− 852 さんの恋愛話 −
| 俺(童貞かつ彼女いない歴=年齢)、大学四年で特にやることもなかったんで 夏頃に短期バイトやったのよね。 そのバイト先は女ばっかりだったんだけど 悲しいかな、年齢の高いマダムばかり。 でもそんなかに25歳のスラリとしたモデル体型のキレイなお姉さん(目からセクシービームが出てる)がいたのよ。 まあでも、そんな人は俺なんかに興味ないだろうなー、とハナからあきらめてたんだよね。 たまーに喫煙所で一緒になったときに話すぐらいだった。 そのバイトが終わりに近づいたころその女が 「バイトの打ち上げやるけどあんたも来るよね?」 って言われたのよ。 バイト始めたころはその女と一緒の場所ではたらいてたけど、 しばらくして別の場所で仕事してたから、 打ち上げにくるメンバーとそんなに親しくなかったし あまり乗り気ではなかったんだけど断る理由もなかったんで 「ああ、いいっすよ、行きますよー」って軽く返事しといた。 それから打ち上げ当日になるまで打ち上げについて何の連絡もなかったんで そんなに行きたくなかったし、このままスルーしちゃおうかな、って思ってたところ 当日になってその女が 「あんた今日の打ち上げ来るんよね?」ってかなりマジな顔して聞いてきたんで しょーがねーから行くことにした。 で、バイトを早めに切り上げさせてもらい、ちょっと遅れながらも飲み屋に到着。 その女「あっ、来た。もう来ないかと思ってた。」 俺「いやいや、約束したんだから来るに決まってるでしょ。」 彼女は幹事だったんだが本当に俺が来ないと思ってたらしく コースの料理も俺抜きの人数で頼んでたらしい。 その飲み会では特に何事も無く楽しく終了。 みんなかなり盛り上がってたので二次会でカラオケに行くことに。 女「もちろんあんたも来るんよね!?」 俺「はいぃ…。行きます…(弱)」 てな感じ。気の強い女だったんで…。 しかし二次会になって事態が急変! その女が俺の横に座ったんだが、カラオケの本を見ながら 女「何歌うと〜?」(←博多弁ね) とか言いながら俺に密着してきやがった! 胸元の開いてる服着てるし、オパーイ当るしで 俺は「あわわわわわわわわっjhdhflfhdfはfはfh」(心の中ね) ってな感じで焦りまくり。 こんな状況は俺的にはあり得ない状況なので頭の中が真っ白。 「恥ずかしいからやめてください」って苦笑いしながら言うのが精一杯。 しかしその後彼女は席移動し、フツーにカラオケは終了。 幹事だったし皆に気を配らなきゃいけなかっただろうし。 で、そろそろ終電の時間近くにになったんで お開きと言うことになった。 女「もうこんな時間。帰りのバスもうないかも。ちょっと時刻表見てくるね。」 俺「まだこの時間ならバスあるはずですよ。」 女が戻ってくると案の定まだバスはあるようだ。 女「ねえ、ちょっと飲み足りないから二人で飲もーよ。」 俺「はいっ?????」 激しく焦る俺。 なんだこの状況は??これはいわゆるおいしいシチュエーションというやつなのか?? しかしなんで俺なんかにこんなイイ女が…?? これは何かのワナなのか??美人局か?? それとも神様が女に恵まれない俺に愛の手を差し伸べたのか? しかしいったいここから俺はどうすればいいのか?? 様々な思いが頭を駆け巡る。 俺「いやー、ここら辺で今から飲めるところ俺知らないっすよ。」 女「あたしと飲みたくないと?」 そんな感じでまた女が俺に密着してくる。 女「ところでちゃんとあたしのケイタイちゃんと登録してる?」 俺「すっ、すいません。登録し忘れてました…。」 女「もー、あたしのこと好かんと?○○(女の名前)ちゃんって入れて!」 そんな感じで二人で座りながら話をしていたんだが 本当に近くで飲めるところ(やや田舎)を知らなかったんで とりあえずドンキホーテとかゲーセンとかいろいろ入ってる商業施設に入ることになった。 歩いて向かおうとすると、突然彼女が俺の手を握ってきた。 生まれてこのかた女と手など握ったことのない俺はまたもや焦りまくり。 俺「ちょっと待ってください、恥ずかしいっす。」 そんな言葉を気にも留めず手を握り続ける彼女。 ガラスに映る二人の姿を見て、そのあまりの不釣合いさに気が引けまくる俺…。 そんな感じでドンキの中に入りなぜか食品コーナーに向かう。 俺「これがうまいんすよねー。」 彼女「そうそうこれおいしいよねー。」と俺が指差す隣の商品を見て言う。 俺が、いやそれじゃないっすよ、とつっこむと 彼女は、プンプン!って感じで握ってた手を離し逃げていった。 俺は「なんだこれ、この芝居くせーなぁ」と思いつつ 「ちょっと待ってくださいよー。」と追いかける。 でドンキを出て、また手を握ってくる彼女に 「いったいこれは何なんですか?」と聞くと 「あんたに彼女が出来たときのための練習してあげてるの」 とまたビミョ−なことを言う。 「練習してあげてるの」 この言葉がなにかちょっと引っかかりつつも イイ女と手をつないでいるというだけで俺はかなり有頂天だった。 二人でぐるぐるあてもなく歩いていたので とりあえず落ち着ける場所へと思いカフェへ入ることにした。 とりあえず席に座って、俺は落ち着きを取り戻すためにタバコを取り出した。 すると彼女はサッとライターを取り出して俺のタバコに火をつける。 彼女は一時期水商売をやっていただけのことはあるな、と思った。 でもやっぱり今二人がここにいるってことにどうしても現実味が感じられない。 俺「俺をからかってるんじゃないんですか?どうしてもこの状況が信じられないんですよね。 傍目から観たらなんかメチャ不自然なカップルですし…。」 女「そんなことない。私まじめな人が好きやし、チャラい男ダメなんよねー。あんたみたいな人って新鮮なんよね。 