2009年自転車部

その1

今回の旅は、
千葉から蓮沼にある道の駅までおよそ40キロ。

距離にしたら昨年(50キロ)より短いんだけど、
東京湾から太平洋へと房総半島のくびれてる辺りを横断するので、
アップダウンが結構あったりするわけです。

一人で試走した時にもそれがちょっと気掛かりだったんだけれども…

朝6時。

ユウマが
「7時に出発するから、6時に起こしてよ」
とか意気込んでいたので起こすも、結局ウダウダしたり(涙)

「もーお尻起きてよー」
「イタタタ!」
とか、9歳になっても未だお尻をつねるおれだが(謎)

嫁とお義母さんに見送られ、なんやかやで7時半出発。
おれの勝手な予定では8時出発で4時間だったので、焦る気持ちもなく。

まずさ。
出発前に写真撮ろう、とか思ってたんだけど。
すっかり忘れてた(涙)

なので出発時の写真すらないわけだが。

つか。
そもそも写真を撮るという習慣がないんだな…

今回のも、数枚しかないもの(苦笑)

というわけで。
今回もほぼ文章のみなんですが、どうかひとつ(謎)

そのキチョーな画像の一枚。

午前8時前の千葉駅周辺。

朝早いからさ、車もヒトもガラガラなわけです。
そんな事言われても、わかんないかもしれないけど(苦笑)

ちなみに、この写真を撮ったときに、
「あ、出発するときに写真撮るの忘れた」
とか気付いたわけです。


    <つづく>



その2

当日の天気予報は「曇りのち雨」だった。
降水確率は70%だった気がする。

予定ではお昼頃に到着するつもりだったので、
何とか持つかなあという気持ちで出発していたり。

なので、曇天の中漕ぎ進むわけだが。

千葉の街中を抜けて都賀方面へ。
この都賀辺りというのは、おれが通っていた高校の近くでもあり、
なんつうか細かい思い出が多々あるわけです。

それをユウマに話して聞かせることに。

あんまり興味もなく、
ふーんとか聞いていたわけなんだけど、
こういうのって意外と覚えてたりするので、構わず勝手に話すわけだが。

都賀から国道51号線で佐倉方面へ。
ここの歩道が途中からほそーくなるんだけど。

9歳の自転車事故として一番恐れているのが、
<細い歩道上でころんでしまい、挙句車道へ!>
という展開なので、焦らず騒がずゆっくり行くことに。

もう、こういうのは
<歩道>じゃなくて<蓋>
だもの、単なる(涙)

でも、この51号線はまだ良かった。
その<蓋>区間も実質数百メートル程度で、あとは<歩道>だったし。

その後、県道22号線でもって佐倉から松尾まで走るんだけど、
この県道が大変だった(涙)

といった具合に、
なんか期待させちゃう感じで続く(謎)

   <つづく>



その3

佐倉から始まる県道22号線へ。


↑ちなみにこれは、県道に入る直前の国道。あの青い看板に県道の表示が。

ここから歩道もなく、片側一車線の道路の両側は畑だったり未舗装なので、
アスファルトと土の境目が顕になっていたりするわけです。

こういうのって、なんかやだなあ…
とか思っていると。

ユウマがいる後方から
ガッシャーン!
などと。

何事かと思ってみてみると、
案の定境目にタイヤを取られて転んでいたり(涙)

交通量が少なくてよかったわ…
本人も突然の事にビックリしたのか、珍しくリアル涙を。

アレだな。
この、9歳の青春の涙をスポイトで収集しておきたい(謎)

「ハンドルが変なんなっちゃったよ」
「え、どれ?」
「ほら」
とか言われてみてみると、前を向いている筈のライトが後ろを。

なんだこれ…
転んだ衝撃でそうなっちゃったんだろうか。
パンクは想定してたけど、これはちょっとどうにもなんないんじゃないか…
などと落胆し始めていると。

よく見てみると、ただ単にハンドルがぐるっと一回転してるだけだったり(苦笑)

そこで気持ちを落ち着ける意味でも休みを取りたかったんだけど、
路肩も何にもないので、とりあえず進むことに。

すると。
「ねえ、まだなの?」
などと、まだなの攻撃が(涙)

    <つづく>



その4

ようやく見つけたセブンイレブンで休憩を取る事に。

場所的には八街の市街地に入る手前くらい。
畑の中にぽつーんとある感じの。

「ねえ、あと何キロなの?」
「そうだなあ、15キロくらいかな」
「ほんと?」
「たぶんね」
「はあー」
「わかんないけどね」

つか。
ホントはその倍近くあると思うんだけど(涙)

だってさ。
ホントのこと言ったらココロのダメージがでかすぎるのじゃないかと(謎)

そこでお菓子やらブリトーやらを買う。

ブリトーって久々に食べたわ…
軽く疲れてたからなのか、メチャ美味かった(涙)

