客室乗務員試験で行われる各種身体検査

@尿検査

 尿検査には,短冊状の試験紙を採った尿に浸して,色の変化を見るものや,10種類以上の様々なデータを得ることができる
機械による方法があります。
 試験紙による方法は,学校や職場の健康診断でもみなさん一度は経験したことがあると思いますが,この方法では,主に
「尿タンパク・尿糖・尿潜血」などが重視されます。現在行われているANAの場合も,3項目の判定を見る試験紙を使用している
ようですので,おそらくこの3つが検査項目となっていると思われます。ただし,ANAでは,特に問題がなければ結果について
その場でコメントがあるわけではないようです。
 尿は,腎臓や膀胱などの泌尿器系だけでなく,肝臓の状態なども知らせてくれます。しかし,尿の状態は食事や運動,さらに
ストレスなどによっても影響されますので,検査の結果がそのまま疾患の存在を示すわけではありません。通常の健診で問題
となるようなデータが得られたときには,多くの場合日をあらためて再検となるわけですが,客室乗務員の試験の場合,選考の
プロセスに位置付けられていることを考えると,平素の生活においてできるだけ尿のコンディションをよくするように心がけるのが
よいと思われます。
 よほど極端な数値が出てこない限り,尿検査のみで不合格になるようなことはないでしょうが,近い将来客室乗務員という激務
に就くことを考えれば,健康管理ということもたいへん重要なわけで,受験はそういった意識を高めるよい機会になると思います。

検査項目 臓  器 病気でなくても正常範囲を出てしまう場合
尿タンパク 腎臓・泌尿器系 生理前後や激しい運動の後。ストレス。
尿糖 腎臓・泌尿器系・膵臓 妊娠中の女性や中高年。疲れがたまっている。
尿潜血反応 腎臓 生理の前後なら陽性になることもある。 担当者にはっきり告げたほうがよい。
尿のph 腎臓・泌尿器系・膵臓 野菜不足の場合は酸性に傾きがち。
尿ケトン体 膵臓 妊娠。ストレス。過激なダイエット。
尿ウロビリノーゲン 肝臓 前の日に大量にお酒を飲んだり、肉をたくさん食べた場合など。
尿比重 腎臓・泌尿器系・膵臓 水をたくさん飲んだり,逆に利尿剤の利用などで体内の水分が少ないなど


 以上のほかにも,検査項目はありますが,「検査のことを考えて心配」といったふうに思い悩むのも心身の状態にとって
よいことではありませんから,本当に気になる人は,お近くの医療機関であらかじめ検査を受けることをお勧めします。



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