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身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

[意味]
一身を犠牲にするだけの覚悟があって初めて、活路も見出せる。
[解説]
和歌や川柳から出たことわざは少なくないが、これもその一つ。
空也上人(くうやしょうにん)(903〜972)の作と伝えられる
「 山川の末に流るる橡殻も 身を捨ててこそ浮かむ瀬もあれ」
(山あいの川を流れてきたトチの実は、
自分から川に身を投げたからこそやがては浮かび上がり、
こうして広い下流に到達することができたのだ)
(『空也上人絵詞伝』)
という歌が出典。
「浮かむ瀬」は原歌では、仏の悟りを得る機縁、成仏の機会の意だが、
これを窮地から脱して安泰を得るという、世俗一般のこととして、このことわざは使われる。
自分を大事と思って、我(が)に執着していてはなかなか道は開けてこないというのである。
(『成語大辞苑』主婦と生活社)



宇宙(うちゅう、Universe, Cosmos)とは、

@広義には、森羅万象(あらゆる物事)を含む全ての存在。天地の全体、「世界」の意味。
A「コスモス」。哲学や宗教など、何らかの観点から見て、秩序をもつ完結した世界体系。
B狭義には、天文学的・物理学的にみた「宇宙」。この意味では、「観測可能な宇宙」を指すこともあり、「観測可能な空間」の外側に広がる空間的に繋がった広大な宇宙全体を指すこともある。
C宇宙の中でも、特に地球寄りの空間を除外したもの。英語outer space「宇宙空間」の意味。地球の大気圏外の空間。

D地球の地上約100km以上、上空の空間のこと。

....

地球から、人類が光を含む電磁波により観測可能な宇宙の果てとは、我々が観測できる光のうち、最も古い時代に光が放
たれた空間を示す。この空間から光が放たれたとき、つまり約137億年前(宇宙の晴れ上がり直後)この空間は地球があ
る位置から地球を中心とする全方向に宇宙論的固有距離において約4000万光年離れたところにあった。そしてこの空間は
当時地球の位置から光の数十倍の速度[2]で遠ざかっていた。この空間までの現在の距離である共動距離(Comoving
distance) は、約470億光年[3]と推定されている。

あるHPより

飛行機は大気圏のどこを飛んでいるかご存知ですか?「高度と距離の換算表」のページでもふれましたが、国際線の長距
離旅客機の高度は3万7000フィート(約1万1300メートル)、つまり右の表では対流圏とその上の成層圏の境目の11キロメ
ートルあたりを飛んでいるんですね。地球の大気圏には、地球の引力や空気の抵抗力があります。そのため成層圏を飛ぶ
飛行機には「動力」が必要です。エンジンによって浮力をつけ、推進力を持たせなければ、落ちてしまうわけです。


熱圏: 太陽からの短波長の電磁波などを吸収するため温度が高いのが特徴で2000℃まで上昇。
中間圏: 中間圏界面(熱圏との境)では平均約-92.5℃の低温。対流圏と同様に高度 (気圧) に比例して気温が減少。
中間圏では、冬よりも夏の方が温度が低く、夏季には中間圏界面では-100℃以下になる。
成層圏: 中間圏との境の付近の気温は-15℃ー0℃。成層圏内で温度が一番高いのは高度約50km付近。
対流圏: 高度とともに気温が減少。成層圏下部との境付近の気温は約-70℃前後。

成層圏の中にオゾン層が存在します。この層で紫外線を吸収するのです。地球温暖化でオゾン層が破壊されるとどうなる
か、もうわかりますね。地球に届く紫外線量が増え、人間に有害な影響を与えるのは言うまでもありません。オゾン濃度
が一番高いのは高度約20ー25km付近。しかし成層圏内で温度が一番高いのは高度約50km付近。上部のオゾン層ほど濃度の
高い紫外線を吸収するほか、上層ほど空気密度が低いことから温度も高くなります。




大気の構造 (高度)
熱圏
(Thermosphere)
(80km-800km)
中間圏
(Mesosphere)
(50km-80km)
成層圏
(Stratosphere)
(11km-50km)
対流圏
(Troposphere)
(0km-11km)


ラストサムライ



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製作 トム・クルーズ
.....

