
▲日本にも愛好家が多いアロワナの一種

▲優美な姿で知られるエンゼルフィッシュ

▲捕獲用の網

▲闘魚ベタ。オス同士を同じ水槽に入れるとどちらか一方が死ぬまで闘うため、個別の容器に入れて売られる

▲配合飼料や活性炭、各種薬品も売られている
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【概説】
首都プノムペンの174番通りと63番通りが交差する付近に、いくつかの観賞魚販売店(カンボジア語で「ハーンロークトレイチェンチュム」[ha:ng lwok trei chenhchum])が集まっている。そのうちのひとつ、タン=スーティエンさんの店を訪れ、プノムペンの観賞魚事情についての簡単な話を聞いた。
彼女の店では、複数の種類の金魚(カンボジア語で「トレイコントイバイ」、すなわち「三つの尾の魚」の意)のほかに、熱帯魚飼育の初心者でも飼いやすいエンゼルフィッシュ(トレイトロチェクカム、「ツバメの魚」の意)、成魚は1メートル以上に成長する大型魚アロワナ(トレイニアク、「ナーガ、または龍の魚」の意)、育てるのが難しいディスカス(トレイコントロップ)、水槽の底のゴミを掃除してくれるコリドラス(トレイコンドル、「ネズミの魚」の意)などの各種熱帯魚も扱っている。お店の開店時間は午前6時30分から午後6時30分までで、土日は休まずお客さんの来ない暇なときに休むという形をとっている。まとまった休日はカンボジア正月と中国正月、ボンプチュムベン(カンボジアの盂蘭盆)のときぐらいだそうだ。
カンボジアで売られている観賞魚は、一般にマレーシアやタイなどから幼魚を輸入し、それを育てて大きくしたもので、スーティエンさんは別の場所に構えている飼育用の店舗で輸入した幼魚を育て、63番通り沿いの店舗で販売している。1日に売れる魚の数は大小あわせて数千匹。小さい魚は数匹まとめて売ることが多いため、具体的な数字は把握していない。お客さんのなかには、在住外国人の姿もある。
値段は魚の種類と大きさによって変わるのは日本と同じだ。例えばアロワナ。小さいものは1匹5米ドル、ある程度成長したもの(30センチ程度)は10米ドルだ。また、エンゼルフィッシュは「小」が3000リエル(1米ドル=4117リエル、2005年6月19日現在)、「大」は4米ドル、ディスカスは「小」が2米ドル、「大」は20米ドルといった具合だ。
知り合いのカンボジア人にアロワナの話をしたところ、彼女の友だちの家で1メートル以上のもの(このくらいの大きさのアロワナは80〜100米ドル)を飼っていたことがあるそうだが、停電でエアーポンプが動かなくなって水槽内の酸素が不足し、死んでしまったそうだ。停電が日常的に発生する現在のカンボジアでは、自家発電機やバッテリーを使わないと小型魚より多くの酸素を必要とする大型魚を飼うのは難しいのかもしれない。
【撮影】2005年6月14日 首都プノムペン
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