてませんから。」
「そうなん?ぜんぜん知らんかった。俺の知ってる人?」
「ええ、もちろん知っていますよ。」
あまり聞くのもかわいそうだと思いそれ以上は深追いしなかった。
そしてもう遅いので家まで送ってもらった。
「明日暇ですか?」
「ああ、やることないし。」
「じゃあ明日バイクでどっか連れてってくださいよ。一応原付のヘルメット持ってますし。」
こうして特に進展もなく明日バイクでタンデムツーリングの約束をして別れた。

そして次の日、Yの家まで迎えに行った。Yはわざわざ大学を休んだらしい。
「先輩の後ろ、ひさしぶりですね。」
「え、乗せたことあったっけ?」
「えー、覚えてないんですか?卒業式乗せてもらいましたよ。」
そう、俺は高校の時就職が決まっていたので免許を取り、バイトしてNSRに乗っていた。
そして卒業式の時打ち上げが終わってYが乗せてくれと言ってきたので一緒に帰ったのだ。
「思い出した、そういえば帰ったなー。」
そういいながらバイクにまたがると、Yもうしろにまたがった。
「バイクがこんなんやから、あんまり遠くには行かんで。」
といい、すぐ近くの海辺の公園に向かった。
RRはつかむとこがないのでYが抱きつく形になった。胸が当たるので小さな幸せを
感じながら走っていた。

無事公園に着いたがやはり冬の海辺なのでかなり寒かった。そして公園を散歩しながら俺はふと
昨日のこと聞いてみた。
「なんでもう恋愛はしないの?」
Yは言いにくそうにしていたが重い口を開いた。
「やっぱり先輩女の子に対しては鈍感ですね。私ずーっと先輩のこと好きだったんですよ。だから
卒業式のときも誘ったんですよ。乗せてくれた時はうれしかったですけどそのまま行ってしまうから・・・」
ちょっとYは泣きそうな顔になった。
「あの時はな、ガキやったからぜんぜん気づかなかった。ごめん。」
「でもこうやって先輩とももう一度会えたし先輩彼女がいるんでもう気持ちの整理が
つきました。」
そうしてちょっと気まずいまま公園を後にした。

家までYを送って行き、帰る時にまた会う約束をした。

Yと別れてからずーっと悩んでいた。仕事を辞めて地元に帰ろうかなと考えていたし
職場の彼女ともうまくいっていない。そしてYの告白。

そして帰る日になった。もう俺の考えは決まっていた。
Yが家まで来てくれた。
「ちゃんと連絡くださいね。」
と寂しそうにしていた。
「俺、仕事やめてこっちに戻ることにするわ。」
突然の言葉にYはビックリした。
「え、なんで?」
Yが聞き返した。
「仕事のことは前々から考えていた。そしてお前と会って気持ちに整理できた。
今の彼女ともちゃんとけじめつけて戻ってくる。だからもう恋愛はしないとか言うなよ。」
Yはちょっとビックリしていたが泣きながら抱きついてきた。


地元を後にし、会社に戻った。
休みが明け、出勤すると彼女(以下A美)と久しぶりに会い、仕事帰り居酒屋に寄った。
「ちょっと、5日も音信不通でなししてたの。」
さすがに5日も連絡してなかったのでご立腹のようだ。
「ああ、ちょっと地元にね・・・。お前には関係ないやろ。」
もうすでに気持ちはYにあるのでA美とは別れる覚悟はできていた。
さすがにA美も俺のいつもと違う態度にビックリしていた。
実はA美はよく内緒でコンパによく参加し、そのことで喧嘩をしすれ違いになっていた。
「まだコンパのこと怒ってる?」
俺は揚げ出し豆腐を食べたまま無言だった。そして気持ちを整理して別れを切り出した。
「もう別れようか?俺たち性格も合わないしすれ違いも多い。それにこんな事言うのもあれだけど
本当に好きな人ができた。」
A美は箸を置いた。
「・・・え?本気で言ってるの?冗談だよね?」
俺はA美を見つめた。