脚本 ジョン・ローガン
エドワード・ズウィック
出演者 トム・クルーズ
ティモシー・スポール
渡辺謙
真田広之
小山田真

公開 2003年12月5日
2003年12月6日
上映時間 154分
製作国 ニュージーランド
アメリカ合衆国
日本
言語 英語
制作費 $140,000,000

『ラストサムライ』 (The Last Samurai) は、2003年のアメリカ・ニュージーランド・日本合作映画。2003年12月6日日
本公開。

アメリカ映画ながら、日本を舞台に日本人と武士道を偏見なく描こうとした意欲作で、多数の日本人俳優が起用されたこ
とも話題を呼ぶ。その中でも「勝元」役を演じた渡辺謙は、ゴールデングローブ賞・ならびにアカデミー助演男優賞にノ
ミネートされた(いずれも受賞には至らず)。

主なロケ地は姫路市にある古刹、書寫山圓教寺。戦闘場面や村のシーンなどはニュージーランドで、街中のシーンはハリ
ウッドのスタジオで撮影された。このほか、冒頭で10秒ほどであるが、長崎県佐世保市の九十九島の遠景が使われている


日本での興行収入は137億円・観客動員数は1410万人と、2004年度の日本で公開された映画の興行成績では一位となった
。一方、本国のアメリカでは2003年12月1日にプレミア上映されたのち、12月5日に2908館で公開され、週末興行成績で初
登場1位になった。その後も最大で2938館で公開され、トップ10内に7週間いた。興行収入は1億ドルを突破し、2003年公
開作品の中で20位。渡辺謙、小雪、真田広之や小山田真などを含め、日本の俳優が海外に進出する一つの契機を築く作品
となった。


トム・クルーズが演じる主人公ネイサン・オールグレンのモデルは、江戸幕府のフランス軍事顧問団として来日し、榎本
武揚率いる旧幕府軍に参加して箱館戦争(戊辰戦争(1868年 - 1869年))を戦ったジュール・ブリュネ。物語のモデル
となった史実には、西郷隆盛らが明治新政府に対して蜂起した西南戦争(1877年)や、熊本の不平士族が明治政府の近代
軍隊に日本の伝統的な刀剣のみで戦いを挑んだ神風連の乱(1876年)が考えられる。

脚本を共同で執筆した監督は、アイヴァン・モリスの『高貴なる敗北 日本史の悲劇の英雄たち』の<第9章.西郷隆盛伝
>[1]に影響を受けたことを表明しており、「明治維新の実現に当初貢献しながらも、やがて新政府に反旗を翻した西郷
隆盛の美しくも悲劇的な生涯が、我々の架空の物語の出発点となりました」と語っている。なおモリスは、三島由紀夫の
友人であった[2]。

この映画で、オールグレンが勝元盛次(渡辺謙)の息子である信忠(小山田真)の村へ迎え入れられた後のシーンでは、
日本の武士道の良い側面ばかりを描く傾向が見られたため、真珠湾攻撃を舞台にした映画パール・ハーバーを引き合いに
出し、この点だけで前者はよい映画で後者は悪い映画とする者も一部に存在した[要出典]。この映画は、これまでの海外
映画に見受けられるような、日本人に対する偏見や誤認とは一線を画す作品であることは間違いない。これについては渡
辺謙や真田広之らが、俳優という枠に縛られず、日本人から見ておかしいと思えるシーンについては納得がいくまで、ス
タッフや監督たちと議論を詰めていたことが要因として挙げられる。

また、内容が「ケビン・コスナー監督の『ダンス・ウィズ・ウルブズ』に酷似している」という見方がある。これは、侵
略する立場とされる立場の狭間に立つ者が主人公という構図と、主人公の独白でストーリーが進むという演出法が共通す
るためである。しかし本作品は、日本の明治維新を舞台に武士道を描く事による、21世紀初頭現在の実利主義や利己主義
(の拡大)への批判と見ることができる。オールグレンは、勝元の最期の言葉「お前は名誉を取り戻した」に救われる。





あらすじ [編集]
冒頭では、古事記の一説(イザナミとイザナギの神が剣で、日本の国土を生成したと信じている人々の住む国)を引用す
る形で、日本の国柄を紹介している。その長く深い伝統の空気を打ち破る幕末の近代化が始まりだした。建国以来の剣を
信じるものと、新たな洋式鉄砲と軍隊に希望をかけるものの思いに、日本という国は分断されていったのだ。

