− 622 さんの恋愛話 −
| 俺は高校生の頃、バイク無免で二階連続捕まり仲間たちより免許取得が1年遅かった。
なので就職より、専門学校へ進んだ。歩いて通えるアパートを借り、バイト先も近くのレンタルビデオ屋にした。 そして3ヶ月くらい過ぎた頃、一人の女性が新しくバイトに入った。 その女性は半年後、結婚が決まっていた。新婚旅行のお金を貯めるために昼働き、夜はここで週3回くらいバイトするそうだ。 長い黒髪に大きな瞳、何よりももろにタイプだった。だが、婚約しているためそういう対象からはあえてはずして接していた。 新人は僕ら二人だけだったので必然的に仲良くなった。もちろん友達としてだ。 いつしか、俺はバイトに行くのが楽しみになっていた。 楽しかった。免許のことやいろんなことでつまらなかった日々が一気に花が咲いたようだった。 ある日彼女は言った。「一人暮らしってたいへんでしょ?、こんどご飯つくりにいってあげる」 俺は戸惑いながらいった「えっ!?ま、まずいんじゃないの?だって結婚するんだし・・・」 そしたら彼女は真っ赤な顔でいった「そうだよね、まずいよね。冗談、冗談」 そしてバイトが終わりアパートへ帰った。 30分ほどしたら電話がなった。 「もしもし、私***だけど・・・」 「えっ!?ど、どうしたんですか?なんで番号しってるんですか?」 「バイト先のビデオの会員証で調べた♪まずかった?」 「いや、いいですけど。どうかしましたか?」 「さっきの話なんだけど、ほんとに気にしないで。忘れて」 「? ご飯の話ですか?」 「うん、なんかせっかく仲良くなったのに気まずくなったらやだからさ」 「大丈夫ですよ。でもご飯作ってほしいのは事実ですがねw」 「え!?迷惑じゃない?良かったらほんとに作るよ!」 「ほんとですか!?じゃあお願いしていいですか?」 「うん!じゃあ、明日お昼ご飯つくりに行くよ、日曜だし」 そんな感じで明日、彼女は家に来ることになった。 そのとき俺は婚約者の存在を忘れて浮き足立っていた。 都会の女性は大胆だなぁと、田舎から出てきた俺はそんな風に思っていた。 彼女は大きな買い物袋をぶら下げてやってきた。彼女の家と俺のアパートは徒歩で10分くらいしか離れていない。 大きな橋を隔てている感じだ。彼女は近くのスーパーから買い物してすぐにきたらしい。 「へへー、きちゃった♪」とにっこり笑った。僕はとりあえず部屋に通した。バイトの時とは違うおしゃれな服装にドキッとした。 なんでも今日は煮込みハンバーグを作ってくれるらしい。 田舎者の俺はハンバーグは焼いて食うものだと思っていて都会の人は食物までおしゃれなのか?とも思ったりしていた。 彼女の作る料理は結婚まじかにしては、かなりいびつな物を作っていた。デミグラスらしき液体に肉の塊が十数個放り込んであった。 お世辞にも見た目のいいものではなかったが作ってくれることがうれしかった。でも、なんでここまでしてくれるのか疑問だったがこれから始まる楽しい予感が打ち消した。 食事を経て二人で話し込んだ。本当にいろんなことを話した。お互いいままで知り合っていなかった時間を埋めるように。 いつの間にかもう夜だった。本当に時間の流れに気づかなかった。 「なんだか、このまま帰るのもったいないね。楽しいから」と彼女は言った。 「じゃ、ビールでも買って来る?」と二人で外に出た。俺のアパートの目の前は酒屋だった。 免許のない俺は近くに全てがそろっている理由でここを選んだ。俺が免許持っててこのアパートに住んでなくてあのビデオ屋でバイトしてなかったら彼女とは会うことはなかったのかなぁ。と、つまらない事を考えていた。俺はもう彼女に惚れていたんだろう。 「かんぱーい」と、二人での宴会が始まった。お酒が入るとやはり触れたくはない結婚の話もついついしてしまう。 突然、彼女はいった。「もっと早く出会いたかったな・・・。あたし結婚したくないな」 俺はいった「まだ、遅くないよ。結婚してないじゃん。俺、***さんの事好きだよ。」 酒も入っていたので素直にいえた。彼女はそのまま泣き出した。言葉もなくただ泣いた。 言葉もなく泣いている姿にたくさんの意味があるきがした。