1月27日
鶴見川源流紀行
〜多摩川河口

戻る

日本で一番汚い川「鶴見川」、2004年の全国一級河川の中でめでたくワースト1(BOD値)に輝いた。
私は今も昔も鶴見川流域に住み、ランニングのコースにしてるくらい身近な川だ。今回、この鶴見川を河口〜源流まで自転車で走り、その実態を明らかにする。
更に鶴見川源流から、もう一つの身近な川「多摩川」へ走り継ぎ多摩川河口へ向かい、自宅へ戻る計画。
多摩川も度々ワーストに顔を出していた素晴らしい川だ!

自宅より直に鶴見川に出ても良かったが、一応河口へ向かう。

鶴見川河口、測定的な河口はもうちょい上流だが、海に出てるのはこの場所だ。
海に面した所に入浴施設がある。そして向かいに横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋が見える。

河口からは川沿いに行くことは出来ず、しばらく工場地帯を走り、川沿いのサイクリング道路へ、この辺りから上流へ20kmは良く走るので、勝手知ったる道だ。


鶴見川を河口から少し遡って来た辺り、この辺りは汚い川と言うよりも普通の下流の風景、都市を流れる川はどこもこんな感じでしょ!
鉄塔の左の白い建物は、歴史的建造物で、廃墟になってる様子、妙高機械工業の建物なんだけど、妙高機械工業のHPに一言も書いてありません。誰か詳細知らないですか?

これは違う日に近くで撮影したもの、なかなか良い味出してるでしょ!
妙高機械工業さん、詳細教えて下さいよー。

河口から10kmも走ると、河川敷も広くなり、カヤトの原っぱになる、ホームレスのブルーシートで出来た小屋が点在する河川敷を走ると、新横浜付近になる。ここに世界に此処だけにしか住んでいない貴重な生物の生息地がある。

ここが、その貴重な生物の生息地、左のカヤトの原っぱが、住家である。
その生物とは

「ヨコハマナガゴミムシ」

そう!ゴミムシである。
横浜が、鶴見川が世界に誇る固有種それがゴミムシ!!
なんか鶴見川らしくて良いじゃないですか。
画像を見て分る通り、原っぱは割と綺麗に保たれていて、ホームレスが住んでいたりはしない。
これはこの一帯を立ち入り禁止にして、「ヨコハマナガゴミムシ」を保護しているためです。
大事な、虫なんですよー。
このすぐ横にワールドカップ決勝が開催された
横浜国際競技場がある。
川の流れは結構澄んでいて綺麗である。

なかなか澄んだ流れです。この辺は周囲に畑があり、のどかな雰囲気。

さらに上流に進み、恩田川を分けると、鶴見川は護岸と流れだけの川となり、フェンスで、囲まれた自転車道は少し圧迫感がある。

護岸で覆われた鶴見川、本日この辺りでカワセミを見かけました。寒いけどいるもんですねー。
真ん中の画像は途中にあった親水公園、自転車の後ろに見える四角いものは、川の生き物の住家にするために設置したもの。
川は右の画像の様に結構澄んでますよ!色んな生き物がいそうです。


鶴川駅近くなると、自転車道も無くなり、川沿いに進むのは困難になったので、川沿いを捨てて、車道を走る。
市街地走行は不快きわまりないが、ある意味テクニックが必要なので、楽しんで走る。

図師大橋から見た鶴見川、ここからいよいよ源流部になる。

図師大橋から鶴見川源流に向けて、走るとすぐそばに雑木林が迫ってくる。そこは小山田緑地と言って、森林公園になっている。

結構大きな公園で、中心に池がある。実はこの池も鶴見川源流の一つだ。

小山田緑地を後にして、少し走ると、細くなった鶴見川が横をはしる、もうこの辺りだと水もだいぶ澄んだ、綺麗な水になる。
そして、ついに鶴見川源流の泉に到着!!

