鶉の卵殻パネル(蒔絵山法師額、塗り板C)の作り方


<北國新聞文化センター蒔絵教室(15回目)>H.17.8.22
新しい塗り板(塗り板Cとする)を静岡炭で水研ぎし(研ぎ破らない程度に)、山法師の盆の図案から卵殻(鶉)と葉の部分(金の書き割り)を含む図案を構成し(S先生加筆・・・山法師が十字架のようにならないように、葉は少し曲げる、金のベタの書き割りは極力細い線で)、置き目を行い、研いだ塗り板に鯨箆で転写する(置き目の紙は教室のものを使用。ガサガサな面に鉛筆描きし、ツルツルな面から絵漆で、極力細い線でなぞる)。その後、チタニウムをまぶす。
*卵殻については自己流でやるのでなく、教室で一度基本を学んだ方がよいということで、この塗り板は教室に置いておく。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(16回目)>
中心部(花の部分)にまず黒呂色漆を地塗りし、金平目12号を貼る(豪華に見せるためと、花の中心を強調するために多めに貼る・・・13個・・・中心を決めるために金平目を先に貼る)。次いで4つの「がく」を1つずつ地塗りし(やや厚めの方がよいが、地塗りムラがないように)、鶉の卵殻を置いてゆく。卵殻は別の塗り板などの上に割った破片(最初からあまり細かく割り過ぎないこと)を置いておき、適当な形のものを選んで竹の箸で持っていき、漆の上に置く。貼る塗り板自体は本当はなるべく触らない方がよい(手の油などがつくので)。蒔絵山法師額(塗り板A)などよりははるかに密に卵殻を置くこと。まず大きめの破片を漆の上に置いて、それを更に竹の箸で細かく割る(ジグソーパズルのように)。「がく」の先の方はより密に、根元の方はどちらかというと粗に置き、「がく」の根元が中心部から出ているように根元をカッターなど(デザインカッターが望ましい)で切る。他の部分もはみ出た部分はデザインカッターで切る。花の金平目と「がく」の卵殻の間は少しあけて中心部の金平目を浮き上がらせる(というか際立たせる)。結局今日は4つの「がく」のうち2つまで貼る。貼った後、卵殻の回りについた黒漆や手板についた手の油などをリグロインを含ませたティッシュペーパーで拭き取る。


<北國新聞文化センター蒔絵教室(17回目)>
左端の花の残り2つの「がく」に鶉の卵殻を貼る。細かく割りすぎて(基本的には細かく割りなるべく密に置くのだが、疎な部分や大きめの殻も作る)、殻と殻が重なっているものがあるので(パネルの縁を持ち、側面から見るとよく分かる)、鯨箆でその部分の卵殻を取り除き、リグロインをテイッシュにつけ地塗りの黒呂色漆を一旦拭き取る。地塗りし直し(地塗りムラは困るがもう少し厚く塗った方がよいかも、とのこと)卵殻を貼り直す。周辺をデザインカッターで切る。卵殻のなかに立っているものがあるので、なるべく寝かせて置くようにし・・・さもないと剥れたり研ぎ出しが上手くいかなかったりする・・・竹の箸の底=先と逆の方で卵殻を押さえて整える。続いて右端の花の蕊の部分に金平目12号を貼り、湿りに入れる。

