この改修車が1942年6月にM10自走砲として制式化された。
なおガソリンエンジンのM4A3の車体を使用したものはM10A1と呼ばれた。
M10の砲塔は重量バランスが悪く、試作車では砲塔が旋回不良になるトラブルも発生したため、箱状のカウンターウェイトを後面に取り付けた。
最初に実戦で使用されたのは1943年3月のチュニジア戦線であった。
その後、逐次太平洋戦線、ヨーロッパ戦線に投入された。
イタリア戦線では歩兵支援任務が主体で、ドイツ軍戦車との砲撃戦は稀であった。
ノルマンディー上陸以後、本格的な対戦車戦闘に期待がかけられていたが、3インチ砲ではドイツ軍戦車のティーガーやパンターには対抗できず、相変わらず歩兵直協任務であった。
ノルマンディー上陸作戦時には、砲塔後部の形状を改めて容積を拡大した後期生産車となっている。