幻聴に指示を仰ぐ我が子。

我が子は平成18年7月から平成19年1月まで3度目の入院をしていました。
幻聴と妄想がひどく、CIAから常に監視と攻撃を受けていると感じ、
不眠、頭痛、腹痛、花粉症などの身体的苦痛はCIAの遠隔拷問と思っていました。
 (特に花粉症は春先の精神不安定な時期と重なり大変でした)
入院前には、その身体的苦痛を軽減するため様々な薬を1日に約100錠も飲んでいました。
妄想的な薬物依存?状態だったので入院させたのです。

入院治療で精神的に安定し、退院はしたのですが、
主治医から「セルフメディケーションが出来ないから親が薬を管理して下さい」と言われました。
我が子は薬剤師でしたから、それまでは本人に服薬管理を任せていたのですが、
薬学知識から薬による心身コントロールに夢を抱き、薬の多飲につながったと主治医が診断したのです。
私は薬を鍵のかかる手提げ金庫に保管し、勝手に飲めない様にしました。
また、薬の変更や増量が心配なので診察日には必ず付き添う事にしました。
そのおかげか、幻聴は減りましたが気力も失せてほとんど寝て過ごす様になりました。

私も無気力は気になったのですが、幻聴の減ったのは良い兆候と思っていました。
ところが、7月の診察日に『CIAからの指示が無いので何も出来ない』と主治医に言ったのです。
私はうろたえました。幻聴が減っても、病状は悪化しているのだと感じました。
哀しい事にその予感は的中しました。
それは7月29日の参議院選挙の投票に行く時でした。
『僕は共産党支持だがCIAから自民党に投票するように指示された』
『アメリカの言う事をきく日本が必要だから自民党の古参議員に投票する』
そう言って投票に出かけたのです。

つづく。