全国一般旭屋書店労働組合

 (株)東京旭屋書店は、都内5店舗(銀座・池袋・渋谷・水道橋・赤坂)の他、船橋・川越・志木・新越谷・札幌に店舗を持つチエーンです。大阪梅田に本店を持つ(株)旭屋書店とは別法人ですが、経営陣も重複するグループ企業です。現在のように1000坪を越す『大型店』が増えているなかでは、もはや大型店とは言えませんが、かつては常に売上げ上位に位置する書店として認識されていました。(売上げを始めとする経営数字を一切公表しない)

 労組は1979年に結成、1980年に公然化し、賃金・労働条件の改善を求めて活動を続けてきました。しかし、秘密主義と出店を『勝ち残り』策と標傍する経営の基、組合は常に苦しい闘いを強いられてきました。

 それでも少しずつの成果は上げてきました。結婚・出産後も働き続けられる環境を勝ち取ってきました。職業病の発生しない職場づくりにも尽力してきたつもりです。

 この20年の間に、書籍や雑誌の流通は大きな変化を続けてきました。バブル崩壊・OA化の波を受け、これまで私達が培ってきた経験や知識を無用化するような方向に進んでいる事は、書店を利用する読者を巻き込む大きな損失を生んでいるように思えてなりません。

 書店で長く働き、組合をつくって頑張ってはいますが、厳しい状況が続いています。書店はあらゆる社会事情に反応して棚作りをしなければなりませんし、一方で普遍的な文化の担い手たる意識も必要です。データのみに頼った仕事は面白味のない売場をつくってしまいます。

 経営側はローコスト経営で生き残るのだとして、正社員の補充を何年もしていません。現場での仕事が減ったわけではなく、日常業務と短期間に回転するアルバイトの人達の指導で余裕がありません。それでも世間相場に比べて給与ははるかに低く、一日の休憩時間も45分間しかないのです。

 書店員も一個の労働者であり、生活をもっています。そうした自覚をもって仕事をしない限り、会社としての発展はありえないと思っていますが、残念ながら意識の広がりがなかなかありません。経営側にも社会的な意識は欠けているように思えます。今では全体の中では少数になってしまった組合ですが、書店労協を通じて情報交換・交流を続けていきたいと思っています。ぜひ、ご意見をお寄せください。


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