石川県立歴史博物館開館20周年記念夏季特別展
「伊勢神宮の神宝」
(平成18年7月29日~9月18日)
石川県立歴史博物館の開館20周年記念夏季特別展「伊勢神宮の神宝」に出かけました。式年遷宮には1500点余に及ぶ神々の御装束神宝のすべてが古式のままに新しく調進されます。御装束はお飾りする御料を意味し、衣服・服飾品などを含め、神座・殿内を飾る品・遷御の儀式に用いるさまざまな品が含まれ、525種・1085点に及びます。神宝は神々の御用に供する調度品を意味し、189種・491点にのぼります。714種、1576点の御装束神宝は平安時代の「儀式帳」の規定により、当代最高の美術工芸家の技法によって調整され、御料は20年間、御正殿に納められ次回の御遷宮で撤下されます。内宮と外宮の両正宮の神宝に限っては新宮の西宝殿に移され、更に20年間保存された後に撤下されます。明治以前は神のお使いなされた御料ということから人手にわたることは畏れ多いとされ、撤下された神宝類のうち可燃のものは火に投じられ他は地中に埋められました。
①緋錦御衣(あけのにしきのみぞ)
②紺地錦御被(こんじにしきのみふすま)
③御櫛筥(おんくしばこ)(附 櫛七枚、錦袋)
櫛を入れる箱で黒漆塗りの覆蓋造になっていて、身の内側に懸子を付している。外側は唐花唐草、鳳凰、飛雲の文様による銀平文(ぎんひょうもん)装、身と蓋の合わせ口には白鑞(びゃくろう)の置口をつけ、身の折立に赤地唐錦が張ってある。銀平文は漆を塗る工程の途中、文様のかたちに切りとった銀の薄板を張り、さらに漆を塗り重ねてからその表面を研ぎだして漆を剥ぎ、文様をあらわすもので、わが国では奈良時代から行われた漆工技法である。同種のものは正倉院宝物にも数多くみられ、正倉院では平脱文(へいだつもん)と呼ばれている。御神宝ではこの平文による加飾が鏡を入れる轆轤筥(ろくろばこ)など他の品目にも数多く使われている。
④御鏡(みかがみ)(附 轆轤筥 入帷)
⑤鵄尾御琴(とびのおのおんこと)(附 琴柱、琴軋、錦袋)
⑥松田権六作 桜文散盛器
⑦十代大樋長左衛門作 天目茶盌
⑧第一御太刀(だいいちのおんたち)(附 平緒、鮒形)
図録には平安期の「永久神宝図」に加進のことがあり、この後文永六年(1269年)の大神宝の送文によって様式が整えられたともいわれている、とあります。
昭和四年調進とありますから、実際に作られたのはそのときかも知れません。
平安期の
伊勢猿楽
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