抵抗抜き


ミニ四駆の抵抗抜き
ギアの抵抗を少なくして、マシンを速くする技術です。

STZシャーシで説明します。
用意するもの:
620ベアリング最低3個。
小径ワッシャーいっぱい。軽量ハイマウント・ローラー・セット(透明のやつ)
に小径ワッシャーいっぱい入ってます。
内径2o、外径3o程度のパイプ(アルミパイプやRC用アンテナパイプ)。
アルミベアリングローラー用アルミカラー1〜2個。
クレ・ポリメイト。

キット選び:
お店でフタを開けて中身を確認できる場合は、以下の点を見て選びます。
ホイールのランナー枠が反っていないこと。反っているものはホイールの精度
も悪いです。
タイヤの中心の合わせ目(パーティング・ライン)に段差が無いこと。
ここに段差があるものはタイヤが左右非対称でバランス取りに苦労します。

シャーシの加工:
1.右側前後軸受け穴を広げます。小径ワッシャーが余裕を持って通るまで
    広げます。結果、残りの壁はごくわずかになります。ベアリング外輪は
    かろうじて引っかかる程度です。

2.プロペラシャフトの支持部3点のうち、中央のものをシャフトが当たら
    ないよう削ります。
    残りのプロペラシャフト支持部2点を、U字形の底を平らに削り、コの
    字(コの開口部が上)形にあるいは逆M字形にし、接触抵抗を減らしま
    す。

3.後軸、クラウンギアの左右の壁を切除します。

4.3で切除したクラウンギアの左の壁と、シャーシ最後部(ボディーマウ
    ントの付いている面)との接続部を深く削ります。
    クラウンギアのバックラッシュを多く取るためにクラウンギアを通常よ
    り左に寄せるのですが、この時、クラウンの肩がシャーシに当たるのを
    防止するためです。ここはキッチリやってください。


ギアの加工(カウンターギアは後述します):
1.後用クラウンギアの肩(歯と反対面の外周)を可能なかぎりC面取り。
    シャーシ加工4項に関連します。

2.前用クラウンギア、背面(歯と反対面)の軸心の出っ張りを削り落とし
    て面一にします。
3.超速スパーのフランジ面(歯をつなぐ薄板が付いている方の面)を、
    薄板の厚さが0.3oになるまで、中央の出っ張りも含めて面一に削り
    ます。カウンターギア組み立て6項に関連します。

4.プロペラシャフトのピニオンのテーパー加工。中空シャフトでは加工不
    要です。

その他の準備:
1.アルミカラーの外周を削って、小径ワッシャーの外径に合わせます。

2.プロペラシャフトのピニオンを打ち込み、シャーシとのクリアランスを
    0.5o程度にします。クラウンギア軸心に当たらなければOKです。

3.ホイールのハブをテーパー加工し、ベアリング内輪のみに接触するよう
    に します。

4.ベアリングを脱脂します。ラバーシールを外して灯油に浸してグリスを
    洗い落とします。

5.シャーシにベアリング、ホイール、シャフトを組み込み、シャフトにガ
    タが無い、かつ回転抵抗にならない程度に、シャフト又はホイールハブ
    を削って調整します。
    前軸に丸穴角穴ベアリングを使う場合は、内輪をホイールで押し込み、
    内輪の横方向のガタを押え込みます。


後軸組み立て:
1.右から次の順に仮組します。
    ホイール>620>アルミカラー>スパー>ワッシャー4枚>クラウン
    >アルミパイプ>620>ホイール
    アルミパイプは適当な長さ(クラウン背面から左620までとどく長さ)
    に切ってください。
    RC用アンテナパイプを用いる場合は、メーカーによっては内径2o
    以下です(たぶん、2o以下のものがほとんど)。この場合、縦に1本
    切り込みを入れ、パイプをC断面に開いてシャフトに通します。
    そして右基準に調整してゆきます。

2.スパーの位置出し
    スパーを右に押し当て、シャーシに当たらないギリギリのところまで右
    に寄るよう、アルミカラーを削ります。削らなくても当たるようでした
    ら、小径ワッシャーを追加します。
    アルミカラーを削る場合は、出っ張り面ではなく、テーパー面側を削り
    ます。そして、出っ張り側を620の内輪に当てます。
    プロペラシャフトを入れてみて、ピニオンと接触当しなければOKです。
3.クラウンギアの位置出し
    クラウンギアとプロペラのピニオンとのバックラッシュは、ワッシャー
    4枚でたぶんOKです(S−1の場合は小径ワッシャー)。
    キツイ場合はワッシャー間に紙(シャフトが通る穴を開けて)一枚はさ
    みます。
    ゆるい場合はワッシャーを1枚抜き、紙を挟んで調整します。
    歯高の3/4くらい噛み合っているのがベストです。
    ここでクラウンの肩とシャーシの接触を見てください。接触していれば
    シャーシを削るかクラウンの肩のC面をさらに削ります。

4.アルミパイプの調整
    左620とホイールを取り付けて、ギアがガタつかない、かつ620が
    きっちり奥まで入るようにパイプの長さを削って調整します。
    パイプがシャーシ(特に左軸受け穴)に接触していないか確認します。
    接触していれば当然、シャーシを削ります。

5.空回しして音を確認します。シャーシをいろんな向きに変えて音や回転
    の変化が無いか確認します。


前軸組み立て
1.右から
    620の場合
    ホイール>620>アルミカラー>クラウン>620>ホイール
    丸穴、角穴ベアリングの場合
    ホイール>ベアリング>(小径ワッシャー)>クラウン>
    ベアリング>ホイール

