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ロッキー田川のエッセイ
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著者:ロッキー田川 プロフィール
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第12話 「ひとりのテニスファンとして」
 8月5日2003年のデイリースポーツに、「いかにマイクタイソが3億ドルも使い果たしたか」という見出しだったが、今から20数年前の世界的大テニスブームの頃、その当時の王者ボルグやコナーズを苦しめていた当時では数少ない弾丸サーブ王といえば、知る人ぞ知るロスコ・タナーである。彼は当時のラケットでサーブの最速何と時速152マイル(245キロ)を叩き出した選手である。彼のサーブの原点は、なんと毎日欠かさず行ったサーブの素振りであった。彼のサービスエースを見るために、試合会場には多くのファンが集まったものだった。が、しかし彼は最近シニアツアーの会場で逮捕されてしまった。罪状は養育費不払い、その他の金銭トラブルである。コービー問題の渦中にあるアメリカプロスポーツ界において、引退して目標もなくアル中になったり、人生を破滅させた元プロスポーツ選手はかなりいるようだが、それが大物なら社会問題視されるのだが、タナーの記事はとても寂しいものだった。夢を与えていた選手が夢をなくした時の寂しい写真と記事がスポーツ雑誌の片隅にあるのを見つけて、彼からサインをもらって大喜びしていた時代の自分の姿を思い浮かべていた。

 さてUS OPENの季節がやって来るが、皆さんは第二週目に行われる往年の名プレーヤー達の試合を見た事があるだろうか。現役選手の迫力あるプレーもいいが、彼らの懐かしいプレースタイルや今でも十分参考になるテクニックを見るのを私はいつも楽しみにしている。私の宝物のテニス写真集は、彼らのサインがぎっしり書き込まれている。かつて日本で国際トーナメントの裏方をしていた頃の私のことを、覚えていてくれた選手がいてとても嬉しかった。何より彼らは実に愉快に楽しんで、そして真剣にテニスをしている。たとえ体力は落ちても、体も心も痛めることなくテニスを永く楽しめている。彼らの姿に”テニスっていいね”とテニスをしていて良かったと教えられる。タナー選手もまたいつか楽しくプレーする所を見せて欲しい。貴方のサーブに憧れていた一ファンとして。

第11話 「長島茂雄のチョー科学的指導法」
 あの長島さんの指導法といえば何を言っているのか分からないとか、バーとかビューンなどとかしか言わないとかバラエティー番組でネタにされているけれども、実際そんなレベルなわけないだろう。長島さんが具体的に教えているところは、テレビ番組としてウケないだけである。さて、そのバラエティー番組でよく扱われるバーとか選手が打つ時に声をだして指導する事を「同調誘導法-タイムマーキング」と言って、多くの筋肉に寸時に命令を出すのに大変役立つのです。その他に「描写誘導-ディスクリプション」動作のコツを言葉に置き換える方法、「透写誘導-トレーシング」手本をまねさせる方法、「接触誘導」身体に触れて本来の動きを導く、マラソンの小出監督が高橋尚子を育てた軸となった指導法でもある。この誘導法も手塚氏の本で紹介されています。練習の時、具体的な筋肉の動きよりもっとフィーリングとかイメージが大事で、ブルーリーも燃えよドラゴンの冒頭のところで弟子に教えていた事は「考えるな、感じろ。」でした。明るいクラスは良く声が聞こえてくるし、そうではないところは静かだよね。声とフィーリング、スポーツの上達以外にも大事ですよね。
↑TOPへ2003年08月05日 08時48分24秒

第10話 「阪神タイガースの大躍進の秘密」
 今年の阪神タイガースの大躍進にある科学的根拠は、2002年11月に発売された「バッティングの極意」筆者手塚一志に予言されていたのです。彼の名前は現代のスポーツ科学に興味のある人は聞いた事があるでしょう。あの松井秀喜のバッティングを最終的に完成させたのも、彼の知恵のお陰です。去年、巨人優勝で陰に隠れてしまった阪神の選手達が、9月にバッティングが良くなっていたことに気づいていた人はどれくらいいるでしょうか。2002年の阪神は新しいバッティングスタイルに取り組み、ついに今年その花が咲いたのです。そのきっかけを作った人があの田淵バッティンコーチです。彼はダイエーホークス監督時代の失敗を期に10年間新たに野球を勉強し、プロ野球経験などない手塚氏の理論を取り入れ最強軍団を作りあげました。もちろんこのことを星野監督が認めなければ成り立たなかったわけですが。私は常にこういう風に前に進み一時の屈辱に耐え、常に向上心を忘れない人たちが大好きである。ところが今もあるんですよね、何の進歩もないテニススクールが。そしてそこで教えている方も教わっている方も、傍から見ていると何かこう空しくなりますね。さて阪神選手のバッティングを目覚めさせた、そしてテニスにとても役に立つ方法をスーパーレッスンの方で紹介させていただきます。
↑TOPへ2003年07月28日 07時13分46秒

