
▲サトウキビの皮をむいているところ

▲ダゥムコー市場のサトウキビ売り場。ここの売り場ではカンダール州産のサトウキビを扱っている

▲ダゥムコー市場で買ったサトウキビをシクロに載せて運ぶ人

▲ソクリーさんと彼のサトウキビ畑。カンダール州スアーン郡にて

▲ソクリーさんの店のサトウキビジュース
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【概説】
サトウキビジュースは生のサトウキビの幹の皮をむいてから手動、または電動の搾り機で搾ったもので、カンボジア人にとってはごく身近な天然飲料のひとつだ。果実を搾ったものではないので、正確には「ジュース」とはいえないがここでは便宜上「ジュース」とする。首都プノムペンやアンコール遺跡群観光の拠点となる町シェムレアプならどこの屋台で飲んでもたいてい1杯500リエル(1米ドル=4100リエル、2005年6月現在)だが、地方によっては1杯300リエルのところもある。ただし500リエルのものと比べて量は少ない。
砂糖の原料になるのでジュースの味はとても甘いが、天然の成分なのでしつこさはなくさわやかだ。ただし、「はずれ」にあたるとあまり甘くなく草臭さが鼻につくことがある。雨季(5月下旬〜10月下旬)より乾季(11月上旬〜5月中旬)のほうがサトウキビの甘味は強い。ジュースをつくるとき、店によっては風味づけのためにオレンジの果汁を少々加えるところもある。
プノムペンでは中心からやや南西部、マオツェトン(毛沢東)通り沿いにあるダゥムコー市場やウナロム寺からすぐそばのカンダール市場などでサトウキビが売られていて、プノムペンでサトウキビジュースの屋台を営む人たちの多くはそこで仕入れる。カンボジアでは各地でサトウキビが栽培されているが、知り合いのカンボジア人によると、プノムペンの周辺では同市の南東部に広がるカンダール州やカンボジア東部のコンポンチャーム州に多くのサトウキビ畑がある。
近所のサトウキビジュース屋のお姉さんに聞いたところ、プノムペンでのサトウキビの価格は長さ2メートルくらいのもので1バイ(12本)5000リエル、それより長いものだと7000〜8000リエル程度だ。一方、カンダール州スアーン郡で20歳のときからサトウキビを栽培しているソクリーさん(40)の直売店では、1.7メートルほどのものが1バイ3000リエル。また、コンポンチャーム州スクォン郡出身のカンボジア人によると、スクォンでは2メートルちょっとのものが1バイ2000リエルだ。
2メートルくらいのサトウキビ1本でグラス1杯ちょっとのサトウキビジュースを搾ることができる。ここから電気代や氷代などの必要経費を除外して単純に計算すると、1バイ5000リエルのものを使っている店では1杯あたりの利益は350リエル程度だ。聞けばサトウキビの搾り機は手動のもので100〜150米ドル、電動のものでは約250米ドルなので、もとをとるにはなかなか時間がかかりそうだ。
余談だが、カンボジアには品種改良されたもので紫色、または黒色の幹を持つサトウキビがある。このサトウキビを使って調合された生薬はさまざまな病気の治療に用いられる。カンダール州出身の知り合いのモトドップ(バイクタクシー)は「精力剤にもなる」というが、彼の性格からして冗談かもしれない。
【撮影】2005年6月8日、9日 首都プノムペン、カンダール州スアーン郡
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