ただ。
半分以上ユウマに食われちゃったり。

「もう一個買ってこようか?」
「えーそんなにいらない」
「おれもそんなにいらないんだけど」
「じゃあ買わなくてもいいじゃん」
「これはもう食べない?」
「さいごに一口ちょうだい」
とか言うものの、全然最後じゃなかったりするので、
もう一個買うほどでもなく、かといってこのままじゃちょっと…
といった按配に、腹加減がビミョーに寂しいわけだが(涙)

そんなブリトーを食べている処に、ポツリポツリと雨が。

「天気予報はお昼から雨だったんだけどなあ」
「こういう雨ははげしくふってくるよ」
「大丈夫だよ」
「ぜったいふるって。だから母ちゃんよぼうよ」
「ただ単にお前がイヤになってきただけだろ」
「ちがうよ」
「大丈夫、走ってるうちにやむから」
「ぜったいふって来ると思うよ」
「よし!行こう!」
などと、強引にその場を離れて進むことに。

   <つづく>



その5

ポツリ。   ポツリ。

みたいな感覚でもって雨が降り始めてきたわけだが。

この八街辺りでもって、全工程のおよそ半分くらいの20キロをサイクルメーターは表示していたので、
「頑張ればなんとか本降りになる前に着けるんじゃないか…」
と考えていた。

当然、ユウマには黙ってたんだけど(苦笑)

走るペースなんつうのは、一人でならどうにでもなるんだけど、
情緒不安定な9歳が一緒ともなると、
走り続けられる気分を保つのがこれまた一工夫というか(謎)

とにかく。

走っている最中は、
「走ってると気持ち良いよね〜♪もーチョーいー気持ち」
みたいな、普段の自分からは考えられないような雰囲気作りをしていくわけです(涙)

そんな矢先にある事件が。

八街辺りというのは基本的には道路沿いは畑で(ピーナツかも)、
たまに家があったり工場があったり、そんな雰囲気なので、
道沿いに草刈で刈られた雑草(といっても丈が数十センチの)が放置されたままだったりするんだけど。

で。

「あ!なんか草が!」
などと、後ろからユウマの声が。

「なに?」
「草がタイヤにはまってきた」
「はまってきた?」
「ていうか、からまってる」
「どれ」
なんつってユウマの所まで戻って見てみると。

その、長さ数十センチにもなる雑草が
見事なまでに後輪にぐるぐる巻きになっていたり(涙)

一本の紐ならまだ気持ちも乱れないんだけど、
藁状のものがよってたかって
ギア近辺にぎゅうぎゅうになってたりしたら、もう、そりゃ、思わず、
「う!」
とか、言葉にならない声が。

このさ、降り出した雨やら、すでに一泣きしてココロ折れかけている9歳やら、
なんつうかもう、なぜ神の奴は次から次からおれに試練を(涙)

つか。
元々はおれが勝手に始めたことではあるんだけれども(苦笑)

今思えばさ。

おれもまだまだ未熟だなあ、とか思うのが。
こういう時に「お、これはネタになるな」
とか写真を撮るココロの余裕がないんだな(謎)

    <つづく>



その6

おれの自転車には、
おれによる輪行セットというのが積まれている。

どんなのかっつうと。
いつでもどこでもパッキングして電車に乗れるための一式なんだけど。

そのセットが積まれているといっても、まあ、なんつうか、
サドルバックというサドルの下に豆みたいにくっついているバッグの中に入っているんだけど。

で。

そのセットの中にある軍手でもって、
ユウマのギアに絡まった藁を丁寧に取っていくわけだが(涙)

こういう時こそ丁寧に…
投げやりになってはいけません…
不貞腐れてはいけません…
不機嫌ウィルスに侵されてはいけません…

特にさ、不機嫌ウィルスなんてのは、
9歳は免疫がないからすぐ感染しちゃうもの(涙)

そんなわけで色んな感情をぐっと飲み込み藁除去作業を終える。

もー全然大丈夫だよ〜♪
ささ、行こ、行こ。
みたいな雰囲気で進む事に。

八街の街中へ。
街中っつっても…まあ…郊外の街中というか(謎)

走っていて、たまたま通りかかった肉屋さんで
コロッケを売っていたので買う。

1個60円(たしか)

道沿いには公園もなく、ちょっと休めるような場所も見当たらず、ユウマも
「後で食べるからいい」
とか言うのでそのまま進む事に。

「じゃあ、どっかまた休めそうなとこまで行こう」
「うん」
などと街中の歩道(これまた狭い)を縦に並んで走っていくと。

またもや試練が(涙)

   <つづく>



その7

街中の歩道とはいえ、
これまた単なる<蓋区間>があったりするんだけれども。

で。

その蓋の上をカタカタ走っていくので、
なんつうか、隣の蓋と高さが合ってない箇所とかあったりするわけです。

そのビミョーな段差にタイヤを取られて
またしても転倒するユウマ(涙)

「もう、ムリ」
「ほら立って」
「…(無言で首を振る)」
「大丈夫だから」 ←根拠なし
「もう、のれない」
「乗れるって」 ←根拠なし
「ダメ」
「全然平気そうだよ」
「もうやだ」
なんつう問答がしばらく続く(涙)

