ドライビング ミス ディジー

goo映画 読者投稿

黒人問題に関する描写の鋭さにはっとさせられました。
特にそれが印象的だったのはポークが運転する車が警官に止められる職務質問シーン。車が去り際、警官が「黒人のじいさんとユダヤのばあさんか…」とつぶやきます。

-------------
この映画を最後まで観て、やっぱり人間は1人じゃ生きていけないんだなと素直に思えました。
家族はもちろん、心が通じ合う友人の存在が人生の終盤には最もかけがえのないものなんだなぁ、と。

運転手なんて金持ちぶっているようで気に入らない!と断固乗車拒否するデイジー(ジェシカ・タンディ)と、さんざん悪態をつく彼女を尻目に飄々と職務に励むホーク(モーガン・フリーマン)。
2人がギクシャクしながらも次第に心を通わせ、長年に渡る友情を育んでいく過程が丁寧に描かれています。

フリーマンが、自身の出演作で一番好きな映画だと答えていたことを思い出す。
80歳にして人生最高の栄誉に輝いたタンディについて「彼女のオスカー獲得は自分のことのように嬉しかった」と笑顔で語っていたのが印象的でした。



http://www.jtnews.jp/cgi-bin/rv_230.html

本当は優しく寂しがり屋なんだけど、なかなか素直になれない強情っぱりなデイジー。一方、そんな彼女に臆することなく対等に接するホーク。彼は幼少の頃に白人(KKK?)による粛清を目の当たりにしており、大人になってからも白人用のトイレを使用出来ない、警官から不当に見下された態度を取られる等、人種差別の被害者であり続けたと思われます。
しかし決してそんな事に腐らず生きてきたであろう人間の逞しさ・大らかさ・優しさ・素直さを感じました。 ラストでは誰もが避けられない老いの悲しさが漂いますが、それをも素直に受け入れているようなホークを見ていて温かい気持ちになりました。
----
長い年月を100分足らずの間に見せるのでどんどん時代が変わっていきます。もう少し時間が長くなってもいいので一つ一つのエピソードをもう少しじっくりと見たかったと思います。
大雪が降った朝、ジェシカ・タンディがモーガン・フリーマンに「今日は仕事は無理だから二人でお話でもしましょう」というシーン。このシーンはここで終わってしまうのですが、その後ゆっくり語り合う二人も見たかったなあ。それ位、この二人の演技には深い味わいがありました。

----
見た後に私が号泣した 映画は今までの生涯でこれ一本キリ。 デイジーって結構嫌な人なんだけど、自分に結構 似てたりするので(汗)、はまってしまいましたよ。
----

この映画の主題は「老い」でも「差別」でも「友情」でもなく、明らかに「アフリカ系アメリカ人の地位向上の歴史」にある。
ずっと同じ仕事に就きながら、確実に暮らし向きの良くなっていくモーガン・フリーマンを描いている。(最終的に文盲の使用人ポークの孫は大学に通ってる)。そう考えれば、心優しき裕福な保守層が選ぶ作品として、アカデミー賞は非常に相応しいんじゃないでしょうか



Yahoo映画読者投稿

「ユダヤ系の人々を描いた作品は、アカデミー賞では、とても強い」というのはよく聞く。

理由としては、アカデミー会員はユダヤ系の人が多いため,と言われています。

「シンドラーのリスト」につきましては,見事な作品で、受賞こそしましたけれど、「スピルバーグさん、あんた、アカデミー賞狙いすぎやろ」と、そこかしこで言われておりました。


さてそんな「迫害されてきた」ユダヤ系のおばあちゃんと息子、ですから、黒人解放運動なども支持しますし、黒人への差別的な感情は、そりゃあ,当然、持ち合わせてなんていません・・・・・・・・・


この作品は、ユダヤ人迫害や、黒人解放問題から遠く離れた日本であるからこそ、多くの観賞者を「試す」作品であるような気がいたします。


「無意識の暴力」への気付き・・・この作品がアカデミー賞作品賞を受賞や興行的成功を収めたという上で、何処までそのことを観賞者に伝えることが出来たのか・・・
というより、多くの観賞者はどこまで「人は無邪気に人を傷つける愚かな生き物であるか」気がつくことが出来たのであろうか。


---------------
1948年のアメリカ南部が物語の始まりですから、彼女の偏見はある意味普通です。
彼女自身、何度もそれを否定してましたが、『偏見を持っている自分を否定したい』という葛藤の表れだったと思います。
一方ホークは使用人という立場に卑屈にならず、颯爽とデイジーにサシ向かう姿が、彼女の心の葛藤を癒していきます。


『黒人の使用人を友達として認めてあげたデイジーは素晴らしい』というような話ではありません。

人種の違い、主従関係というお互いの立場をわきまえながら、それでもそんな次元を超えて育まれてきた慈しみあう友愛の美しさを謳っている作品です。

ホークとデイジーの息子ブーリーとの関係がまた作品の良い味付けになってるんです。
我侭で手におえないデイジーに苦労させられる点で‘同士’といえる二人の連帯感が微笑ましい。

給料アップの交渉に成功し得意顔のホークとそれを見送るブーリーの笑顔は、雇う側と雇われる側の立ち位置を守りながらも、喜びを分かち合ってるような微笑ましいシーンでした。

鵜飼俊男の感想
良い作品だと思った。人はどう思っているか。知りたくて、ウエブサーフィンをした。良い感想を読めて満足した。