最近のニュース その他の過去のニュース (トップに戻る) 盲目の内相、スキャンダルで辞任(2004年12月27日) 英国でキツネ狩り禁止法が成立(2004年12月7日) 地域政府創設に8割が「ノー」 イングランドの地域政府誕生はおあずけに(2004年11月14日) ブレア首相 ブラウン財務相 その他(工事中) |
元テレビ司会者の欧州議員、反欧州派UKIPを離党![]() 1月20日にUKIPを離党したキルロイ・シルク氏 【2005年1月21日】元テレビ司会者で、反欧州派の「英国独立党(UKIP)」のロバート・キルロイ・シルク欧州議会議員(写真)は1月20日、同党を離党する意思を明らかにした。キルロイ・シルク氏はかねてから、同党党首の座を狙ってキャンペーン活動を展開するなどしており、党上層部と対立していた。BBCなどが報じた。 キルロイ・シルク氏は同日、レスターシャー州で行った演説やメディアとのインタビューで、離党に関して発言。同党が、英国の欧州連合(EU)離脱を訴えて昨年6月の欧州議会選挙で大きく議席を伸ばした際、主要政党となる機会を得たにも関わらず、それをみすみす無駄にし、多くの人々を裏切ったと批判。同党は、政策やビジョン、行動力に欠け、外部の人々からは「冗談」と思われているなどと述べ、「党に所属しているのが恥ずかしい」と語った。 同氏は労働党議員を経てテレビ司会者に転向し、17年間にわたりBBCでトークショーの司会者を務めた。しかし、アラブ人に対する差別的内容を含む記事を新聞に寄稿したことで昨年1月、降板し、同年6月の欧州議会選でUKIPから立候補。これによりUKIPは一気に知名度を高め、12議席を獲得と躍進した。 同氏は、英国のEU離脱を支持する姿勢に変わりはないとして、今年5月にも予想される総選挙に出馬する意向を明らかにしている。しかし、新党を結成するとの報道は否定している。 公の場での発言控えるよう求める 英兵のイラク人虐待疑惑で裁判長 【2005年1月21日】イラクの民間人に対する虐待疑惑で訴追された英兵3人に対する軍法会議が1月20日、ドイツ北西部の英軍基地で引き続き開かれ、裁判長は、裁判の公正を保つため、この件に関する公の場での発言を控えるよう求めた。「ガーディアン」紙(オンライン版)などが報じた。 この前日の1月19日には、ブレア首相が下院の質疑応答で、兵士らの虐待の証拠写真を指して「衝撃的でぞっとするようなもの」と述べたばかり。裁判長は、「この裁判について公の場で発言する必要のある者が、裁判の公正を妨げる可能性のあることを述べないよう、注意を払うことを求める」と訴えた。 裁判長はまた、各新聞の編集長に対して書簡を出し、裁判の内容に偏見を持たせるような記事を掲載しないよう警告した。 「イラク人虐待は上官の指示」 英兵弁護人が主張 【2005年1月20日】イラク戦終結宣言直後、イラク南部バスラの英軍駐屯地で複数のイラク人市民を虐待したとして軍法会議に訴追されている英軍兵士3人に対する予備審理の2日目が1月19日、ドイツ北西部の英軍基地で開かれ、兵士の弁護人は、虐待が上官の指示によるものであったと主張した。 3兵士は2003年5月15日前後、英軍駐屯地の食糧倉庫から食料を盗もうとして捕らえられた複数のイラク人民間人に対し、殴るまねをしたり、性行為のポーズを取らせるなどの虐待を加えたとして計9つの罪状で訴追されている。兵士のうち1人は、イラク人男性への暴行は認めているが、そのほかの罪状は否認。残りの2人はすべての罪状を否認している。予備審理の初日には、英兵の虐待の証拠写真も公開された。 兵士の弁護人によると、当時、食糧倉庫ではイラク人による略奪が頻発しており、軍の指揮官は、略奪者を捕らえて手荒く扱うようにといった意味の指示を兵士らに出した。弁護人は、兵士が訴追されているのは、すべてこの指示が原因であると主張した。 英軍兵のイラク人虐待で軍法会議始まる 衝撃の証拠写真も公開 ![]() ![]() ![]() 1月18日の裁判で公開された英軍兵士によるイラク人虐待の証拠写真 【2005年1月19日】ロイターなどの報道によると、2003年5月のイラク戦終結宣言直後、イラク南部バスラの英軍駐屯地で複数のイラク人市民を虐待したなどとして軍法会議に訴追されている英軍兵士3人に対する予備審問が1月18日、ドイツ北西部オナブリュックの英軍基地で始まった。審問では、英軍兵による生々しい虐待の証拠写真も公開された。 