あたし男友達多いけどみんな私の体目当てな感じがするし。」 確かに俺は見た感じチャラくはないけど特にマジメでもない。 ただ彼女いない歴22年ってことは彼女に言ってあったんで清純な男だと思われてたのかもしれない。 女「あんた、あたしのこと女として見てないやろー?」 俺「そっ、そんなことあるわけないじゃないっすか。」 女「あたしとヤりたいとか思わんっちゃろ?」 俺「……。うーん(答えに窮するかんじ)」 そりゃあね、正直いえばやりたいに決まってるだろう。 精力有り余る22歳のしかもちょっと焦り気味の童貞ですよ? ただ正直に、もちろんやりたいですよ、なんて言ったら俺のイメージが崩れるかもしれんし、 かといって、そんな気持ちはないです、なんて言うのも相手に失礼だし…、で 「やりたくないと言えばウソになるような…」とか言って言葉を濁した。 そんな感じで彼女は赤裸々に、男と女のこと、自分の男遍歴、経験人数、過激な恋愛話、身の上話etc…を語っていく。 普通に考えれば彼女にとってマイナスイメージになることも全部。 この女は何でこんなことを俺に次々と明かすのだろう? 何が目的なんだ?俺に気があるんなら普通の女ならそんなこと言わねーだろ? ウソのつけない女なのか?それともただのバカなのか? 何か釈然としない気持ちがしながらも彼女の話を聞いていたが、小一時間ほどたったところで 女「じゃあそろそろ帰ろっか?バイクで送ってってくれるんでしょ?」 いつもメットは自分の分しか携帯してないが、その日は偶然にもタンデム用のメットがあった。 俺「もちろん送りますよ。もう交通手段ないですしね。」 女「ねえ、ちょっと遠回りして帰ろうよ。いいでしょ?」 このまま彼女の家まで直行するのはちょっと寂しかったんで俺は 「もちろんいいっすよー。」と答えた。 女「かっこいいバイク(女ウケするアメリカン)やねー。あたしバイクの二人乗りするの始めてやけん怖い。」 俺「まじっすか?男友達多いなら乗ったことあるでしょ?」 女「原付の後ろに乗ったことはあるんやけどね(笑。怖いけん、法定速度以上はださんでね。」 ヘルメットを渡し彼女はヘルメットを被る。 女「なんか恥ずかしー(笑。ヒモどうやってしめると?」 説明するのも面倒なんで彼女の顔の近くに手をやってヒモを締める。 なんかちょっと恥ずかしかったけど、なぜかこの瞬間はうれしかった。 で、俺と彼女がバイクに跨る。 女「どこ持てばいいとー?」 俺「そこにベルトがあるでしょ?それ掴んでりゃ安全ですから。」 女「いや、なんか恐い。」 そう言って彼女は俺にしっかりと抱きついてきた。 …。オパーイが…。俺の背中に直撃してるよ…。 何度か女を後ろに乗せたことはあったが、オパーイタンデムがこんなによいものだったとは。目からウロコだった。 俺「ちゃんとつかまっててくださいね。」 発進すると彼女は悲鳴をあげ、俺に一層強くしがみついてくる。 走ってしばらくたったらようやく彼女も慣れてきたのか まともに会話が出来るようになった。 女「今から海行こうよ。」 俺「海?この辺りで良い海辺ってありますかねー?」 女「○○(地名)に行こう。」 女と夜の海でふたりっきり?なんか今日はやっぱりおかしいぞ? なんかドラマみてーだな。俺の人生のなかでこんなドラマみたいな展開が起こるとは…。 人生って捨てたもんじゃないな。今日は人生で最良の日なのかもしれない…。 そんなことを考えながら海辺へ。 バイクを降りてふたりで他愛のない話をしてたら 女「なんか喉かわいたね。ジュース買いに行こう。」 俺「そうっすね。行きましょう。」 近くの自動販売機へ。 俺がサイフを出し買おうとすると、 女「さっきコーヒーおごってもらったから、今度はあたしがおごるね。」 そう言って彼女はジュースを買う。 俺が何を飲もうかなぁ、と思ってると 女「あたしいつもジュース半分しか飲めんけん、二人で一本ね。」 俺「はは、そうすか。」 (えっ、二人で一本!?俺普通にノド渇いてたんだけど…。) 本音はそうだったんだが、口が裂けてもそのときの俺には言えなかった。 完全に雰囲気にのまれていたんだと思う。 ちょっと80年代後半〜90年代前半のドラマのような芝居くささを感じつつもそんな状況が意外と心地よかった。 ただこの女、そうとう場数踏んでるかもしれんな、手強そうだ…、とも正直思った。 再び海辺へ戻り、彼女と色々話した。(内容よく覚えてない。) ただ俺はこういう状況に緊張したいたせいか、何を話せばいいよくわからず、 彼女の話を聞くばかりだった。 彼女はそんな俺が眠たそうに見えただろうか、 彼女「眠いと?あんた明日もバイトやろ?もう帰ろっか?」 俺「いや眠たくないっす。もっと一緒にいたいっす。」 彼女「かわいいね〜。」 正直こんなドラマみたいなシチュエーション、俺にはもう一生巡りあえないかもしれないと思ったし、 本当に少しでも長く一緒にいたい、と思った。 しばらくすると彼女が気分が悪いと言い出した。 俺「大丈夫ですか?」 彼女「う、うん…。大丈夫。すぐ治る。」 俺「でも、ほんとに気分悪そうですよ?」 彼女「大丈夫…。あんまりこういう弱いところを人に見せたくないんよね。 けど、あたし、しっかりしてそうに見られるけど、結構弱い面もあるんよね。」 俺はまたちょっと演技でもしてるんかな、とも思ったんだが、本当のところはよくわからなかった。 彼女「気分が悪いけん、もう帰ろう。」 俺「わかりました。じゃあ家までの道教えてください。」 彼女の家はその海辺からバイクですぐの場所だった。 はぁ、この楽しい時間ももう終わりかぁ、ちょっと残念だけど仕方ないな、と思いつつ 彼女を家まで送っていった。 彼女「ここで停めて。」 彼女はバイクを降りた。 俺もメットを返してもらうためバイクから一旦降りる。 