![]() |
ハンガリー映画祭
チェコで見つけたLOTRはこちら スコットランド+フランス紀行はこちら ニュージーランド紀行はこちら 皆さんこんにちは!2003年9月、飛蔭の旦那(=飛蔭)は物語と伝説の地ウェールズに、 わに師@銀の匙(=銀の匙)と、わに(=ゴラム)は海賊を求めてグリニッジとライに行ったあとロンドンで合流しました。以下、それに関する 目次 対談!LotR展 対談!Oxonmoot 対談!イギリス旅行etc Tokyo Guide〜ヴァージン航空・空の旅 河のほとりで〜ロンドン 気分はパイレーツ〜グリニッジの旅 (もと)港町の虜囚〜ライ |
| 対談!LotR展 |
![]() ↑会場に置かれていたパンフ。中はこんな風[1] [2]。 会場見取り図は こちら。 |
飛蔭 帰ってから、眠くなりませんでした?
銀の匙 いえ、普段が昼夜逆転してるので、おかげさまで人間らしい生活を送っております。あれ…これって時差ぼけかな? 飛蔭 す、すごい。私は昨日2時まで眠れず、5時間しか寝られなかったので今日の午後はぢごく…。 銀の匙 さ…、さてぼちぼち本題に参りましょう。 ■待ちに待った展覧会 飛蔭 ええ。 オープニング2日目ということで、(クリストファー・)リー様が現れるかもしれないという淡い(勝手な)期待を抱いて(笑)2日目にのこのこ現れないっつーの。 銀の匙 そうそう。思わず初日の16日はニュースをチェックしてしまいました。 飛蔭 結局プレスへの公開とか、キャストやスタッフがきたのは前日の15日だったらしいですね。(TORNネタ・元はこちら)納得。 銀の匙 TORN、見ましたよ!写真載ってましたよね。一般公開の時は禁止したくせに(泣 おかげさまで、スポンジ状の脳になんとか染みこませようと必死で鑑賞してしまいましたわ 。 飛蔭 スポンジならよく染みこみそうですが(笑) そうですよね!あんな写真ばしばし載せるなんて、どういうつもり!? ノート取りながら見てるひともいるのにっ! 銀の匙 誰なんでしょう、そんなはた迷惑なことする人は(←お前だ 飛蔭 そう、お前だ(爆) だって、私が思わず涙した○○○○(←誰?(笑)の写真まで出しちゃうなんて信じられない!あれは、絶対直接行って見てもらいたいのに〜! 私はあんなものがあると思わなかったので、全くのふいうちで、完全にやられました。 銀の匙 私も○○○○(だから誰だって!)には涙してしまいました。 ■使用前?使用後? 飛蔭 知らない人がもしいれば、あれには驚いて欲しいので、やはりここでは伏せておきましょう。まず入り口から入って、最初の方にあったのが噂のアラゴルンの衣装で笑いました。思わず大きく深呼吸して、匂いをかごうとしてしまいましたよ。 銀の匙 ガラスケースの向こうでしたけどね(号泣。でも、きれいでしたよね?それほど使ってるようにも見えなかったけど、使用後のものでしょうか。飛蔭さん、どうご覧になりました? 飛蔭 ちゃんと使用後のものらしいですが、思っていたほどには汚れていませんでしたね。でもなぜかその展示の周辺だけ、いやに空調がきつかったように思ったのですが… 偶然ですね、きっと。 飛蔭 地面より高い位置におかれているせいか、「結構でっかいなーアラゴルン」と感じました。その後に出てきたフロドの衣装の小ささに、思わず「おお、ホビットだ!」と。 銀の匙 そうそう。本当に小さくて、こんなサイズでホビットがちょこまか歩いていたら、思わず、かどわかしてしまいそうだと(こらこら 飛蔭 かどわかしサイズですよね!(←かなり本気)私でも小脇にひょいっと抱えられそうで…。 銀の匙 小さい人が死んでしまいますぞ…。っと、そりゃ犯罪ですがな。えっと(強制的に話題を変えないと危ないわ)、私には、その隣のケースの「ビルボの冒険」の展示はとてもとてもツボでした。 ■贅沢な展示品 飛蔭 (ちっ、話題を変えられちまったぜ)やっぱり小道具とか、そういうものの展示が非常に魅力的でしたよね。本編では一瞬で過ぎてしまうものを、腰をすえてじっくり眺められる贅沢。 銀の匙 画面では写りそうもないところまで、とても丁寧に作ってあって、博物館での「展示品」にふさわしいクオリティでした。ビルボの例の地図、ちゃんと羊皮紙に描かれたし、赤表紙本は革ひもでくくれるようになってるんです。他にもいろいろ面白かった。 飛蔭 そう、そういう凝ったディテールを存分に見せてくれる、貴重な展示でした。 銀の匙 本物の質感が魅力でしたよね。剣も文字が刻まれてて、鞘は木で出来てるとか、錆とか、鎧もびょうまできちんと作ってあるし。 飛蔭 剣に書かれているエルフ文字の内容にもいちいち解説がついていて、うれしかったですね。話が飛ぶんですが、ギル=ガラドの槍が「アイグロス」というんですが、展示ケースの中に名札だけ入っていて、ブツがなかったんですよ。刻まれた文字の訳まで書いてあるのに実物がない。それでしばらくきょろきょろ見回していたら、展示ケースの上に置いてあった。長くて入りきらなかったらしい(笑) 銀の匙 そう、あれはびっくりしました。 飛蔭 やはり見られましたか。でもあれは見落とした人も多いのではないかと思います…。 銀の匙 振り返ったら、あれがこちらを狙ってて(笑 飛蔭 それは怖い(笑)私はガラ様の衣装にも感動しました。白っぽいので画面では見えないのですが、見事なまでに丁寧なつくりなんですよね〜。ビーズがそれは細かくたくさん縫い付けてあって。あれで嫁に行きたい人もいるだろうな。 銀の匙 歩くと重いってコメンタリーでどなたか言ってましたよね。ほかに衣装で感激したのはレゴラスとドワーフ。レゴラスの衣装、緑の部分は微妙に色の違う2枚のスエードをはぎ合わせてあるんです。ブーツは内側が編み上げ。かっこよかった。ギムリの衣装は第3部の撮影で使用中って書いてませんでした?代わりに会議に出席したドワーフの豪華な衣装が! 飛蔭 そうでした!初め、「ギムリってこんなもの着てたっけ?」と思ったのですが、「ギムリは撮影中」って札が出てましたね。レゴラスの衣装は、はぎあわせのおかげで玉虫色に色が変わるもので、「だからストレンジなエルフって言われちゃうんだな」と妙に納得。ブーツは確かに凝ってました!旅の間に、ひもの隙間から小石とか入って痛そうだなーと思いましたが、そんな素振りを見せないあたり、さすがはエルフ。あのデザインはきっと蒸れ防止にも有効なのに違いない。とにかく何もかもが優美でございました。 銀の匙 映画のレゴラスファンに「ストレンジ」とか言うと、ブーツに入った小石を投げられ(ごほんごほん)…。他にも、ローハンの甲冑とかオークの衣装も真に迫ってましたよね〜。 銀の匙 ローハンのハンコもあったし、セオデン王の盾も超豪華版(←ホビットファンだからか冷静)。馬の鞍も豪華でしたよね〜。そうそう、ゴンドールの野伏の格好も実物大展示がありました。ずきんの部分は麻か木綿みたいな感じで袋縫い。よく見ると凄く凝った意匠でした。これをファラミアの大将が着ていたのかと思うと(そして誰かさんも着ていたのかと思うと)、ぐっと来るものがありました。 飛蔭 そう、太陽模様の盾も実に豪華でした!あの甲冑、あれだけ凝ってるのに、実際には映画の画面にはほとんど出ないようです。なんてもったいない…ファラミア御大将の衣装、画面では雑っぽく見えるけど、結構いい感じでしたよね。馬の鞍は、ゴンドールのものが展示されていたんですよ。敷き布は紺地で白い木の縫い取りがあって、しかもちゃんと泥がついていたりして、ああ、これは誰が使ったの!?と考えるだけで煩悩の嵐。(書いてなかったんですよね〜) 銀の匙 飛蔭さん、会場のビデオも隅々までチェックなさってたので、何か発見があったのでは?私は最初のいくつかを見て、あ、これFotRのSEEで見たわ、とか思って、ろくに見なかったんです。惜しいことしました(泣 飛蔭 とりあえず全部見てみました。TTTの部分が結構あったんですよ。ローハンの馬の意匠についてとか、木の髭の作り方とか、オルサンクの水浸しをどう撮影したとか。あれは多分TTTのSEEに入るんじゃないでしょうか。そうだとすれば、もうじき皆様ごらんになれると思います。FOTRについての部分は、基本的にはSEEに入っていたものと同じではないかと思われます。(多分) ■いとしいしと 飛蔭 私はウルク=ハイの目のコンタクトです。あれはかなり試してみたいですね。世界がどんな風に見えるんでしょうか。あとは、天井からぶらさがっていた旗の破れ具合が、実際に使われたものっぽくて、いい感じでした。銀の匙さんはあのバルログの本にやられてましたよね(笑)サルーマン様の衣装は後ろ側からも見えたので、とりすがってグリマごっこしてみたい気持ちに。ガラスケースに阻まれて、触れられないのが切なかったです。 銀の匙 グリマごっこ!いいですね〜私もやってみたい(もうメロメロ)… オーク関係は怖かった…ナズグルも…実物大ケーブトロル… 飛蔭 銀の匙さん、大丈夫ですか(笑)コメントが切れ切れですが。 銀の匙 はあはあ。失礼しました興奮しちゃって(←隠れグリマ好き)。ナズグルの指輪もあったのにはビックリ。よく見ると、輪の部分(でいいのか?)にガイコツが見え隠れしてるんですよ。市販したら案外ウケたりして。 飛蔭 そうそう。ちゃんと人間の9つの指輪と、ナズグルの指輪がそれぞれあるんですよね。使用前使用後みたいに。冠も、人間だったときの冠とナズグルの冠が並べてあって、面白かったです。デザインもちゃんとひとつひとつ違うんですよねえ。やはりナズグルは奥深い…(←実は隠れナズグリスト) 銀の匙 使用前、使用後!2セットあったのはそういう意味だったんですね。怖いといえば、オークのマスクとホビットの耳やら足やらが押し寿司みたいに詰め込まれてた箱、不気味でした。 飛蔭 確かに(笑)ホビットの足のホルマリン漬けかと思いましたよ。 銀の匙 どうせ漬けるなら全身…。やめとこ。ホビットといえば、サイズの特撮の展示はLotRならではでしたね。 ■展覧会ならでのお楽しみ 飛蔭 私は、銀の匙さんが「この先に面白いものがありますぜ」と言ってわざわざ待っていてくださったので、ものすごーく期待しました(笑)大きさの違いは映画を見たときもすごいなとは思いましたが、ああやって具体的にやり方を解説されたり、実際に自分でやってみたりして、改めて色んな遠近法が使われていることに感心しました。 銀の匙 そうそう。サムの背中の装備一式のサイズ違い展示とかね。CGばかりじゃなくて、古典的なトリックが使われてるのは興味深いですよね。実際に行かれるかた、トリックをお友達と試してくださいね。どんなものかは敢えて伏せます(笑 お一人で行かれる方は、会場でイケメン(かギャル)をゲットしましょう! 飛蔭 じじいでもよし(笑) あちらにはステキなじじいがいっぱいいることですし。 銀の匙 そうそう、会場にはお年寄りも大勢見えてました。長年のファンなんでしょうね。 飛蔭 ご夫婦でみえている方も多かったですね。歴史を感じます。そういえば、遠近法もステキでしたが、武器の作り方の展示も面白かったです。「ホンモノはどれだ?」みたいなコーナーがあって、ちゃんと鉄を打って作った剣とそこからモールド(型)を起こしてアルミやポリ素材を流しこんで成型した剣が並べてあって。見かけは同じに見えるんですけどねー。 みんな触ったり叩いたり、匂いかいだり(笑) 銀の匙 また匂い?(うう) 触るのは、展覧会でしかできませんものね。欲を言えば、会場が広かったから、セットの一部でも再現してほしかったですね。ホビット庄の水車小屋の模型ぐらいでしたもん。 飛蔭 そうですね。再現するとしたら、銀の匙さんはどこがいいですか? 私はやはりホビット庄かな。 銀の匙 そうですねえ。袋小路屋敷だけでもいいから(強欲)。サルマン様のお部屋も捨てがたい。ついでにリー様も展示してもらって(煩悩) 飛蔭 それならついでに裂け谷も(笑) 会場が広いといえば、「Science Museum始まって以来の前売券の売り上げ!」とか、どこかの映画会社みたいなことを言っていた割に、会場内は余裕があって、ゆったり見られたのには驚きました。日本の大混雑の展示会とはだいぶ趣が異なるなあと。アングロサクソンによってたかって壁を作られた日には、せっかく行っても何も見えなくなっちゃうので、まあ、ありがたいといえば非常にありがたかったですが。 銀の匙 アングロサクソン@ハドリアヌスの長城(笑。当日券売り場もあったけど、大して並んでなかったし。時間で区切って入場制限していたおかげでしょうか。まあ、大混雑してもいいから日本に来てもらいたいとは切実に思います。見る価値は絶対ありますよね。 飛蔭 絶対ありです。人もたくさん入ると思うんですよね。ああ、これがあのエルフの人の広い額にはりついていた額飾りだよねとか、熱烈なファンでなくても映画を見た人なら面白く見られると思いますし。欲を言えば、RotKまでカバーしたバージョンで、ぜひ日本に来ていただきたいです(笑) |