ところは変わって、南北戦争時代のアメリカ。北軍の士官として参軍したネイサン・オールグレン大尉(役:トム・クル
ーズ)は、南軍やインディアンと戦う。その戦争の渦中では、関係の無いインディアンの部族に攻撃を仕掛けたり、イン
ディアンの子供たちを撃ち続けたりした。良心の呵責に悩まされたオールグレンは、トラウマとなった戦場での体験から
逃れるように、ウイスキー浸りの生活に陥る。

そんな中、日本の実業家にして大臣の大村(役:原田眞人)はバグリー大佐を介し、お雇い外国人として「戦場の英雄」
を軍隊の教授職として雇いに来た。その頃の日本は明治維新が成り、近代国家建設のために急速な近代的軍備の増強が必
須であった。大金のオファーに魅せられたオールグレンは、僚友ガントとともに日本に行き、軍隊の訓練を指揮する。

やがて、不平士族の領袖である勝元(役:渡辺謙)が鉄道を襲ったという報が入った。まだ訓練は出来ておらず、この軍
隊では闘えないと抵抗するも、やむなく出動するオールグレン。案の定、隊の練度は低く、サムライたちの勢いに呑まれ
た部隊はバラバラになり、ガントは落命、オールグレンは勝元らに捕えられる。しかし勝元は彼を殺さず、妹のたか(役
:小雪)に手当てをさせる。回復してきて村を歩き回り、古きよき日本の人たちの生活の風景を目の当たりにする中で、
オールグレンは彼ら反乱軍=サムライたちの精神世界に魅せられるようになる。そして勝元もまた、オールグレンにどこ
か不思議な魅力を感じ始めていた。

勝元の息子である信忠(役:小山田真)の村での生活を深めるにつれ、オールグレンは村の人々に急速に心を開いていく
が、世話をしてくれる女性、たかはオールグレンに不信感を抱き続ける。彼女の夫は、戦場でオールグレンにより殺され
たからであった。だが村の生活に敬意を表すようになったオールグレンに対し、次第にたかは心を開き始め、やがてたか
はオールグレンを許すようになる。

訓練と談笑と生活の中でオールグレンは心の中に静けさを取り戻し、サムライの村での生活に神聖なものを感じ始める。
またオールグレンは、氏尾(役:真田広之)との剣合わせで、はじめて引き分けることができた。これを機に、オールグ
レンは氏尾や村の男たちからの信頼を急速に勝ち取る。

そんな中、村の祭りが行われ、ふだんは怖く厳しい村の首領・勝元が道化を演じる舞台を見て皆が笑いあっているスキを
狙って、大村が差し向けたとおぼしき間諜が密かに村に近づき、襲撃を試みる。オールグレンと勝元・村人は心を一にし
て間諜と戦い、ついにオールグレンは村人と味方になった。

やがて春を迎えて雪が溶け道が開いた頃、政府に呼び出されて勝元一行は東京へ出向く。疑いと警戒の目で一団の行進を
見つめる大村。一行の中にオールグレンが居ることを見つけて、ほっと笑顔をもらす通訳・写真家・著述家のグレアム。
東京でオールグレンが見たものは、すでに立派に訓練され、軍備も充実した政府軍の姿であった。

街に出たオールグレンは、銃を掲げ不遜な態度で振る舞う軍人が、信忠の剣を奪い、髷を切り落とす場面に出くわす。そ
んなオールグレンに、大村は刺客を差し向ける。一方の勝元は、廃刀令にしたがって刀を捨てるよう大村に迫られる。勝
元は判断を明治天皇(役:中村七之助)に仰ぐが、天皇は気弱さから目をそむけてしまう。刀を捨てない勝元は、東京に
て謹慎となる。

オールグレンは、大村の不平士族討伐軍の指揮官就任の申し出を断り、日本での職・役割を終わらせアメリカへ帰ろうと
する。が、大村の差し向けた刺客に襲われ、さらに謹慎先で勝元が政府の刺客に襲撃を受けた事を知り、信忠ら村の一軍
やグレアムと共に勝元を助け出す。しかしそこで、信忠は警備兵に撃たれ、帰らぬ人となる。勝元一行は村へ敗走する事
になった。もはや、政府軍と勝元達反乱軍との対決は免れぬものとなった。