彼女「今日は楽しかった。ありがとう。またバイク乗せてね。」 俺「そうっすね。俺暇人ですし、また乗せますよ。」 で俺は彼女からメットを返してもらい、バイクに再び跨ろうと思ったとき(俺メットかぶったまま) 「プチュ!!」 俺「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」 俺のムスコ(プチピコーン) 俺「ははっ?ははっ、ははっ…」 軽すぎず、強すぎず、絶妙な力加減のキス。 なぜか変な笑いが出てへたりこむ俺。 彼女「ごめん。ファーストキスやった?嫌やった?」 俺「いや、そんなことないっす。うれしいっす。」 彼女「じゃあ今度はあんたからしてよ。」 俺「ま、まじっすか??」 しかし俺はもう勢いついてしまったいたので メットを脱いで彼女にキス。 二人でニコニコw 帰ろうとしたときにまた彼女からキス。 俺&彼女「じゃあね」 バイクで走りながらいろんなことを考えた。 実は俺は他に気になっていた娘がいたんだが、彼女に迷わずキスしてしまった。 「俺は弱い人間だな〜」なんてちょっと凹んでいたりもした。 家に帰ってもいろんな思いで頭がいっぱいになってよく眠れなかった。 次の日になってバイトをしている最中にも彼女のことが頭から離れなかった。 こんな気持ちになったのは生まれて初めてだったんで どうしていいかわからず友達に相談したりした。 友達は「焦るなよ。ゆっくり時間かけていったほうがいいと思うぞ。」 と俺に助言を与えてくれる。 が、俺はもう完全に冷静さを失っていたし、 根っからのせっかちなんで、もう告白せずにはいられなかった。 ただ自分でもキスされたことで舞い上がってしまっている、 ということに若干気付いてはいた。 彼女に電話をかけようとするが、緊張のあまり手から大量の汗が出てくる。 二時間くらいケイタイとにらめっこして、なるようになれ!ってかんじで 発信ボタンを押した…。 コールのみ。 まだ10時だけど彼女は寝るのが早いって言ってたからなぁ。 アニキの子どもと遊んでたら疲れて寝ちゃう、って。 とりあえず返信を待ってみたが、その日は返事は来なかった。 次の日の昼過ぎても返信が来なかったんで、俺はごうをにやして彼女に再び電話をかけた。 トゥルルルル、トゥルルルル、…、…またしてもコールのみ。 無視されてんのかも…、と凹んでいたら彼女から着信が! 彼女「どうしたと?」 俺「あー、今電話大丈夫?」 彼女「大丈夫やけど、何?」 俺「あのー、そのー、…この前のことなんやけど、あれ俺をからかったわけやないんよね?」 彼女「うううん、からかったりつもりはないよ。」 俺「この前すごい楽しかったし、一緒にいられて嬉しかった。(中略)○○さんのこと好きになってもいいかな?」 彼女「……。あんたちょっと勘違い、っていうか錯覚しとっちゃない? 多分初めてのキスで舞い上がってあたしのこと好きだって錯覚を起こしとるんよ。」 俺「…(図星かも)、いや、多分そんなことはないと思うけど。もしかしたらキスで錯覚起こしとるんかもしれんけど、 人を好きになる時に錯覚はつきものやと思うし。」 彼女「それにあんた、あのコ(バイト先の娘)のことかわいい、って言ってたやん。」 俺「かわいいって思うのと、好きになるのは別やと思うけど。」 彼女「…。ごめん、今友達と一緒やけん、またあたしから連絡する。」 俺「そう…。ただうわついた気持ちでこういうこと言ったわけやないのはわかって欲しい。じゃあね。」 友達と一緒か…、タイミングわりーな、でも振られたわけではない、まだ望みはある、 と自分に言い聞かせ彼女からの電話を待った。 数日たって彼女から電話が来た。 バイトのこととかあたりさわりのないことを話したあと本題へ。 彼女「あのね、会って話したいことがあるの。大事な話やけん。」 俺「会って?」 彼女「別に電話で言ってもいいんやけど…」 俺「いや、会ってからにして」 彼女「じゃあ日にちとかのこともあるから、あたしからまた連絡するね。」 大事な話、か。 会って話したい、ってことはちょっと期待してもいいかな、 振るのなら電話で言ったほうがいいだろうし、とちょっと希望が湧いてきた。 この前、冗談だろうけど、「養って」とかいってたんで もしかしたら相手は結婚を前提にした付き合いなんかも考えてるのかも… (彼女もそんなに若くないし、就職先はそれなりの企業で給料は結構良い、ってこと言っちゃたし)、とか色々考えてしまう。 数日後、早めの夕飯食って、眠くなって寝てたら彼女から着信が。 今から会って話をしたいという。 俺は「ついにこの時が来たか。」と気合を入れて彼女と約束の場所へ向った。 約束の場所へ到着し、彼女と店の中へ入った。 とりあえず最初は当たり障りのない会話をする。 そして徐々に話は本題へ。 女「やっぱりあんた錯覚しとるんやと思うよ。」 俺「だから…云々」 そんな感じでこの前の電話のような会話をする。 女「なんか悪いことしたね。」 俺「悪いことした、って、やっぱり俺をからかっとったん?」 女「そういうわけやないけど…。」 彼女の様子からこちらが期待するような展開にはならない感じが段々としてきた。 女「あんたは恋愛経験がなさすぎるから怖い。」 「どうせ来年から離れ離れになる(俺が就職するから)。自分の経験から遠距離はゼッタイ無理!」 「それに家族が頼りないから私は地元に残らなきゃいけない。」 等等… 女「だから付き合うのはちょっと無理。」 俺はどうしてもそれでは納得出来なかった。 俺のことに興味がない、ってことを口にしないからだ。 しかしこういう話をする合間合間に、彼女はなぜかエロい話もする。 女「あたしのこと考えてオナニーしたりすると?」 俺「はぁ?