*デザインカッターは何本かあってもよい(特に先が30度くらい・・・60度のこと?のがもう一本あればよい)。


<北國新聞文化センター蒔絵教室(18回目)>
右端の花の中心部が丸くなるように金平目12号を2個貼り足す。次いで「がく」の卵殻を黒呂色漆で貼っていく(外側を密に、中心部を疎に、疎といってもぼかし過ぎないこと)が、最後パネルの掃除をするときにリグロインをこぼしてしまい、地塗りの漆が薄くなってしまい接着しない可能性があるため、やむなく「がく」のうち3つの卵殻を鯨箆で取り去り、湿り風呂に入れる。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(19回目)>
早めに着いたので、持参した爪盤の代わりの板に黒呂色漆を少し出し、右端の花に卵殻を貼ってゆく。真ん中の花にも中心の花の部分に金平目12号を貼る。教室開始後の指摘事項としては、置き目の線のところまで地塗りすること(置き目の意味がない)。「がく」の端の卵殻は漫然と置くのではなく、パズルのように合った形のものを選んで貼り、境界線をはっきりと出すこと(必要ならば突出した部分をデザインカッターで切る)。卵殻と卵殻が重ならないようにすること。
*真ん中の花は卵殻でなく金蒔絵で行うことになった(次回)。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(20回目)>
卵殻の隙間に地塗り筆につけた黒呂色漆を塗り、細かい卵殻片で隙間を埋める。その後塗り板を湿り風呂に伏せて置いておき約1時間後に出して来て、リグロインで薄めた黒呂色漆を卵殻の上から塗り(漆分が少なくならないように)、卵殻の裏面にも黒漆が回るようにしたのち、旭化成のサランラップで余分な漆を吸い取ってから(このとき紙を使うとゴミが混じりよくない)湿り風呂に入れる。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(21回目)>
指で錆を卵殻の隙間に摺り込む(卵殻の上に錆が残らないように。いろいろな方向から摺り込むこと)。定規を当て、夜光貝を針で0.5cm四方の正方形に切る(1cm幅の目盛りが入ったマットの上で切る。一度で切らずに何度か針を走らせること。極力正方形の端が欠けないように)。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(22回目)>
卵殻の上の錆をペーパー#600ないし#800のつまみ研ぎで落とす(空研ぎでなく舌でペーパーをなめながら行う。それが嫌なときは水を汲んできて塗らすこと)。同じ卵の卵殻でないと厚さが異なり、錆が嵌り込みやすい?とのこと。引き続き10.20に切った貝の中から形の合うものを選び、どうしても合わないときは針で切り整える。地塗りする面をリグロインで拭いたのち、黒呂色漆を地塗りし(輪郭をはっきり描く、やや厚めに塗る)、竹の箸で貝の切片を横に置いたのを動かして切片を貼り、上から竹の箸で押さえて空気を出し、風呂に入れる。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(23回目)>
卵殻の上の錆を研ぐ。ペーパー#600を折ってつまみ研ぎ。静岡炭をデザインカッターで小さく切り、仕上げ砥で均して、金平目を研ぐ。あと次回までにS先生が塗り込んでくださるとのこと(本来は貝も固めた方がよいのだが)。次回は漆を剥がすのに小さなデザインカッターを持参のこと。
*鶏卵による研ぎ出し蒔絵の場合も、リグロインで薄めた黒漆を塗ったあと、錆による目止めをすること(そのまま塗り込むと、研ぎ出しがしにくい)。


<北國新聞文化センター蒔絵教室(24回目)>
S先生が塗り込んでくださった塗り板をデザインカッターを使い卵殻、夜光貝の上の黒漆を剥ぎ取る。次いで静岡炭を小さく切り、荒砥で平らにしてから蒔絵以外の塗り面を水研ぎし、刷毛目を消す。次いで静岡炭の傷をクリスタル砥石#2000に水をつけて研いで消す。
*次回は中心の花の金蒔絵。置き目を取り、金7号粉を蒔く予定。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(25回目)>
塗り板をまずクリスタル砥石#2000で磨く(S先生)。次いで置き目紙のザラザラな方へ鉛筆で図案を転写し、赤軸根朱替筆でツルツルの面から絵漆でなぞる(線が太くなったので、新しく図案を鉛筆で転写し直し、やり直す)。鯨箆でパネル面に図案を転写し、羽根でチタニウムをまぶし、見やすくする(まず中心の花から描く)。引き続き黄軸鶴書き筆で中心の花のなかを地塗りしてゆく・・・絵漆でも黒漆でもよいが、中心部の蕊付近を蒔き暈すときは黒の方がよい(今回は絵漆で地塗りする)。次いで金丸粉7号を粉筒に詰め、蒔いてゆく(中心部を暈すように蒔いてみたが、結局暈せなかった)。引き続き葉の部分を赤軸根朱替筆で地描きし、金7号粉を蒔き、湿り風呂に入れる。


<北國新聞文化センター蒔絵教室(26回目)>
日本産梨子地漆(加藤うるし塗料店、金沢市東山)を少量お猪口に出し、樟脳油で薄める。それを黄軸鶴描き筆につけ、金蒔絵の部分に塗ってゆく(細い線のところはなるべくはみ出さないように)。がくのところをもう一度念入りに粉止めし、湿り風呂に入れる。
*金粉の粉止めは生漆だと黒っぽくなってしまう。梨子地漆の方が金を光らせるのによい。
*次回は粉の磨き、胴摺り、摺り漆までやる予定。


<北國新聞文化センター蒔絵教室(27回目)>
金蒔絵の部分をクリスタル砥石#2000で研ぎ光らせる(葉の部分は軽く研ぐにとどめる)。またパネルの貝より下の部分が研ぎ足りないので、クリスタル砥石#2000で研ぐ。次いで油砥粉でパネル面全体を胴摺り、台所洗剤で洗う。中国産生漆(極早)を漉し、脱脂綿を折って硬く持ち、摺り漆。テイッシュペーパーで拭き取り(少し残す)、風呂に入れる。
*次回磨いた後、2度目の摺り漆をして終わる予定。


<北國新聞文化センター蒔絵教室(28回目)>
超微粒子コンパウンドをほんの少しつけ手の指もしくは手掌で磨く(パネル面の上下左右4分の1ずつ)。特にパネルの四隅や卵殻の際を 忘れないように。磨き終わったら、磨き粉をほんの少しつけ磨き油っ気を取る。次いで中国産生漆を漉し、摺り漆(少し残す)、湿り風呂に入れる。

<北國新聞文化センター蒔絵教室(29回目)>H.17.12.19
超微粒子コンパウンドを少しだけつけ指や手掌で磨く。コンパウンドが少なくなってきたところで磨き粉をほんの少しだけつけ磨く(完成とする)。








                    
ホームへ