意を決したオールグレンは反乱軍の一員として、政府軍に一矢報いる事を決めた。反乱軍は政府軍を相手に勇敢に闘う。




結果、オールグレン一人を残し全滅した。政府軍に囲まれ傷ついた勝元は、信頼するオールグレンにとどめを刺すよう頼
み、「すべてパーフェクトだ」という言葉を遺して、こと切れる。しかし、この闘いは決して無駄ではなかった。政府軍
の兵士たちは勝元の死に様に涙し、敬意を表し跪いて頭を垂れたのである。維新以降、失われて久しかった「武士道精神
」を、軍人たちが取り戻した瞬間であった。

生き残ったオールグレンは天皇に拝謁。そこで勝元の遺刀を渡す。それは日本が真に近代国家に生まれ変わるための、勝
元からのメッセージであった。


真田広之は過去に岡本喜八監督の『EAST MEETS WEST』の主人公を演じ、幕末に渡米する武士という本作品と逆のパター
ンを演じている。内容も役柄も正反対である。
撮影のためにトム・クルーズが書写山に来日した際、近隣の蕎麦屋にトムがサイン色紙を送った。しかしその後日深夜、
その蕎麦屋に空き巣が入り、サインが盗まれるという事件が起こった。犯人は未だに捕まっていない。
日本での劇場公開時は、英語部分には日本語字幕が・日本語部分には英語字幕が乗る形となっていた。
戦闘シーンの苛烈さや、一部に介錯シーンなどを含むため、アメリカ公開時はR指定となっている。(日本では全年齢観賞可能)

R指定
鑑賞の可否を年齢で区分する等級(:Rating)の一つで、日本においては映倫によって為される。

18才未満の鑑賞を禁止する「R-18」
15才未満の鑑賞を禁止する「R-15」がある。
主に暴力表現や性的な表現に対して行われる区分だが、一般に日本のレイティングは欧米にくらべてゆるい基準で運用さ
れている。

ちなみに「PG-12」という、12才未満は保護者同伴(:Parental Guidance))が望ましいとするものもある。
Rは"restricted"の略。
勝元役の選考に当たっては、渡辺謙以外に役所広司も有力候補であったという。
本作品においては、勝元は英語も話せる立場である事がキーとなっている。オーディションが行なわれた時点では、渡辺
謙は英語が満足に話せなかった。そのため渡辺は、オーディションに合格してから英会話を特訓した。その甲斐あって、
現在では英会話に関しては通訳無しで意思疎通ができるレベルに到達し、それ以降の作品(『SAYURI』や『硫黄島からの
手紙』など)でも英語力を生かした演技をこなしている。なお、真田広之は撮影開始時点ですでに英語が話せた事を生か
し、演出面で日本人から見ておかしく感じる部分が無いかといった微細な部分に関して、ほとんどの撮影現場に立会って
意見を述べ、結果的にスーパーバイザー的役割もこなしている。(英語の話せる原田眞人も同じく製作に協力した。)
配役のうち、「寡黙なサムライ」である福本清三の起用に関しては、コーディネーターである奈良橋陽子の推薦によると
ころが大きい。
里の武士たち・政府軍の兵士たちを務めるエキストラはすべて、オーディションで集められた日本人である(エキストラ
を務めた者の記すブログに拠れば、政府軍を演じたグループが別のシーンでは里の武士を演じる事もあったという)。当
初、製作陣はこれらエキストラの起用に関して、徴兵制を経て兵器の取り扱いに慣れている韓国人や、銃規制のゆるい環
境で育った日系アメリカ人などを使うことを考えていたようだが、トム・クルーズらの反対によって、日本から500名ほ
どの若者がニュージーランドに集められ、軍隊さながらの練成教育が行なわれたという[3]。
劇中、時代考証から外れた上に描写が誤った、漫画的な忍者軍団が登場する。これについては日本人スタッフが難色を示
したものの、監督はじめアメリカ人スタッフの「間違っているのは解っているが、どうしてもニンジャを撮りたい」とい
う要望でそのまま残っている。
この映画の音楽担当はハンス・ジマーで、彼にとってはこの『ラストサムライ』が担当したサントラのちょうど100作目