…まぁ、ぶっちゃけ言うとしたことあるね。軽蔑したやろ?」 女「うううん。私も○○君(俺の名)とのHを想像したりするもん。普通の事やろ。」 俺「はぁ、そうなんかなぁ…。」 とか、俺のチ○コのサイズ聞いてきたりとか、色々と…。 まぁ俺はエロトーク大好きだし、こういう話で別に引いたりはしなかったんだが、 なんで俺に「付き合えない」とかいうくせにこういう話をするんだ? と疑問を感じてはいた。なんなんだ?この女は?俺の女の理解の範疇を超えているぞ、と。 そんな感じで何時間か話をしていたんだが、俺は一歩も引かなかった。 俺「そんなこといっても…。俺はあんたのこと好きなんだし、あんたも俺のこと気になってるんならなんで…」 女「…。これだけは言いたくなかったんやけど…。ホントのこと言うね。」 俺「?」 女「あたし、バツイチなんよ。」 俺(!) 女「こどももおるんよ。」 俺(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!) 俺「うそやろ!?!?俺をあきらめさせようとしてウソついとるんやろ?」 女「本当。」 それから女はなぜバツイチになったか、結婚生活、などを語った。 バツイチ子持ち、ってのはウソじゃなかった。 正直、衝撃が大きすぎて、頭が真っ白になった。 思考が完全に停止してしまった。 現実が受け入れらないのだ。 俺はしばらく黙ったままだった。 女「ウソついててゴメンね。引いたやろ?これでもう完全にあきらめたやろ?あたしはあんたを騙しとったんよ。」 俺「…。いや、謝らんでいい。騙されとったわけでもないし。それに子供がおる、って言ったって、好きな気持ちは変わらん。」 女「ウソつかんでいいよ。男の人にこのこと言ったらみんな一気に引いたから。」 俺「いや、俺は引いてない。」 女「あんたはやさしいからあたしを傷つけないためにそういうこと言ってるの、わかっとるんよ。」 俺「…。いや違う。」 女「もういいよ。付きあえないんよ。あたしたち。バツイチやしこどももおるんやし、 好きだけじゃ付き合えないんよ。」 俺「…。」 俺は言葉が見つからなかった。仮に「こどもがいるの?全然オッケーよ」なんて言っても説得力が全くない。 女「やけんね、付き合うことは出来んけど…。あたしが女のこわさを全部教えてあげてもいいんよ?」 俺「女のこわさ?どういうこと?」 女「セックスとか…。セックスフレンドなら…。」 俺「……。セックスフレンドねぇ…。」 そんなこと言われてもそんときの俺にはうれしくもなんともなかった。 俺は普通の付き合いがしたかったし、さっきの彼女の告白で頭がいっぱいだった。 女「やっぱりセックスフレンドも無理。ゼッタイ情が移るから…。」 俺「そうやろね…。」 女「ねぇ、携帯貸して?」 俺(?。!。そうかこれは携帯のメモリーを消すつもりやな。) 俺「いや、貸さん。」 女「貸して!」 俺「なんで貸さないけんの!絶対渡さん。」 女「なんで貸してくれんの?無理せんでもいいんよ。本当はもうあきらめついたやろ。」 俺「バツイチでこどもがおるから、って割り切れるほど俺は器用な人間やないし…。」 こんな感じでやりとりをしていたが、彼女が「もう帰ろう。」と言い 勝手に店の勘定を済ませてしまった。 俺はこのままここでお別れしてしまうはどうしてもつらかったので 外で座って話をしよう、言った。 すると彼女が、車の中に入って話そう、と言ったので彼女の車の中に入った。 車の中に入り、彼女が音楽をかける。 それで音楽の話など、どーでもいいことことを話していたがしばらくして 女「ねぇ、キスして」 俺(はぁ??なんでこういう展開に持っていこうとするんだ?もう会わないつもりなんだろ?わかんねーよ、もう) 俺「はっ??キス?していいと?」 とまどう俺。キスするの緊張するし、なんでこういう状況でキスするのかわからんし、で焦りまくり。 けど、「なんでキスなんか今やらなきゃいけねーんだよ」なんてカッコイイこと言えない余裕のない俺。 女「していいと?なんて普通の男やったら聞かんよ。あたしは男らしい人が好き。」 結局そこでキスはしなかった。 で、俺は本題に戻す。 俺「もう会えんと?それじゃあまりにつらすぎる。」 女「もう会わんよ。」 俺「もう一回会って話をさせてくれ。頭の整理をしてから話したい。」 女「もう会わないって。」 で、また女が合間合間にエロトークをしてくる。Gスポットがどうたらこうたら、とか、なぜか「チンチン」とか口走ったり。 そして 女「抱っこして。」 俺「は?何、「抱っこ」って。」 女「普通にあんたの上に乗っかるの。」 俺「ちょっと待って。俺今、ちょい勃ってるんやけど…。エロい話ばっかするから…。」 女「いいよ、別に。」 彼女は俺に乗っかってきた。 そして二人で抱き合う。んでキス。 オパーイとか当たるせいで、俺のムスコが反応し、彼女に当たる。 しばらくして彼女が俺からはなれた。 女「あたし抱っこしてもらうの好きなんよね。SEXよりも好き。」 女「あたしのおっぱい柔らかいよ。触ってみる?」 彼女が胸元を覗かせる。 黒いブラだ。 俺「触っていいと?マジで触るよ?」 女「いいよ。」 初めて親類以外の女の胸を触るんだ、と、ちょっと感動した。 彼女の乳はそんなにでかくないが(Cらしい)、 めっちゃやわらけー!ぷるんぷるんしてる。 女「やわらかいでしょ?これだけは自慢できるんよね。」 普通ならここから押し倒すんだろうが、ただ触っただけ。 今考えれば中途半端ですね。 押し倒しても彼女も文句は言えないだろう。 ただ俺はそんときはあまりSEXしたいと思わなかった。 さっきのショックがでか過ぎて。 俺「俺が今やりたい、って言ったらどうする?」 女「やらない。本当はね、今日あんたを食っちゃうつもりやった。