− XLR乗り◆IWqWL2J9GY さんの恋愛話 −

今から10年ぐらい前に林道走りに熱中してた頃、雑誌に四国の剣山が記載されていた
記事を読んだ漏れは「盆休みにはここだ!」と即決し長距離でもあったので、消耗品交換などのメンテしながら盆を待った。
そして待望の盆休み早朝にキャンプ道具満載で片道約600qを走り抜け四国に上陸し一路剣山へ向かった。
途中、道に迷ったり買い物をしていたので到着が深夜になり、適当な広場を見付けたが先客がいたので静かに一泊と飯の用意をした。
その日は披露も手伝いすぐに就寝。

翌朝、小便がしたくなり起床し外に出たら隣のテント(2つ)の人らしきカップル(?)がバイクをメンテしていた
漏れ「おはようございます」
女「おはようございます」
男「(そっけなく)ういっす」
漏れ「昨夜はうるさくしちゃってすみませんでした」
女「いえいえ、全然気が付かなかったわよ」
男「……。(無視)」
と、当たり障りの無い挨拶をして朝食準備に掛った。
そのカップルのヒソヒソ声
女「……なんだから」
男「お前が慣れ慣れしく話すからだろ!」
どうやら漏れの挨拶が彼には気に入らなかったみたいだが、ここで彼女をかばいに行くと余計悪化しそうなので無視していた。

そうしてしばらくすると二人で走りに(荷物そのまま)行ってしまった。 漏れもテントをたたみ一かたまりにして貴重品とカメラだけ持って走りに向かった。
しばらくしてタイトコーナーで彼がこっちの車線にはみ出してきていてスレ違いに右手が当たったが幸い漏れは転倒しなかったが相手は大転倒。
バイクを降りて「大丈夫?」と聞くと「うるせぇ!」と怒鳴りバイクを起こしてさっさと走り去って行った「なんだよ、よっぽど今朝が気にいらなかったのか?」と、少しムカつきながらも林道を探索し続けた。

ちょっと走った所で彼女が向かって来たので、停めてさっきのぶつかった経緯を伝え、今朝の喧嘩のネタになってしまった事を詫びた
彼女いわく、彼、彼女の関係ではなくたんなるチームのメンバーで、彼が彼女に告白したが断ったらしい。
そんな雑談している時に煙草を吸おうとグローブを外したら右手がやけに腫れている…骨折はしてないみたいだが、それに気が付くとやけに痛い。
そんなこんなすると彼が戻って来た。「お前なぁ、人の彼女に手を出すなよ!」とからんで来るので「そんなつもりは皆無だ」と、突っぱねた。

「ふん!まぁ良い、おい(彼女に視線を向ける)モタモタしてると置いて行くぞ」と怒鳴りちらかす。
場の空気が悪いのとこれ以上関わりたくないので二人が走り去って行った後、時間をおいてテントに戻った。
そして早々とバイクに荷物を積みその場を後にした。
途中で二人とスレ違ったけどなにも無く通過した。右手が痛いのでゆっくりのんびり山を降りて交差点でバイクを停めて地図を広げていたら彼女だけが来た。「あの人が罵声ばっかりでごめんなさいね。右手も怪我させてるし…今夜8時に電話を必ずお願い」と紙を渡された。
開くと携帯の番号。

まぁ、悪い気はしなかったが、男に関わりたくないのでその場を後にした。
適当に走って川を見付けたので河原に降りて橋の下でテントを張って食糧買い出し、風呂、給油を済ませテントに戻り食事をすませ片付けて時計を見たら8時だったので彼女に電話した。
「もしもし?」「もしもし、電話待ってた。急だけど今、どこにいます?」「○○川の○○橋の下だよ?」〜中略〜「必ず行きますから待ってて下さい」「はい。」なにか彼女は必死だった様子。
1時間ほどしてバイクの音がしたので道に出た。彼女だった。「どもども」「わかりつらくて迷ったよー」

