ウエブサーフィン

オルフェとイザナギ

http://www.nn.iij4u.or.jp/~hsat/concert/y2003/orphee031116.html

「オルフェ」チラシによる粗筋:

時はギリシャ神話の時代。 音楽教師オルフェはある娘に, その妻ユリディスは羊飼いアリステにそれぞれ浮気心を抱いているが, 共に発覚して派手な夫婦喧嘩。 オルフェの仕掛けた毒蛇に噛まれたユリディスは倒れ, アリステ (実は地獄の王プルトン) に連れ去られてしまう。 オルフェは妻を失って悲しむどころか, 浮気相手と一緒になれると喜ぶ始末。 しかし世論の非難は厳しく, 黄泉の国から妻を連れ戻すため, しぶしぶ天国に向かう。 事情を知った神々の長ジュピターはプルトンを呼び出し, 皆の前でユリディスを夫オルフェに還すよう命ずるが, 逆に神々の不行跡を暴かれ, 天国は一時騒然となる。 一同は事実解明の為, 地獄へと向かうこととなる。
 所変わってプルトンの館。 一足早くジュピターは蝿に変身してユリディスの部屋に忍び込むと, あろうことか互いに一目惚れ。 駆け落ちしようとする二人に監視の目は厳しく, オルフェが登場するに及んでジュピターは 「地上に着くまで妻の方を振り向かない事」 を条件に夫に戻すと宣言する。 帰途, ジュピターの起こした雷鳴にオルフェは驚いて後ろの妻を振り返るが, そこには妻の姿はなくなっている。 世論は困惑し, オルフェは内心大喜び。 プルトンは帰ってきたユリディスを地獄に留めると主張, ジュピターは酒神バッカスの巫女にすると明言し, 華やかな宴会が又始まる。



イザナギ

ウィキペディア
・・・
右がイザナギ、左がイザナミ。二人は天の橋に立っており、矛で混沌をかき混ぜて島(日本)を作っているところイザナギ(伊弉諾・伊邪那岐)は、日本神話に登場する男神。イザナキとも。『古事記』では伊邪那岐命、『日本書紀』では、伊弉諾神と表記される。イザナミの夫。



天地開闢において神世七代の最後にイザナミとともに生まれた。国産み・神産みにおいてイザナミとの間に日本国土を形づくる多数の子を儲ける。その中には淡路島を筆頭に本州・四国・九州等の島々、石・木・海(大綿津見神)・水・風・山(大山津見神)・野・火など森羅万象の神が含まれる。

イザナミが、火の神であるカグツチを産んだために陰部に火傷を負って亡くなると、そのカグツチを殺し(その血や死体からも神が生まれる)、出雲と伯伎(伯耆)の国境の比婆山に埋葬した。

しかし、イザナミに逢いたい気持ちを捨てきれず、黄泉国まで逢いに行くが、そこで決して覗いてはいけないというイザナミとの約束を破って見てしまったのは、腐敗してウジにたかられ、雷(いかづち)に囲まれたイザナミの姿であった。その姿を恐れてイザナギは逃げ出してしまう。追いかけるイザナミ、雷(いかづち)、黄泉醜女(よもつしこめ)らに、髪飾りから生まれた葡萄、櫛から生まれた筍、黄泉の境に生えていた桃の実(意富加牟豆美命、オオカムズミノミコト)を投げて難を振り切る。黄泉国と地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)の地上側出口を大岩で塞ぎ、イザナミと完全に離縁した。その時に岩を挟んで二人が会話するのだが、イザナミが「お前の国の人間を1日1000人殺してやる」というと、「それならば私は、1日1500の産屋を建てよう」とイザナギは言い返している。

その後、イザナギが黄泉国のケガレを落とすために「筑紫の日向の小戸の橘の檍原」で禊を行うと様々な神が生まれ、最後にアマテラス・ツクヨミ・スサノオの三貴子が生まれた。イザナギは三貴子にそれぞれ高天原・夜・海原の統治を委任した。しかし、スサノオが「妣国根之堅州国」へ行きたいと言って泣き止まないためスサノオを追放し、古事記によれば淡海(近江)の多賀(滋賀県犬上郡多賀町)、または淡道(淡路島、淡路市)の多賀に、日本書紀によれば淡道(淡路島、淡路市)の多賀に篭ったとされる。現在の日本のことを浦安と名付けたと日本書紀に記されている。(なお、現在の千葉県浦安市はこれから命名された)