劇中で引き合いに出されるテルモピュライの戦いは、後日『300』としてハリウッド映画化された。
スティーヴン・セガールはトム・クルーズをミスキャストだと批判し、「俺は日本で育ち、格闘技を習い、師範の肩書き
を得た。彼らは異性愛者だか同性愛者だかもわからない157センチのチビを使って、『ラストサムライ』を撮った。奴は
日本に行ったことすらなかったんだ。奴は日本語も喋れやしない。刀を抜いたこともない。でも、彼がラストサムライに
させられたのさ」と述べた

戦闘シーンがニュージーランドで撮影されたため、背景に日本本土には自生しない植物が映っている。
クライマックスのシーンでトム・クルーズの乗る馬に股間を蹴られるエキストラが映りこんでいる。このことは「トリビ
アの泉」で紹介された。
関連項目
グローリー (映画):同じエドワード・ズウィック監督作品の1つで、南北戦争の黒人部隊が主人公。ラストサムライに
も多大な影響を与えている。


マトリックス (映画)



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THE MATRIX

監督 ウォシャウスキー兄弟
製作総指揮 ウォシャウスキー兄弟
製作 ジョエル・シルバー
脚本 ウォシャウスキー兄弟
出演者 キアヌ・リーブス
ローレンス・フィッシュバーン
キャリー=アン・モス
ヒューゴ・ウィーヴィング
ジョー・パントリアーノ
グロリア・フォスター
音楽 オリジナル
ドン・デイヴィス
ロブ・ドーガン
ジャック・デンジャーズ
チノ・モレノ
ハイブ

公開 1999年3月31日
1999年6月11日

上映時間 136分
製作国 アメリカ合衆国
言語 英語
制作費 63,000,000ドル
興行収入

アメリカ国内 171,479,930ドル
アメリカ国外 288,900,000ドル
計全世界 460,379,390ドル
次作 マトリックス・リローデッド
『マトリックス』 (THE MATRIX) は、1999年のアメリカ映画。もしくは、それ以降のシリ−ズの総称でもあり、この映画
を題材にしたアメリカンコミックのこと。1999年9月11日日本公開。



概要
CGを多用した斬新な映像で映画界に革命を起こしつつ、同時にメタファーや暗示に満ちたストーリーで信仰と哲学という
奥深いテーマの表現も両立させた作品であり、1999年のアカデミー賞では視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞を受
賞。ワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFXも、話題となった。

作品はウィリアム・ギブスンから日本のアニメまで様々なものに影響を受けた上で、特にジャン・ボードリヤールの哲学
を基調としたとウォシャウスキー兄弟は語っている。実際、後述する「MATRIX」という単語自体が、ボードリヤールの著
書『シミュラークルとシミュレーション』の中に掲げられており、これが出所となったという見方もある。作中では、ハ
ードカバーのボードリヤールの本が映るシーンも見られる。2作目からボードリヤール本人をアドバイザーに迎える計画
があったが、断られたという。

ウォシャウスキー兄弟曰く、脚本の大部分はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの『Wake Up』を聴きながら書き上げ
たとのこと。映画でもエンディング・テーマに起用されており、そのバンド名やその活動自体が正にマトリックスの世界
そのものとされている。

「MATRIX」という語
「Matrix」はラテン語で母(mater)から派生した語で、子宮という意味であり、英語などヨーロッパの諸言語で、そこ
から何かを生み出す背景、基盤、母体、基質といった概念を表す。映画では仮想現実を生み出す背景となる、コンピュー
タの作り出した仮想現実空間を「Matrix」と呼んでいるが、同時に人間の養殖機のことをも示していると思われる。

あらすじ
トーマス・アンダーソンは、大手ソフトウェア会社のメタ・コーテックス[1]に勤めるプログラマである。しかし、トー
マスにはあらゆるコンピュータ犯罪を犯す天才クラッカー[2]、・ネオという、もう1つの顔があった。ある夜、とある人
物(モーフィアス)を探していたネオの所へ、その人物から「follow the white rabbit(白ウサギに付いて行け)[3]」
とのメッセージが届く。やがて、今まで現実と思っていた世界がコンピュータの反乱[4]によって作られた仮想現実であ
ることを知らされたネオは、人類が養殖されている現実世界で、AIマシンとの戦いに巻き込まれていく。

