イギリス ニュース 解説                      


過去のスポットニュース   (2005年6月13日〜6月26日)

その他のスポット・ニュース

最近のニュース


その他の過去のニュース
(トップに戻る)



メールマガジン バックナンバー 

盲目の内相、スキャンダルで辞任(2004年12月27日)

英国でキツネ狩り禁止法が成立(2004年12月7日)

地域政府創設に8割が「ノー」  イングランドの地域政府誕生はおあずけに(2004年11月14日)



閣僚紹介

ブレア首相

ブラウン財務相

その他(工事中)

ウィリアム王子が大学卒業


セント・アンドリューズ大学の卒業式に出席したウィリアム王子

【2005年6月24日】チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の長男、ウィリアム王子(23)が6月23日、4年間通っていたスコットランドのセント・アンドリューズ大学を卒業した。
 王子は黒のガウン姿で卒業式に出席。優秀な成績で地理学の学位を取得した。式にはエリザベス女王と夫のエジンバラ公、チャールズ皇太子とカミラ夫人も参列した。
 また、王子の恋人とされる学友のケイト・ミドルトンさんも卒業。この日は2人が会話する場面などはみられなかった。
 王子は今月末からラグビーの英・アイルランド代表チームのニュージーランド遠征に同行。現地ではエリザベス女王に代わり、初の単独公務もこなす。帰国後は、ロンドンの金融街シティで職業訓練をすることなどが決まっている。弟のヘンリー王子(20)が通うサンドハースト陸軍士官学校に入学したいとの意思も示している。



ブレア首相、EU改革を訴え

【2005年6月24日】ブレア首相は6月23日、ブリュッセルの欧州議会で演説し、欧州連合(EU)が経済改革を推進する必要があることを強く訴えた。
 英国は7月、半年の任期でEUの議長国を務める。これを控え、EUの運営方針を発表した中で述べた。
 ブレア首相は、経済グローバル化の潮流を背景にしたEU改革の必要性を強調。欧州憲法が事実上、死文化し、英国の拠出金払い戻しをめぐる議論が沸騰している「EU危機」の今こそが、改革の好機であると指摘した。
 また、「改革によってのみ欧州は力強さと妥当性、理想そして人々からの支持を取り戻すことができる」と述べ、求心力を失いつつあるEUへの信頼回復を訴えた。
 EUは先週開かれた首脳会議で中期予算計画を承認するはずだったが、英国の分担金払い戻し問題などで議論が紛糾、合意に至らず決裂した。フランスやドイツなどは、分担金払い戻しは不公平だとして廃止や削減、金額の凍結などを要求している。しかし英国は、農業補助金に4割を充てる旧来的なEU予算の包括的な見直しをするのでなければ払い戻しに関する話し合いには応じないとして、農業補助金の最大の受益国であるフランスなどと対立している。



eBayがライブ8のチケット競売を禁止


ボブ・ゲルドフさん

【2005年6月15日】ネットオークション大手のイーベイ(eBay)は6月14日、来月開催される大規模なチャリティーコンサート「ライブ8」のチケットの競売情報をホームページから削除した。コンサート主催者のボブ・ゲルドフさんなどが、金銭的利益を目的としたチケット競売は、アフリカの貧困救済というコンサートの意図に反した「恥ずべき行為」であるなどとして非難していた。
 同コンサートは無料で、チケットは抽選制。イーベイのサイトには200枚以上のチケットが競売に出され、出品額が1枚1000ポンド(約20万円)に上るものもあった。 
 ゲルドフさんは、アフリカの人々の貧苦を食い物にしていると痛烈に批判し、競売情報の削除をイーベイに要求。文化・メディア・スポーツ省のパーネル閣外相も、チケットの競売停止を求める書簡をイーベイに送った。
 イーベイは当初、チケットの競売は違法ではないとして情報削除の求めには応じない構えを見せ、出品者から受け取る手数料と同額を寄付すると提案、競売の継続を図った。しかしこれに対してもゲルドフ氏は「世界で最も貧しい人々を利用した汚い金」が寄付されることになるとして一蹴した。イーベイは、利用者の懸念に耳を傾けた結果、情報削除に踏み切ったと述べている。
 コンサートは7月2日、ロンドンを含めた世界5都市で開催される。ロンドンはハイド・パークで行われ、エルトン・ジョンやマドンナ、U2やコールドプレイなど大物アーティストが多数出演する。
 チケットは6日から1週間、携帯電話のテキストメッセージで応募を受け付け、200万件の応募が殺到した。



