− サファイアン さんの恋愛話 −

3年前の夏、知床峠でシャッターを押してくれた彼。
その日の夜、偶然同じライハになり、一緒に飲んで騒ぎました。
翌朝、私のバイクのエンジンの調子がおかしくなり、立ち往生してしまいました。
数人の同泊の人があちこち見てくれましたが、ついにエンジンがかからなくなってしまいました。

途方に暮れていると荷造りを終えた彼がやってきました。
診る事数分・・・
「これ、多分、燃料系だね。○×△□をばらして見るね。」と言って私のバイクを分解し始めました。
それから小一時間、ガソリンを全部抜いてホースを繋ぎなおして再び新しいガソリンを入れると、
トラブル前より愛車の調子が良くなりました。
原因はヘドロ状のガソリンが詰まっていたようでした。
思い起こせば前年の秋口から出発前にエンジンがかかったのが不思議なくらいに放置状態でした。

「ちゃんとメンテしなきゃ駄目だよ。チェーンも緩んでるし・・・」
彼はそう言うとまた小一時間、私のバイクを点検整備してくれました。

彼はフリーの整備士との事で、工賃は払わなきゃならないと思ったので、
「ありがとうございます。工賃は払いますので請求してください。」と言いました。

すると彼はちょっとムッとした様子で答えました。
「別に金が欲しくてやったんじゃないし、プライベートだからいらないよ。」
「でももうお昼過ぎだし、一日を無駄にさせてしまったんだから・・・」
「そんな事気にしなくていいよ。可愛い子の特典だし、同じナンバーのご近所だからね。」
「では帰ったら改めて御礼したいので連絡先を教えてください。」
「縁があればまた会えるよ、今度会ったら口説いていいかな?」
「はっ、はい。喜んでw−」
咄嗟の返事ではありましたが、はぐらかされたようにその場は終わりました。

それから約一週間後の苫小牧FTでまさかの再開がありました。
「あれ、君もこの便だったんだ?」
彼は飄々とした表情でしたが、私にとっては運命の再開でした。

その後はご想像にお任せしますが、しっかりと彼に口説いてもらいました。
来年の3月に結婚します。



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