| 対談!Oxonmoot |
![]() ↑会場となったSt.Huge's College。ひなびた煉瓦の建物。 ![]() 宿舎のお部屋。窓からは中庭が見えます。 ![]() タルト ![]() お魚料理 ![]() アップルパイ メニュー(クリックすると見られます) ![]() なぜかクリームがカレールーの入れ物に… ![]() セールス部門の入り口。ゴラムが出迎えてくれます。いとしいしと〜 教授のサインや書き込みのある稀覯本の数々。 ・Anglo-Saxon Primer ・Exeter College 600th Anniversary dinner. ・German Textbook ・The Silmarillion ![]() いろいろな刊行物 ![]() メモ帳。これは側面。ほとんど、JR東日本「電車色鉛筆」なみの使えなさ。 ![]() 一反木綿。にしか見えないゴラム ![]() 見づらくてすみません。躍る子馬亭の内部。向かって右はハセヲさん、左にハープを弾く男が…。 ![]() ガラドリエル様とフロド様 墓地・オブ・ザ・イヤー1999年に輝いております。 ![]() おっと、2冠です。 よほど皆が聞くので面倒くさくなったのか、看板にトールキン教授だけ、お墓はこっちと指示してあります。 ![]() 朗読された代表の方(奥)と、歌を捧げている方(手前) ![]() |
2003年9月18日(木)〜9月21日(日)まで、トールキン・ソサエティ(Tolkien Society)主催によるOxonmootが、オックスフォード大学セント・ヒューズカレッジ(St.Hugh'sCollege)にて開催されました。 トールキン・ソサエティは1969年に設立された、トールキン教授の生涯、ならびに作品についての知識を広めるための団体です。ソサエティの公式サイトはこちらです。 飛蔭 遅くなりました! 急に飲み会があって、途中で抜け出してきました。多少お酒が入っているので、あさってな発言があったら後で編集させてくださいね(汗) 銀の匙 いえいえ、あさってな方が…。あ、いやそれはこちらのセリフ。前回もどうもありがとうございました。ご覧頂いた方からは好評で。それでは早速、Oxonmoot編、参りましょうか。 ■我ら、ここに集えり 銀の匙 そうそう。申し込んでしばらくしたら、今回の参加者名簿みたいなのが送られてきたんですけど、その時点で200人超えてましたもんね。でも今回東洋人は3人だけでしたけど。ちょっと不思議。 飛蔭 ええ。古くからある組織ですし、日本の方も多数メンバになっておられるはず。何しろ、このものぐさな私ですら、入会しようかと考えた時期があったんですから・・・ 何はともかく、OxonmootというのはメンバでなくてもWelcomeな催しで、私供も興味本位から(もちろん指輪への溢れる愛が前提ですが)参加することになったということを前置きしておきたいと思います。 銀の匙 そうですね。TSのメンバでなくても参加できる催しだということで、私なんかもかなり気軽に参加してしまいましたが、本来はもっと上級者の方が行くべき場所だったとは思いました。行ってみて気づいても遅いんですけど…。それにしても、9月のこの時期にやるのは、何か意味があるんですか。 銀の匙 本当に盛大な催しものでしたね!ところで、Oxonmootとは、エントムートとオックスフォードをかけたしゃれ(といっていいのか?)なんですよね。読みは「オクソンムート」で良いのかしら? プログラムも多彩でしたね。 飛蔭 まあ、そんなスペシャルな年だからこそ、部外者でも参加してみようかなーと思い立ったわけですが。 行ってみたら、柔らかめのものから、学術的なものまで、だいぶ幅広い催しが企画されていて、驚きました。 銀の匙 学術的な方はちょっと歯がたたなくて〜惜しいことしました。(プログラムはこちらです)。木曜から日曜の4日にわたって開催されたんですけど、飛蔭さんはいつ現地入りされました? 飛蔭 私は金曜日の昼過ぎにカレッジに入りました。もっと早く行こうと思ったのですが、色々途中でひっかかりまして。結局、金曜日のプログラムは、Dance Workshop とその後のメモリアルディナーしか参加できませんでした。 ■中つ国のダンス 飛蔭 ほんと、特に自称ピピンの男性がピピンのしゃべりそのままで面白かったですよね!(顔もビリー・ボイド似?) 自称メリーの女性とも、まるでメリピピの掛け合いのようなしゃべりで・・・ 実はあのプログラム、私もすごーく楽しみだったんです。運動不足の身には結構ハードでしたが(笑) 飛蔭 エルフのダンスは優雅に…って言われても、なかなかねえ(笑) Springle-Ringは難しかったけど、慣れると楽しかったな。ああいうのって、まさに「踊るアホウに・・・」って感じで、見てるより踊ったほうが楽しいですよね。とはいえ…1時間が過ぎる頃にはくたくたでした。 銀の匙 飛蔭さん、発言もとぎれがち…(笑 飛蔭 えーっと、ダンスは楽しかったです。昔懐かしのフォークダンス風でしたよね。私、アイリッシュダンスの講習会に出たことがあるんですが、それと似ていました。でももっと簡単バージョンで。 銀の匙 アイリッシュダンス!それは楽しそう(←ダーヴィッシュのファン)。そういえば音楽もちょっと、フォークロア調でした。実は一番難しかったのがホビットダンスだったんです。お子さんの方が上手で大人は息上がってました。 飛蔭 学生も先生もカレッジの中にいたような気がするんですが、それなのになぜあんな催しを、カレッジの中でやっているのか、理解できない・・・奥深いですね、学校制度が。 銀の匙 ええ。私たちも学校内の宿舎に泊まったんですよね。年代物のエレベータ(Lift)が怖かった… 飛蔭 私はエレベータなしの建物で、上り下りがきつくて(笑)でも、カレッジに泊まるのは初めてだったので、面白かったです。学生生活が垣間見られて。実は受付に丁度休み明けで帰ってきた学生がいたんですよ きゃぴきゃぴのねーちゃんで。学僕(林望先生の表現によれば)から部屋のキーを渡されて、「今度はこの部屋なの、ふーん」みたいな感じで。ああ、部屋って毎年変わるんだ〜って知りました。荷物も、旅行に行くみたいに少ないんですよ。スーツケース一個。 銀の匙 ほほー。なんかハリー・ポッターを思い出させます。 飛蔭 まさに。興味深いイギリスの学校でございます。おっと話がそれました。ダンスは、その日最後のプログラムだったんですよね。 ■ゴンドール風ディナータイム銀の匙 そうそう。それが終わると、ディナータイムでした。これがまた何というか… 飛蔭 そう、ダンスセッションの時は、まだみんな(比較的)フツーの姿の人が多かったんですが、ディナー パーティに入ったら何と言うか… 銀の匙 日本ではこれを「コスプレ」という、と(発言がためらいがち)…でもあちらの方にしてみたら、変なことしてるって感じは全然ないですよね(と、少なくとも私には見えましたが)。 飛蔭 ええ。難しいのは、コスプレなのか正装なのかが判定できない格好の人が多いことですね。みーんな残らず変な格好をしてるのかと思われるかもしれませんが、ちゃんとした正装の人も実はいっぱいいらっしゃるんですよ。学校内の食堂での食事とはいえ、着席のディナーでしたし。 銀の匙 着てる人にしてみれば、コスプレも正装のうち…あ、いえいえ、服装がもう、てんでバラバラ。ただ、出発前に「旅のしおり」みたいなの貰っていたんですけど、そこに仮装パーティがあるみたいなこと書いてあったので、正直びびっていたんですよ。そのうえ、どうしようかと思って飛蔭さんにご相談したら… 銀の匙 (なにもここで意地を見せなくても…というツッコミは禁止)そうですよねー。飛蔭さんが前足で、私が後ろ足で「シャドウファックス!」とか。もう1人混ぜて宝石のかぶりものして3人で「シルマリル!」とか(やらなくて良かった…)。 飛蔭 そうそう。単なる衣装ではアングロサクソンやゲルマンには太刀打ちできないので、ここはアイディア勝負!だと(笑) 銀の匙 本当にねー。ガラ様やエオウィンの衣装着てる女の子がいたけど、本物以上にキレイ。もうこりゃ全然勝負にならん、って感じでしたもの。 飛蔭 PJはどこ見てエルフ探したんだ!って思いましたね。世界中行脚すれば、いくらでも素材はいただろうに・・・と。いや、もちろんレゴラスのことじゃないですが。 銀の匙 あ…いえ、また話がそれましたが(強制終了)、ディナーもなかなか趣向を凝らしていましたよね。 飛蔭 銀の匙さんは何を召し上がりました?私はBucklebury tartが前菜で、メインがSmeagol's Surprise, デザートがYavanna's passion pastry。名前みただけで、結構笑っちゃうんですが。 銀の匙 何かと思えば、バックルベリーはキノコのタルト。スメアゴルは当然お魚で、最後のヤヴァンナはアップルケーキでした。 飛蔭 学食にしてはまずまずだなーと思いました。何より、そういう名前のメニューが用意されてるってだけでもファンはうれしいものですよね。でもおかしかったのが、給仕してくれる、食堂の人たち! 銀の匙 それぞれの席の前に料理名が書かかれたカードを置くんですけど、選んだものが皆まちまちなうえに訳わかんない料理名で(笑。 飛蔭 そう、ベジタリアンメニューを入れると、前菜、メイン、デザートそれぞれ3種類くらいあるのに、どれもこんな名前の料理ばかりで、ぱっと読めない(笑) 明らかに「なぜこんな名前なんだ!」って目が訴えていました。 ともあれ、すごいにぎやかディナーで、みーんなディナーの間中もでかい声でしゃべりまくってるもんで、まるでライブにいった後のように耳が遠くなりました。恐るべし、トールキン・ファン。 銀の匙 最初がダンスワークショップだったので、ここで何か発言せねば!と気負ったのですが、声なんか届きゃしない。なんか、突然ブリー村に来たホビットのような、場違いな気もしたりして。そういえば、食事が始まる前に、ちょっとした儀式がありましたよね? 飛蔭 西に向かって乾杯しましたね。ちょっと胸が熱くなりました。そういう意味では、老いも若きも色々な方がきているんだけど、皆さん大真面目にファンなので、うれしかったな。 