■■ 無人島に3冊だけ持って行くとしたら……どれを選びます? ■■




●亜脳さんの場合

作品名作者出版社
ムーン松本花新書館
夏目家の妙な人々わかつきめぐみ講談社
HAPPY AGE(前)吉野朔実集英社
●コメント

身体と住環境と食を気にしないでいいなら、僕は状況を楽しむので〜一ト月位だとコミックを持ち込まずとも、周辺を探索して終わって仕舞い魔性(^^;

「じゃ、明日から一ト月無人島に行ってきてね。あ゛…コミック3冊持っていっていいから」的なシチュエーションだと、今よく読んでいる3冊を持ち込んでしまいますね〜
#常に現在進行形で万年成長期気取りですから…σ(゚゜)\☆シンポガオソイダケヤ!

で、その3冊(2月下旬時点。順位なし)

1.ムーン、松本 花・作、新書館・ウィングコミックス('99.2刊)
小説ウイングに連載されていた、連作短編集なので、男の子2人組が主人公ですが(^_^;、楠本さんのKISSxxxを想起するツボも僕には有りでし。

2.夏目家の妙な人々、わかつきめぐみ・作、KCDX('99.2刊)
いわずとしれた守備範囲の最新作(^_^;

3.HAPPY AGE(前)、吉野 朔実・作、ブーケコミック('85.2刊)
最近発掘に成功して、繰り返して読んでいるモノで(^_^;ゞ下巻が無くてもやはりお気に入り(^^;

せんがゐぢてんとしては〜

選外1.でんせつの乙女、こがわみさき、光文社 GIRLS COMICS('98.2刊)
おトメ(婆(乙女(メタ少女(謎(^_^;))))のあの笑みと踊りの怪しさのダブルパンチで〜
あと、マネキン状態の鳥子さんの動きの自由度に(お約束といえ)一票〜

選外2.ペーパームーンにおやすみ、川原由美子、講談社mimiコミックス('90.8刊)
何度も書籍流に姿を消し、浮上する度に読み返す一品であるのは〜一巻完結モノであるのが、一番重要な点なのかも\☆バキ
でも、たぶん、今や僕の構成要素の一つなのでありませう。
●補足

 前回から2ヶ月経ってしまったのに一寸焦っています。
 しかも、ネタを提供していただいたのは3/20のこと....。まったく申し訳ない限りです。
 編者:水銀灯による注
  今回のコメントに関しては、ある程度のネタ提供をしていただいた亜脳さんのパーソナリティを
  知っておく必要があるかも知れません。ただそれに関して多くを語るのは本意ではありません。
  なのでここでは、本コメントはNIFTYのFHPPCというフォーラムのフリートーク会議室の中でこの
  コメントをいただいたのを、成形のみしてここに掲載しました、ということだけをここに記して
  おきます。無論、水銀灯と亜脳さんは、この会議室の中で何度かレスのやりとりをしているので
  本コメントの文脈はつかめていますが、これは、その前提条件のない方についてはちょっと読解
  しにくい点があるかと思った上でのフォローです。
  追記:
  このネタを提供していただいて、初めて「ムーン」を読みました。イメェヂ的には楠本まきさん
  の画風で長野まゆみさんの世界観を「一千一秒物語」的な砂糖菓子で包んだ感じでヒットでした。
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作品名作者出版社
ゆめのかよいじ大野安之少年画報社
ファンシィダンス[9巻]岡野玲子小学館
Spirit of Wonder鶴田謙二講談社
●コメント

