『自分さがし』というあても目的地も無い心の旅。

人が引き篭る時には心に傷を負い、アイディンティティーを喪失しています。
多くの場合『自分って何だろう』とアイデンティティー回復の模索を始めます。
でもそれは、あても目的地も無い無限漂流への旅立ちかも知れません。
『素の自分』なんて無いのです。あるとすればそれは乳児期だけかも知れません。
意思疎通が取れるようになれば、幼児だって親に甘えてお菓子を貰おうとします。
人は時と場所や対人関係で対応を変えて当たり前です。
恋人の前では良く思われたいし、子供には頼りがいのある親でありたいと思います。
それが普通なのですが、自信を失った時には反省や原因を探ろうとします。
短期間でアイディンティティーが回復できれば『内観・内省』は良い事ですが、
時に『自分さがしの旅』は長い引き篭りの理由に使われます。
自信を失っての引き篭りは、社会への関心も薄れ友人関係も途絶します。
そのため、心の中の世界のモデルは徐々に現実から乖離して行きます。
我が子もその様な状態にあり、情報は私達の会話から得る事が多くなりました。
そして2〜3日すると、それが発酵したり腐敗して我が子の口から話されます。
私達の会話が奇怪な世界観で変化し、妄想世界に組み込まれてしまうのです。
外界から隔絶された長期の引き篭りはやはり病気と考えるべきです。
現実と乖離した会話の時点で医者に相談すべきでした。
それが私の反省です。

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