銀の匙 私、最初なんのことだかわからなくて、あさっての方向いちゃった(笑。お年のファンの方はビシッとタキシードとイブニングで出席された方もいるし、ただの遊びの集いじゃないんですよね。 飛蔭 そうですね。会自体は、アカデミックな発表も多いし、遊びの要素も、知的な要素も釣り合いを取って入れようとしている感がありましたね。そして、遊びの部分にも、そういうナイスじじい・・・もとい、ステキな壮年の方々が嬉嬉として参加されているあたり、ファン層の厚みを感じました。(私はじじい好きなもので、不適切な発言については御容赦願います。) 銀の匙 (むむ…)プログラムには無かったけど、その日の夜には、原書(って当たり前か)の読書会も設定されていました。本当はそういうところに出席していろいろ疑問点を聞いてみたかったけど、いかんせん英語力が…。それだけが心残りです。 銀の匙 そうですかー。飛蔭さんくらい英語が話せる方でもそうだとは、やはりトールキン・ファン、おそるべし。イギリス英語は学校で習ったアメリカ英語とはいろいろ違うところもあって、とまどうことも多かったです。後ほどそんなお話も出来ればと思いますが。 ■ディベートとクイズ飛蔭 2日目はどうされました?お会いしたのは午後になってからでしたよね。 銀の匙 はい。遊びプログラム専門の私は(爆、その日は午後からの参加でした。1日目に見られなかったので、ちょっとグッズ売り場を覗いてみたいという気持ちにかられまして。 飛蔭 まずはセールス部門へ(笑)? 銀の匙 はい。そうです。飛蔭さんはどうなさいましたか? 飛蔭 私はまず、History of Tolkien Society + 1st Timers debateというプログラムに参加しました。前日、まったく会話に参加していない自分を改革しよう!と考えまして、恐れ多くも… 銀の匙 おお、ディベートですか!一体どんなお話が展開したのでしょうか。 飛蔭 とりあえず初回参加の人対象、ってことで、5人くらいのグループになって、LotRを最初に読んだきっかけをしゃべることになったんですが、みんなすごいんですよ〜。しゃべり始めると、5分10分平気でしゃべる。結局私、話す機会はありませんでした。トホホ。 飛蔭 興味深いなーと思ったのは、イギリス人の女性が、「トールキン・ファンだと名乗ると普通じゃないように見られると思って、以前は抵抗があって」と話しておられたこと。ファンタジーの地位って、指輪と言ってもそれほど高くはなかったんですかね。 銀の匙 そうなんですか?イギリスじゃ学校の課題図書になっていると、日本の複数の掲示板で話題になっていたような気がしますけど…そういえば、本屋に行ってもトールキンの本のおいてある棚が各店違ってて探しづらかった覚えがあります。文学としての評価が固まっていないということなのでしょうか。 飛蔭 その方は、50代位だったので、状況は時代と共に変わっているのかもしれませんね。とはいえ、「おタク」と呼ばれるとやや後ろめたい世代にとっては、ちょっと身につまされる話だったのでした。 今はオタクも立派なサブカルチャーの担い手ですからねー。 銀の匙 聖書の次に読まれている!という宣伝文句にしてこれですか。日本でもあまりポピュラーになると、批評家筋から「なんだあんな通俗モノなんて」と昔はいわれてましたが…。 飛蔭 あの古参の方々は、そういう時代を経てあの会を支えてきたのかと思うと、結構頭が下がりますよね。映画のヒットで今すごくまた注目が集まっていて、取材などもだいぶきているようですが。 その後、私はクイズセッションに参加しました。 銀の匙 クイズは2時間もやってたようですが、「トリビアの泉」みたいなもの?それとも質問と答え、みたいなコーナーですか? 飛蔭 3人対3人のチーム対抗形式でした。私が見たのは後半で、決勝ラウンドに近かったせいか、会場も含めて何だか盛り上がってました。「べレンはルーシアンと初めて会ったとき、なんと呼んだか?」とか、そういう手始め的な問題もあるのですが、「ビルボを訪ねたドワーフのうち、バーリンと血縁がないのは何人か」とか、「トールキン教授が弟とよく遊んだ遊びは何か」「教授が第一次世界大戦の後、最初に書いたものは何」といったカルト的なものまで(でも答えられる人がいる!)、実に様々な問題が出題されて、問題を聞くだけでも楽しかったです。 思いのほか、若い子(高校生くらい?)ががんばっていましたよ。 銀の匙 ええええっ?全然わかんない。ファン失格かも〜(これ、答えわかります?) 飛蔭 (もちろん最初以外は全滅(爆)) いいんです!ファンは知識だけが勝負じゃないもん!(かなり負け惜しみ) そういうわけで、その後実はショップをのぞいて見ました。知識でカバーできない部分は、モノで補おうと(苦笑) ■硬軟グッズ大集結〜これは全部、私のだ!銀の匙 うう…フォロー有り難うございます(号泣)。ショップ、充実してましたよね。わざわざ、会場を1つ設けていました。 飛蔭 あれだけたくさんのトールキングッズははじめてみました。映画関連の商品も多いですが、古本や、カード、絵葉書、ポスター何でもござれでしたね。 銀の匙 それから、ファンの方が書いた絵の展示もありました。古本はすごかった。もう目が釘付けでした。教授の書き込みや献辞が入っている本を、この会のために古書店が特別に持っていらしてたんですよ。参考書もあまりの数に、目が泳いじゃって… 飛蔭 泳いだ、泳いだ(笑) 本は「アマゾンで買った方が安いかも」と思うんですが、見つかったときに買わなきゃ!というものもありますもんね。 銀の匙 あれだけ一堂に会してるのは見たことないです。全部チェックすればよかった(←コラコラ。それから、TS発行の会誌「AmonHen」もバックナンバーがそろっていました。貴重なものだし滅多にない機会だったのに、コピー誌で1冊10ポンドと高価だったうえに、これもあまりにも数が多くてどれを買ったらいいかわからず、結局買わずじまい。 飛蔭 高かったですよね〜。私も一冊くらい買おうかと思ったのですが、何しろ他に買いたいものが多すぎて(泣)ポンドの強さには今回だいぶ泣かされましたね。 個人的にうれしかった買い物はポスター! 私、1987年の夏にオクスフォードに行っているんですが、その年の前半にボードリアン図書館で、教授の描いた「ホビット」の挿絵の展示会があったんですよ。私が行ったときには「もう終わったもーん」って言われて、悔しくて・・・ そのときのポスターが、再販なんでしょうが出ていて、うれしくて思わず買いました!ビルボが樽に乗って脱出するシーンのイラストです。今はパネルに入れて部屋に飾ってます! うふっ。 銀の匙 まあ、それはステキなお買い物!リベンジ達成ですね。今回ポンド高にはホントに泣かされましたよ。そんなお小遣い薄弱な私でしたが、まさにマゾムなグッズを1つ買いました。 飛蔭 (わくわく)なんですか??? 銀の匙 トールキン・ソサエティ謹製のメモ帳。 飛蔭 えーっ!買ったんですか??いいなあ。ぜひ一枚ください(笑) 銀の匙 それがですね(得意げ)!メモ面には何も印刷してなくて、束になった側面に、ロゴが印刷してあるんです。だから、1枚ずつ切り離すとただの紙(笑。他の人、文句言ってましたよ。これじゃもったいなくて使えないじゃないって。そしたらすかさず「もう1個買って保存用にどうぞ」って言われてた(笑 飛蔭 そ、それはコレクターな…(←意味不明) よいお買い物をされましたね〜!やはり、せっかく行ったことだし、ネットでは買えないものがうれしいですね。 そういえば、TSのバッジも売っているんですが、買おうとしたひとはすべからく「あなたは会員ですか?」っていうチェックに会っていました。会員でなければ販売できないそうです。あそこで「そうです!」って言い切ったら、どうなるのかなあ。 銀の匙 え、バッチ?買ったけど特に何も言われませんでしたよ…。 ■「挿絵にツッコミ」大会 飛蔭 そうなんだ〜!! 私のときにいた売り子さんが、特に厳しい人だったんですね、きっと。ところで、午後はどんなプログラムに参加されました?? 銀の匙 午後は、こちらの名物プログラム「トールキン アートワーク スライドショウ」、またの名を「挿絵にツッコミ大会」(言わない言わない)をまず見ました。 飛蔭 後からお話を聞いて、面白そう〜って思いました。いかがでしたか? 銀の匙 これは、『トールキンによる「指輪物語」の図像世界』で知られるクリスティーナ・スカルさんのコレクションに、レン・スタンフォードさんという方がさらに付け加えた、トールキン作品にインスパイアされた挿絵のスライドを見せるものなんですが…どこがインスパイアじゃい、という作品が多くて、悪いけど抱腹絶倒でした。 飛蔭 うーん。表現は自由なんで、みなさんびっくりするほどいろんな作品を作られますものねえ。 銀の匙 …(飛蔭さんって優しい)うう〜ん。トールキン作品の挿絵集、とかいって、こら待て!と思うような挿絵を集めた本があるでしょう。一体どんな使い道があるのかと思ったら、こうやって使うわけね、と(笑。さすがモンティ・パイソンの国ならではのユーモアを感じてしまいました。確かに、一反木綿みたいなゴクリとか、ヒッピーみたいな長髪のビルボとか、オークやダンブルドア校長にしか見えない木の髭とか、セクシーなエント女とか、いったい本のどこにこんな描写があるんだ!といいたくなるようなすごい挿絵のオンパレード。「指輪物語」アニメ版のキャラ・デザインなんか、可愛いもんだなと思っちゃって。 銀の匙 あの上映会、日本でもオススメ企画です(爆。ところで、飛蔭さん、午後のプログラムはどうなさいましたか? ■RotK大予想! 銀の匙 おおっ、それは激しそう。 飛蔭 みなさん、やはり一番心配されているのは、○ルウェンがどのような形で絡んでくるのか、というところでした。 銀の匙 そこが皆さんのツボですか(トホホ。 飛蔭 おかしいのは、パネルディスカッションって言う割に、特にパネラーがいるわけではなくて、聴衆がみなパネラーで口々に発言しているところ・・・しかも、みんなやたらに知識が豊富なもので、一枚のスチールからも「これはこの衣装からして××の場面に違いない」「いや、それにしては部屋のすみに○○があるじゃないか」という具合で、議論が細かいんです。 銀の匙 なんか凄そう。ア○ウェンの場面にしても、予告に大幅に出てきたのは、ファンの反応を見て修正するためって噂がありますからねー。ところで、参加した時点ではまだSEEが出てないんですが、TTTに対する皆さんの評価みたいなものもお話に出たのでしょうか。 飛蔭 そこでは具体的には出ませんでした。ただ、Oxonmoot中、人の話を聞いていると、概ねみなさん、TTTには辛口でしたね。表立って「ダメダメ」と言うような言い方をする人はいませんでしたが、やはり色々納得のいかないことが・・・という感じでした。もちろんア○ウェンのことだけじゃないんですけど。午前中に、(私は出なかったのですが) Tolkien and Womenというプログラムがあって、映画と原作の女性の扱いの違い、というような話だったようなのですが、そのあたりにもだいぶ関心(不満?)がいっているようです。 銀の匙 えっ、そうですか。映画はかなり現代女性に配慮してたように思ったんですけど意外。 飛蔭 女性が表立って活躍すること自体はフェミニズム的には題材として興味深いのでしょうが、ファンとしては、別に何もアルウェ○のキャラクターや話の筋を変えてまでやらんでもええじゃないか・・・ということなのでは? エオウィンもいることですし… 銀の匙 なるほどねー。