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ホモ・サピエンス

現生人類のホモ・サピエンス(サピエンスは賢い、知的を意味する)は25万年前から現在まで生きている。40万年前から25万年前の中期更新世の第二間氷期までの間に、彼らには頭骨の拡張と石器技術の精巧さが発達する傾向が見られ、ホモ・エレクトゥスからホモ・サピエンスへの移行の証拠を残した。

直接の証拠は、ホモ・エレクトゥスがアフリカから他の地域へ移住し、その間にアフリカで種分化が起き(アフリカのどこで起きたかについてはほとんど証拠がない)エレクトゥスからホモ・サピエンスが分かれたことを示唆する。それから、アフリカとアジア、ヨーロッパでエレクトゥスがホモ・サピエンスに入れ替わった。このホモ・サピエンスの移動と誕生のシナリオは単一起源説(アフリカ単一起源説)と呼ばれる。しかし現在の証拠は多地域進化説も単一説も排除しない。これは古人類学の最も激しい議論の一つである。現代の研究は、人類の遺伝的多様性が他の種に比べると非常に小さいことを確認した。これは比較的最近に各地に分散したか、トバ山噴火の影響の可能性がある。

印象的な遺伝的特徴(例えば皮膚の色)は主に、小集団が新たな環境へ移住した結果として起きた。これらの適応形質はホモ・サピエンスのゲノムの非常にわずかな部分によって引き起こされるが、皮膚の色の他に鼻の形態や高高度地域で効率的に呼吸する能力などを様々な形質を含む。

ホモ・サピエンス・イダルトゥはエチオピアから発見されており、16万年前頃生きていたと考えられる。それは亜種として扱われてはいるが、解剖学的には現代人であり、知られているなかでもっとも古い現代人である。

ホモ・フローレシエンシス [編集]
ホモ・フローレシエンシスはおよそ10万から1.2万年前に生きていた。彼らはその小ささ(おそらく島嶼化による)から「ホビット」とあだ名を付けられている[35]。ホモ・フローレシエンシスはその大きさと年齢から、実際に最近まで生きていた現生人類と共通しない特徴を持つホモ属の興味深い例と考えられている。すなわち、いつの時点かで現代人と祖先を共有するが、現代人の系統とは分かれて独自の進化の過程をたどった。主要な発見は、30歳程度の女性と思われる骨格である。2003年に発見され、1.8万年前のものと見積もられた。ホモ・フローレシエンシスの生きている女性は身長1メートル、脳容量は380cm3でチンパンジー並みに小さく、現代人女性の1400cm3の三分の一程度であると推測されている。

しかしホモ・フローレシエンシスが本当に別の種であるかは未だ議論が続いている[36]。一部の科学者は小人症を患ったホモ・サピエンスであると考えている[37]。この仮説はフローレス島に住む現代人が小柄であるために、ある程度説得力がある。小柄さと小人症によって本当にホビットのような人が生まれた可能性はある。別種説への他の主要な反論は、現生人類と関連した道具類とともに発見されたという点である[37]。