ブラジル散策・フォルタレーザ・セアラ州


フォルタレーザ市(セアラ州)
ブラジルの東北地方と言いますとサンパウロ等の東南部、パラナ等の南部と比較して後進地域で貧しく発展が遅れている地域というのが個人的な認識でした。東北地方には幾つかの大都市がありますが、その中の一つがセアラ州のフォルタレーザであり、最近では欧州からの観光客も多く発展していると聞き、訪問してみました。
フォルタレーザ(2006年 7月30日)
地勢・位置
フォルタレーザは東北地方セアラ州の州都であり、赤道直下、海岸に面している都市です。欧州から意外に近く大体東京からハワイ位の距離になります。北米のリゾート地のメキシコなどよりも近く、多くの観光客が来ています。スペイン人、フランス人等を見かけましたが旅行好きのドイツ人は目立ちませんでした。フライトの関係でリオ、サルバドール等別の都市に行っているかも知れませんね。欧州から6,7時間の距離にあるというのは大変な利点であると思います。

(地図:セアラ州)
フォルタレーザ概況
フォルタレーザ市はブラジル国内では八番目、世界の都市の中では110位という事になります。日本人にとっては余り知られていないのですが、かなり大きな都市なのです。ブラジル東北地方ではレシフェ、サルバドルと並ぶ三大都市という事になります。街は現在も膨張を続けており、更に大都市へと変貌して行く事でしょう。近い将来、東北随一の都市になると予想します。
それにしても活気があります。1960年代から70年代にかけてブラジルは奇跡とも呼ばれる経済成長を果たしたそうですがこのような感じなのかと想像しています。現在この街は空前の好景気という印象があり、新聞を見ますと「農業の生産は過去最高」というような記事が並び、街は高層ビルの建設ラッシュです。
| 国内順位 | 世界順位 | 都市圏 | 人口 |
| 1 | 2 | サンパウロ | 22,700,000 |
| 2 | 21 | リオデジャネイロ | 12,150,000 |
| 3 | 63 | ベロオリゾンテ | 5,300,000 |
| 4 | 88 | ポルトアレグレ | 3,950,000 |
| 5 | 98 | レシフェ | 3,750,000 |
| 6 | 106 | ブラジリア | 3,500,000 |
| 7 | 108 | サルバドル | 3,400,000 |
| 8 | 110 | フォルタレーザ | 3,300,000 |
(出典:ウィキペディア)

(市旗)
フォルタレーザ市内の人口増加を見ますと百年前には僅か5万人、60年位前には人口が20万人くらいの地方都市で近年急速に都市が巨大化している事が理解出来ます。現在は市の行政域を超えて郊外が猛烈な勢いで発展しています。
リオやサンパウロからの転入者も多いのではないかと推測しています。これだけ急激な膨張を続けていますと、住民の多くは転入者が占めていて開かれた社会であると想像します。治安もかなり良く気候は一年中温暖で綺麗な海があり新鮮な魚介類があり、経済は好調そのものとなれば、誰でも移転を考えるでしょう。観光で来て気に入り住むという人も多いでしょうし、引退後にここにアパートを買い、生活している人も多いと思います。
サンパウロと比較しますと日本人等の東アジア系の人を見掛ける事はほとんどありませんでした。居ても大体がサンパウロに住んでいる日系人観光客という感じです。環境として日本人が住むには良いと思います。これから南部から当地来る日系人が増えるのかも知れませんね。
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(写真:フォルタレーザ市・上空から-01)

(写真:フォルタレーザ市・上空から-02:セントロ付近)
海岸に沿って白い砂丘のような場所がある事が分かります。

(写真:フォルタレーザ市郊外の様子-01)

(写真:フォルタレーザ市郊外の様子-02)
空港は想像していたよりも近代的でかつ清潔な感じす。ブラジルでは全国の空港を公団が取り仕切っているようで、どこも似た感じです。この空港は1998年に完成したとのことで、国内便は勿論、欧州からも多くの便が来ています。
国内便も充実していますが。やはり一番多いのはサンパウロとの便です。

(写真:航空機内)

(写真:フォルタレーザ国際空港)

(写真:空港内部-01)

(写真:空港内部-02)
船の形をしたお店があります。

(写真:空港内部-03)

(写真:市街地)
セントロ
フォルタレーザにも旧市街である「セントロ」があります。フォルタレーザは要塞の意味で、最初はオランダの植民地としての要塞があったそうです。その場所に行きますと小高い丘になっており、現在は「コマンド」と書かれている建物になっています。

(写真:要塞があった小高い丘)

(写真:コマンドと記されている建物)
入口の前には偉そうな将軍の像が立っていました。

(写真:偉そうな将軍の像)
ここから暫く行きますと大聖堂があります。見た目にも立派な建物です。

(写真:大聖堂-01)

(写真:大聖堂-02)
大聖堂の中に入りますと想像以上にシンプルな造りになっています。敬虔な信者の方が祈っていました。

(写真:大聖堂内部)

(写真:セントロ-01)

(写真:セントロ-02)
さて、セントロですが、300万人の都市のものとしてはかなり寂しい感じです。地元の人に伺いますと治安はかなり良いそうでサンパウロとは比較にならないそうです。ここに到着する前に想像していたのはこのような街並みで、このような光景が街全体に広がっているものと考えていました。

(写真:セントロ-03)
しばらく歩いて感じたのは生活感が無い事です。お店がたくさんありますが、ほとんど全部と言って良いほど観光客相手のお土産売りなのです。市民が散策をして買物をする場所では無くなっていると感じました。都市圏で3百万を超える人口を擁する街のセントロとしてはいささか寂しい感じがします。都市の中心部としての昨日は喪失し完全に観光地となってしまったように見えます。

(写真:セントロ-04)

(写真:セントロ-05)

(写真:セントロ-06)

(写真:セントロ-07)

(写真:路上のお土産品)

(写真:セントロ-08)

(写真:セントロ-09)

(写真:セントロ-10)

(写真:セントロ-11)
路上にはお菓子とナッツ類を売る店が目立ちました。

(写真:街角のお菓子売り)
中央市場
大聖堂の横に中央市場在るというので覗いてみました。こちらも観光化されており、一般の商品では無く観光客相手の商品が並んでいました。建物は円形の大きなもので入口には「メルカード」の大きな文字があります。

(写真:市場の入口)
入口付近に銀色の像が立っているので不思議に思って近づきますと動かない像のようにしているというパーフォマンスでした。この少年なかなかのものでしばらく眺めていても全く動きませんでした。

(写真:パフォーマンス)
中を覗きますと曲線が多く複雑な形になっています。通路も渡り廊下も曲線で、非常に凝った造りになっていますが、余り合理的には見えません。使い難いし、訪問者も便利ではありません。1960年代頃にはやった「近代的」な設計なのでしょう。

(写真:内部の様子-01)

(写真:内部の様子-02)

(写真:内部の様子-03)

(写真:内部の様子-04)

(写真:内部の様子-05)

(写真:内部の様子-06)

(写真:食堂)
観光地と割り切って覗いて見ると楽しいと思います。