3兵士はいずれも、フュージリエ連隊の一等兵。2003年5月15日前後、食料倉庫から食料を盗もうとして捕らえられた複数のイラク人男性に虐待を加えたり、虐待を幇助したとして、3人合わせて計9つの訴因で起訴されている。この日の審問では、兵士1人が、イラク人男性の体の上に乗って暴行を加えたことを認めたが、それ以外の罪状について、3人はすべて否認した。 公開された虐待の写真には、イラク人男性がフォークリフトに縛り付けられていたり、全裸の男性2人が性的行為をしているポーズを取らされている様子などが写されていた。事件は、3人とは別の兵士が英国スタッフォードシャー州の写真現像店にこれらの写真の現像を頼み、現像店が警察に通報したことで発覚した。 アブグレイブ刑務所でのような組織的な虐待はなかったとみられるが、英軍のジャクソン将官は同日の記者会見で、事件を強い口調で非難した。 3人は現在、オナブリュックに駐屯しているが、有罪になれば除隊および禁固刑となる可能性がある。 IRA、50億円強奪事件への関与を否定 【2005年1月19日】アイルランドのカトリック系過激組織アイルランド共和軍(IRA)は1月18日、声明を発表し、昨年12月に英領北アイルランドのベルファストで、銀行から2650万ポンド(約50億円)が強奪された事件への関与を否定した。「スコッツマン」紙(オンライン版)などが報じた。 ベルファスト中心部にあるノーザン銀行本店の金庫から12月19〜20日、強盗グループが金を強奪。銀行幹部の家族を人質に取り、幹部を強奪に協力させるなど、計画性の高い犯行だった。北アイルランド警察(Police Service of Northern Ireland)は1月7日、IRAによる犯行との見解を発表していた。IRAが公式に事件への関与を否定したのはこれが初めて。 なお1月18日のBBCの報道よると、ノーザン銀行は、事件があった本店から行員40人を他部署か他の支店へ異動させることを決定した。行員の安全を考慮しての措置という。 保守党が政府支出案発表 40億ポンド減税など約束 【2005年1月19日】野党保守党のハワード党首は1月17日、同党の政府支出案を発表した。今年5月にも予想される総選挙で勝利した場合に実行するとしているもので、同党の選挙キャンペーンの核となる。BBCなどが報じた。 主な内容は、20万人以上の公務員大幅削減や、公共機関・組織168カ所の廃止などの行政スリム化により、年間350億万ポンドを浮かせ、うち230億ポンドを教育や医療などの公共サービス支出に充てる。80億ポンドは政府借り入れの削減に充て、残り40億ポンド分を減税にまわす。廃止の対象とされているのは、地域議会や、新たに設立が計画されている最高裁判所など。ブレア政権が若者の就労支援などのために行っている「ニュー・ディール」政策も取りやめるとした。 労働党の選挙戦の指揮役を担っているミルバーン・ランカスター公領尚書は、減税と公共サービスへの支出増を同時に約束する同案は、「詐欺的な目論見書」で「計算が合わない」などと批判。野党第2党自由民主党の財務担当広報官は、「絵空事のよう」とこきおろした。 自由民主党も選挙戦突入 「真の野党」アピール 【2005年1月18日】野党第2党自由民主党のケネディ党首は1月17日、ロンドンで記者会見を行い、今年5月にも実施が予想される総選挙の選挙公約を明らかにした。BBCなどが報じた。 主な内容は、大学授業料の廃止、住民税(カウンシル・タックス)の廃止と地域所得税の導入、年収10万ポンドを超える高額所得者の所得税を50%に引き上げ、公立学校の学級規模縮小――など。IDカード導入計画の撤回や官公庁での無駄を省くことで、政府の支出を年間50億ポンド浮かせるとした。 イラク戦や大学授業料値上げ、IDカードの導入などに反対した有権者に向け、自由民主党への支持を訴え、弱体化する保守党ではなく、自由民主党こそが「真の野党」であると強調した。しかし、労働党の議席が過半数に達しなかった場合に連立政権を組む可能性は否定した。 また、労働党政府は国民の不安感をあおることで成り立つ「恐怖政治」に頼っており、保守党は、移民や欧州の「脅威」を強調して人々を脅えさせていると非難。自由民主党だけが「希望の政党」であるとアピールした。 保守党の元閣僚が労働党へ「変節」 党政策に痛烈な批判展開 【2005年1月17日】サッチャー政権下で閣僚を務めた保守党の古参議員、ロバート・ジャクソン氏(58)が1月15日、同党を離党し、労働党に入党する意思を明らかにした。