− SRV さんの恋愛話(その2) −

みなさまこんばんは。
以前このスレに、女性を紹介するからと結婚式へ呼ばれたハナシを書いた者です。
またも、そーいうのが勃発しました。
しかも今回のは完全に回避不可能。
バイクは登場しないと思いますが、このハナシ、
書かせていただいてもよろしいでしょうか。
イタチ害は承知の上ですが、バイク板が好きなので。


ええとですね。本日わたくし故あって、会社経営者たちの酒宴に参加したのです。
参加された方々は、わたくしから見ると恩人ばかりです。
皆様方の談笑を、わたくし末席で楽しく拝聴しておりました。
そーしましたら、経営の失敗談という笑い話がだんだんと経営者の社員に対する責任
という話題へと移ろっていきまして、「社員が独身だと責任感じるよなぁ」との
発言がありました。「うんうん」「まったく」と皆さん同調されてました。
「給料が安いのかなとか働かせすぎなのかなとか、考えちゃうよなぁ」と。
こんな話題になると、若造であるわたくしめに矛先が向くのです。ま、慣れてきましたが。
わたくし、本日お集まりの方々からみれば十分若造ですので。

「そーいや、SRVくん、まだ独身だっけ?」
「ええ、まあ」
(えー、っと数名から驚きの声)

「駄目だよ、そんな。いまいくつなの?」
「ええと・・・、**歳・・・になったような気もしますけど・・・」
「なんだよそれ。紹介してくれる人なんか一杯いるじゃないか」と、
A社長が一同を見回して、「どんどん頼み込んで紹介してもらわなきゃ」
「そういえば、Bさんのところは綺麗な女性が多いよね」とC社長。
「そりゃもう。わたしが面接してますからね。でも、独身多いな。
 うーん、給料は十分だと思うけど、働かせすぎかなぁ」とB社長。
「そうそう。中でも**さん。Bさんとこの**さんは綺麗だね」
「ええ。でも、彼女も独身なんですよね」

「SRVくん。**さんって知ってる?」とおれの隣にいたD社長。
「さぁ・・・。Bさんの会社に行ったことないですし」
「でも、数年前は彼女**の部署にいたから、話したことくらいあるでしょ」とB社長。
「そーですね。B社長への電話を取り次いでもらったことぐらいはあるかもしれませんね」

おれがしゃべり終えるのを待たずに、B社長が携帯電話を取り出して電話を掛けた。
突然なんだろう、と皆が思ったに違いない。けど、いろいろあるプライベートの
電話かもしれないので気を遣い、声のトーンを落としておれへの説教が開始される。
いまの職場はあれかもしれないけど、キミを助けてあげられる人はこんなに
いるんだよ、とか、もっとガツガツとがんばらなきゃ、とか。

で、B社長が携帯電話の通話口に向かって話し始めた途端、一同口を閉じた。
いっせいに聞き耳を立てる。だってさ。
「あ、おれおれ。お疲れさん。あのさ、**くん、まだ残っているかな」

おお、**くん。うん、お疲れさま。
あのさ、****の720くんって知ってる?

(この展開の速さに、たぶん全員度肝を抜かれた。すくなくともおれは)

え、知ってるの? なんで? どこで?
へー、なるほどね。
ところでさ。今度SRVくんとデートしなさい。
うん、命令だよ。

(動揺を隠すため、おれはタバコに火をつける)

どーしてって、今ね、キミのことが話題になってね。
SRVくんがさ、キミのこと好きだっていうもんだからね。

(おれはB社長の斜め正面に座っていたので、目が遭わないように
 きょろきょろと瞳を泳がせた。**さんにどこかで会ったことが
 あるようで向こうはおれを認識しているようだけど、こっちは
 個体識別できていない。それをいきなりデートとは。正直いって、
 そのお心遣いは有り難い。皆様のお薦めの方をご紹介いただき
 デートさせていただく光栄というのも、正直嬉しい。しかし、
 コメカミ周辺の神経がヒクヒクするのを抑えることができない)

うん。いや。そういうワケじゃない。
でも、いいだろ。出会いだって多い方がいいだろ。
だから・・・。とにかくデートだ。
うん。詳しくは明日話そう。

B社長の通話が終わる。
「有難うございます」とお辞儀をしたのはD社長。
しまった、と慌てておれも頭を下げる。
有難うございますと言いながら、顔が引きつっているのを自覚した。

おれはカードゲームとか麻雀とか、賭け事は総じて強い。と思ってる。
冷静に確率を追い求め、手の内を顔に出すようなヘマをしないからだ。と思ってる。
異性とお付き合いしていて、くだらぬことで演技を余儀なくされたときも
いつだって相手を完璧に騙していた。と思ってる。
それなのに、この場では、おれの精神状態はかなりモロかった。

Bさんのことだ。確実に**さんを言いくるめるだろう。
おれと**さんのデート。それはもう確定したイベントだ。
どーしたものか、と考えを巡らせるような余地なんかどこにもない。
おれもBさんの有り難い申し出に従うだけだ。

しかし、危惧は沢山ある。
向こうは不承不承やって来るに違いない。
そもそもおれは**さんのことを何も知らない。顔すら。
でも、おれは彼女のことを好きなんだ。そういうことになった。
いや、有り難いよ。本当に嬉しい。そこまでおれのことを考えて
くれるなんて、皮肉じゃなくて本当に恐縮する。また恩義が増えた。
今度お会いしたときの皆様への顛末報告義務を負ったかもしれないけど、
それ以上の恩義を感じたし、そのデートってのへの喜びもないとはいえない。
いや、喜びはある。そりゃあるさ。いくばくかの期待だってある。しかし・・・。


てことで、その他のみなさま、ご期待いただいてた(のかな?)ところ
申し訳ありませんが、昨夜の書き込みだけで完結してしまいました。

今後はこうしたわけわからん単発にならないよう、安易にハナシを始めないよう気を付けます



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