第9話 「アニカ・ソレンスタムの微笑み」
 あの女子プロゴルフの女王で男子ツアーにも挑戦し、時の人となっている彼女が他の選手より多くのファンを引きつける最大の魅力は、その実力よりもいつも微笑を絶やさないことだ。ゴルフやテニスの選手にはその精神的重圧からくるしかめっ面をしているのが多いが、なぜ彼女はそんなに微笑んでいられるのか。それは彼女を育てたスウエーデンチ−ムヘッドコーチのピア・ニルソンの手腕によるものだ。かつてアニカはジュニア時代テニスの選手だったが、よくあるバーンアウトしてしまった。のちにゴルフと出会い、そこでニルソンさんに教わったことは、ゴルフを通じて人間的に成長することが一番大事だという事。もちろん他にも彼女の才能を開花させたコーチング技術とか独特のメンタルトレーニングなどもあるが、フェアな人間である事、そしてそれが認められる喜びを知った彼女は何の雑念もなくプレーできるようになったので他の選手よりも本当に強い力を得たのだろう。かつてニルソンさんがアメリカのゴルフコーチ達に独自のメソッドをレクチャーした時、おもいっきり否定されたが、しかしその時”よしアメリカで勝てる”と確信されたそうだ。あなたもなってみたいと思いませんか、微笑みの似合う人間に。
↑TOPへ2003年06月05日 03時06分56秒

第8話 「NYヤンキース トーレ監督の約束」
 アメリカというものを勘違いしている人たちはとても多いと思うよ。特にスポーツに関しては、アメリカではガムをクチャクチャしながら自己主張が強く個人主義だと思っている人はたくさんいるはず。ジョー・トーレ監督がヤンキースの選手に約束ごとを3つ与えた。

一つ、挨拶はちゃんとする。
二つ、帽子はきちんとかぶりユニフォームもきちんと着る。
三つ、グラウンドをだらだら歩くな。
ちなみにオーナーは長髪と髭も禁止している。

もっと専門的にいうとピッチャーがファーストカバーするときは全力疾走すること。これを2度怠って首になったのが伊良部。ユニフォームをきちんと着ず、自己主張しすぎてトレードにだされた選手だっている。僕のレッスンに来ている人でもたまにいるんだよね。口をクチャクチャしている人が。本質的に日本人だろうがアメリカ人だろうが、基本的姿勢はどこも一緒という事。だから松井選手は受け入れられたんだよね。とにかく本質を見失うなという事。
↑TOPへ 2003年04月16日 11時10分13秒

第7話 「相手を受け入れる強さ」
 今年の正月映画「AIKI」がもうNHKで3月1日(土)午後7:55に放映される。興行としては大ヒットはしなかったのだろけど、何か深く心に染みる作品である。車椅子の若者(加藤晴彦)が合気道を通じて新しい人生を切り開く物語だが、実際のモデルとなったのはオーレ・K・イエンセン氏で、デンマークで車椅子の合気道を開発され、あの今村昌平の息子である監督の天願大介が10年の歳月をかけて完成させたのす。映画の中で師範(石橋凌)の言葉に「正しい質問には最初から正しい答えが含まれている。合気は相手を拒絶するのではなく、一度は相手を受け入れなければならないのです。」この台詞にこの映画の趣旨が集約されてる。テニスを通じて頑張っている仲間でもお互い上手くいかない事はいくらでもある。目的が違ったり思いがずれたり、そういう時はたまにはちょっと違った世界に目を向けてみることも必要だ。NHKに入っていない人にはビデオに撮って貸してあげよう。技とか強さとかのみに注目されがちの武術の世界から、何か心に欠けているものを与えてくれることでしょう。
↑TOPへ 2003年02月28日 02時27分33秒

第6話 "マンテン"に学ぶ
 主人公が天気予報士としてどんどん成長していくのだけど、その秘訣は新人時代にする自分で天気図を作るという事をずっと継続しているから、それによって先輩を追い越していった。あのNFLの神様と言われたジョーモンタナがプロに入って最初にわった事は、しっかりボールを受け取ること。超一流の音楽家の人ほどしっかりドレミファソラシドの音が出せることを日夜練習しているとのこと。基本の大事さを身に染みてわかっている人ほど一流である。金錬の目的はそこにある。最初の時間はできるだけ基本練習をしっかりおこなって欲しい。この積み重ねが大きな土台となりテニスプレーヤーとしての礎となる。
マンテン→連続テレビ小説「まんてん」  ↑TOPへ 2003年02月19日 05時49分14秒