1月16日付「サンデー・テレグラフ」紙などが伝えた。 ジャクソン議員は、1983年に国会議員に初当選。1987〜1990年、高等教育相を努めた。対欧州政策や、公共サービス、イラク戦などで現在の保守党と意見が合わず、またハワード党首の指導者としての能力に疑問を持ったことで離党を決意した。 自身の選挙区の代表者に宛てて離党を伝えた書簡では、欧州連合(EU)の覇権強化や欧州憲法に反対するなどの保守党の欧州に対する「敵意に満ちた」姿勢は国に損害を与えると非難。また、大学授業料値上げに反対する一方、医療では患者の治療費一部負担を支持する同党の姿勢を一貫性に欠けると指摘したほか、「保守党は、もっと良いリーダーを持つに値する」「ハワード氏より、ブレア氏が次の政権を担った方が、国のためになる」と、現党首に対する痛烈な批判を展開した。 ジャクソン氏は既に2001年、次回の総選挙には立候補しない意思を明らかにしている。1997年のブレア政権誕生以降、保守党議員の労働党への「変節」はこれで3人目。 アフリカ2カ国の債務10%肩代わりへ ブラウン財務相の「マーシャルプラン」 【2005年1月17日】発展途上国の貧困削減推進のためアフリカを歴訪中のブラウン財務相は1月14〜15日、世界銀行など国際金融機関に対するタンザニアとモザンビークの対外債務をそれぞれ10%ずつ肩代わりすることを決定した。BBCが伝えた。 モザンビークに対しては、8000万ポンド(約152億円)相当に上る英国との二国間債務を帳消しにすることも決定した。タンザニアの英国との二国間債務は既に帳消しになっている。 ブラウン財務相は、自ら構想した「新マーシャルプラン」と呼ぶアフリカの貧困救済策で、発展途上国全ての対外債務を10%ずつ肩代わりすることを確約している。今後およそ70カ国に対し、同プランに基づいて、債務の肩代わりを申し出る。これにより英国が負担する債務は、合計で約10億ポンド(約1900億円)に上る。 同相は、米国や日本、欧州諸国などの富裕国が、英国に続き、アフリカの債務削減に努力することを希望すると述べている。 ブラウン財務相はまた1月16日、南アフリカ共和国で、同国のマンデラ前大統領と会見した。前大統領は、2月にロンドンで行われる先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、アフリカの貧困削減についてスピーチを行うことを承諾した。 首相が次期政権の方針発表 「すべての人に繁栄を」 【2005年1月17日】ブレア首相は1月13日、ケント州で行った演説で、政権3期目の政策基本方針を述べ、今年5月にも予想される総選挙の選挙戦の口火を切った。 首相は演説の冒頭で、「我々の主たる目標は、すべての人々に繁栄と幸福をもたらすことである」と述べた。ブレア政権の経済政策における成果を列挙したうえで、「労働党は経済的安定を達成できる党であり、経済政策において信頼できないのは保守党である」とし、これが過去10年間の英国政治における最も大きな戦略的変化であると述べた。経済政策に弱いと指摘され続けていた労働党がブレア政権で変化したことを主張したもので、現政権樹立以降の好調な経済を選挙戦の核に据える方針を明確にした。演説中、20回以上にわたり「繁栄」という言葉を口にし、労働党政権が国民に豊かさをもたらすことを強調した。 また、繁栄とは、公共サービスの大胆な改革によって得られる機会と安全をも意味すると述べ、教育や医療などのさらなる改善を目指す方針を明らかにした。ブラウン財務相などと意見が対立する公共サービスにおける市場原理の導入については触れなかった。しかし、「我々は、ニュー・レーバー(New Labour)の原則に忠実である時、最も成功する」「我々がそのアプローチにおいてニュー・レーバーである時、英国は機能する」などと述べ、市場原理や産業界との関係を重視するニュー・レーバーの路線を持続することを強調した。 今回発表された政策方針に対しては、あまりに物質主義的であり、かつての保守党の政策を想起させるとの批判も出ている。 次期総選挙の期日は5月5日ごろと予想されており、今回も労働党の勝利が確実視されている。労働党は今後、総選挙までに、各分野の詳細な政策方針を明らかにする。 |
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