でも出来なかった。」 俺「何で?」 女「セックスしたら情が移るし、もしそんな関係になったらあんたのためにもならないから。」 女「携帯貸して」 俺「またかよ、貸さんって言っとるやろ。」 彼女は俺のポケットから携帯を奪いとろうとする。 俺は絶対に渡さない。 それの繰り返し。 俺「頼むからまた会ってくれ。今日でお別れはあまりにもつらすぎる。頼む。」 女「……。わかった。じゃあ今度映画観にいこう。二週間後くらいになるけどいい?」 俺「俺を帰らせるためにウソついてるんじゃないよね。でも信用するしかないか…。」 最後にまた彼女からお別れのキス。 とりあえず彼女の言葉を信用して家に帰った。 家に帰りついてすぐに彼女から電話が 「もう帰り着いた?今度映画つれていってね。」 約束は守ってくれそうなのでとりあえず一安心。 しかし、ショックが大きすぎたせいかその日はほとんど眠れなかった。 俺「今度いつ会える?」 女「実はこの前会ってから二日後に電話したんやけど、電波が届かんかった。」 俺(あちゃ〜、その日はバイト先のお姉さんたちと打ち上げで、 その場所電波届いてなかったなぁ。タイミングわりー。) 俺「その日は云々…。何やったん?」 女「映画連れてってもらおうと思って。酔った勢いで電話しちゃった…。」 俺「あー、ごめん。(二週間後って言ってたのに気まぐれやなぁ)」 女「じゃ、あさって映画に行こう。ハリーポッターがいい。」 俺「わかった。」 次の日、彼女から電話が。 女「ごめんなさい…。明日映画行けなくなった。」 俺「ああ、そうかぁ。残念やね。」 女「ごめんなさい。○○日でいい?」 俺「いいよ、その日で。」 俺はなんか振り回されてるなぁ、と思いながらも彼女には子どもがいるんだし あまり自由に動けないのもしょうがないか、と自分を納得させた。 が、最悪なことに天気予報をみると、約束した○○日に台風が直撃することに。 まぁなんとかなるかな、と思っていたところ、前日の夜に彼女から電話が。 女「も〜しもしぃ〜〜」 俺「ん?酔っ払っとうね?何?」 女「明日台風来るから今から会おう。 今、同級生の結婚式の帰りで、友達と一緒におるんやけど お金もってないから車持ってる友達呼んで迎えに来て!」 俺(なんだよ、俺はアッシー君かよ!なんかおかしいぞ。 友達にも説明しづらいし…。まぁでも金持ってないならしょうがねえな…。) 俺「それはちょっと難しいね。」 女「えー。じゃあ今から友達とあんたの部屋行っていい?」 俺「俺の部屋汚すぎるから無理やね。」 女「じゃあ今からあんたの家の近くに行くからどこかで飲もう。」 俺「わかった。」 友達と一緒ならちゃんと話も出来んなぁ。 けど、しょうがないか、明日台風やし。 で、彼女と彼女の友達と俺との三人で飲み屋に。 彼女は友達と遠距離恋愛の難しさなどを語ったり、 女の性について語ったり。 そのあと三人でカラオケに行くことに。 カラオケの途中で彼女の友達がトイレで席を立った。 その日の彼女は結婚式用の服を着ていたためか やたらとセクシーだった。 身長がかなり高く、足もメチャクチャ綺麗なので黒い服がよく映える。 女「さっきも知らんオッチャンから、おねえちゃん、セクシーやねー、って言われた。 惚れ直したやろ?」 俺「ほんとマジで綺麗やね。」 女「ねぇ、キスして。早くせんと○○(友達の名)が帰ってくるよ。」 で、とりあえずキス。 女「今度映画観にいこうね。」 カラオケが終わり、もう帰ることに。 彼女の友達が気を利かせてくれたのか、一足先に帰ってしまった。 俺と彼女は公園で二人で話すことにした。 俺は真剣に思っていることを語った。 真剣に付き合いたい。 子どものこともちゃんと考えてる。 遠距離がダメなら就職先に連れて行く。 もちろんゆくゆくは結婚も…。 もちろん金の不自由なんかさせない。 などなど…。 女「あたしのこと真剣に考えてくれてるのは嬉しい…。けどね、やっぱり付き合えない。」 俺「なんで?何が問題なん?」 女「何が、って。トータル的に無理。いろいろ問題が多すぎる。」 俺「……。」 女「地元離れたくないんよね。家族も友達もいるから。 前のダンナの時ちょっと遠くにいたけど近くに友達とかいなかったから寂しくて…。」 女「それにあたしと子どもつれていく、って言っても、 それで、もしあんたが他の女のこと好きになったらあたしたちはどうなるん?」 俺「…。無理か…。」 沈黙の時間がしばらく続いた。俺はもう返す言葉が見つからなかった。 「好き」だけでは付き合えないことはもう十分わかったからだ。 彼女もいろいろと考えた上での結論なんだろう。 女「もうあたし帰るね。もうあんたとは会わん。」 彼女はスタスタと帰りだした。 俺「ちょっと待ってくれよ!」 (さっき映画観に行こう、って言ってたじゃねえかよ、キスもしたじゃねえかよ。) 彼女は無言のまま歩いている。 俺「もう会ってくれんの?友達としてもダメ?」 女「友達のままでいられるわけないやん!絶対気持ちが大きくなる。」 俺「…。」 俺「じゃあ最後にもう1回だけ会ってくれ。それですっぱりあきらめるから。 これで最後じゃ、…あまりにもつらすぎる。」 女「…。わかった。じゃあね…。」(←かなり気のない返事) 彼女は俺を無視するかのように帰っていった。 終わった、な。 もう終わりだ。 しょうがないな…。 でも、最後にもう一度だけ会いたい。 未練がましいかもしれんけど。 俺ってこんなに弱い人間だったとはなぁ…。 それにしても彼女は会ってくれるって言ったけど、もう会うつもりがない雰囲気だったな…。 次の日に起きると、別れた直後に彼女から着信が入ってたので 彼女に電話する。 女「帰ったら家のカギがかかってて。中に入れないから電話した。ちょっとしたら中に入れたけど。」 