名前の由来 [編集]
イザナギ神・イザナミ神は天の神様たちの命を受けて、国作りを始めました。まずは天の浮橋に立って、まだ混沌としていた地球の表面に棒を入れてかき回すと、そのしずくが落ちて重なり淤能碁呂島(おのごろしま)という島になります。そこで二人はその島に降りて結婚しました。

この時まずイザナギ神がイザナミ神に「そなたの体はどうなっているか?」と聞くと「私の体には成り成りて成り合わぬ所があります」と言います。そしてイザナギは「私の体には成り成りて成り余る所がある。私の成り余る所をそなたの成り合わぬ所にさし塞いで国を生みましょう」と言いました。

そこで、島に柱を一本立て、その回りを回って出会ったところでまずイザナミ神が「まぁなんて素敵な男性でしょう」と言い、次にイザナギ神が「ああ、なんて素敵な娘だろう」と言いました。そして交わって産まれた子がまず蛭子、そして淡島です。これはいずれも不具の子で、蛭子は葦の船に乗せて流しました。

(結婚する所で日本書紀の中に挙げてある一書では二人はどのようにして交わったらよいかわからなかったが、そこにちょうど鳥が交尾したまま飛んで来たのであれを真似してやってみよう、といってやったと書かれています。が、私はこの説は取って付けたような話だと思います。その前に成り成りて...の話がありますし、これは全ての始まりの話ですから、そこに鳥がいたというのも順序が変な気がします。宇宙の開闢から始めるタイプではない、別の国の系統の神話が混入したのではないでしょうか)

さて、二人の神は何かおかしいと思い、いったん天にもどって神々に相談します。神々は太占(ふとまに)をして占った結果、柱を回って女が先にプロポーズしたのがいけなかったのではなかろうか。今度は男が先にプロポーズしてみなさい、とアドバイスします。

そこで二人は再び島に降り、結婚式をやり直して今度はイザナギ神が先に「ああなんて素晴らしい娘だろう」と言ってから、イザナミ神が「まぁなんて素敵な男性でしょう」と言いました。そして生もれたのが順に、淡路島、伊予之二名島(四国)、隠岐の三つ子島、筑紫の島(九州)、壱岐の島、対馬、佐渡の島、大倭豊秋津島(本州)で、これを大八島国といいます。

更に生み続けたのが吉備の児島(児島半島〜昔は島だった)、小豆島、大島(山口県の?)、女島(大分県の?)、知訶島(??五島説あり)、両児島(??男女群島説あり)です。

そして、国を生み終ると次に神様を生みます。これが大事忍男神、石土毘古神、石巣比売神、大戸日別神、天之吹男神、大家毘古神、風木津別之忍男神、海の神である大綿津見神、水戸の神である速秋津日子神・速秋津比売神(ここまで10神)、風の神である志那都比古神、木の神である久久能智神、山の神である大山津見神、野の神である鹿屋野比売神(ここまで4神)、鳥野石楠船神(天鳥船)、大宜都比売神、火の神である火之迦具土神(ここまで3神)です。

この最後の火之迦具土神を産んだ時、イザナミ神は陰部を火傷してしまい、亡くなってしまいます。この時、イザナミ神が苦しみながら成した神様が、金山毘古神・金山毘売神、波邇夜須毘古神・波邇夜須毘売神、弥都波能売神、和久産巣日神、といったところです。

なお、和久産巣日神の娘が伊勢神宮外宮に御鎮座なさる豊宇気毘売神です。

イザナギ神は妻の死を泣き悲しみ、出雲と伯耆の国境の比婆山に妻の遺骸を葬りました。(日本書紀の一書では熊野の有馬村)そして剣を取って、妻の死因となった火之迦具土神を殺してしまいます。この火之迦具土神の血や死骸からはまた多くの神様が成っています。これは石拆神、根拆神、石筒之男神、甕速日神、樋速日神、建御雷之男神、闇淤加美神、闇御津羽神、正鹿山津見神、淤縢山津見神、奥山津見神、闇山津見神、志芸山津見神、羽山津見神、原山津見神、戸山津見神、といったところです。

ここまでが古事記が伝える日本創成の物語です。古事記は更に進み黄泉の国の物語が始まります。

亡き妻を忘れられないイザナギ神は、やがて黄泉の国までイザナミ神を訪ねていくことにします。そしてまっ暗な中で「愛しいわが妻よ、国作りはまだ終っていない。どうか私の所へ戻って来てくれ」と言いました。するとイザナミ神は「こんな所まで追いかけて来てくれたのね。私も帰りたいわ。黄泉の国の神に相談してみます。ちょっと待ってて」と言います。

