











バックドラフト(1991)

ウイキペディアより
バックドラフト(backdraft)とは火災の現場で起きる爆発現象である。室内など密閉された空間で火災が生じ不完全燃焼によって火の勢いが衰え、可燃性の一酸化炭素ガスが溜まった状態の時に窓やドアを開くなどして、急激に酸素が取り込まれると爆発を引き起こすというものである。たちまち火の海となる「フラッシュオーバー」とは違う現象である。原理的には「水素爆発」と似たものである。
日本では普段ほとんど換気が行われない土蔵で火災が発生した場合などにこの現象が生じることが知られた。母屋が炎上すると隣接する蔵の内部も非常に高温となるが、給気されないために蔵の内部では目立った燃焼が起きない。しかし火災の直後に蔵の戸を開けると酸素が取り込まれ、蔵の中の物が一気に燃え上がる。そのため母屋で火災が起きた場合には、蔵の内部温度が十分下がるまで戸を開けてはならないとされた。
あらすじ
幼い頃、消化作業中に父(カート・ラッセル)の死を目の当たりにしたブライアン・マキャーフィー(ウィリアム・ボールドウィン)は職を転々とした末に、故郷のシカゴに新米消防士として戻って来た。彼が友人のティム(ジェーソン・ゲドリック)と共に配属された17小隊には兄のスティーブン(カート・ラッセル2役)や父の部下だったアドコックス(スコット・グレン)らがいた。着任早々、火災現場に向かったブライアンは、そこでスティーブンの英雄的な活躍を目にする。スティーブンのこうした勇敢な行動は、父の死の現場にいなかったという悔恨の念から来ていた。しかし、現場に駆けつけた火炎調査官のリムゲール(ロバート・デ・ニーロ)はこの1件を放火だと断言した。翌日、兄の家を訪ねると兄嫁のヘレン(レベッカ・デモーネイ)と幼い息子がいたが、二人は離婚していた。消防隊に入って幾日か経った頃、ブライアンは兄に負けじと訓練に励むようになる。そんな時、パーティーで昔の恋人ジェニファー(ジェニファー・ジェイソン・リー)から、彼女が秘書をしている市議会議員のスウェイザク(J・T・ウォルシュ)を紹介される。その場でブライアンは騒ぎを起こした。彼は有能だったが、あまりの無謀さゆえに司令補より上に出世することができないでいた。現場で炎を前に尻込みをするブライアン。弟を叱咤してスティーブンは踏み込んでいって少年を救い出す。ブライアンは自信をなくし、スウェイザフの言う通りリムゲイルの助手となる。彼は連続放火犯を追っていた。彼の話によると犯人は炎を熟知しており、バックドラフトを起こさせて、特定の人物を爆死させるだけで、火事を起こさせないようにしているという。ジェニファーとよりを戻したブライアンは死んだ3人が消防署跡地開発の利権を得ており、犯人の情報を得るためにスウェイザクが彼をリムゲイルのもとに送り込んだことを知った。スウェイザクが次に狙われ、助けようとしたリムゲイルは重傷を負う。ブライアンは放火常習者のサイコ、ロナルド(ドナハド・サザーランド)の助言を得た。そんな時、ティムが巻き添えをくって爆死した。ブライアンは兄を犯人と疑い火災現場で対決しようとするが、犯人はアドコックスだった。しかし、その瞬間爆発が起こり、スティーブンはアドコックスを助けようとするが、二人とも死亡。逃れたブライアンは父と兄の志を継いで消防士として生涯を捧げることを誓うのだった。