彼女曰く、漏れと別れてからも他の人と喧嘩したらしくテントに戻って
ご飯を食べていると、その男がお酒を飲んで寝てしまったらしく
電話でのお詫びのつもりだったが、チャンスとばかりに逃げて来たらしい。
「でも、そんな事して大丈夫なの?」
「良いよ。別に彼でもなんでもなくて、強引に連れて来られたんだし置手紙も
しておいたから」
「でも、携帯があるっしょ?」
「あいつは携帯持ってないの。」
「なるほどね・・・食事は終わったんだよね?じゃあ一緒にどう?(お酒)」
「そんなに強くないけど良いかしら?」「漏れもそんなに強くないから大丈夫だよ」
と、彼女はテントを漏れのテントの隣に設置し、着替えて出てきた。
「とりあえず、脱走成功にかんぱーい!!」「かんぱーい!!」
お酒を飲みながら漏れのバイク暦やら四国に来た経緯を説明し、同じように
彼女も説明してくれた。
彼女の自宅は漏れの住む町からそんなには遠くない町だった。
いろいろ話すうちに同伴の男は嫉妬がかなり強く、今で言うストーカー気味らしく
うんざりしていておなじツーリングチームも脱会する予定だったらしく
新しく仲間を探していたそうだ。
そんな会話をしていてなかなか性格も良く、可愛らしい感じがしていたので
今後も一緒にツーリングしない?と誘ってみた。
「でも、私下手だし遅いし迷惑になりますよ?」
「別に速く走るがツーリングじゃないしね。もちろん、あなたが嫌なら無理強いはしませんが・・・」
「嫌なんてとんでもない・・・・迷惑じゃありません?」「迷惑なんてとんでもない!こんな可愛い方とツーリングなんて」
「じゃ、決定ですね?」「決定ですな。」(二人で爆笑)
夜も遅くなり翌日のコースを打ち合わせして疲れをとるために、早々とシュラフにもぐった

それからの2日間は普通の友達として四国を回り、観光も、自炊料理を自慢したりしてもらったり
一人旅のはずが最高の旅に変わって行った。

最終日の夜。
食とある川原でテントを張って食事も終え、ちょっとまったりしていた時に
「そうだ、この辺りをちょっとタンデムで散策しません?」
「え?今からですか?」「うん。駄目?」「良いですけど・・・・?」
「じゃあ、決まりね、ささ!乗って乗って」「はーい!」
特に行くあてがあった訳でもないが、もう少し山の中に行けば綺麗な星空が
見えるんじゃないかな?と淡い期待を胸に走り出した。
「どこ行くんですか?」「もうちょっとね。」「どこどこ??」
「(星が見えるようなところがなくあせってきた)もうすぐだよ!」
「ふぅ〜ん・・・」
で、ちょいと走ったところで山の中へ進路変更をして山頂まで走ってみた。
もう、正直星空が見えるかどうかは賭けだった。
「ついたよー(やった!満天の星空!)」「えー?何も無いですよ?」
「どこ見てんの?」「え?」「上上!!」「うっわーーーーー!!!!」
「うっわー」から声が出ない彼女。自分もびっくり。


が、漏れの期待とは裏腹に、涙する彼女・・・・・

「ど・・・どうしたの?なにか変な事言った?言ったなら謝るよ?」
「ううん・・・違うの・・・」「どうしたの?どこか痛い?(何聞いてんだか漏れ)」
「ううん・・・」「・・・(落ち着くまで待つ)」
「(落ち着いた彼女)ごめんなさいね。突然。」「そりゃ良いけどどうしたの?」
「実は・・・両親に反対されてたバイクをなんとか説得し免許も取ってツーリングや
キャンプを夢見て、入り辛かったバイク屋にも行ってチームに迷惑をかけないように
練習もしてキャンプ道具も揃えていろんな人といろんな、楽しいツーリングが出来ると思って
いたのに、あの人が・・・・あの人が全部めちゃくちゃにしたの・・・・」
バイク屋のチームに入るために練習してツーリングも行ったが彼女と話しをしただけで
あの男が不機嫌になり、自分勝手な行動をし、喧嘩をふっかける事が多々あり
迷惑を掛けるからという理由で仲の良かったチームを去った事を説明してくれた。
最初に告白された時には、特定の男性として付き合う気は無いときっぱり断ったが
何かを勘違いしストーカー化したらしく困っていたらしい。
今回のツーリングは「このツーリングに行ってくれたらもう、きっぱり忘れます。」
と言う条件だったらしく、嫌々に了解したらしい。
そんな嫌々ツーリングで経過はどうあれ、こんな満天の星空を見させてくれる
優しい人が居て、自炊料理でキャンプ、(彼女いわくだからね)話題豊富、バイクも上手
メンテも出来る・・・・そんな人ともっと早く知り合いたかった・・・けど
今、知り合ってる・・・・