女「…。もう電話してこないほうがいいよ。」 俺「もう一回会ってくれる、って約束したやろ。」 女「…。じゃあ今から会おう。それで最後。」 俺「今からか…。(今からはちょっと心の準備が。けど主導権は彼女にあるから仕方ない。) わかった。」 待ち合わせ場所へ。 俺の気分はかなり沈みこんでいた。 彼女と会っても話す言葉が出てこない。 沈黙の時間がしばらく続く。 女「ねぇ。バイクに乗りたい。」 俺「バイクか。よし、わかった。メットとってくるからちょっと待ってて。」 2人でプチタンデムツーリング。 最初は気分の重かった俺だが 少しずつ元気になっていった。 今日でもうお別れだけど、この時間を大切にしたい、 こんなイイ女とタンデムしてる俺は幸せもんなんだ、と。 本当に楽しかった。 ぐるぐると数十キロ走って俺の家に近づくと、 女「おしっこしたい。あんたの家に行っていい?」 俺「えっ、マジで汚いよ。シャレにならんよ。」 女「それでもいいよ。」 俺「あのね、ほんとに引くよ。」 俺の家はマジで汚くて友達もあまり寄りたがらないほどの部屋だ。 そんな家に彼女を入れるのは気が引けたが、 少しでも長く一緒にいたかったし、どうせもう会わないからいいか、と思って中へ入れた。 女「うっわー、なんこれ!これTVで見るゴミ部屋やん! あんた何しよーとー?ちゃんと掃除せんね。」 俺「ははは…。やけ言ったやろ。」 女「ほんと汚いねー。今から掃除するよ!」 俺「えっ!?いや、いいって。汚いって。毛とか落ちとるし。潔癖症なんやろ。」 女「あたしこんな汚い部屋ゆるせんと。」 彼女は掃除を始める。テキパキと。 俺はその姿を見て惚れ直してしまう。 あらかた片付いて、彼女が座る。 女「横に座り。」 二人でタバコを吸いながら話す。 女「それにしてもあんたあたしみたいな女のどこがよかったと? 子持ちやし、タバコは吸うし、パチンコもやるし、大酒飲みやし、男みたいなとこあるし。」 男「そりゃあ、欠点といえば欠点かもしれんけど…、そんなの大した事やない。」 俺はここでもう言いたいことは言っておこう、と思った。 どうせ最後やし、俺の本心でもあるし。 こんなこと言うの相当かっこわるいと思ったけど。 俺「あのね。…。なんつーかな、あんたは俺がはじめて好きなった人なんよね。 それでもし…、嫌やなかったら、初めて好きになった人とヤリたい。」 俺「…。やっぱり無理よね。」 女「あたしね、童貞の人とあまりHしたくないとよ。 1回だけ童貞の人とやったことあるけどその人緊張して震えてて こっちまで緊張して。あたしはリードされたいから童貞の人とやるのはちょっと…。」 俺「いや、いいんよ。だいたいそんなムシのいい話ないよな。好きだからやらせろ、なんて。」 しょーがない。 彼女から拒否られたが、そんなに落ち込みはしなかった。 こんな勝手なお願い、断られて当然だからね。 女「おなかすいてきたし、そろそろ帰ろうかな。ご飯作らなきゃいけないし。」 俺「…。もう少しだけ一緒にいてくれん?」 女「じゃあ○○時になったら帰る。」 しばらく沈黙の時間が続く。 女「なんかしゃべってよ。」 俺「ごめん。話す気になれない。ただ一緒にいてくれるだけでいいから。」 約束の時間になって、 女「もう帰るね。」 男「わかった。じゃあ車のあるとこまで送ってくよ。」 俺と彼女は無言のまま彼女の車が置いてある場所までたどり着いた。 女「ちょっと車の中に入って。」 俺は車の中に入った。 女「ケイタイ貸して。」 俺「なんでよ?もう電話しないって。もし俺が電話しても出なきゃいいだけの話だろ。」 女「電話かけられたら気になるやん。やけんケイタイ貸して。」 俺「だからもうかけんって言っとるやろ!」 女「今日会ったらケイタイの番号削除する、って約束やったろ?」 俺「約束守れんのは謝る。ごめん。でも…、残しときたいやん…。」 女「…。」 俺「じゃあ帰るわ。今日は楽しかった。ありがとう。気をつけて。」 女「…。」 彼女は何も言わず車を発進させた。 俺は車が見えなくなるまで、心が張り裂けそうになりながら、涙をこらえながら、ただ見つめていた。 俺(ああ…。もう終わったんだな。なんなんだろう、この喪失感は。 もう彼女と会うことはないんだ…。寂しい。悔しい。でもなんとかして気持ち切り替えなきゃな…。) 俺のひと夏の恋は終わった…。 はずだった。 家に帰ると彼女が掃除をしたせいで、部屋のなかがこざっぱりしている。 いつもの汚い俺の部屋じゃない。 彼女が俺の部屋にいたという痕跡が残りまくりだ。 嫌でも彼女のことが思い出されてしまう。 涙が自然とこぼれ落ちてしまう。 苦しい、この部屋にいたくない。 けど外に出る気にもなれない。 時間が過ぎるのが苦痛でしかたない。 俺はただひたすら心の中で悶え苦しんだ。 あまりにもつらいので友達に電話して愚痴りまくった。 少しは気が晴れたような気がした。 次の日は台風が来ていた。 目がさめると、気分が昨日より重い。 彼女が夢に出てきたからだ。 一刻も早くこの部屋を出てしまいたい。 部屋にいると気がおかしくなりそうな気がした。 ただ台風が過ぎるのを待っていた。 人生の中でこれほど時が過ぎるのが遅く感じたことはなかった。 台風の次の日。 俺は実家に帰ることにした。 一人で部屋の中にいるとつらすぎるから、家族に会えば少しは気が晴れるかもと思ったからだ。 実家に帰ってバイクの手入れでもしようと思い、 用品店に立ち寄り、店を出ようとしていたとき、店内のBGMで金八のテーマが流れ出した。 「くれ〜なずむ〜まちの〜……」 途中まで聞いたら、なぜか涙が溢れてきた。 あれって失恋の歌だったんだね。初めて気付いた。 今の俺の心境にシンクロしすぎちゃったんだろうな。 