第5話 「習得しようとする心」
 マラソンの高橋尚子選手が先に辞めた小出監督を追って積水化学をやめたけど、それだけ師弟関係をつくりあげた二人はほんとうにすごいと思う。最近同じプライベートスクールに通う3人にジュニア生徒が僕の元をさって別のコーチのレッスンに代わったのだけど、”去る物は追わず”。あえて言うまでもないが、上達するポイントは好きこそものの上手なれ、そして飛躍するためにそれまでのやり方を変える勇気がある事。
 僕の生徒でもみんな口ではよく返事するが、ほんとに実戦しているのはほんの一握り。特に一番うまいNさんはいつもよく質問されるし、新たな技術を習得しようとがんばっている。僕は生徒を見るときその人の何を一番にみるかというと、それは技術でも体力でもない、その人のテニスの心を見る。
↑TOPへ 2003年02月04日 01時25分21秒

第4話 「武蔵から学ぶ 2」
 佐々木小次郎が追っ手から追われて走っているとき、左手は刀のさやを持ち右腕はまっすぐさげて、要は腕を振らずに走っている。これをナンバ走りといって、まさに現代のスポーツ界に重要な走り方の超基本なのです。
 特にテニスにおいてちょっと考えてみたらおわかりでしょう。実は日本人には昔からとても優秀な動きかたができていたが、それが何と明治維新によって衰退させたのだと最近専門家の間でよく言われていることです。そして今その動きをこの時代に復活させている人たちの努力で、日本サッカーをワールドカップに、またイチロー選手などその他世界で活躍する日本人アリートの源となり、この日本人特有のDNAがよみがえってきたのではないのでしょうか。
 残念ながら日本のテニスの世界ではこのことに気づいているとは思えないが。
↑TOPへ 2003年01月10日 00時05分06秒

第3話 「大河ドラマ・武蔵から学ぶ」
 NHK大河ドラマ「武蔵」がスタートしたが、僕はとても楽しみにしていたのだが、第一回の放送で早くも重要なヒントを得た。それはTOKIOの松岡君演ずる佐々木小次郎の足サバキだが、よりよい足の使い方とはやはり小指側から親指側に動かされ、足を後ろにクロスさせた方が重心を長く横に移動できるという事。
 この番組の殺陣を指導しているのが林邦史朗(はやしくにしろう)氏で彼もまた日本を代表する剣士である。皆さんもこのような視点で「武蔵」を見てみては。
↑TOPへ 2003年01月08日 05時30分42秒

第2話 「毎日の積み重ね」
 今日12月27日(アメリカの日付)NHKのニュース10に、桑田投手復活の鍵となった甲野善紀(こうのよしのり)氏がでていたよね。しかし彼も昔は変人扱いされていたと思うよ。一般論と違う事を貫くという事は、実は大変パワーがいるんだよね。
 そう、この僕のレッスンなども普通の奥様方には受け入れれないわけ。だけど、まったく0から始めてくれた人は、ラリーが何回も続けられるようになるわけ。そうすると今度は、やっかみとか、横槍が入ったりするんだよね。こいう事はどの社会でも同じだね。

 さて、僕がレッスンでよくいう事は、例えば人よりバックが上手くなりたいなら(片手両手うち関係なく)、一日の生活の中でドアの開け閉めとか、鍵とか非利き手でやってみる事。そういう小さな毎日の習慣化された動作が役に立つという事。
 ちなみに僕はゴルフセットを2つ持っていて、右打ち用と左打ち用を打ちっぱなしで練習していると、たいてい隣の人が変な顔するけど、 両方でびしばし打ち込めば、そのうち感心して見ているよね。
 実はこれもテニスで体の非利き腕側の方のトレーニグのためにしているのだけど、とにかく毎日のちょっとした積み重ねがとっても大切という事。

↑TOPへ 2002年12月28日 13時07分21秒

第1話 「質と量」
 日本高校サッカー三冠に導いた志波芳則監督が、サッカー協会からの援助金の不正使用みたいな感じで監督をクビになったけれども、私からみれば、彼ひとりで全部責任をとって学校に迷惑が少しでも行かないように、そうしてチームが試合にでられるように配慮したのだろう。
   確かにルールでは彼の援助金に関しての扱いは違反である。しかし人道的にはすべてチーム選手の為に行った事で、汚い事をしたわけではない。彼は普通の学校の復数の部活で共有する運動場で、しかも、一日2時間という限られた練習時間で全国大会を全部制覇したチームをつくったのだ。
 その最大のポイントは質と量。量が多ければ質は落ちる。しかし量が多くないほど質は上がるという事、集中できるという事だ。
 テニスでも1時間の練習をどれだけ質を上げるか、これはいくらでも自分で上げられる。そして質の高い練習をしている人はその人の打つ前(待っている時)と、打った後の動き(交代のしかた)にしっかり現れる。

↑TOPへ 2002年12月17日 04時57分07秒

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