エオウィン、今のところ、思いっきりアル○ェンとキャラがかぶっている気もしますね。RotKでの活躍が気になるところです。 飛蔭 (銀の匙さん、気のせいか毎回伏字箇所が違うんですが・・・) そういえば、話が飛びますが、公式サイトのトレイラーご覧になりましたよね? 静止画の方。1コマずつ解説付きで、それがあまりにネタバレなんで(特にエオウィン)、原作を読んでいない人は絶対みないように、くらいには注意を喚起したほうがいいんじゃないかと本気で心配になりました。 銀の匙 (伏せ字の箇所が違うのは気のせいなのでは?ふふふ←不敵な笑み)確かに!それに、トレイラーでネタばれしちゃダメじゃん(TTTの時も、ガン爺復活とか知りたくなかった…)ですよね。今回の会のような、皆さん原作をご存じの方ばかりとは限らないわけですから。 飛蔭 あえて読まない、と公言している人も多いですからね。人事ながら、心配になります。ふう。なんでこんなに人のことまで気になるんでしょうね。指輪貧乏ならぬ、指輪貧乏性ですね。 銀の匙 物語への深い愛を感じますわ、飛蔭さん(あえて「指輪の幽○」という言葉は伏せておこう…)さて、そのほか面白いお話などは出ましたでしょうか? 飛蔭 うーん、他にも話は出ましたが、ここではこれくらいにしておきます。最後の方では、些細なことにもみんな次々に手をあげて、議論になったりしましてね。ああいうとき、西欧人はすごいな、と思います。発言せずには終わるものかという執念を感じますね。 銀の匙 コミュニケーションの取り方に、根本的な違いを感じます。やはり、発言してなんぼといいますか。 飛蔭 今回、痛切にそれを思いました。仕事でも何でもないけど、やはり発言しますよね、積極的に。あ、ごめんなさい、また話をずらしてしまいました。 銀の匙 いえいえ、「指輪物語」は言葉が世界観の基本にあるだけに、皆さん、ほんのささいな言葉の解釈にもこだわりがあるように見受けましたので、面白かったです。 飛蔭 えっと、その後Casper Reiffさんのセッションで銀の匙さんとお会いするまで、私はお買い物したり、前日と同じダンスセッションが今度は屋外であったので、写真を撮ったりしていました。(前日は自分が踊っていて写真がとれなかったので)。 ■闇のテレフォン・コール 銀の匙 今回本当にお天気良かったですね。滞在中の11日間晴れっぱなし。イギリスじゃないみたいでした。こんなとき戸外のダンスは楽しいでしょうねえ(日焼けしそうだけど) 飛蔭 しかも芝生の上で裸足ですし。(解説:ステップを誤って人の足を踏んでも大丈夫なように、みな裸足なんです。もちろんホビットであれば、裸足で踊るのが当然ですが) ちょうどそれを取材の人が(多分The One Ring Netの人だと)撮影していて、ああ、取材が昨日じゃなくてよかった、とつくづく(笑) 銀の匙 今度戸外でオフ会があったら皆さんで踊ってみるのも楽しいかも。さて、わたしはくだんの「挿絵にツッコミ大会」にギリギリまで参加してまして、そのあとCasperさんのセッションに参加しました。この方はトールキン・アンサンブルの方なんですよね?わざわざデンマークからいらしたのですか! 飛蔭 そのようですね。私はTed Nasmithさんのサインセッションに出てからそちらに参加したので、途中で入ったのですが、Casperさんって、思っていたより今風のカッコイーおにーちゃんで、ステキでしたね! 銀の匙 テッド・ネイスミスさん、今回参加者として見えてて、イラストにサインしてくださったそうです。飛蔭さんはカレンダーにサインして頂いたとか。いいなー。 飛蔭 そう、百聞は一見にしかず(意味不明) ややシャイな感じで、好感がもてました。実は、もっと年のいった方だと思ってたんです。 トールキン・アンサンブルの曲も彼がずいぶん書いていますし。CDの音を聞きながら、「この曲はエルフの音楽だからこうこうこういう感じ」というように、音の説明をされていましたよね。 銀の匙 リー様の朗読と、なぜか歌まで入ってる奴ですね。 飛蔭 ええ。あの朗読にはやられます。 あのお仕事で、リー様はデンマークのCasperさんの家やスタジオにいらしていたのですが、仕事が終わって英国に帰られた。そして、それから暫くたったある晩、Casperさんが自宅のキッチンに電気もつけずにひとりでいた。その晩は折からの風に雲が流れ、なにやら怪しい雰囲気の夜だったと。 銀の匙 そして暗闇の中、電話のベルが。受話器をとると、名前も名乗らず、思いっきり低い声の男で「長いこと連絡なかったな、カスパー」… 飛蔭 それを聞いて彼は背筋がぞぉ〜っと…。 ひゃ〜。あの声でそんな電話してくるな〜!しかも会ったのが昨日今日じゃないのに、名乗らないってどういうこと!? ステキすぎる、リー様! 銀の匙 (あの声でわかんない方が変ですよ、飛蔭さん…) リー様はあのCDの中で「木の髭」の役もなさっているのですが、カスパーさんいわく、リー様は長いこと世界中を旅して世界を見ているから、役にぴったりだ、って。本当にステキです。 ■猫だって女王を見られます。まして… 飛蔭 私もそう思います。年輪を感じますよね。それでいて若々しい。ああ、ステキ。リー様といえば、もうひとつすごいエピソードがありましたよね? ほら、久しぶりにデンマークにやってきたリー様が。 銀の匙 デンマーク女王に会わせろと…(笑 飛蔭 そう! いきなり「カスパー、女王に会いたいんだが」って。目的は何なの!?(笑) 困ったカスパーさんは、「わかりました」って言って、でもどうしてよいかわからず、しょうがないからとりあえず宮殿に電話したんですよね。 そしたらお返事があって、女王がお会いになられると。トールキン・ファンで知られたデンマークの女王様ですが、カジュアルですね〜。さすがは開かれた王室。 銀の匙 女王はトールキン・アンサンブルのCDに挿絵を寄せたりなさってるんですよね。映画LOTRのプレミアにも出席されたようですし。う〜ん、いい国だこと。(ってゆうかリー様、まさか女王様のファン?)。アンサンブルではリー様込みでコンサートも企画しているそうですね。 飛蔭 すばらしいですね。ぜひぜひ日本にも来てもらいたい!「日本にはコンサートにはいらっしゃらないんですか?」と後からカスパーさんに伺ったのですが、「機会があればぜひ行きたい」という、明らかに具体的予定はないぞということを知らしめる社交辞令的なお返事が(泣)これだからまた国外脱出しなきゃって気になるんですよね。はぁ〜。 銀の匙 ああ〜やっぱりダメなのねー。展覧会といい演奏会といい、日本を素通りしてっちゃうなんて。お願いー日本にも来てー!!(負けワーグの遠吠え) 飛蔭 余談ですが、Casperさんのセッションが終わったあと、CDにサインをしてもらおうと、そのCDを買いに、100mは優に離れたセールス会場まで猛ダッシュしていった銀の匙さんが印象的でした。早かったですよ〜、戻ってくるの。 銀の匙 確かに売り場の人はビビッてましたけどね〜すごい形相だったんでしょうね。そんなに速かったかな? 銀の匙 ご協力ありがとうございました(笑。今回、英語力とともに、体力も試された集いでしたわ、オホホ。そしてこの夜は、私にとっては忍耐力も試される催しがございました。 ■我慢大会−もとい、ザッツ・エンターテインメント飛蔭 忍耐力ですか(笑)? 銀の匙 あと、想像力とか…。この夜は8時から深夜までパーティ、とプログラムに書いてあったので、一体なんだろうとは思っていたのですが。 飛蔭 仮装やるぞ!みたいなことは案内にも書いてあったので、きっとそういうものだろうとは思いましたが・・・ 仮装した人はたくさんいましたよね。美しいのあり、妙なものあり、「それは何の仮装なの?」というのも多数。 仮装じゃなくても正装している人もいれば、ジーンズのままの人もいたし。不思議な集団でした。その不思議な集団が、講堂(小学校の体育館みたいな部屋)に集って… 銀の匙 こちらは椅子に座って、なんだろうと演壇の方を見ていると、司会の人が登場して、ナゾの仮装をした女性たちがピアノの伴奏で合唱を始めるんですよ。何かと思ったら、「ベルシエン王妃とその猫」だって(どんな演目やねん)。 飛蔭 そういう自作自演の演し物が延々と続くんですよね。中には小学生も低学年ではないかと思われる小さな子の歌とかもあって、正直、決して上手ではないものも… 銀の匙 ガラドリエルの鏡のシーンをそのまんま、なりきりで再現!とかね。映画のなかった頃は、こうして物語の一場面を演じるのは双方面白かったんだろうと思いますが、それにしても…あと、アーサー王関連の劇らしきものがあったのが不思議でした。イギリスでは、トールキン・ファンとアーサー王ファンがかなり被っている、という話は聞いていましたが…。 飛蔭 トールキンの著作の関連だと思います。教授も色々書いておられますしね〜。 ガラドリエルの鏡のシーンは、セリフ等は原作にそっているので、決して映画のマネではないのですが、直球勝負!って感じで、ちょっと…でしたね。やはりどれもエンターテイメントとしては洗練されたものではないので、あまりたくさん続くと(しかもそれぞれが結構長かったりして)ちょっと辛かったかな。 周りは結構みんなまじめに見ていましたよね。 あ、でもその実、それぞれ勝手におしゃべりはしてたな。 銀の匙 う〜ん、皆さん一生懸命やってたので悪いとは思ったけど、途中でどうにも耐えられなくなってきちゃって、早々に退散してしまいました。あれ、仮装コンテストも兼ねてたんですね。 飛蔭 そうでしたか。私はどうしても仮装コンテストだけは見たかったので、がんばって残っていました。(実は後ろの方にいたので、ちょくちょく抜け出してバーで他の人と話したりしていたんですが) 10時半くらいになってからやっと、仮装コンテストにエントリーしたい人が集められて、ひとりひとり舞台にあがってアピールを。それまで本当に長かったです(泣) あちらの人は夜に強いですよね。(っていうか、私が夜に弱い) 銀の匙 で、どなたが優勝だったんですか? 飛蔭 いえ、それが、アピールは全部見たんですが、審査結果が出るまでは耐えられず(笑) 銀の匙 うう。それは残念。 飛蔭 次の日、何人かに聞いたのですが、なぜか結果を正しく知ってる人がいない(爆) 結局、みんな仲のいい人たちとの会話を楽しむことに専念していたのかも。 でも、私がひとつ気に入った仮装があるんです。男の人が茶色の板みたいなものを体中につけているので、てっきり最初は木の髭かなーと思ったんですよ。でも背中から、なんだかおかしなものが出ていて・・・ 銀の匙 …背中ですか?(こわごわ) 銀の匙 (足かい!!)ってことはやっぱり。 飛蔭 そう、柳じじいだったんです。それで取り込まれたメリーの足(笑) 彼は両脇に小さなゴールドベリ(娘)とトム・ボンバディル(息子)を引き連れてました。 思わず私、うれしくなって、メリーの足と握手しました。 銀の匙 あ、あの「愉快じゃないときもある」トム・ボンバディル君ですね。可愛かったなー。家族ぐるみいらしてる方も多くて微笑ましかったですね。「欽ちゃんの仮装大賞」みたいだったけど。 飛蔭 あんなに小さい時分から家族ぐるみで仮装して、あの会に出てるって、なんだかすごいですよね。子供は「世の中みんなこうなんだ」と思ってるかもしれませんね。 銀の匙 そ、それはある意味すごい英才教育かも…(笑 飛蔭 何の英才教育ですか(爆 ああいう親なら、子供が同人誌とかに走っても、すごく理解を示してくれるんでしょうねえ(遠い目) 銀の匙 あの仮装はトールキンおたく養成ギブスなのかなあ(違。 ■ナマリエ、いざ、さらば。飛蔭 最終日には、みんなで教授のお墓のある墓地に行って墓前にお花をささげる「Enyalië」というプログラムがあって、それが最後でした。 銀の匙 その前に、朝は会場になったヒュー・カレッジから歩いていける、教授の住んでたおうちをソサエティの方の案内で見にいきましたが、思ってたより豪邸で内心驚いてしまいました。 飛蔭 閑静な住宅街ですしね。今も人が住んでおられるので、みんなこっそり生垣の間からパパラッチみたいに写真とってましたね。まったく怪しい人たちです。(含む自分) 銀の匙 ホントにアヤしいです(含む自分)。さて、お墓へはバスで行きましたが、多数の方が参加して盛大なセレモニーとなりました。最後のプログラムですが、もともとこれがメインの催しなんですね。墓地は開けていて、墓石も本の形やなにか変わったのが多く、暗くて怖い日本の墓地とはずいぶん違う印象でした。 飛蔭 墓地では一生懸命他の人のお墓まで写真にとっている人がいましたね。(ちらり)誰とは申しませんが… 銀の匙 (見、見られてたか…汗)それにしても、教授とたまたま隣り合わせになってたお墓は本当に気の毒でした。みんな、人様の墓石に乗って写真撮ったりするの平気なんだもん。 飛蔭 うーん、不敬な。お墓に入ってまで運が悪いというのも・・・。代表の方が教授のお墓の前で、フロドとサムが滅び山のに至る場面を朗読されている間はみなさん神妙でしたね。場面が進むにつれて、私の前の年配のご婦人方はすすりあげてハンカチを出していらっしゃいました。私もちょっとぐっときました。 飛蔭 その後、花輪がささげられて、歌があって。