その後、しばらく自転車を押して歩く事に。
この辺はもう9歳のココロの嵐が過ぎ去るのをじっと堪える。

自転車を押しながら
「よく考えたら、コロッケのソースないな」
とか全然関係のない話しを(苦笑)

そんな空気を察しない会話が効いたのか、
ちょっとすると、再度立ち直る9歳(涙)

で。

ここから今度は、太平洋を望むためのアップダウンが待っているわけです…

   <つづく>



その8

雨は相変わらず、ポツリ…ポツリ…
みたいな感じで、降っているというよりかは、降って来たかな?という程度。

歩道状況といえば、県道のせいなのか歩道はもうない(涙)
そのかわり交通量も少なくはないけど…危険なほどでもない感じ。

この道を進んでいくと、最後は太平洋側を九十九里に沿って走る国道に繋がるので、
なんとなくレジャーな車が多いような気がする。

まあ、たぶん、気がするだけだと思うけど。 ←なんだそれ

で。
前回書いた通り、アップダウンがさ(涙)

おれ一人だったら登っちゃうんだけど、なんつう坂も
「ダメ。おしてく」
とか9歳には厳しいわけです…

ユウマの自転車というのは、ぶっちゃけおれの自転車より重いので、
坂を押していくとなると、これまた9歳には重労働だったり。

「おれが押すから、どいて」
「うん」
という按配に、右手に自分の自転車、左手にユウマの自転車を持っては
ゴルゴダの丘を登る37歳(謎)

つか。
たかが自転車ごときでおれも(苦笑)

そんな十字架コントが2回、3回と続くわけです。

   <つづく>



その9

何度も登り下りを越え、ようやく国道128号線に。
ここで全行程の9割弱くらいかも。

残るはあと5,6キロといったところ。

ここからは平坦でまっすぐな道なので、事故やらといった心配はもうない。
歩道も蓋歩道はないし、歩道がない道もないのは下調べで確認済みだし。

田んぼやら畑やらが両脇に見える道を、ひたすら漕ぐ。

景色も変わることなく、道も曲がる事がないので、
ユウマの「まだなの?」にもなんとも答えづらい。

そんでもって、看板もなかったり(涙)

途中途中に
<道の駅まであとほにゃららキロ>
とかあっても良さそうなんだけど。

この道をまっすぐ行けば着く、
というのがわかっていても、道標も無くただ進むというのは、
終わりを予想できない不安があるな…

「まだなの?」
「もうちょっと(の筈)」
「どのくらい?」
「わかんないけど、もうちょっとだよ(の筈)」
という按配(苦笑)

さすがに9歳にもなると、
しりとりで気を紛らわすなんつう技も通じなかったり(涙)

いったい後どんだけなんだろうか…
とか、おれですら心配になった頃。

突然、看板が。


つか、突然あと600メートルってどうよ(苦笑)

なんつうかさ。
おれとしては、あと3キロ!2キロ!1キロ!
みたいな看板によるカウントダウンが欲しかったんだけど。

突然、はいゴール!みたいに言われてもさあ…
ドラマチックじゃないわ(謎)

   <つづく>


その10

もうさ、ゴールまで600メートルなので、
惜しまれながらも今回で終わりにしようかと(謎)

つか。
勝手に惜しまれてることにするわけだが(苦笑)

で、まあ…
取り敢えずゴール。 ←おいおい

これが、唯一撮ったゴール地点の画像ね。


これだと、なんだかさっぱりわかんないわ(苦笑)

ゴールした時は小雨程度だったんだけど、
この後大雨に(涙)

もう30分到着が遅かったらビチョビチョになるとこだったもの。

アレね。
日頃の行いがこういうところで出ちゃうというか(謎)

   今回のデータ。
   距離     46.45 キロ
   平均時速  12.8 キロ
   最高速度  33.4 キロ ←下り坂マジック(苦笑)
   走行時間  3時間37分34秒

9歳と自分にお疲れ様でした…

事前に走りに行った時はすごい晴天だったので、その時の画像を載せちゃうが。


これは蓮沼から少し北上したところにある、
太平洋自転車道(たしか)で撮った一枚。

見てわかるとおり、右側は太平洋で、海のすぐ傍を自転車道が走っているわけです。
そんなに長い距離じゃないと思うけど。
ちなみに、奥に見えるピロッと建ってるのが今回の宿。

ペニンシュラ・かんぽの宿(謎)

つか。
前半に余計な言葉が(苦笑)

それはともかく。

この道、途中で砂が堆積してたりする処もあったんだけど、
それを差し引いてもすげえ気持ちよかった…

なんかさ、言っちゃうけど。

気持ち良いだけにとどまらず、海からの風を受けながら走る自分、
なんつうのがちょっぴりカッコいい気がした。 ←おいおい

あの、アレね。
トシちゃんみたいだった(謎)

つか。
いつのカッコよさなんだか(涙)

そんなわけでおしまい。

つか。
こんな締めかたはどうよ(苦笑)