独首相、EU割戻金で英国けん制  危機深まる欧州

【2005年6月14日】ドイツのシュレーダー首相は6月13日、ベルリンで行ったブレア首相との会談後の記者会見で、「欧州連合(EU)予算に関する協議に国のエゴを差し挟む余地はない」と述べ、議論を呼んでいるEU分担金の割引措置(リベート)について英国をけん制する発言を行った。
 シュレーダー首相は、「誰もが公正な取り決めを望んでいるが、公正であるかどうかは欧州全体の財政という視点で考えなければならない」と述べ、割引措置問題を広い観点から見るよう英国に訴えた。さらに、ドイツはEU予算で妥協の用意があるとしたうえで他国にも追随を求め、割引措置についての態度の軟化を英国に求めた。
 英国は、EUからの農業補助金が他の加盟国に比べて少ないため、EU拠出金と受取額の差額の一部を割戻金という形で受け取っている。これに対しドイツやフランスを始めとする加盟国は、割引措置は「不当」として、取りやめか金額の凍結などを要求。しかし英国は、農業補助金を含めたEU予算全体の見直しをするのでなければ割引措置に関する話し合いには応じないとする強硬姿勢をみせている。
 EUではフランスとオランダの国民投票で欧州憲法が否決されたばかりだが、割引措置をめぐって英国と独仏などの対立が鮮明化しており、ますます危機を深めている。16日に行われるEU首脳会議でも割引措置は議論の焦点となりそうだ。



宗教差別禁止の法案明らかに  イスラム教徒への差別受け

【2005年6月13日】政府は6月9日、宗教を理由とした差別から信者を守るための新法案を明らかにした。米同時テロ以降、イスラム教徒がしばしば差別の対象になっていることなどを受けたものだが、野党や芸能人などからは、言論の自由に対する抑圧との批判も出ている。BBCなどが報じた。
 「人種的・宗教的憎悪対策法案」は、他人の信仰を根拠に、その他人に対する憎悪をかき立てるような発言や行動をとることを禁じるもの。公共の場での発言のほか、出版物やテレビ番組、映画、劇作品などでの表現に適用される。また、イスラム教徒の伝道者が信者に対し、非イスラム教徒への暴力行為を呼びかけた場合なども違法とみなされる。
 人種差別的発言や行動を禁じる同様の法律は既にあり、これの「宗教版」になる。ユダヤ人やシーク教徒は既に現行法で宗教的差別から守られているが、同法案が成立すれば、イスラム教徒やキリスト教徒などすべての宗教の信者が対象に含まれる。違反した場合、最高で7年の懲役刑が科せられる。
 これに対し保守党のデービス影の内相は、「言論の自由を著しく侵害する」と批判。「ミスター・ビーン」などのコメディ番組で知られる俳優ローワン・アトキンソンも、宗教を題材にした表現を禁じる、「ポリティカル・コレクトネス」に傾いた法案だとして強い反対の声を上げている。
 ゴギンズ内政担当閣外相は、違法と判断されるのはかなり深刻なケースのみであり、起訴に至るのは年1件ほどに過ぎない見込みだと述べ、宗教に関する議論や批判、芸術表現の抑制にはつながらないと反論。また在英宗教団体は、イスラム教徒がしばしば攻撃の対象になる現在の状況を考えれば必要な法律であるとして、支持の姿勢を見せている。
 同法案は、「信仰」の定義を明確にしていない。このため、悪魔信仰や暴力を擁護する過激なカルト的宗教団体をも守ることになるとする批判もある。



高額報酬の講演で首相夫人に批判
  「妻の立場利用」と


ブレア首相の妻、シェリー夫人

【2005年6月13日】ブレア首相の妻のシェリー夫人が、首相の妻としての生活を語る講演会を米国で行い、高額の報酬を受け取ったことで、「首相夫人としての立場を利用して金儲けをしている」との強い批判を浴びている。
 シェリー夫人は先週初め、米ワシントンで「ダウニング・ストリート(首相官邸のある通り)での生活」と題したインタビュー形式の講演会に出演。ブレア首相との生活や思い出話などを語り、2万〜3万ポンド(約400万〜600万円)と言われる報酬を受け取った。報酬が高額であることだけでなく、この時ブレア首相もちょうどブッシュ大統領との会談のためワシントン入りしていたことから、「夫の立場と名声を利用した」との批判はさらに強まることになった。
 シェリー夫人は講演会の中で、日程が夫と重なったのは偶然であると反論。サッチャー元首相の夫、デニスさん(故人)はビジネス活動に関わっていたが、自分のような批判は受けなかったなどと語った。
 しかし、ショート元国際開発相を始めとする与野党の議員からは非難の声が続出。英国の大臣規範は、大臣および首相が金銭的報酬を得るため自らの立場を利用してはいけないと定めているが、大臣の家族については規範がない。このため、野党保守党からは、同様の規範を作成すべきとの声があがっている。政府の「公職者の基準に関する委員会(The Committee on Standards in Public Life)」は、この件について検討することを明らかにしている。
 シェリー夫人は今年1月にも、オーストラリアでの講演ツアーでの報酬が10万ポンド(約2000万円)にも上ると報道され、批判を浴びたことがある。


 

当サイトの内容の無断転載・利用を禁じます。