飛蔭 そうだったんですね。私はあの歌は知りませんでした。さすが銀の匙さん。エルフ語だ〜とは思っていたのですが、まさに聖歌のようでした。あの場にふさわしかったです。歌い手の方は途中、感極まって詰まってしまったのですが、周りも思わずもらい泣きで。 銀の匙 感動的な場面でしたね。 飛蔭 墓地の横のグラウンドで練習しているサッカー少年たちの声も、あのときばかりは遠くに響くバックミュージック、という感じでした。 銀の匙 遠く日本からやってきて、教授の作品を愛するいろいろな国の人たちと、例の「ルシアンとベレン」と書かれた墓碑の前でお祈りしている…なんだかとても不思議な気持ちに打たれました。 銀の匙 そうですねー。私の場合、今回、参加してみて痛切に感じたのは、もっと英語を勉強せねば、ってことでした(泣。本当はもっといろいろ、お話したかったんだけど…。飛蔭さん、如何でしたか。 飛蔭 いやー、まったく同感です。いざとなると、思ってることなんて全然言えない!せっかく来たのに、これではもったいなさすぎる!と思いました。修行せねば・・・。でも実は、英語圏から帰ってきて毎回必ず思うのが、「もっと英語を勉強しなきゃ」なんです。10数年以上、まったく進歩なし(泣) ともあれ、展示会同様、Oxonmootも銀の匙さんとご一緒できて、本当に楽しかったです♪ またこんな機会があるとうれしいのですが。 銀の匙 またまた御謙遜を…。飛蔭さんは英語でお話できて羨ましいなっと私はずっと思っておりました。足手まといになったのでは、と心配ですが、でもご一緒できて良かった! |
| 対談!イギリス旅行etc. |
![]() 右上の筒状のものがヨークシャー・プディング。パイみたいな感じのものです。 ![]() フィッシュアンドチップス |
いよいよ、イギリス対談三部作も、世界に先駆けて感動(?)の完結編に!イギリス旅行全般の印象について、お届け致します。 ■ポンド・マジック? 飛蔭 私、今回はまず空港で両替しようとしてびっくりしました。実は行く前にあまりレートをよくチェックしていなかったもので、まさか1ポンドが200円を超えていようと 飛蔭 う〜ん、ポンドマジックですね(なんのこっちゃ)。 為替もさることながら、デフレの日本から行った人間には、インフレのイギリスは辛すぎました。ほんとうに、モノの値段が高いのなんの…。お腹すいてもサンドイッチ買うのにも躊躇しますよね〜。コンビニのサンドですら、一番安いものでも2ポンド近くするし(泣) お蔭で旅行後にはかったら、体脂肪率が大幅に落ちてました。ブラボー、イギリス。 銀の匙 (飛蔭さん、エルフ並みの体型なのにさらに脂肪を落としてどうすんですか)…ブラボーと言えば、お天気メチャクチャブラボーでしたね、今回。
銀の匙 私たちにはね。不思議だったのは現地の皆さんですよ。日本の8月後半なみの気温だったので半袖着てる人はもちろんいるんですけど… 。 飛蔭 トレンチコート着てる人とか、毛糸のセーター着てる人とか、それはもう滅茶苦茶でしたね。3人くらい集めてきて、着てるものから「さて、今は何月でしょう?」みたいなクイズができそう。 銀の匙 ほんとほんと。私たち、ロンドンでス○ーバックスコーヒーでお茶してたとき、隣に座ってた3人組、全員違う季節の服着てましたよね。地下鉄なんか、冷房入ってないので不機嫌な人多かったりとか。今年はヨーロッパ全般に大変だったみたいですけどね。 銀の匙 (や、やっぱりあれは中国語…。) いやあ、最初「サム」かと思っちゃって(アホ)。ヘンといえば、オックスフォードの目抜き通りにあるデパートで、漢字Tシャツも見ました。しかも何を思ったか「吉井運送店」って書いてあるの。それをまた、スカしたモデルが着たポスター貼ってあって、大爆笑。
銀の匙 そうですね、飛蔭さんに教えて頂いたけど、とてもここには書けないようなこ 飛蔭 特に面白くはないんですが、なぜか今回、人に道を聞かれたり、○○へ行きたいがこのバスででよいのかとか、この電車は何時に発車するのかとか、やたらものを聞かれることが多くて閉口しました。どうしてみんな、いかにもイギリス人っぽい人に聞かないんでしょうねえ。 銀の匙さんは、面白い人を見かけられた? 銀の匙 (飛蔭さん、ひょっとしてそれ、ナンパだったんじゃ…?)ごほんごほん、愉快な人って訳ではないけど、ロンドンでご一緒させて頂いた巨大おもちゃ屋さんハムレイズ。あそこの店員さんには感動しました! 飛蔭 あのゲーム売場の店員さんですね。可愛いおねーさんで、おまけにいい方でしたね〜。LOTRのチョコバーをいくつも買って、ディスプレイしている箱も一緒にもらおうと持っていったら、もうひと箱、わざわざ同じ箱を出してくれて…。 銀の匙 そうそう。絶対くれないと思うけど、ダメもとで箱ごともってってみたんですけど、2人に1個ずつ頂いちゃって。しかもTTTのがもうないから、FotRの箱でもいい?って。いいですノープロブレム!!と勢い込む私たちを見て、その店員さんの上司?みたいな人が思いっきり怪訝そうな顔してましたよねー。 飛蔭 あの店員さんの立場が悪くならないよう、心から祈りたいと思います・・・ 最近、外国に行くと必ずおもちゃ屋に行くんですが、ハムレイズはさすがにおもちゃの百貨店、と言う感じで、品揃えが充実していて面白かったですね。甥っ子へのおみやげも、しっかり買いました。ロンドンで流行ってるんだぜ(とハムレイズの店員が言った)とかうそぶきつつ。 銀の匙 「フロド変身セット」とか「ナズグル変身セット」とか、大人の私も欲しかった 飛蔭 危なく買いそうになりましたよね。 銀の匙 (いつもない理性をなぜあの時持っていたのでしょうか、私)甥御さんがいる人がうらやましい…いえ、おみやげは変身セットぢゃなかったでしたね。 ■イギリスの食べ物銀の匙 さてさて、皆様から一番多いお尋ねの件についてなんですが、食事ですよね。イ 飛蔭 (う、読めない四文字熟語…) でも私、イギリスの食べ物には好きなモノが多
飛蔭 ホビットが2回食べる朝ごはんは、1回目と2回目では食べるものが決まっている 銀の匙 だからうちはいつも8枚切りです(笑。イングリッシュ・ブレックファースト 飛蔭 そう、マッシュルームです! 朝食にきのこを出そうという発想がすばらしいですね。(←単なるキノコ好き) しかも焼かれて薫り高く、あの匂いでいっぺんに目が覚める。ソーセージとかベーコンは、塩味がきつかったりして辛いときもあるんですが、トマトとマッシュルームのおかげで至福です。 銀の匙 あれね、うちでマッシュルームだけ炒めてみたんですけど、おいしくないんで 飛蔭 それ自体は特別おいしいものじゃないですが、ローストビーフにはお約束のように付いてきますよね… 今回食べたものの中では、やっぱりロンドンで銀の匙さんとご一緒した、スペイン料理が美味しかったな〜(というか、あまり他にまともなものを食べていないのですが)。 銀の匙 GOYAですね!rivendellさんに教えて頂いたのですが、お店の人が愉快だったのも楽しかったですね。場所はヴィクトリア・コーチステーションのそばです。ただ、レストランは少人数だと入りづらいですよね。まともに夕食食べたのは、あのときぐらいです。とにかく朝食食べたら、お昼はいらないですから、夕方に、お持ち帰りでフィッシュ&チップスとか買って食べました。サムがゴラムに自慢してたあれ。あれは持ち帰りじゃないとおいしくないんです。不思議ですけど。 銀の匙 生で思い出した。フォートナム&メイソンって紅茶で有名なお店がありますが、あそこでスモーク・サーモンの切り売りしてるんです。一切れなんと2ポンド!でも、サーモンの小骨を抜いたり、脇の部分をそいだりするのに、いちいち違う道具をささっ!と出してきて鮮やかな手つきでスライスしてくれるの。その見学料だと思って注文しました。イギリスで食べたものの中で、1、2を争うおいしさでした。あと、私はお酒は飲まないけど、ミネラルウォーターおいしいですよ。スパークリングのが好きなので、種類が選べて嬉しい。 飛蔭 うう、スモークサーモン。。。しかもF&Mですか。 (じゅるっ)食べたい! スモークといえば、鯖のスモークも美味です。スモークマッカレルという名の…。ちょっと炙っていただくと、酒のつまみにもサイコーです。ぜひ一度お試しを。 以前はロンドンの町中で買ってお土産に持ち帰っていたのですが、最近はヒースローにも売っていて、安いのをよいことにうちへの土産の定番です。パブとかにおいてあることもあるらしく、今回は一度パブで食べました。 銀の匙 まっけらんの干物…? 飛蔭 (すでに干物では(爆)あ、いかん、オフレコ!) 銀の匙 それはおいしそう(違…だいたい、スモークしてあるものは日本人にはイケるみたいなので、メニューを見て困ったら注文されてはいががでしょうか。 ■マゾム・コレクション飛蔭 え〜っとですね、私はFOTRとTTT、どちらもアメリカに見にいったもので、アメリカ系のLotRグッズは結構見たのではないかと自負しておったのですよ。それで今回、イギリスもので何か面白いものはないか・・・と期待に胸を膨らませて渡英したのですが。 銀の匙 いかがでした? 飛蔭 やはりアメリカはすごかった!という印象が強いです。 ああいうグッズを作ることにかけては、勢いが違いますね。もちろんTTTとRotKのハザマで、品薄な時期ということもあったのでしょうが・・イギリスオリジナルのグッズって、案外少ないんだなあと。 あ!と思ってみると、ドイツものだったり。 銀の匙 でも飛蔭さん、本は面白いのを探し当てられたじゃないですか。 飛蔭 あの「ホビット」の漫画版ですか(笑) 銀の匙さんと本屋で見つけて、私が勢いで買ったんですが、絵は結構いけてましたよ。 登場人物で「まるでダメ」って感じの人はいなかったし。(いや、バクシのアニメを見た人間なら、あれくらいは全然ありです。)一番心配した闇の森のエルフやスランデュイル王も、まあ世の中にはこういう見方をする人もあるよな、という範囲でした(笑) 銀の匙 いや〜アニメ版に比べれば何でも可愛いものだと…あと買わなかったけど、激しいパロディマンガとかもありましたよね。 飛蔭 ホビットが車にひかれてるやつでしょうか。 あれは結構きつめのパロディでしたね。日本なら、売る場所はコミケだろうけど、あれを出版するあたり、さすがにイギリスですね。 銀の匙 ハリー・ポッターなんて、堂々とパロディおいてますもんね。私が買ったなかで一番何じゃこりゃだったのはグッズじゃないけど…切手シート。 飛蔭 おお。イギリス版なんですか? 銀の匙 そうです。1992年に出されたトールキン生誕100周年の記念切手…のはずなんですけど、切手はなくて、シートだけ。 飛蔭 え、切手はどこに??(笑) 銀の匙 小冊子状になってまして、切手以外のシート部分のデザインが綺麗だからいいけど、肝心の切手は使っちゃったらしいんです。それでも1ポンドですよ!(中身があったらもともと6ポンドだったらしい)これを大量に売ってまして。こんなもの買う人の気が知れないわ。 飛蔭 いやー、マニアは買いますよ(ニヤニヤ) そういうのが気になり始めると、そこはもうコレクターの世界。 銀の匙 ううっ。飛蔭さん、そんなことおっしゃっててよろしいんですか…?私は見ましたよ。文句いいながらテッド・ネイスミス画のカレンダーを買っているお姿を。ご自分の誕生月の絵が可愛くない、と…。 飛蔭 だって可愛くないんですよー! さわやかな6月なのに、なぜモルドールでゴクリがフロドにおそいかかるシーンなのっ!?それもすごくすごーくゴクリが怖い!いやぁ〜!! 銀の匙 ああ、飛蔭さんが壊れている…