「鶴見川源流の泉」の標とその流れ、絵に描いたような小川である。

源流の泉、中央から水が湧き出ているのがお分かりだろうか。
とても綺麗で飲用できそうなくらいだ。魚が住んでるらしいが、厳冬期のため姿が見えなかった。
この「鶴見川源流の泉」は小さな公園になっており、保護されている。

さて、鶴見川を河口より源流まで遡って見て来たが、見た感じ、確かに地方の綺麗な川と比較して、汚い川ではあるが、生物にとって地獄のような環境か?と言われればそうでもなさそうである。
全国の一級河川の中でワースト1と言うことだが、これは全国に13987本(平成14年)ある一級河川の中で1番悪いと言うことではなくて、13987本ある一級河川のうち2点以上測定している河川が166本しかなく、その中でのワーストと言う事なのだそうだ。
しかも測定点も上流、下流とその河川によってまちまちで、鶴見川の場合下流で測定しているため、他の河川と比べるのには分が悪いと言う事なので、測定点が適当なそれぞれの河川のBOD値を一律に比較することに意味など無いのである。
よって、全国で一番汚い川と言う先入観にとらわれずに、これからも鶴見川と付き合っていこうと思う。
しかし、河川に河原が無かったり、実際かなり汚い水が支流から流れて来てたり、河川敷にゴミが目立つ部分もあったりするので、まだまだマダ改善の余地がある。改善する努力は怠らないで欲しい。


鶴見川源流を後にし、一路、多摩川へ向かう。
鶴見川から多摩川は小さな山(多摩丘陵の一端)を越えればすぐである。
そのまま鶴見川を下って帰っても良いのだが、我が家は鶴見川にも多摩川にも近いので、せっかくだから多摩川で帰ろうと言う訳である。

多摩丘陵には谷戸と呼ばれる地形が数多く点在している。
谷戸とは山や丘の尾根などで囲まれた地形のことで、この辺では小さい谷が谷戸と呼ばれている。谷戸には水田、畑などが営まれていて、民家も点在する。

谷戸の風景、ここは水田と民家があった。何とものどかで、美しい風景だ、同じような谷戸は三浦半島にもあり、神奈川県の東側では一般的な里山の風景だ。ちなみに、この画像の谷戸も鶴見川の源流のひとつです。


多摩丘陵の上では主に畑が作られている。この時期は、ほうれん草が植えられていた。

丘陵を越えて反対側へ出ると、田園風景から一変して新興住宅地になる。いわゆる「多摩ニュータウン」だ!
綺麗に区画整理された広い道路に美しい外観のマンション、同じ形の一戸建て、さっぱりした近代的な作りの駅舎。
しかし、走っていてこんな風景くらいつまらないものはない。
理想を追求した、便利で、静かで、美しい街、しかしそこで感じるのは何処かイビツな雰囲気‥
我々は何を求めてるんですかねー。

ニュータウンを下ると、多摩川水系の大栗川に出る。

大栗川沿いの走りやすい自転車道を下ってゆくと、多摩川に合流する。


多摩川に架かる関戸橋にて、関戸橋は上流側にしか歩道が無く、下流に向かうので下流側を走っていたら、渡れませんでした‥こう言う時は結構ショックです。画像は気を取り直して渡りなおした所。

多摩川に入りひたすら下流へ向かい自転車を走らす。今回は左岸の自転車道を走りました。

多摩川河川敷の風景。
やはり、多摩川は河川規模が違いますなー。河川敷も広い広い!
川の流量も多く、河川のもつ浄化能力も鶴見川とは比較にならないほど。なにより明るい!

自転車道をひたすら下流へ漕ぎ、川幅も広がってくると‥

わが町 「阿鼻叫喚!川崎区」 が見えてくる!!う〜ん臭うぜ!

そのまま家へ直行しても良かったが、せっかくなので、河口の羽田まで行ってみる。

大師橋を過ぎると、ほとんど海の様相になってくる、屋形船や、釣り舟が繋留されてます。
ゲートの向こうに見えるのが、大師橋。

大師橋を過ぎるとまもなく‥
 
羽田に到着!左の画像で向こう側に見えるのは羽田空港、実際の多摩川の基点は灯台の辺り。
右の画像の海に浮かぶ慰霊碑は関東大震災などの被災者が多摩川を流れ此処に多数漂着したため、地元の人が建てた慰霊碑です。なにかスマトラの大津波のこともあり、感慨深いです。

今回鶴見川、多摩川の2河川を旅しましたが、2つの河川を比較すると、鶴見川は、源流から河口まで、人間の生活圏を流れる短い川、よって人間が保護してやらないと自然を保てない感じ。
一方、多摩川は山梨の奥秩父に源を発している大河、人間がその大きな懐に甘え、依存してしている印象。
どちらも、はっきり言って綺麗な川ではないので、今となっては積極的に保護してあげないと自然を保てないでしょう。
でも、両河川とも少し回復してきてますよホント!
今度は多摩川、鶴見川流域の面白いスポットを訪ねたいですね、多摩川の源流を訪ねる旅もやる予定です。

以上!  もどる