まだ18歳だった俺はどうしていいかわからずとまどっていた。 たまらくなって彼女をおもいっきり抱きしめた。そして言ってはいけないなと決めていた言葉を言ってしまった。 「結婚するなよ。俺と一緒にいよう」なぜか俺も泣きそうになった。 彼女は俺の目を見て、そっと唇を重ねた。泣きそうな俺を包むようにやさしいキスだった。 俺は我慢していた物がはじけ飛んで気が付いたら彼女を押し倒していた。 大通り沿いの俺の部屋は車の行きかう音と街明かりが照らしていた。重なり合う二人のシルエッットが見えた気がした。 18歳の俺は過去に経験が一人しかなかった。そんな俺にしてみたら年上の彼女は大人の女性だった。 俺はリードされるがままになっていた。いつのまにか二人とも裸だった。やわらかい肌からミルクのようなにおいがした。 僕は導かれるがままに、入っていった・・・突然、彼女はぎゅっと力を入れ俺の背中に爪を立ておもいきりしがみついた。 何が起こったのかわからなかった。彼女はイッたようだった。女性の絶頂を初めてみた俺はなんだかうれしかった。 何度もした。朝までやった。失禁なのか潮なのかわからないがフトンはびしょびしょだった。彼女は「潮ふいたの初めて」といっていた。 朝方、2時間くらい浅い眠りに入った。ふときがつくと彼女は隣の部屋で座っていた。そして泣いていた。 「もう、あたし戻れない・・・本気になっちゃった。」また泣き出した。 「俺も本気だから。」と寄り添って言った。彼女は会社に今日は休むと電話したあと、ふと考え込んでいた。 「やっぱり、電話する!」突然受話器を取って電話しはじめた。 「あたし、やっぱり結婚したくない」 !?婚約者に電話してるようだ。俺はびっくりして声を殺した。 一方的に言うだけ言って電話を切った。泣きながら彼女は言った。 「ごめんね、普通の女がよかったよね・・・」 俺は言葉をたくさん込めたつもりで彼女を抱きしめた。それからまたSEXをした。狂ったようにした。この世界には二人しかいないと思いたかった。この瞬間は彼女は俺だけのためにいるんだ。そう、思っていた。彼女は息もままならぬくらい乱れていた。 彼女を自分のものにしたかった。愛し合っている事を確かめずにはいられないような・・・ その日の夜、彼女は婚約者と会うようだ。一方的に「結婚したくない」といって電話をきったままだからしかたない。 「帰るね」彼女はそういうと、昨日と同じ服で帰っていく。 俺は、少し罪悪感があった。これから結婚をしようと思っている人を好きになった。関係をもった。結婚するなといってしまった。 自分の幸せより彼女のことを冷静に考えてみた。俺のやっていることは人として間違っている。改めて実感した。 それでも彼女を好きな気持ちに変わりはなかった。 夜11時くらいに彼女から電話がかかってきた。 「どうだった?婚約者はなんていってた?」 「納得してくれない。許してくれない。結婚はやめれないっていわれた。」 「やっぱりそうだよね、簡単にはいかないよね」 「うん・・・・・・・」 「どうしたの?」 「あたし、このままだとたくさんの人に迷惑かける。両親、知人や結婚にかかわる人すべてに・・・」 「・・・・」 俺は何も言えなかった。その通りだった。いまさらながらに事の重大さを実感した。急に不安になってきた。彼女もそのようだった。 「今から会おうか」彼女はいった。こっそり抜け出してくるらしい。 「じゃあ、橋をわたったとこで待ってるよ」 そういって電話を切りそこへ向かった。彼女は目を真っ赤にしていた。そりゃそうだ。婚約者と結婚するしないでもめた後だ。つくずく俺は気の利かない男だ。 このあと彼女はずっと泣きながら話していた。何もできない自分に嫌気がした。彼女ばかりつらい思いをして俺は待ってるだけ。なさけなくなった。 彼女から「あいつには絶対会わないで。」念を押して言われた。俺が今、してあげることは何も無いのか?ほんとに自分に腹が立った。 それでも彼女は自分のことだから自分ですると泣きながら言う。 俺はこの人を愛してる、強く実感した。そしてなんどもキスをした。 7月の夜は少し蒸し暑く、彼女も汗ばんでいた。俺は彼女を抱きしめたまま何も言えなかった |