REVIEW
Books Review
プリズンホテル<秋>
背表紙
花沢支配人は青ざめた。なんの因果か、今宵、我らが「プリズンホテル」へ投宿するのは、おなじみ任
侠大曽根一家御一行様と警視庁青山警察署の酒グセ最悪の慰安旅行団御一行様。そして、いわくありげ
な旅まわりの元アイドル歌手とその愛人。これは何が起きてもおかしくない…。仲蔵親分の秘めた恋物
語も明かされる一泊二日の大騒動。愛憎ぶつかる温泉宿の夜は、笑えて、泣けて、眠れない。
書評
料理は一流、細やかで充実したサービス、訪れた客に必ず満足を与えるのが売りの奥湯元あじさいホテ
ル。ただ例外は、任侠団体専用の湯治地であるということ。夏にリニューアルオープンしたこのホテル
に、秋が訪れました。色とりどりに彩られた山々、旅情を誘う魅力に惹かれて、今宵も幾組かの客が
ホテルにやって来ました。木戸仲蔵の子分である大曽根一家、警視庁青山警察署の慰安旅行団体、うら
ぶれた元アイドルとその情夫、そして偏屈作家、木戸孝之介一行。今回はどのような悶着が発生するの
か?花沢支配人の苦悩は募ります。
男女間の愛惜と慕情を切々と描いた作品。前作と同じく、任侠集団独特の世界観も楽しめます。難しく
考えることなく、ただ物語の流れ行くままに本を楽しみたい人には、オススメの一冊です。
評価