飛蔭 し、失礼しました。イギリスものといえば、Science Museumで売っていたTOPS
銀の匙 は、何でしょうか。私も買いましたが。 飛蔭 一枚一枚がそれぞれキャラクターカードみたいになってますよね? それぞれのタイトル=キャラの名前のところに、しつこいほどにTM(=TRADEMARK)マークがついてるんです。 手元にあったら、ご覧になってみてください。EowynTMとか…。 銀の匙 あ、ほんどだ。商標なんですか。 飛蔭 Dwarfは一般名詞ということで、ついていなくても理解できるんですが、もうひとつがLegolasなんです。不思議じゃありません?特にそのはずです。Orcとか、果ては[にまでちゃんとTMってついてるんですよ(笑) まあ、それはそれで納得はいくのですが、不思議なのは、2つだけ、「TM」ってついていないキャラがあって、 銀の匙 えっ、どういうことでしょう?王族の名前と同じだから…?なあんてことはありませんよね。 飛蔭 うーん、いかにもありそうなArwenにすらTMがついてますからねえ。。。忘れたのか、何か深遠な理由があったのか…理由があるなら気になるのでぜひ教えてもらいたい(笑) 銀の匙 実はトレードマークじゃなくて「チーム」だったりして。エオウィンチーム、オークチームとか。レゴラスはストレンジだから仲間外れ…いや、失礼しました。このカードゲーム、他にも面白いですよね。皆の年齢が書いてあるんですけど飛蔭の年が28歳とは意外。若くしてウマの王。指輪への抵抗力2だって。ウマなのに指輪の幽鬼になるのかしら? 飛蔭 出ましたね、ストレンジ発言(笑)。 チームだとすると、BerzerkerチームとかGrishnakhチームには入りたくないなあ。「飛蔭」については、28歳が実年齢だとすれば、馬にすれば結構な年寄りです。28歳であの体力気力は、さすがにメアラスの長というべきか。白いからナズグルの馬にはなりたくてもなれなさそうですねえ。ナズグルの馬は黒い馬ばかり選ばれるそうですし。 銀の匙 おお!さすが、馬にお詳しい飛蔭さん。納得です。 飛蔭 あのトランプはRotK版も出るらしいです。欲しいような、欲しくないような・・・。でもやっぱり欲しいなあ(笑) 銀の匙 (やっぱり幽●化している…。) 飛蔭 権利の保護に厚いヨーロッパだけあって、バッタ物とかは全然見かけませんでしたね。今年の初めに台湾でTTTを見た友人は、台湾はすごいと言ってました。そういう意味で面白いのはやっぱりアジアでしょうね。 銀の匙 バッタ物!(笑 台湾、グッズもすごいでしょうが、正規販売にしたって、登場人物の名前が漢字で書いてあるだけで、すでにバッタ物の貫禄十分って気がしますよ。 飛蔭 そうですね。中国語のLotR系のサイト見てるだけで、何か怪しい気持ちになりますよね。 次はやっぱり香港か台湾に行かなきゃですか(行くんかい!) いかんいかん、対談の主旨はイギリス旅行全般でしたね。話を本筋に戻して・・・ 旅行全体としては、何か変わったこととか、ありましたか? 銀の匙 前回は3年前に旅行したのですが、あまり話が聞き取れなくて苦労しました。今回はLotRを見てたおかげで、かなりヒアリングが鍛えられてた気がします。セリフと同じこと言われると嬉しかったりね。 飛蔭 すごい! LotRヒアリングマラソンですね(笑) でも、映画では、それぞれの種族のイントネーション等は、イギリスの各地方の方言を元にした、という話ですから、確かにあれだけ何回も見ていれば、イギリス英語に耳慣れていてもいいような気も・・・。銀の匙 あとはリチャード・テイラーさんを攻略すれば完璧… 飛蔭 それは攻略不可能では(笑 銀の匙 はは。あれ、ニュージーランド英語かなあ。 銀の匙 飛蔭さん今回はウェールズ語もお聞きになったことですし、そのへんのお話も、後日拝見できるとか。楽しみにしています。飛蔭さんは今回いかがでしたか? 飛蔭 とにかく物価が高かったのと、その割にパブのビールや、スーパーのワインの値段が安いのが感動的でした。いざとなったらこれで栄養がとれる・・・と思いました(笑)銀の匙 飛蔭さん、いける口ですもんね。そのスリムなお身体のどこにあれだけのビールが… 銀の匙 …(鞍以外脱ぐところがあるのでしょうか…)。ところで、これから旅に出よう、という皆さんに何かアドバイスなどはありますか?(月並みな質問ですが) 銀の匙 ああ、そういうこともありましたね。飛蔭さん、出発が台風と重なっちゃったんですよ。ちょっと心配しましたけど、台風がそれてよかった。私の方は連れのゴラムがちょっと飛行機の毛布にかぶれまして。たいしたことなかったんですけど、保険がきいて助かりました。保険は大事です。気をつけていても、「旅はトラブル」がつきものですからね。 皆様、ご覧頂きまして、どうもありがとうございました!またこの場を借りて、今回の旅行ならびに対談のため、ご協力くださいました皆様方に御礼申し上げます。 |
| Tokyo Guide〜ヴァージン航空・空の旅 |
![]() |
よろず乗り物が大好きな私。変わった乗り物があると乗らずにはいられません。そんな私がいま一番乗りたいもの、それはズバリ! スペースシャトル…なのですが、ちょっとこちらはお高い(ロシアの大富豪じゃないから、運賃何億円とか言われてもねえ)。 それで、仕方なく飛行機で我慢してるわけですよ。まあ、離陸する瞬間は最高です。ぐぐっとのしかかるG。機体はぐんぐん上昇し、このまま月まで飛んでいってくれるのではないかと、淡い期待を抱かせてくれます。もちろん、それもつかの間、水平飛行になっちゃって最大のイベントは終了。このあと延々何時間も座席に縛られているかと思うと、多動症の人間には拷問のようです。ちなみに、今までで一番あほらしいフライトは、ニューヨーク−フィラディルフィア間でした。飛行時間およそ20分。ただし、急激に上昇したのでスリリングではありましたが…。 * * * さて皆さま、航空会社は何を基準に選んでいらっしゃいますか?私は、近場の場合もっぱら運賃の安いキャリアを、運賃が同じ場合は目的地のキャリアを選びます。本当は安全性で選ぶべきだし、ミシュランの星のように安全性をはかって公表すべきだと思うんですけど、一番肝心なこの部分はなかなか乗客にはわかりません。(ただし、内情を聞いていて、絶対に乗らないキャリアというのもあります)。 遠い場合は、ちょっと判断の基準が違います。6時間を超えるフライトの場合、往復で考えれば機内で過ごす時間も大事な旅の一部。だったら居心地いいほうが面白いですもんね。悲しいかなエコノミークラスにしか乗れない身分なので、エコノミーのお客にもサービスのいいキャリアを選びます。 横並びな各社の中でも、日本航空ハワイ路線の「リゾッチャ」とか、NZ航空のLotRペイント飛行機とか、それなりに工夫してあるのはポイント高いです。 そういう意味では、ヴァージン・アトランティックはがんばってる方だと思います(私はこの航空会社に何の義理もございません)。機内食が…イマイチだけど、内装はオシャレだし、トイレがすごくカッコいいんですよ。こういう無駄なところに凝るって、ツボだなあと(トイレの写真を撮ろうとしたら、連れに止められました。いいじゃん、別に)。 飛行機に乗ると、最初に「安全のために」っていうガイドビデオが流れますが、これも凝ってます。3年前に乗ったときは、何と!!!声の出演ユアン・マクレガーの「奥様は魔女」風アニメ。今回は残念ながら新しいものに変わっていましたが、これも、いちいちヒネリの効いた演出のアニメでした(こちらから見られます。Media Player8要)。もう1回見たくなるガイドビデオ、いいと思いません? エコノミーの座席で好みのビデオを見たり、ゲームができるのも、たぶんここが最初に始めたサービスだと思います。そのなかで、面白い番組があったのでご紹介しましょう。題して「Tokyo Guide」。 ■Tokyo Guide これは、初めて日本を訪れるお客様のため、東京を紹介するMTVカウントダウン風ビデオです。ホームビデオで撮ったようなインディーズ感覚あふれる映像がたまりません。まずはGetting Around編。 第5位 場所がわからん 場所がわからんあなたは、Blue Metal(住所表示板のこと)をチェックしましょう。 日本の道には名前がありません(そう言われりゃそうね)。 日本のコーバンは道を聞くためにあります(そうなのか?)。Golden Starが目印です。 第4位 タクシー タクシーのドアは自動です。運賃は高いけどどこへでもあなたを連れてってくれますが… 運転手は英語がわかりません。 第2位 バス(3位は自転車ですが省略) Forget this! (こいつのことは、忘れてください)。だって…運転手は英語がわかりません。 第1位 地下鉄 結局頼りになるのはこれ。運賃はね、一番安い切符を買って精算すればいいんです。 (おお!なるほど生活の知恵ですね。ロンドンじゃ乗り越すと罰金だもんね) お次はTotally Traditional編。 第5位 ツキジ・フィッシュマーケット (トラディショナルなのか?!まあ、外人さんに人気あることは間違いないですね) 第4位 スモウ・レスラーズ 彼らは日本のセレブリティなのです(ある意味、そうですな)。 第3位 シタマチ・エリア、第2位、センソージ(浅草寺)、第1位 メイジジングーシュライン(明治神宮)でした。 その他にも、After Dark編、Shoppers Paradise編、Zen Out編、Day Tripper編など盛りだくさん。 これ、行き先別にいろいろありますので、Check it out ! |
| 河のほとりで〜ロンドン |
