私の一番の失敗は妄想を育ててしまった事だと思います。
妄想は、しょせん妄想。もっともらしく聞こえても、都合の良い言いつくろいです。
自分に都合良く、深くも考えていませんので、話のつじつまは全然合いません。
元は理論的な我が子に、私は矛盾を理解させようと真剣に話し合いました。
矛盾を突かれると、またまた奇怪なつじつま合わせを考えてきます。
私は現実世界の考え方で妄想世界を突き崩そうとしました。
しかし、結果は妄想世界をより強固に育て上げただけでした。
主治医に我が子の妄想世界を話した事もあります。
『妄想には取り合わないで下さい』と言われましたが、
真の意味を理解していませんでした。
醜悪な現在の妄想世界は、言ってみれば私と我が子との合作なのです。
私が突き崩した妄想を子供が繕って、より強固に仕上がったのです。
では、妄想が出てきて、それを語った時にはどうすれば良いのでしょう。
実は、私にも判らないのです。
普段無口な我が子が話しかけてきているのに、無視は出来ないでしょう。
昨晩の夢の話をしたがる子供の気持ちを上手にそらす様な事が出来るのでしょうか。
『チョット待ってね』とでも言って、お茶やお菓子を出して話をそらすのでしょうか。
妄想と正面対決してしまった私には、その方法を想像する事も出来ません。
居心地の良い妄想になるほど現実世界への復帰は難しくなります。
私の様に我が子を妄想に追い込むような失敗はしないで下さい。