それからイザナギ神はずっと待っていますが、なかなかイザナミ神は出てきません。そこで待ちくたびれて、ふと火を灯して様子を見ようとしました。

すると、そこに居たイザナミ神はすっかり姿が変わり果てていて、体にはうじがたかり、体のあちこちには雷神が生じていました。その姿にびっくりしたイザナギ神は慌てて逃げ出してしまいます。

恥ずかしい所を見られたことに気付いたイザナミ神は怒って、黄泉の国の醜女に後を追わせます。するとイザナギ神は黒御縵を投げ捨てるとそこに蒲子が生じたので醜女がそれを食べている間に逃げます。そのうちまた醜女が追い付いて来たので、今度はゆつつま櫛を投げ捨てるとタケノコが生えたので、醜女がそれを食べている間に逃げます。そこへ今度はイザナミ神の体にわいていた雷神が追いかけて来ました。その時黄泉比良坂の坂本という所に来ていましたが、そこに桃の木があったので桃の実を取って投げ付けると雷神は退きました。(桃の魔除の力か?)

そうこうする内にイザナミ神本人も追い付いて来ましたが、イザナギ神は黄泉比良坂に大きな石を置いて、こちらへ来れないようにしてしまいます。するとイザナミ神は「愛しているあなたがこんなことをするなんて。ひどいわ。私は貴方の国の人を毎日千人殺してあげる」といいます。するとイザナギ神は答えて「私はお前を愛してる。でもお前がそうするのなら、この国に毎日千五百人の人が生まれるようにしよう」と言いました。この後イザナミ神は黄泉の国の大神となったといいます。

このモチーフはしばしばギリシャ神話のオルペウスとエウリュディケの物語に似ていると言われるのですが、見ての通り全然似ていません(^_^; エウリェディケは蛇に噛まれて死にますが、イザナミ神は火の神を産んだ為に死にます。オルペウスは冥界の神に妻を返してくれるように頼み条件付きで承諾を得るのですが、この神話ではイザナミ神自身が冥界の神と交渉します。そしてオルペウスは冥界の神との約束を守れずに後ろを振り向いて妻を失ってしまいますが、イザナギは自分で逃げ出してイザナミ神がそれを追いかけて来たのに来れないように岩でふさいでしまいます。ギリシャでは引き裂かれたのに日本では喧嘩分かれという訳ですね。これで似ているというのであれば「かちかち山」と「岩窟王」だって似てると言えそうな気がします。

なお、このイザナギ神とイザナミ神が黄泉比良坂で話をする時、日本書紀の一書では菊理媛神が両神の仲介のようなことをしています。菊理媛の名前はここだけに出てきます。

さて、話を続けます。

黄泉の国から戻ったイザナギ神は「汚らわしい国に行って来たなぁ」と言って、日向の国の橘の小門の阿波岐原でみそぎをしました。その時、投げ捨てた衣等などからたくさんの神様が成り、またみそぎをしようとして神々が成ります。これは次の神々です。

衝立船戸神、道之長乳歯神、時量師神、和豆良比能宇斯能神、道俣神、飽咋之宇斯神、奥疎神、奥津那芸佐毘古神、奥津甲斐弁羅神、辺疎神、辺津那芸佐毘古神、辺津甲斐弁羅神(ここまで12神)、八十禍津日神、大禍津日神(ここまで2神)、神直毘神、大直毘神、伊豆能売(ここまで3神)

更に、水の中でみそぎをしている最中に次の神々が生まれます。

安曇一族の神である底津綿津見神・中津綿津見神・上津綿津見神、住吉三神の底筒之男命・中筒之男命・上筒之男命です。

そして、最後に左目を洗った時に天照大御神、右目を洗った時に月読命、そして鼻を洗った時に須佐之男命が生まれます。これを三貴子と言います。

イザナギ神は「これは最後にとてもいい子が生まれた」と言って喜び、天照には高天原を、月読には夜を、須佐之男には海を統治するように指示し、「淡海」の多賀に引き篭りました。

物語は次にこの子供たちの世代へと移っていきます。


--------------------------------------------------------------------------------
今回の「イザナギ神・イザナミ神」はかな書きにしました。これはこの神様の漢字が古事記と日本書紀で異なることもありますが、漢字で書くと難しく感じる方もあるかと思いました。なお、イザナギ神は古事記では伊邪那岐神、日本書紀では伊弉諾神、イザナミ神は古事記では伊邪那美神、日本書紀では伊弉冉神と書かれます。
神様の名前は特に古い神様ほどいろいろ書かれるのですが、一般に古事記の方が優しい漢字を使ってありますが、これは本来古事記が万葉仮名で書かれているのに対して日本書紀が漢文で書かれていて、その文体による差もあるものと思われます。

