桐箱はすべての作品で、作っている訳ではないが、公募展入選作を中心に、いくつか制作してもらった。当初指物師、山下 巌氏に依頼していたが、2003年暮れに惜しくも亡くなられたため、奥様のご紹介により、2004年4月完成の「梅花文蒔絵盆」からは福田 博氏に依頼した。

左が山下 巌氏、右が福田 博氏によるもの

「紫陽花文蒔絵盤」桐箱(山下 巌氏作)2003年8月完成  裏面の箱書きと落款

「梅花文蒔絵盆」桐箱(福田 博氏作)2004年4月完成  裏面の箱書きと落款



「蓮弁蒔絵盆」桐箱(福田博氏作)2005年1月完成                          


*「撫子蒔絵棗」「瑞鶴文蒔絵盆」桐箱(福田博氏作)2004年11月完成(箱書きの失敗例)

桐の板への下書きのときは大丈夫だったのだが、本番では少し文字がにじんでしまった。
福田さんに練習用の板を持ってきて欲しいと言ったとき、かんなをかけてあるものにしますかと尋ねられたが、
桐の板にかんなをかけてあるかどうかも、にじみと関係あるのだろうか?

ちなみに筆や墨の扱いに慣れていないことや、にじみ防止のため、今は箱書きには筆ペンを使っている。
しかし「撫子蒔絵棗」、「瑞鶴文蒔絵盆」の桐箱のときは、新品の筆ペンを使ったところ、にじんでしまった。確かに使い古しの筆ペンの方がにじまないという気もする。「蓮弁蒔絵盆」の桐箱では使い古しの筆ペンを使ったところ、にじまずに書けた。
書くときにチョークを薄く塗ると良いという意見もあった。練習用の板にチョークを塗って書いてみたことはあるのだが、本番ではまだ実行していない。


作品収納の桐箱についてにじまないように書くための苦労談がありましたが,私の場合もチョークでやるでしょうね〜
チョークは布に書くときも使いますから,紙だと事前にドーサ液を塗って乾かしておく事もできますが…
墨はよく摺った後ほんの少し市販の水溶の膠をまぜておきますと,乾いた後取れ難い(書く前に筆の墨は布によく吸わせて、必要以上の水分を取る),しっかり乾いた後をよく絞った濡れタオルでさっと拭くとチョークが拭き取れますよ。
なかなかはじめから巧くいかないでしょうが,試してみる価値はありそうですよ(タキ爺さん)


[金胎蒔絵四方盆「秋津」」の桐箱(福田博氏作)2010年4月制作 12000円
福田さんも日本伝統工芸展(木竹部門)に出品されるようになった。   


「金胎蒔絵水指「秋津」」の桐箱(福田博氏作)2011年5月制作  25000円
蓋裏は基本的にすべて「四方桟」としてもらっている。












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