全然好きな曲じゃなかったんだけど。 経験とか心境で歌の感じかたって変わるもんなんだな、ってそのとき初めてわかった。 バイクに乗って実家を目指す間、ずっと涙を流しつづけていた。 22年間生きてきた中でこれほど涙を流したことはなかった。 実家に帰り、家族と話をするとちょっと気持ちが軽くなった。 ああ、家族っていいもんだな、なんてちょっと思ったりもした。 実家に帰って数日たった頃、 俺は特にやることもなくヒマだったし、気分転換にもなると思って 七輪でサンマを焼いたり、ホルモンを焼いたりなんかしていた。 実に(゚д゚)ウマーでした。 そんで喰い終わったあと寝転んで 友達とメールで愚痴ってたら誰かから着信が。 彼女からだ! なんだ、なんの用なんだ?と思いながら電話に出てみると 女「も〜ぉしもしぃ〜。電話に出るの早かったねぇ〜。」 俺「何?めちゃ酔っ払っとるやん?」 女「酔ってない〜。あのねぇ〜、Hしたい。」 俺「はぁ?何言ってんの?」 女「Hしたいと!」 俺「完全に酔っ払っとるねぇ。だいたい俺とヤリたくないって言ってたやろ?」 女「あたしね、さっきまで男の人と飲んでたんやけど、その男はめちゃくちゃいい男なんよね。 けどなんか下心ありすぎでもう帰っちゃった。でもあたし今すごくHしたいと。本当にあたしとHしたい人としたい。」 俺「また俺をからかっとるんやろ?」 女「ふふ、半分くらいはからかっとるかもねぇ〜。でも本当にしたいと。」 俺「でもね〜、俺実家にいるからそっちに行くのはちょっときついな。また今度会えん?」 女「今度?今じゃないとダメ!今したいと。今日会わなかったらもう会うつもりないよ。」 俺「ちょっと考えさせてくれ。」 女「もういい。無理せんでいいんよ。じゃあね。」 俺「ちょっと待ってよ。」 ツー、ツー、ツー。 切れちゃった。 俺は少し苛立ちと焦りを感じつつも 彼女にまたどうしても会いたいとの気持ちが先走る。 彼女に電話をかけなおした。 俺「どうしてもあいたい。今から行くから。一時間半はかかるけど待ってくれ。」 女「一時間半?そんなに待てん。一時間で来て。夜やし道も空いてるから来れるやろ。」 俺「一時間か、きちーな。」 女「一時間待つけど少しでも遅れたら帰るから。」 俺「わかった。急ぐから待っといて。」 女「パンツは着替えてきてね。」 俺は七輪の煙にまみれたクッサイ服を着てバイクで走り出した。 やべー、ヘッドライトのバルブが切れてるよ。なんでこんな時に…、タイミングわり−。 しょーがない、ハイビームにするか、対向車のみなさん申し訳ない。 しかも今日はいつになくさむいぞ。半そで一枚じゃ寒すぎてムスコが元気なくしてる、やべーよ。 本当に俺はタイミングの悪い人間だ…。 それにしても俺はなんでこんなに必死なんだ、かっこ悪すぎだな。 なんて思いながら彼女のもとへ向かった。 約束の時間より20分ほど遅れて彼女の家の近くにたどり着いた。 約束の時間過ぎちゃったな、マズイな、 と思いながら彼女に電話をかけてみる。 トゥルルルルル、…、…。 やばい。つながらねー。 何度かかけてみるがやっぱりつながらない。 あぁ、間に合わなかったからもう電話に出ないつもりなのか、それとも…、もしかして嵌められた? そんな感じで途方に暮れていたところ、彼女から着信が。 どうやら少し眠ってて着信に気付かなかったらしい。 今から俺のいるところに行くという。 彼女の姿が見えた。 あぁ、今日も彼女はキレイだなぁ、こうしてまた会えるなんてなぁ…。 ほんと人生って何が起こるかわからんもんだなぁ。 俺「おっす。」 女「待たせすぎ。ヒマ過ぎて寝てしまったやん。」 俺「ごめん。寒すぎてスピードが出せなくてね。」 女「震えとーよ。大丈夫?」 俺「ああ、大丈夫。これからどうしようか?」 女「バイクで乗せてってくれるんよね?」 俺「あー、今ヘルメット一つしかないんよね。じゃあ今から家に帰ってとってくるわ。30分くらいかかるけど。」 女「はぁ?ないと?30分も待ちたくない。もうどんだけ待たせたと思っとーと?」 俺「えー、んなこといってもなぁ。」 女「もういい。ホテル行くのやめにしよう。あたしと話すだけでも良いっちゃろ?」 (うおー、マジかよ!そりゃ、会って話するだけでもうれしいけど 俺はこんな夜遅くにシャツ一枚で18℃という寒さに耐えながら、 家族に、明日東京に帰る友達に会いに行く、なんて苦しいウソをついてまで 実家から帰ってきたんだぞ。ここにいる時点で充分かっこ悪いのに SEX出来ずに帰ったら、究極のアホじゃねえかよ…。) 俺「えっ?ちょっと待ってよ。せっかくこんな夜遅くに実家から帰ってきたのに。(苦笑」 女「もう眠くなってきたし、ちょっと話して帰ろう。いいやん、それで。」 俺(うーん。バスももう動いてないし…。どうしようか。そうだ!) 俺「わかった。タクシーで俺んちまで来てよ。それならいいやろ?タクシー代は出すから。」 必死さ溢れんばかりの俺。 女「えー、そこまでせんでもいいやん。高いし。」 俺「いや、いいから。」 で俺は彼女を俺んちまでタクシーに乗せて、俺はバイクでもどった。 本当にかっこわるすぎですね、俺。 家に戻ってメットをとり、彼女とバイクに乗ってホテルへと向かう。 本当は俺の部屋が使えればいいんだが、彼女があんな部屋ではしたくないんだと。 そりゃ、ごもっとも、って感じで納得せざるをえなかった…。 ホテルに到着。 部屋に向かいながら 女「あんた初めてのくせに緊張してないね。」 俺「なぜか緊張してないね。なんか実感が全くなくてね。今のこの状況が信じられん。」 部屋に入っても二人でビールをのみながらずっとしゃべってた。 俺「なんで今日俺を呼んだの?」 女「今日一緒に飲んでた人とはメッチャ仲が良くてね。 その人とHしてその関係が崩れるのはイヤなんよね。」 