古事記によれば最初に天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)が現れ、その次に高御産巣日神(たかみむすびのかみ)・神御産巣日神(かみむすびのかみ)が現れ、この三柱が全ての神をたばねる存在であるとされます。

この後、宇摩志阿斯訶備比古遅神、天之常立神、国之常立神、豊雲野神、と来た後男女対の神が五代現れます。その五代目がイザナギ神・イザナミ神です。

この辺の事情は日本書紀の方では異なっていて、こちらは諸説を並べてありますが最初は国常立尊であるという説が多数のようです。

しかし民俗学系の研究者の中にはこれらの神で最も古くからあったのはやはりイザナギ神・イザナミ神で、他の神はその祖先として整理され関連づけられて行ったのではなかろうと言う説もあり、少し興味をひきます。

平安の頃以降の色々な人が実に色々な事を言っているのですが、どうも神様の系統は2系統あるらしい、という意見は有力です。それは出雲系・高天原系と分ける考え方で、出雲系は神御産巣日〜須佐之男〜大国主〜迩芸速日命〜石上神宮〜物部一族といった系統で、高天原系は高御産巣日〜天照〜迩迩芸命〜神武天皇〜伊勢神宮〜天皇家といった系統ということになります。

迩芸速日命も迩迩芸命も天孫ということなので、元々の出身地方は同じなのかも知れませんが(北方のモンゴル族が中国大陸を南下して中国南部〜インドシナ付近から逆に北上し、九州南部日向付近に定着して農耕文化を興し、やがて畿内に進出したという説が最近注目されています)、畿内に進出した時期のずれと、統合した他氏族の違いで別の神話系統を持ったのかも知れません。

イザナギ神・イザナミ神が結婚して最初に作った子は蛭子で、これは不具の子であったので海に流しています。これは「海に流すと助かる」という説があった為とされますが、この子は西宮付近に流れ着き、そこで育って成人し、恵比寿の神となるのです。つまりエビスはアマテラスやスサノオの兄ということになりますが、昔の日本は末子相続の習慣があったようでもあり、この二人がその後の神話の主人公となり、エビスはその後の正史には登場しません。

イザナギ神・イザナミ神が生んだ島で大八島国を生んだ後に更に生んだ島については日本書紀には記載がなく、古事記のみの記事です。その中で吉備の児島・小豆島、までは明確ですがその後がどうもはっきりしません。瀬戸内海の大きな島を見ていけば、大島が柳井の近くの周防大島、女島が国東半島の先の姫島と推定できそうにも思います。知訶島と両児島は次田真幸氏は五島・男女群島にアサインしていますが、これだけ瀬戸内海の島が出てきたのに突然九州の西に飛ぶのはよく分からない所です。因島には古代遺跡がありますし、その隣は西日光の耕三寺のある生口島。その更に隣には大山祇神社のある大三島もあります。もう少し西の方には宮島こと厳島もあります。この界隈にイザナミ神の生んだ島があっても悪くないような気がするのですが、はて。

逃げて行くイザナギ神がかずらを投げたり桃の実を投げたりする話は、昔話の中の山ん婆に追いかけられた小僧さんが....という話と似ています。古事記にはこのようなほほえましいエピソードが突然入っていたりして面白い読み物です。これについて私はかつて古事記の編者も、そのようなエピソードの挿入によって、たとえ政権が変わって過去の歴史を改竄しようとする為政者が現れてもこの本が「お話」として生き残り、正史の破片だけでも何とか後の世に伝えたいと考えていたのかも知れない、と考えたのですが、梅原猛氏が「神々の流竄」で述べているように、元々この書はお話として書かれたものである、というのも面白い説です。心理学的にいえば、お話故に古代の記憶が記されることになるのでしょう。

河合隼雄氏は天御中主神や月読命について考察し、日本の神話には三つの並立する神格が現れて、そのうちの1つが何もしない神であることが多いと言っています。このパターンは更に海幸彦・山幸彦の所でも繰り返されます。

なおイザナギ神が引き篭った「淡海」ですが、これに関しては「おうみ」つまり近江という説と、淡路島という説があります。近江であるとしたら今の滋賀県多賀町の多賀大社、淡路島なら一の宮町多賀の伊奘諾神社でしょうか。

江戸時代には多賀大社は伊勢信仰とセットで篤く信仰されました。「お伊勢参らば多賀にも参れ。お伊勢お多賀の子でござる」という歌があります。