− 605 さんの恋愛話 −

つい2週間ほど前のことです。私は1人レンタカーで、北海道旅行をしていました。
本州の30度を超える気温を想像していた私は、TシャツとGパンという軽装で旅行に望みました。
しかし、北海道は予想以上に寒かったのですが、車なので特に気にせず気ままな一人旅を満喫していました。

そろそろガソリンが不安になったきたため、スタンドに向かったのですが日曜日は休み・・。
その次のスタンドも。
「次の町に行けば、スタンドがあるさ!」

などと気楽に考えていたのが、間違えでした。
次の町でもスタンドが休み。その次の町に向かう途中で、痛恨の道間違え。
そしてガス欠。
ついでに携帯も電池切れ。

あたふたしているうちに、まだ17:00くらいだというのにあたりはどんどん暗くなり
そして、どんどん冷え込んできました。
その日は、朝から遊びまわっていたため、お昼もとっておらず空腹と寒さで
「このまま死ぬんじゃないか?」
と、今考えれば馬鹿なことを考えていました。

一人寒さに震えていると、1台のオートバイが・・。私は懐中電灯を振り回して必死にオートバイを止めました。
訳を話すと開口1番彼は、泣いている私に
「君、あほか?」

と言いました。そして
「この時間じゃ、どーせスタンドなんてやってないよ。明日の朝ガソリン買って来てやるよ。
俺もここに1泊するわ。一人じゃ寂しいだろ。」

といい、テントの準備そして
「これ着て寝な。」
と、フリースを貸してくれました。

そして、その場で手際よく食事の準備・・。
その時いろいろな、話を聞かせてくれました。
オートバイの話。おいしい食事の話。旅の話。

そして、温泉に連れて行ってもらい、彼はテントで私は社内で宿泊。
安心しきってしまったのか、私が目覚めたのは11:30。私が起きたことに気が付くと
彼は暖かいコーヒーと軽い朝食を私に手渡し、私が寝ている間に調達してきたであろう
ガソリンを補充してくれました。

そして、手早く撤収をはじめ
「んじゃ!またどこかで。」
といって、そのままどこかへ行ってしまいました・・・。

多分もう、二度と逢う事の無い人との(一方的な)恋愛話でした。



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