2.クラウンギアのバックラッシュ調整
    クラウンギアを右に押し付け、プロペラのピニオンとのバックラッシュ
    を見ます。バックラッシュがきつい場合、アルミカラーかクラウン背面
    を削ります。ゆるい場合は紙を挟みます。
    クラウンは左方向(ピニオンに近づく方向)にはフリーですが、負荷が
    かかると必ずピニオンと離れる方向に移動しますので、左はフリーのま
    までOKです。
    丸穴角穴ベアリングを使う場合は、内輪をホイールで内側に押し込んだ
    状態で調整します。

3.空回しして音を確認します。



カウンターギアの組み立て
1.軸端をテーパー加工し、モーターケースとの接触面積を減らします。

2.軸にベアリング挿入側から3oのドリル刃を通して中空にします。
    貫通させてはいけません。軸端ギリギリで残します。
    難しい作業なので、不要な青ギアで十分に練習してからやりましょう。

3.ベアリング挿入部の外周の出っ張った薄板を切除します。

4.620を入れます。620と2で残した軸端の2点支持となります。

5.ギアカバーをはめます。カウンターの回転がきつい(特に他社製620
    を入れた場合)場合は、ギアカバーの軸受け部の出っ張りを少しずつ削
    って調整します。
    ここを削るとシャフトの保持が甘くなるので、シャフトをギアカバー側
    に寄せて、モーターケース側は裏から瞬間接着剤を流し、シャフトが
    モーター側に寄らないようにします。

6.ギアカバーを付けないまま、シャーシに取り付けてみます。
    カウンターとスパーのフランジ(歯を繋ぐ薄板)同志が接触していなけ
    れば OKです。接触していたらカウンターの軸端を削って短くしますが、
    削りすぎるとギア背面とモーターケースが面接触してしまいます。
    スパーの右寄せが足りないとここで地獄を見ます。

7.すべてを組んで回してみます。スパーとカウンターのバックラッシュが
    足りない場合は、シャーシ後端、モーターケースとの接触部にt0.5
    程度のプラバンを接着して、モーターケース後端を浮かします。


最終調整
1.ポリメイトやグリスを付けずに15分程、正転で空転させます。

2.プロペラシャフト支持部とカウンターギア軸にのみポリメイトを付け、
    音を聞きながら1〜3時間空転させ、ギアを馴染ませます。

3.削りカスを清掃し、ギア全体にポリメイトを付け、1時間放置してポリ
    メイトを浸透させます。

4.その後、1時間空回しします。

5.一応、これで完成。モーターを外して空転させ、音や回転具合を見ます。
    シャーシを裏向けで回した方が良く回る場合は、プロペラシャフトの位
    置が低すぎます。この場合、たぶん前側の調整だけでOKでしょう。
    前スイッチカバーのプロペラシャフト接触部に小さな突起があります。
    これを削り落とします。逆にシャーシ側は、プロペラシャフト下にプラ
    バンを貼付け、シャフトを上に押し上げて補正します。

6.コースを走行させます。
    クラウンギアが歯飛びするようでしたら、クラウンギアの歯面側の軸心
    の出っ張りを削ってバックラッシュを詰めます。
    削った分、背面に紙等をはさみ、ガタを補正します。

7.完成したら一旦バラして、調整に使った紙ワッシャーに瞬間接着剤を染
    み込ませ耐久性を増してやります。

8.ホイールをシャフトに接着します。シャフトをヤスリで荒らして、シャフ
    トを洗浄した後に瞬間接着剤を塗布します。べアリングに流れ込まないよ
    うに注意します。
    一旦乾燥させ、その上から再び塗布します。これが半乾きのうちにホイー
    ルをはめ込みます。

9.タイヤの成形
    タイヤをはめてモーターをつけて回し、外周にミニ四サンダー(?だった
    かな商品名)の縁をあてつけて、ゲート痕やパーティングの段差を削り落
    とします。外径をノギスで計り、4輪の差を±0.02以内にします。

10.タイヤのバランス取り
    モーターケースとプロペラシャフトを外します。
    タイヤをはめて空転させます。
    回転が止まる時、振り子のように逆方向に回って止まる場合は、どちらか
    のホイールがブレています。目視で確認してホイールを手で曲げて直しま
    す。あるいは回しておいてタイヤにマジックペンを当ててやると、偏芯し
    てる一番外側にインクが付きますので、これを目安にインクと逆方向に曲
    げます。
    これでも治らない時は片方のタイヤを180度回転させてはめ直し、再度
    回してみます。これを3〜4回繰り返して振り子のように揺れなくなった
    ら、タイヤのダイナミック・バランス取りは完了です。
    完了したら低粘度の瞬間接着剤をタイヤとホイールの間に浸透させ、接着
    します。



スーパー1シャーシ抵抗抜きのポイント:
STZの場合と方法は同様ですが、以下の点に注意してください。
1.前クラウンの下、シャーシ傾斜面がクラウンと接触。

2.前ピニオンの左、ピニオンがシャーシ壁面と接触。

3.前クラウンの右、シャーシ軸受け穴の下部が厚い。

4.シャーシ前左軸受けのリブ、ベアリングの内輪に当たる。

5.プロペラシャフトのピニオンを短くしないとクラウンに当たる。

6.モーターマウント(シャフト逃げのため半円状に切り欠いてある部分)が
    シャフトに通したクラウン位置決め用パイプに当たる。

7.S−1用黄土色超速は精度悪い。

以上

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