1998年の記録を紹介する。
山スキーの相談に乗っていただいたのは長野県安曇村の乗鞍高原にあるペンションのオーナー。
ブー隊員の思いつきのような希望に対し、快く面倒をみていただいた。
日ごろの行いがよいためか、当日の天気は快晴。
春のような日差しに、風もなしという絶好の山スキー日和。
オーナー、ペンションのスタッフ、それにブー隊員のパーティで出発することとなった。
乗鞍高原温泉スキー場の最上部まではリフトを利用。
2、3本スキー場で足慣らしをしてから、いよいよ登りにかかる。
カモシカリフト最上部、林の切れ間の急斜面から登りが始まる。
ここが、意外な難所。
とにかくきつい。
ここを超えても林間の登りが続く。
●林間の登り
木曽駒、北アルプス、浅間山を望みながら、森林限界手前でランチ。
持参のカップヌードルとロールサンドが、とってもおいしい。
山好きにとっては、とても贅沢なランチである。
森林限界を超えると、静かな大雪原が広がっていた。
真っ青な空をバックに間近に迫った乗鞍岳、遠くに冬景色の穂高連峰、槍も顔を出す。
人影のない雪原は、日本ではないようだ。
他では味わえない景色だ。
雪原からせり上がる真っ白な乗鞍岳を望むと、登りの苦労も吹っ飛ぶ。
何時間かかったのだろうか。 バテバテで、なんとか肩ノ小屋(2700m)まで登った。 当然、肩ノ小屋は冬季休業中。 小屋の前で持参のアルコールで祝杯を挙げた。
いよいよ、苦難の下りが始まる。
夏には大雪渓となる斜面を恐る恐る滑り始めた。
クラストした雪でスキーがずれない。
曲げたいのに、曲がらない。恐怖感が先に立って、腰が引けてしまう。
転ばないように、転ばないように、と思っていると、ドテッと転んでしまう。
林間に入ると、今度は木立にぶつかる恐怖感で、さらに腰が引けてしまう。
ここは基本に立ち返り、ボーゲンに徹する。
そうすると、だんだん腿と膝が痛くなってくる。
最後の急斜面をなんとかやり過ごし、ようやくゲレンデに出た。
無事戻ってきた喜びとともに、圧雪ゲレンデの滑りやすさがありがたい。
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