![]() テムズ河にかかる、ミレニアム・ブリッジ。左は鉄道橋。河の真ん中に駅があります。 ![]() 河岸のギャラリーで展覧会が開かれていました。これは出品作品。円盤状のものは取り外し自由。好きにジョイントできる照明器具。 ![]() ロンドン歩きの必需品、London AtoZ.。すべての道に名前がついているため、後ろの索引で名前を調べれば、すぐに場所がわかります。日本でも売ってます。予め付箋をつけておくと便利 ![]() ロンドン歩きの必需品その2。ウィークリートラベルカード。地下鉄の駅などで買えます。バスや船も割引になるのでモトが取れまくり。一緒にくれるケースが欲しいだけだったり ![]() ![]() 必需品じゃないけど、可愛いポップアップ地図。郵便局の表示が有り難い ![]() ↑テムズ河岸にある、鍵のかかったナゾの黒い箱。開けると、中には売り物の書籍が…。これを平台に並べて商売するのでした。 |
VS901に乗ると、午後3時くらいにはロンドンにつきます。託送荷物もないし、入国審査はやる気なさそうだし(いちおう、「何日滞在?」とか聞かれたんですが、答えようと口を開けたら審査官同士おしゃべり始めちゃって、追い払われました)、すぐ空港から出てしまいました。あとはのんびり地下鉄の旅。 急いでる方にはヒースロー・エクスプレスという特急があるそうですが、まだ乗ったことがありません。地下鉄は市内まで1時間ほどかかるものの、ほとんど地上を走ってて車窓の景色も楽しめますし、片道3.7ポンド。経済的です。 3年前にロンドンに来たときは、ベイスウォーターやサウスケンジントンといった西よりの地区に泊まったの で、今回は初めて、テムズ河の南岸に泊まってみました。「きち○い帽子屋(Mad Hatter)」というふざけた名前のホテルで、昔は本当に帽子屋だったそうです。1階がパブでおいしい朝食を出します。パブの天井には、「不思議な国のアリス」の絵が描かれていました。宿としては割に新しいところで、ロンドンにはよくある、中級クラスのホテルです。着いた日が週末だったため、クラブに行こうかと思っていましたが、さすがに11時間の空の旅は疲れるもの。夜中のイベントは無理と判断して、外を散歩してみることにしました。 ■テムズのほとり ブラックフライヤーズBlackfriars)橋のたもとから、歩いてみることにしました。このあたりは再開発が行われている地域で、河に沿って遊歩道ができています。左へ向かうとオクソ・タワー(Oxo Tower)、国立劇場、ロイヤルフェスティバルホール、ロンドン・アイ大観覧車などが並び、右へ向かうとテート・モダン、シェイクスピアグローブ座などが沿道に並んでいます。天気が良いので散策する人がいっぱい。空き地には屋台が並び、小さな公園では市主催のちょっとしたお祭りのようなものが開かれていました。ストリート・ミュージシャンの音楽会、小さな美術展、メリーゴーランドやにわか書店も出ています。日曜も同じように賑やかでした。 ロンドンでは日曜に空いているお店が少ないので(ホテルも土日は料金割安です)、市民は公園や、こういうところで遊ぶようですね。 現代美術の殿堂、テート・モダンは週末夜遅くまで開いているので行ってみました。ここは寄付制で、実質上入場無料です。小さな小部屋にわかれて展示されていますが、小部屋一つの内容で、日本では十分、大展覧会が開けるでしょう。あまりのことに圧倒されてしまい、最初の数室観ただけで疲れてしまいました。次回は通いつめたいものです。ここまでの道すがら、河沿いの道や脇道に、気持ち良さそうなカフェやパブ、ギャラリー、趣味のいい書店などを見つました。 散策路から対岸を眺めると、広いテムズ河をはさんで、国会議事堂やチャリング・クロス駅など、小説や映画でおなじみの建物が並びます。ロケ地めぐりをしているような、散歩にはうってつけの場所です。 ■宴のあと 月曜になったら、昨日までの喧噪が嘘のように、道はがらんとしていました。休みの日には気がつかなかったけど、河沿いにはオフィスもたくさんあって、パソコンを前に考えたり、電話をかけたりしている仕事中の風景が、外からでもよく見えます。皆働いてるのに、自分は観光客でブラブラしてるなんて変な気持ちです。メリーゴーランドは畳まれ、トラックに積まれて移動してしまい、本屋はあっと驚く場所へ店じ まい。「メアリー・ポピンズ」の世界を見るような、不思議な体験でした。☆ロンドンの本屋さんについては、別館でご紹介しております。 |
| 気分はパイレーツ〜グリニッジの旅 |
![]() フェリーに乗り込むと、こんな感じに見えます。 ![]() 船内で売っていたガイド本。24ページのごく薄いパンフレットです。発行はPitkin。 ![]() 歌うおじさんたち。歌は「100yeas ago」など、素朴で力強いもの。 動画はこちら。クイックタイムです。長さ、これだけ?と思われるでしょうが、実はこのフレーズを繰り返し繰り返し歌うのです。連続して再生してみてください。 ![]() ドッグランド鉄道の駅 |
■ワニに引かれてグリニッジ詣で もともとこの日は、ギルバート・ホワイト著『セルボーンの博物誌』で知られる、ハンプシャーのセルボーン村へ行こうと思っていました。 イギリスに来てまで街中にいるのは時間の浪費のような気がして(ロンドンファンの人には申し訳ないけど…)、隙あらば脱出しようと目論んでいたからです。 9月上旬とはいえ緑も美しく、天気も上々で、郊外に出かけるにはもってこいの日和でした。 ところがどっこい私ことワニ師には、黒門に挑戦しようとするとマントにすがりつくゴラムのような、道連れ(ワニ)がいたのでございました。セルボーン村へのアクセスについて検討を始めた途端、「わしら乗り換えのないところがいいよ。車も借りてないのに面倒だよ」などと言いだす始末。しかもゴラムと違って別のルートを提案してくれるでもなし、計画は振り出しに戻ってしまいました。 こんな奴、縛って置いていきましょう! と言うべき相手も居なかったので、しぶしぶ手元の地図をひっくり返していると、裏にグリニッジ(Greenwich)の宣伝が出ていました。日曜はマーケット開催!フェリーで45分!しかも、宿がテムズ河のほとりなので、桟橋までは歩いてすぐです。ここなら文句はないでしょう。 * * * グリニッジ行きのフェリーは、ウェストミンスター桟橋から20分おきくらいに出ています。まずは道路脇にある券売所で切符を買います。往復切符が断然お得なのですが、帰りは違う乗り物に乗りたかったので、片道にしました。1人6.5ポンド(約1300円)です。 フェリーに乗り込み、デッキにあがると、国会議事堂をいつもとは違うアングルで眺めることができます。ブラックフライヤーズ橋、ロンドン橋、タワー・ブリッジなど、個性豊かな橋をくぐることができるのも、フェリーに乗った者の特権です。 川面を渡る風を頬に受け、両岸にそびえる建築物の説明を聞きながら、ちょうどよい頃合いにグリニッジに到着します。外へ出ると、まず目に飛び込むのは大きな船!このフォルム、どこかで見覚えが…。 ■快速帆船・カティー・サーク号 緑のビンに黄色いラベル。スコッチ・ウィスキーの名品、カテ ィー・サークに描かれていた船ではありませんか(下戸でもそのくらいは知っている)。歩道に穴を掘り、ドッグの中のような状態で保存してあるため、船底の近くまで見下ろすことができます。他の船をこの状態で見たことがないので比較できませんが、喫水が深く、積んだ荷物は相当重かったのではないかと思いました。 船首には、馬の尾を握った女性のフィギュアヘッドがついています。彼女が着ていた短い上着が「カティ・サーク(Cutty Sark)」で、船の名の由来となったものです。 ![]() 船内で販売されていたCutty Sark というガイド本に紹介が出ていました。 船の名は、ロバート・バーンズの詩『シャンターのタム(Tam O'Shanter)』から取られたものです。 農夫のタムは酒に酔い、灰色の雌馬マギーに乗って家路につきました。カーク・アロウェイ(Kirk Alloway スコットランド語だから、アロウェイ・カークかも)に差しかかると、教会が燃え上がっているかのように見えます。炎を取り囲んで踊る醜い魔女たちの中に、若く美しい魔女ナニー(Nannie)がいました。短い肌着(short shirt)「カティ・サーク(Cutty Sark)」だけを身にまとったナニーの踊りはどんどん野性的になり、魅入られてしまうタム。そしてうっかり「大したもんだ、カティ・サーク(weel done Cutty Sark)」と声を出してしまいます。たちまちあたりは暗闇になり、魔女たちが追いかけてきました。魔女は川を渡れないと知っていたタムは、橋を渡ろうと必死で馬を駆けさせます。あと一歩のところで馬は橋を越え、ナニーの手には馬の尾だけが残りました。 ![]() (Cutty Sark p.5より。この帽子がタモシャンター。) 鼻の下を伸ばしたばかりに、末代までの恥を残したタムさんはおいといて、ロバート・バーンズは飲酒詩でも有名(彼の名を冠した酒もあるくらい)なので、ウィスキーのネーミングとしてもぴったりです。「ライ麦畑でつかまえて」や「蛍の光」にゆかりのある詩人として日本でも有名ですよね。ちなみに詩のタイトルは、『赤毛のアン』にも登場する、「タモシャンター」というタイプの帽子の名前になっているそうです。帽子について詳しくは松本侑子さんによる「赤毛のアン電子図書館」の中の該当箇所「赤毛のアンに隠された英米文学」を御覧ください。英米文学に疎い管理人には、他の記事も大変ためになりました。 さて、この詩の中に出てくる「魔女は河を渡れない」という言い伝えに、映画「ロード・オブ・ザ・リング」旅の仲間で、河に入るのを一瞬ためらうナズグルの馬を思い出しました(原作では、ざぶざぶ入っちゃうようだけど)。 (追記:しかし、どこかでナズグルの馬は水に弱いって読んだ気がする…とサウロンのごとく執念深い管理人は思っておりましたところ、「終わらざりし物語」に関連記述を発見。しかしそこには教授のご子息により、「なぜ指輪の幽鬼が水を恐れるかを父が説明した箇所はどこにもない」とあるだけ(泣。思うに、トロルが太陽に弱いのとおんなじで、幽鬼とは水に弱いものとお約束で決まってるのではないでしょうか。) * * * 船の中にも入ってみました。船倉部分は展示室になっています。この船がアジアからイギリスへ茶葉を運ぶティー・クリッパーとして活躍できた期間は非常に短く、1870年からわずか7年間。その間にスエズ運河が開通し、世は汽船の時代に入ってしまいます。 船室は、再現展示になっています。思わぬところで、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマパークを見られたような気分で大はしゃぎでした。映画でも出てきた通り、甲板からすぐ降りられる場所にサロンがあり、コップを固定しておけるものもついています(船は揺れますもんね)。 ![]() ほうろうのお鍋がならぶギャレイ(厨房)。船員たちのベッドは、真っ直ぐ手足を伸ばして寝ることはできなかったんじゃないかと思うほど短いものです。甲板の一番船尾側と船首側に、檻もありました。一体ここに誰を入れるの??と思ったら、前では豚、後ろでは鶏が飼われていたそうです。 休日だったので、保存会とおぼしき皆さんが、甲板で労働歌を歌ってくれました。船の中では方言も含め7つの違う言葉が使われていたため、日常の作業ではすぐに話が通じません。そこで、作業ごとに歌をうたい、そのタイミングに合わせて作業をしたそうです。 船への入場料は大人3.95ポンド(約800円)。船好きの皆さんにお勧めです。 ■中世コスプレ公園 船を出てさらに進むと、ビジターセンターがあります。