俺「俺は都合のいい男ってわけね…。」 女「あんたもあたしとヤりたくて今日来たんだから一緒やろ。今日だけだからね。」 一時間ほど経ったところで彼女が風呂を沸かし始めた。 女「先に入って。後であたしも一緒にはいるから。」 二人でのお風呂は大変楽しゅうございました。 お風呂から上がって、俺は童貞を卒業。 男と女が裸で抱きあうのは、大変甘美なものだということがわかりました。 Hが終わったあと 女「もうあたしたち会えんとよ。」 俺「…。」 前回会って別れてから、もう俺の中ではケジメがついていた。 もう会えないのは仕方ないな、と思った。 ただ、SEXした後気分がかなり軽くなっていたんで、 もしかしたら俺はただ彼女とヤリたかっただけなのかもしれないな、 なんて思ったりもした。 彼女がアニキの弁当を作らなきゃならないと言うので、 朝早くに俺たちはホテルを出た。 彼女を家まで送り、言葉を交わす。 俺「もう俺からは連絡せんつもり。」 女「あたしも今度からこういうことがないようにするけん。 でも、あんた、こういうことになって、もう会えないのは我慢できると?」 俺「とにかく頑張るしかないね。」 俺「じゃあね、バイバイ。」 俺は結構清清しい気分で帰途についた。 好きな女を抱けたことへの満足感と、 もう彼女とは会えない、ということに現実味を感じられなかったためだろう。 しかし日が経つにつれ、彼女にまた会いたいという思いが強くなってくる。 彼女からの連絡はもちろん来ない。 俺は連絡はとらないつもりだったが、耐え切れずに10日ほどたって彼女に連絡してしまった。 コールのみ。 あぁ、出ないな。彼女はもう電話に出るつもりが無いのかもしれないな。 それでいいのかもしれない、もう終わったはずなんだから…、と思っていたら 彼女から電話が。 俺「ごめん…。電話してしまった。また会えん?」 女「なんで電話してくると?もう会わないって言ったやん。」 俺「どうしても忘れられなくて…。迷惑なのはわかっとるんやけど、やっぱり無理?」 女「無理。」 俺「無理かぁ。そうだよな…、仕方ないな。けどな、つらいよ…。」 女「…。時間つくるから会って話そう。そばにお母さんがいるから今は話し難い…。」 俺「無理言ってごめん。」 女「うううん。バイトのシフトがまだわからんけん会える日がわかったら連絡するね。」 俺はどうしたいんだ。会ってどうするんだ。もう付き合えないのはわかってるのに…。 でも、どうしても会いたい。ダラダラと中途半端な関係を続けて行くのか…。 約束の日。 店でおちあう。 最初のほうは普通の会話をしてて良い雰囲気だった。 女「明日バイトあるんやろ?」 俺「明日はないよ。」 女「じゃあ明日映画見に行こう!」 俺「おう。見に行こうよ。」 その後 女「あんたはどういう関係やったらいいと?」 俺「どういう関係って…。普通に付き合えないのはもうわかってる。 でも、俺はあんたに会いたい。あんたにとって都合のいい男でいいんだ。 あんたに好きな男が出来ても文句は言わない。」 女「都合のいい関係ってことね。でもいつもHはさせんよ。」 俺「それでもいい。」 女「…。やっぱりダメ。」 俺「友達としてでもいい。体の関係はなくてもいいから。」 女「ただ会うだけでも気持ちが大きくなっていくやろ。来年になって別れるとき、どれだけつらくなると思う? もう会わないほうがキズは浅いからマシなんよ。あんたと会うのは時間の無駄なんよ。」 俺「無駄、って…。」 女「…。もうこれだけは言いたく無かったんやけど…。 あんたがなかなかあきらめんから言うね。」 俺(まだ何か隠してることがあんのか?) 女「あたしね、本当はまだ離婚してないの。別居はしてるけど正式には離婚してない。」 俺「マジ?…。けど証拠がないやん。」 女が証拠を見せる。 俺「マジやね…。」 女「ごめん。騙すつもりはなかった。もう元のダンナのとこに戻るつもりはないけど…。」 俺「そっか…。離婚してないんか。…。 離婚してるにせよ、してないにせよ、ダンナへの気持ちが無いなら 実質的にはあまり大した問題じゃないかもしれんけど…。 ただ、あんたがこのことを俺に言ったってことはもう俺とは会わないっていう意思の証明なんやね。」 わかった。しょーがない。」 女「ごめんね、ウソついてて。でもなんかもうスッキリした。」 俺はひどく落ち込んだ。もうあまり言葉が出ない。 女「あんたは不倫相手やったことになるんよね。愛人かな? でも、ちょっとの間だけやけどあんたの彼女やった、てことでもいいよ。」 俺はなぜかこの言葉を聞いて涙が出てきた。ちょっと失礼な言葉に聞こえるかもしれないけど。 なんでだろうな。悔し涙じゃない。 俺「もう最後やし、言いたいこと言うわ」 女「いや、聞きたくない。」 彼女は手で自分の耳を塞ぐ。 俺「ホテル行こう。」(←サイテーーーーーーーーーーーーーーだな、俺。後でかなり後悔した。) 俺「軽蔑したやろ?」 女「うううん、別に。行ってもいいんやけど今日はお母さんが家にいるから無理。」 俺「そう…。」 女「うっぷんを晴らしたかったと?」 俺「なんつーか、少しでも気が晴れるかと思って…。」(←サイテ−な返答) 俺「最後に抱きしめさせてくれん?」 女「…。あんたから抱きしめないと。あたしからはしないよ。」 俺は彼女を抱きしめた。 俺「キスしていい?」 女「…。うん。でもディープはだめ。フレンチキスね…。」 今までの彼女とのキスの中で一番軽いキスだった。 俺「もう帰るから顔を良く見せて。」 女「嫌。思い出せばいいやん。」(俺に顔を見せない。) 俺「頼む。最後のお願い。」 女がこちらに顔を向ける。数秒見つめあった後、 俺「じゃあね。」 彼女は何も言わないままその場を去って行った。 |