登場人物

キャスト
括弧内は声優。左はDVD版、右はフジテレビ及び日本テレビ版。

ネオ(トーマス・アンダーソン) - キアヌ・リーブス(小山力也/森川智之)
トリニティー - キャリー=アン・モス(日野由利加/戸田恵子)
モーフィアス - ローレンス・フィッシュバーン(玄田哲章/内海賢二)
タンク - マーカス・チョン(坂東尚樹/岩崎ひろし)
ドーザー - レイ・パーカー(宝亀克寿/?)
サイファー - ジョー・パントリアーノ(金尾哲夫/樋浦勉)
エイポック - ジュリアン・アラハンガ(山野井仁/水野龍司)
マウス - マット・ドーラン(?/石田彰)
スウィッチ - ベリンダ・マクローリー(?/唐沢潤)
エージェント・スミス - ヒューゴ・ウィーヴィング(中田和宏/大塚芳忠)
ブラウン - ポール・ゴダード(安井邦彦/?)
ジョーンズ - ロバート・テイラー
オラクル - グロリア・フォスター(此島愛子/片岡富枝)
スタッフ
監督:ウォシャウスキー兄弟(アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー)
製作:ジョエル・シルバー
VFX:マネックス・ビジュアル・エフェクツ(MVFX)
音楽:ドン・デイヴィス
カンフーアクション指導:ユエン・ウーピン
豆知識
プログラミングの場面では、縦書きの裏返った半角カナが登場する。これは ウォシャウスキー兄弟に日本のPCでは縦書
きでプログラミングしていると、日本人のスーパーバイザーが吹き込んだのが原因であるが、その正体は秘密に
されている。
ロケーション撮影はシドニー(オーストラリア連邦)で主に行われた。
コメンタリーはケン・ウィルバーとコーネル・ウェストが担当した。この内、コーネル・ウェストは出演もしている。
DVD
2000年に発売されたDVDは、3種類のパターンのDVDが順番に発売された。DVDが普及する前であったので、今作のDVDは同
時期に発売されたPS2の売り上げに大きく貢献した。また、3種類ともジャケットのパターンが異なる。ちなみこれまでの
DVDはメインメニュー画面が4:3だったが、この映画のDVDからメニュー画面も16:9になり、完全にワイドテレビ対応にな
った。

本作が影響を受けた作品
本作は、日本のアニメーション作品や香港のアクション映画などの影響や類似点を指摘されている
また、人間が生
活する空間を「仮想現実」とする設定も過去の作品や哲学に多く見られた設定である。

ニューロマンサー
1984年出版のウィリアム・ギブスンの小説。当初、監督のウォシャウスキー兄弟は『ニューロマンサー』の映画化を目指 したがスポンサーが付かず、企画が変更された。共通点は、「マトリックス」というサイバースペース、AI(人工知能)
が自我を持つ、聖域の「ザイオン」、人体にプラグを埋め込んでサイバースペースへ移動などである。なお、下記の『攻
殻機動隊』も、『ニューロマンサー』の影響を受けたとされる。
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊
1995年の劇場用アニメ映画。『アニマトリックス』の中で、製作のジョエル・シルバー自身が、「監督のウォシャウスキ
ー兄弟に『攻殻機動隊』を見せて、俳優による実写版で映像化したいと言った」と明言しているように、このアニメ作品
からインスパイアされたことは広く知られている。共通点は、オープニングの黒い画面にグリーンの文字が流れる通称「
マトリックスコード」、後頭部にプラグを差す、ビルの屋上に着地した際に地面のコンクリートがめくれ上がる、ロビー
での銃撃戦で柱が粉砕される、市場での銃撃シーンでスイカが被弾して割れる、全裸で水溶液に浸かる人間などである。
この他にも日本のアニメ特有のカット割りなどを多用している。
ジョン・ウー
映画監督。サングラスと黒いロングコートに二挺拳銃というスタイル、スローモーションを多用した銃撃戦、銃を複数用
意して弾が切れた銃は再装填せずに捨てて次の銃を取り出す、銃撃でコンクリートの壁が崩れるなどの描写は、ウー監督
が得意とするガンアクションの演出と酷似している。
ブルース・リー
映画俳優。カンフーアクションの際の手足の動きや顔の表情などに、リーの影響がある。「考えるな。感じるんだ」とい
う台詞に至っては、リーの代表作『燃えよドラゴン』から丸ごと引用されている。