女性哀れ

 べグ-山系で米が無くなり種株収集もうまくいかない頃、看護婦であったか誰であったか知らないが、婦人三名ばかりが、それも兵隊の汚れた服を着て、山道をあえぐように、いや這うようにしていた。
泥に汚れ血の気の無い顔をし本当に痛ましい姿である。
 「兵隊さんお米がないの、助けて下さい」と哀願したが、我々自身が自分の体を運んで行くことさえできかねていた時でもあり、 やっとお粥で飢えを凌いでいた状況で、可哀相にと思ったが、とうすることもできず別れた..

御国のために御奉公をと誓いながらここまで来て、このような哀れな姿になり気の毒で可哀相でならなかった。
 その後再び彼女達の姿を見ることはなかった。当時の状況、場所等から、おそらく助かっていないだろう・・・・心が痛む。
 泥にまみれ垢に汚れ、痩せ衰え、よろめきながら歩いていた女性達の姿を私はー生忘れることができない。
戦争、負け戦は苦しく悲惨で悲しいものである。
  


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