「ああ本気だよ。会社も辞めて実家に帰るよ。もうやりたいこともないし。
お前もこれでコンパに行けるだろ?それにお前はもてるじゃないか。」
A美はうっすら涙目になっていたがじっと俺の顔から視線をそらさない。
「いきなりは無理だよ。だって○○との思いでもいっぱい作ったし、そんな・・・。」
俺はまた無言になり料理を食べていた。
「会社はいつ辞めるの?」
「会社は今月いっぱいだけど、有給余ってるから今週末まで。」
「やっぱりいきなりは無理だからさ、今週まで考えさせて・・・。」
「ああ、わかった。」
俺は今日限りでA美とは会う気はなかった。でもとっさに嘘をついた。多分連絡もしないだろう。
そして俺は彼女にお金を渡し店を後にした。

引越しの準備も進み、退社の手続きも済んだ。さすがに最後に有給を使ったのはいやな顔されたが
上司は認めてくれた。A美とは何回かすれ違いそうになったが逃げてしまった。
 
そして無事退社。当日A美は会社を休んでいた。俺はもうあきらめたのだと思った。
次の日会社の寮を掃除しあとはバイクで帰るだけだった。

会社に寮の鍵を返しかえる準備をした。Yにも今日帰るとメールした。
バイクを暖気し始めると携帯がなった。A美だった。
だが出なかった。多分ここで出てしまうとまた気持ちが揺らいでしまう。
自分勝手なのはわかっている。でももうYしか今は頭にない。
排気音で聞こえないことし、実家に向かった。

実家まで約600`。昼間とはいえ冬の高速はやはり寒い。
運転していてもやはりA美のことが頭に浮かぶ。多分恨んでるだろう。
でも後悔はない。覆面に気をつけながら実家へ向かった。
降りる手前のSAでYに電話をした。Yはちょうど家にいた。
そして自宅に無事ついた。

実家に帰ると親父とYが待っていた。
「お帰りなさい。」
と缶コーヒーと肉まんを差し出してくれた。
バイクをしまい、Yと一緒に家に入った。
なぜかうちの両親と妹とYが意気投合していたのだがもうそんなことはどうでも良かった。
そしてYの車で・・・・・・・


そして今俺はハローワークで職を探しつつ、アパートを借り隣で眠るYを
起こさないようにこのスレに参加している。





地元に帰ってから3週間ぐらいがたちました。
職も決まり平穏な日々をすごしておりました。が、実家から連絡がありました。
「A美ちゃん来てるよ。」
まさかとは思ったがA美とは結婚も考えていたので実家にも何回かバイクでツーリングがてらに
親に紹介もしていました。
Yは大学に行っていたので私はすぐに実家に行きました。
赤いエストレアが実家の前に止まっていたのでやっぱり来ていました。
家に入るとA美がいました。

久しぶりに再会したA美は少しやつれた感じがしました。
ちょっと気まずい空気が流れましたが
「おお、久しぶり。」
と切り出しました。
「久しぶりだね。携帯もつながらないしさ。どうしてるのかと思って来ちゃった。
 急に会社辞めちゃったしさ。でも元気そうだね。」
家にはA美しか居らず、親はどっかに言ったみたいだ。
「今どこに住んでるの。」
A美は私がYと同棲していることはもちろん知らない。
とりあえず今同棲しているを伝えた。
「そうなんだ。じゃあもう仲直りしてもむりなんだ・・・。」
A美は荷物の中から何かを取りだし俺に渡した。
「ちょっとはやいけどこれチョコレートね。義理になっちゃったけど。
 今日はここでお世話になって明日帰るから。」
「そうか・・・。まあゆっくりしていって。」
何か言いたげそうなA美を後にすぐアパートに帰った。

アパートに帰りチョコを隠し、Yを迎えに行った。
Yは心配性なのでA美が来たことは言わず、いつも通りにすごした。
翌日実家に行くともうA美は帰省していた。
もうこれで最後だろうと思いアパートに戻った。
ふと昨日隠したチョコを思い出しYが帰ってくる前に食べておこうと思い
取り出した。
包装を外すとカードが入っており中身を見てみると
「今度はすれ違いがないようにするから。ごめんね。」
と書かれていた。



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