そんな事を思ったら涙が溢れて来たそうです。

「過去はどうあれ、その人のおかげで今知り合ったんだから、ここからバイク仲間が
始まるってストーリーも悪くないんじゃないのかな?」
「そうね、ある意味感謝しなくちゃね?」(二人爆笑)
「あの人だけに感謝?」(ちょっと意地悪く)
「ううん・・・・あのね・・・耳貸して」
「ん?」(耳を彼女の口元へ)
「ほっぺにCHU!」

もうデロデロなおいら。

「これで・・・良い?」
「駄目!口に!」(笑いながら)
「もう!馬鹿!」
「うそうそ(内心 ちぇ!)ありがとう」
「こちらこそ」

ウキウキした心と膨らんだ下半身を悟られぬようにテントに戻った。

そして、翌日に仲良く帰路につき最後に連絡先を書いた紙を交換し
自宅まで帰った。


その後はちょくちょく、林道に行ったり漏れの知っている限りのメンテの仕方を
教えてあげたり、バイク中心のデート(?)が続いて漏れの中では彼女がいない生活が
考えられなくなり、なんとなくだけど彼女も漏れの事を好いてくれているような気がして
告白するチャンスを伺っていました。

んで、バイクから離れたデート(食事ね)をお願いしたらあっさりとOKをもらい
ちょっと洒落たレストランで食事後に、「ちょっと付き合ってもらいたいところがあるんだけど・・・。」と
打診してみたら「良いですよ!」との返事。漏れの中では告白する気だったのでドキがムネムネ。
そして地元でもあんまり知られていない夜景スポットに行きますた。(これまた林道の終点)
「車で林道なの?好きねぇ・・?」
「いや、今日はちょっと違ってね」
「なぁに?」
「着いてからのお楽しみ♪」
「意地悪ねー!」
「ま・・・ね。(到着寸前にポケットからバンダナを出して)ごめん、ちょっとこれで
目隠ししてくれる?変な事しないから」
「えぇ〜?なんで?変な事しないなら・・・」(と目隠ししてもらう)

(すぐに到着して)
「ちょっと座っててね。」
「え?なに?」
(漏れ、車から降りて助手席のドアをあけ、彼女の手を取り)
「はい。降りて」
(彼女降りる)
「目隠し外して良いよ。」
(彼女目隠し外す)
「うっわーーーーーーー!!!!!」
「・・・・・・・・。(漏れ、沈黙)」
「すっごーい!!」
「・・・・・・・・。(まだ沈黙)」
「綺麗ぃ〜!!」
「気に入ってくれたかな?」
「うん!すっごく綺麗ね!!」
「感謝は?」(期待でドキがムネムネ)
「うん。ありがと!」
「そーでなくって・・・・」
「え?あ!・・・・・ちょっと耳貸して」
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
「はい。」
(またもや頬に)「chu」
(そうでないのにぃ〜!!)
「ありがとう。漏れからも感謝があるんだけど・・・・」
「うん!お願い!」(そこで頬を出す。orz)
(強引だが口に「ch・・・・・・・・・u(10秒くらいかな?)」
「ごめん、感謝と同時に漏れの気持ちも入ってる。付き合って下さい。」
「順番が逆よばか・・・・」
(もう一度する)

が、付き合う始まりですた。


付き合って2年ほどしてからお互い林道デートをした帰りに
「以前行った夜景を見に行こうか?」
「うん!」
と話しをして、ほどよく暗くなって街の明かりが点灯し始めた丁度良いタイミング
に到着。
「久しぶりだね・・ここ来るの」
「そうねぇ・・・ねぇ?私の他にも知ってる人いるの?」
「いないよ。」「うそ」「ホントだって。お前が最初で最後さ」
「え?どういう事?」「あのさ・・・耳かして」「う・・・ん」(耳をこっちに向ける)
(口に)「chu」「こんな漏れだけど・・・・50年後も一緒にこの夜景が見たい。結婚して下さい。」
彼女「・・・・・・・!!!」
漏れ「・・・・・・・・・。」
彼女「キスとプロポーズ、順番が逆よ馬鹿!」
(彼女からの熱い熱いkiss)
彼女泣きながら「子供と結婚式の順番ぐらいは守りなさいよ!!」



そして今、俺との間に生まれた子をあやしながら晩御飯の後片付けを
している彼女がいる。


あの男は置手紙がショックだった事とバイク屋への未払いの件で店に
居づらくなり支払いを清算してからは姿を見なくなった。


こんな出会いがなれ初めです。



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