 未だコミックス編が続きます....。
 「ゆめのかよいじ」は、正に「天才は寡作である」を地で行っている大野安之氏の作品。彼の場合、代表作「That's! イズミコ」、「精霊伝説ヒューディー」に挙げられるような、活劇風SF的ギミックに道教思想を混ぜ込んだ、異世界の雰囲気に満ちた作品が多い。しかし、この作品ではそれらを極力排除し、土地や建物に住みつく精霊を通して象徴される時間軸のうつろいを、女子高校生の視点から描いたことによって、みずみずしさが「未来のノスタルジア」として伝わってくる。
 何年もの時間を経験して来た校舎には、校舎そのものの精霊として幾人かの精霊がその役を引継ぎ、代を重ねていた。今の時代にその役を継いだのは、いつの時代だかにこの校舎で時間を過ごした女子校生「梨絵」。彼女が、今の時間の過ごしている女子校生、宮沢真理と出会い、新たに女子校生としての生活を、また、一方では精霊としての生活を送ってゆく様を、梨絵に惹かれた真理の眼を通して描かれている。
 日本古来から今の時代まで、口伝、社、慣習、オカルトなど有形、無形の様々なスタイルで、徐々に変化しながらも脈々と生き長らえる神霊に関する捉え方は、ギミックが少ない故に、大野安之氏の世界感がくっきりと表現されている。
 ストーリーは真理と梨絵の学生生活が中心に語られる。これがラストの2話では、校舎の立て直しによる「梨絵」としての1つの精霊の終わり、真理の引っ越し、その後ふたたび真理が訪れたかつての町で出会った「梨絵」の後を継いだ精霊との出会い、真理の孫によって語られる次の世代の風景と民族学者として生涯をまっとうした真理のこと、などが、淡々と語られることによって、ストーリーが大きな時間の流れの一枚絵として捉えられる構図になっている。
 大野安之氏の作品としては、題材としては異端でありながらも、そのエッセンス自体は変わらず、かえってそれが1冊にまとまっていることによって、完全な形で彼の世界がパッケージされていると思う。こんなにもみずみずしく、余韻の残る作品は滅多に無いでしょう。
 「ファンシィダンス」は、全部読むのが基本ですが、その前提があった上で1冊選ぶならば、やっぱり最終巻ですね。
 寺の息子として生まれたことをあきらめつつも、あきらめている自分に反抗して、東京でロックバンドをやっていた陽平クンが、恋人の真朱さんと離れてまでも結局は禅寺へ修行に行き、2年強の修行を終えて下山した後の真朱さんとのやりとりを、大きく3パートに分けたストーリー展開は、「禅寺の修行」をメインに取り上げるという快挙を成し遂げながらもポップな仕上がりになっています。特にポップカルチャー面と修行の日々は、細部に渡ってこだわった内容がもの凄く濃く、コレを読んだだけでも禅寺の実体が解ってしまうのではないかという錯覚に陥ります。
 観念的でありながらもコメディの基本を外していない軽いタッチの中で、ひねくれたいと思いたい自分や冷たくなりたいと思っているところがやっぱり世間を突き放しているのではないかと悩む様が実は悟れていない証拠だし、かといって悟るのもしゃくに触るという陽平クンの考え方には、非常に親近感を覚えてしまいます。その結果、個と宇宙空間の関係を高野山とパチンコ台という両極端で比較する下りや、山あり谷ありのイベントの末、「悟り」とは「大事な人のそばに居ること」と結論付けた最終巻の展開は素晴らしいの一言です。
 「Spirit of Wonder」は、長いこと捜していたコミックスです。最近、ようやく復刻版が出て、嬉しい限りです。
 鶴田謙二氏もまた、天才=寡作の代表格でしょう。胡散臭いSFの設定、緻密な書き込み、ちょっと肉感的な女の子、ひねくれたジジイと若い弟子、こうした諸々のディティールを「パターン」と呼ぶならば、そのパターンはパターンであるが故に正しいと思うのです。特に、ベルヌやブラッドベリなどのパロディでありながらも、それらのSF作品の中で培われた「理論」をブチ壊しにした上で構築する破天荒な「理屈」は、フィクションであるが故のSFのダイナミズムやロマンティシズムの表現として最高のものでしょう。例え、人体を巨大化してそれを元の大きさに戻すことによって宇宙旅行を可能としたり、空間に生成した鏡の像を拡大することで地上にいながら月にもいる、などという説明そのものに無理があったとしても、そんなことは大きな問題ではないのです。何故なら、そう考えた方が楽しいから。これは、フィクションを紡ぐ上で最も重要な正しさだと思います。
 元々はSF短編集としての「Spirit of Wonder」ですが、やっぱり「チャイナさんシリーズ」のインパクトは大きいでしょう。しかし、このシリーズもしかり、他の短編もしかり、科学に「空想する」余力があったことを改めて思い返させられ、作品が持っているパワーの素晴らしさが感じられる1冊です。
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作品名作者出版社
紅色魔術探偵団山田章博Gakken
美紅・舞子西村しのぶ小学館
美貌の果実川原泉白泉社
●コメント

