脱ステロイドの問題点を載せています。


ステロイド外用剤は依存しない!


    ステロイド外用剤は依存しない。
    ステロイド外用剤に「ステロイド依存」「Steroid addiction」これらの言葉を用いるのは誤りだ。

簡潔に説明する。
薬物で依存といえば、麻薬・ニコチン・アルコールなどを思い浮かべると思う。これらの薬物の依存症の場合、中止によりその薬物を求めようとする欲求が生じる。そんなことがステロイド外用剤でも生じるのか?―――答えは生じない。
つまり、ステロイド外用剤では薬物の依存は起こらない。

「依存」という言葉には、医学的に定義がある。
ステロイド外用は、この定義に当てはまらない。
間違った言葉の使い方なのだ。

いつ頃から、なぜステロイド依存という言葉が用いられているのか?私の知る限りでは、「steroid addiction」として、1970年代の論文に最初の記載がある。しかし、その言葉は医療界に受け入れられず、30年以上もの月日がたつ。

欧米や本邦の成書・論文を見ればわかるが、実際はほとんど用いられていない。使用している専門家は限られている。日本では、脱ステロイドの医師たちぐらいではないか?つまり、大半の医師はステロイド外用は依存しないと考えている。
受け入れられなかった概念だ。

むしろ、一般の方に広まった言葉だと思う。おそらく、ステロイド依存という強烈な印象を与える言葉は、1990年代のステロイドバッシングにおいて都合のいい言葉だったのだろう。間違った言葉・概念が、一般人のみに拡がるというのは、非常に残念なことだ。


それでは、「依存」という言葉を用いる専門家は、どのように考えているのだろうか?
私が今まで調べた限りでは、以下のような考えのようだ。

● 酒さ様皮膚炎、口囲皮膚炎などのステロイド外用剤の副作用を示している。
⇒ しかしながら、これらはただの副作用であって、依存の症状ではない。

● 適切な言葉がないのだが、「依存」という言葉が一番近いと考えて用いている。?
⇒ 医療用語だから、きちんと適切な言葉を用いなけらばならないのでは?


ちなみに、2010年に脱ステロイドを行う医師達が、アトピー性皮膚炎の治療ガイドラインにステロイド外用の依存を明記してほしいと日本皮膚科学会に要望した。このことは、逆に言えば「ステロイド外用は依存しない」と普通の医師は考えていることを示す。