その裏手に緑地があり、テントを2つ張って、ちょっとした催しものが行われていました。手前のテントでは中世の衣装を着たおじさんが古楽器を演奏していました。名前がわからなかったのがとても残念です(これも動画で重いのでアップは断念)。弦楽器ではありますが、一定の基底音を演奏中ずーっと鳴らしている点、バグパイプに似ています。 奥のテントでは、こちらも中世のコスチュームを着た男女2人が鷹狩りならぬフクロウ狩りの説明をしていました。グリニッジはロンドンからもほど近く、王侯貴族が遊びに来るにはちょうどよい位置にあったので、狩り場があったのだそうです。使われるフクロウはとても大きく、人の膝の高さ近くまであったのではないでしょうか。馴らされているとはいえとても獰猛で、見物人を威嚇したり、飛びかかろうとしたりします。フクロウを狩りにつれていくときは、籠に入れたりせず、ちょうど油絵の木枠のようなものにヒモを取り付け(電車ごっこみたいに)人が入って、前後にフクロウをとまらせます。実際に狩りの様子をして見せたりはしてくれなかったのが(そりゃ無理でしょうね)つまらなかったけれど、中世の男の人は本当にこんなタイツ穿いてたんだ(しかもムラサキ)、と妙なところがツボにはまったのでした。 ![]() ![]() ■サンデー・マーケット 街がコンパクトなので、フェリー乗り場から5分も歩かないうちに一番の繁華街に出ます。船にちなんだ品物を売るお店があるのがこの街らしいです。あちこちから聞こえてくる音楽がなぜかキンクス(The Kinks)なのも、のんびり感を倍増させてくれます(ちなみにオクスフォードで入ったカフェはだいたいBadly Drawn boyを流してて、こちらも街の雰囲気によく合っていました。) ![]() 街で見かけたアンティーク屋兼古本屋さん。このお店に売っていた面白い絵はこちら。 サンデー・マーケットは小さな街のあちこちで開催されています。パンや御菓子などの食料品、手作り石けんを売る屋台があるかと思えば、コーラの空き缶で作った帽子や手作り雑貨を売る屋台、どう見たってガラクタみたいなものを売る屋台などバラバラです。ここで、プラスティックの柄がついたフォークを買いました。1本1ポンドの安物ですが、結局、家に帰って一番活躍しているイギリスみやげはこのフォーク。このために行くほどでもないけれど、あまり期待しなければ、かえって楽しく過ごせるサンデー・マーケットです。 帰りはドックランド鉄道(DLR)に乗りました。遊園地のモノレールみたいでとっても面白いです。地上よりも高い場所にレールがあるため、かなり遠くまで見渡せます。「Quay(船着き場)」という地名を冠した駅をいくつも経由することからわかる通り、普段はあまり通らないテムズ南岸の埠頭や住宅地を過ぎてBankへ向かう列車です。沿線に見える団地はバルコニーにたくさん洗濯物を干し、ところどころにターバンを巻いたおじいさんが所在なげに立っています。それ以外の人影はまったくありません。日曜日の夕方、人がたくさん住んでいそうな場所なのに…。ひょっとしたら、日曜が休みではないのでしょうか。 |
| (もと)港町の虜囚〜ライ |
![]() ![]() 自転車と一緒に汽車の旅 ![]() ライの特産品、陶器の住所プレート。 ![]() ![]() ![]() Queen Motherお泊りの中二階の部屋(→) |
■たそがれて港町 だらだらと続きました英国旅行記もいよいよ最終回。本日は南部サセックス州にあります中世の港町、ライ(Rye)に参りました。 さて、ロンドンはチャリングクロス駅から電車に乗るため、荷物を駅預かりにしようとしてちょっとした事件がおきました。 テロ騒ぎが絶えない英国のこと、荷物を預けるにも空港のチェックイン並みの厳しい検査があります。荷物を渡してさて安心と思っていると、係りのお兄さんから鋭い一声がかかりました。 「あんた、荷物の中に電子機器を入れてない?」 電子機器っすか?デジカメは手にもってるし、特には…。 「この映像、何か起爆装置のように見えるんだが!」 確かに何やら怪しげな基板様のものがモニターに映っています。これは… 「これ、ipodなんですけど」 「ipodって何だ」 「ウォークマンみたいなもので音楽を聴く…」 説明すればするほどお兄さんの表情が険しくなるので、荷物をもう一回開けるしかありませんでした。 外から手でドアを開ける、古いタイプの電車に乗り込みます。途中、Ashford International駅で乗り換えて約1時間半の旅。わずかな時間で、中世にトリップできるのです。ロンドンを離れてしばらくすると、サイロの上に白いとんがり帽子をかぶせたような、奇妙な形の塔が車窓に見え始めます。ライの小間物屋でこの塔を模した塩こしょう入れを見かけましたが、その説明によるとこの塔はoast houseといい、中にホップなどをしまっておく貯蔵庫だそうです。童話に出てきそうな建物を見ながら、いやがおうでも期待は高まっておりました。* * * さて、小さなライ駅で降りると、駅前には巨大スーパーが鎮座ましまし、視界に入る建物はアンティーク屋さんばかり。道路はアスファルトだし、どこが中世の町なのよ !と機嫌悪くなりつつも、ランド・ゲートに向かって歩き出しました。ライはその昔、城壁に囲まれていて、それが取り壊されたあとも門がひとつだけ残っているのです。街のとっぱずれにあるセント・メアリーズ教会へ向かって全ての道は上り坂になっていて、ここまで来るとストランド川が眼下に見下ろせます。見渡す限りの平原の眺め。そこで忽然と悟ったのは、「中世の港町」の名称がだてじゃないってことでした。つまり、海ははるか彼方に後退してしまい、ここは陸のど真ん中。あわれ、知らぬはワニ師ばかりなり、ここがスペインの海賊に狙われるような港だったのは何世紀も昔の話だったのでした。 * * * そんな私をあざ笑うかのように、カモメがへへ〜い♪と意地悪そうな顔で通りすぎてゆきます。とぼとぼとハイ・ストリートを歩いてゆくと、そこには何軒も古本屋さんがありました。ロンドンのセシル・コートなどとは違い、重厚なドアに閉ざされて、外からは本の背がちらりと見えるだけです。しかも、見るからに高そう!とてもドアを押して入る勇気はなく、恨めしそうに本の背を写真に収めていると、通りかかる人たちは本などに目もくれず「ま〜小さいカメラね〜」「可愛いわ〜」「どこで買ったの〜」などと声をかけてゆくのでした。 ![]() ![]() ![]() ■ライの虜囚 すっかり意気消沈して賑やかな通りにでると、ショーウィンドーに騎兵隊のフィギュアなどと並んでLotRのトランプが飾ってある店が目にとまりました。「コレクター必買の一品」と手書きのポップが貼られてあれば、これは買うしかないでしょう。買い物を終えて店を出ようとすると、さっきまでこちらを全然見もせずフィギュアに絵付けをしていた店の主人が、やおら立ち上がりました。 「あなたはLotRのトランプを買いましたね!」 「はっ、買いましたが」 「ファンなんですね!」 「まあ一応…」 「ではこっちにいらっしゃい」 一体何が始まるのかと思ったら、おじさんは手元の錫製のフィギュアを取り出し、延々と説明を始めました。よく見ると、それはサルマン様だったりエントだったり、すべてLotRのキャラクターでした。 「通常、色付けは製造元から許されておらんのですが」おじさんは得々として話します。 「いろいろと交渉した結果、特別に許可をもらったのですよ。見てください、この皮袋の質感!」 「こ、これはフロド・バギンズですね…」黒い髪に青い目のホビット・フィギュアが三段腹なので哀しくなり、うっかり口ばしってしまったところ、おじさんはさらにテンションがあがり 「おお、ちゃんと名前も御存じですな。こちらはボロミア、どんな人物かは御存じでしょうな」 もう、止まりません。まさかこれを売りつけたいんじゃないだろうかと警戒しはじめたのを見透かしたのか、おじさんは神々しい表情になり、 「これは売り物ではないのです。いかにこれらのキャラクターを精魂込めて塗り上げたかを申し上げますと…」 一体一体についての講釈を聞き終えるころにはすでに日も傾き、もういい加減、宿に着かないと予約取り消しになるんじゃないかと心配になったので、おじさんには悪いけど話をぶっちぎらせて頂こうと思い正直に切り出しました。 「あの〜、そろそろ予約の時間なので、宿に行きたいと思います。今日はお話ありがとうございました」 それを聞いておじさんは破顔一笑、 「ここに泊まって行くんですな。そりゃいい。都会から来る人は皆日帰りですから。明日は9時からやってますからまたいらっしゃい」 うっ…。 ライから次は、トールキンファンが集結するOxonmootへ行く予定になっておりました。聞きしに勝る英国指輪ファンの情熱に、私は思わずため息がでました。明後日から、ファンの集団につっこんで行こうなんて無謀じゃないのか、自分…? ■海賊宿 ここへ来る途中、いくつか可愛らしいゲストハウスを見ましたが、残念ながら今日の宿はもう予約してあり ました。身分不相応にも街一番の有名ホテル、マーメイド・インです。このホテルのある通りはマーメイド・ストリートといい、この一帯だけ石畳が残っています。道の両側に並ぶ建物も中世風で、ようやくそれらしい場所にたどり着けたとほっとしました。街一番のホテルの基準はいろいろですが、ここが一番とされる理由はイギリスらしく、「古い」の一言につきるでしょう。今の建物は1420年に再建されたものですが、ルーツは1156年にまでさかのぼります。部 屋に入ると、頼りなさげな梁をしっくいで固めた天井や壁がいかにも中世風で、部屋自体は道路に向かって傾いており、日本の「復古調」などではなく、本当に古いのだということが実感できます。これはこれで大変面白いものです。向かいの部屋にはQueen Motherご宿泊のお部屋、というプレートが取り付けてありました。後で外に回って見てみましたが、やっぱり傾いてる普通のお部屋のようです。ここは海賊の宿だったという話があり、隠し階段がついてる部屋などもあるそうです。ここでまた分不相応にもディナーを頂きましたが、その選択はちょいと失敗でした。ただ、最後にチーズを頼んでみたのは正解でした。チーズ自体はどうってことなかったんですが、食卓に登場してみてびっくり。なんだか恭しく、銀で出来た円筒状のものが運ばれてきたのです。ぱかっと開けると、中は一列、すべて違う種類のクラッカー。容器の珍しさも手伝って、ことのほかおいしく感じました。ワニはこの容器が買いたいとロンドンについてから大暴れしましたが、「中味が湿気るからダメっ!」と一喝しておきました。これも正解だったと思います…。 ![]() ![]() ■道はつづくよ... 朝9時までにはライを離れようと決心を固めたにもかかわらず、どういう訳か、ジャストのタイミングで昨日のフィギュア屋さんの前を通ってしまいました。 もちろん早速おじさんに捕まり、ありがたいお話をえんえん伺ったことは申すまでもありません。しかし、どう見ても50がらみのおじさんをここまで夢中にさせるLotRとはすごいお話だと認識を新たにしたことも、付け加えておきたいと存じます。別れ際、おじさんは旅の幸運を祈りつつ、こういいました。 「場所はどこだか忘れましたが、トールキン・パークというものもありますからな。このあとはそこに行かれるとよいでしょう」 ワニと私はすべての善き人間たちの善意を背負い、ライの街を後にしました。 これでイギリス旅行記は終わりです。お付き合いくださいまして、ありがとうございました。 |