 単品で3種類選ばなくてもいいんだけど、やっぱり広く浅く書いておきたいなぁってことで、今回はこの3冊を選びました。
 山田章博さんの作品を選ぼうとすると、それこそ「全部」といってもいいくらいですが、今回はコミカル調のこの作品を挙げています。小悪魔・Dr.フー・梨華の主要3キャラクターの役割は、山田章博さんのギャグラインの集大成でしょう。中国のようでいてそうではない異世界の描き方、魔術的なフレーバーや中華活劇のエッセンスにB級SFのノリ、と読んでいて飽きが来ません。
 でも、勿論他の作品、特に「人魚變生」、「カフェ・ド・マキニカリス」辺りは棄て難いのですが、山田章博さんの作品をイラストレーターの仕事としてしか知らない方へのお薦めって意味でも挙げています。
 西村しのぶさんは、女の子の描き方(絵ではなくてキャラクタ付け)が気に入っています。色んな無理・無茶・冒険・興味が直球一直線なので、流しても読めるし、ちゃんと読むとキャラクタの心理状態が読めます。「美紅・舞子」は1冊としてよくまとまっているという点から選びました。主人公、美紅と舞子の勢いが読んでいて気持ちいいです。
 一つだけ要望を挙げれば、他にもちゃんと終わらせていない作品、どうにかして欲しいところです。
 川原泉さんも、どれにしようか迷いました。今回は、単品でありながらも3つの物語が1つのコンセプトでおさまっている「美貌の果実」を選びました。(正確にはこのシリーズに加えて短編が1つ収録されています。)川原泉さんの場合、そのギャグセンスの中にふんだんに盛り込まれたSF・スポーツ・学園モノなどの様々な要素が学術的・哲学的な思考方法できちんと消化されているのが楽しいです。
 この作品でも、農業系(?ハウス栽培とか牧場とかワイン作りとか)の設定の中でマイペースに考えたり動いたりするキャラクターたちが、ほのぼのと自分の人生を自分で全うする先にある幸せが、ピンボケしたラブコメとして描かれていて、読んでいる自分もほのぼのしてきます。
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あやちさんの場合

作品名作者出版社
陽だまりの風景阿保 美代講談社
坂道のぼれ!2高橋 亮子小学館
アクアリウムAQUARIUM須藤 真澄新声社
●コメント

 コミックス三冊は厳しいっすねえ。とりあえず候補をあげると、
  a.陽だまりの風景/阿保 美代/講談社
  b.ガラス玉/岡田 史子/朝日ソノラマ
  c.ほんの少しの水/岡田 史子/朝日ソノラマ
  d.仮面少年/高橋 葉介/朝日ソノラマ
  e.坂道のぼれ!2/高橋 亮子/小学館
  f.イバラード物語−ラピュタのある風景−/井上 直久/青心社
  g.アクアリウムAQUARIUM/須藤 真澄/新声社
  h.親なるもの 断崖 第1部/曽根 富美子/主婦と生活社
  i.電氣ブラン/須藤 真澄/東京三世社
  j.田淵由美子全作品集II/田淵 由美子/南風社
 くるしいなあ。まずaは確定。cは捨てがたいけど・・・dも捨て難い。f,g,hはそれぞれに高くつけているし・・・。ボリュームの面でも、gかhは三冊に含めたいなあ。cも結構コアだけど・・・うーん、eも確定かな。そうなると、残り1冊でgは外せない・・・。
 「陽だまりの風景/阿保 美代」「坂道のぼれ!2/高橋 亮子」「アクアリウムAQUARIUM/須藤 真澄」この三冊ですね。
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作品名作者出版社
アクアリウム須藤真澄新声社
天使の声吉野朔実集英社
KISSxxxx[3巻]楠本まき集英社
●コメント

 3冊選ぼうとすると、どうしても連載モノを外さざるを得なくなってくる。この理由で「船を建てる」(鈴木志保)や「ファンシィダンス」(岡野玲子)を外しているのが少し悔しい。
 結局、別ページでも書いた「アクアリウム」を挙げた後、吉野朔実さんの短編集として最も好きなモノを挙げたのはいいが、やっぱりこれは外せない、と思って「KISSxxxx」を入れることにした。
 3巻をセレクトしたのは、植物園で「将来は食虫植物にたべられて同化するんだ」や水族館で「空気に溺れる」の話など、好きな話しが多いから。
 取りあえず、この3冊で1ヶ月は暮らす自身があります。
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   もし、無人島に持って行きたい3つを載せたい方がいらっ
  しゃったら、水銀灯までメールを下さい。このページに加え
  たいと思います。





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