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2006年7月21日(金) 依存と違法
 ネット依存という現象がある。別名というか似たものにテクノ依存がある。
 詳しいことは正直なところ分からない。しかし依存というからには,何か快な要素が存在することを意味しているのではないだろうか。
 
 アルコール依存や薬物依存というのは,体内に摂取する物質によって依存症が発症する。物質的なものによって脳に快が与えられ,それが条件付けされ,意識的ではなく快を求めるようになる・・・と自信はないが思われる。
 だが,ネット依存はそれらとは根本的に異なる。恐らく脳内物質に快や依存的なものが送られているのだろうが,得られるものは物質ではなく体験である。
 体験ということは,状況依存的なものである。当たり前だと思われるかもしれないが,ネット依存は状況依存である。
 状況依存で有名なものは,恋愛依存などの対人依存がある。ストレス解消が伴うような,買い物依存やゲーム依存などとは別物であると考えられる。


 ネット依存は何故生じるのか。専門家が色々と語っているだろうが,私は生憎専門ではないので,私の主観的な感想と主張をここでは述べたい。飽くまで主観であるので,これが何らかのデータを根拠としているわけでもなく,正確かつ適切なわけでもない。
 
 ネット依存の原因は大きく次の4つに分けられると思われる。
1.ストレス解消
2.精神的安堵
3.便利性
4.背徳性
 ストレス解消は,例えば現実世界(リアル)では行えない言動をすること等である。これは意外に気持ちよい。リアルでは言えない言葉で会話したり,下品で俗的な発言をすることができる。リアルで抑圧されたプレッシャーを解放する瞬間であり,依存を生む可能性がある。
 精神的安堵は,リアルで友達がいない場合に,より多く感じられることだろう。すなわちネットでの人間関係,ネットで繋がった他者との結びつきである。リアルの自分を知られていないからこそ生まれる友情のようなものもあれば,仮想現実だからこそできる恋愛のようなものまである。一定距離があるからこそできる悩みなどの相談によって結びつきを強くする。これは,リアルに欠けたものをネットによって充足することを可能とさせることから依存を生む可能性がある。ネット友達をリアルよりも優先する状態までなってしまえば,生活の中心はネットになるだろう。
 便利性は,そのままである。つまり,ネットを利用する方が簡単で楽なのである。買い物なども今やネットで可能な時代である。情報収集などは信憑性こそ怪しいものの膨大な量がネットでは記載されている。ただし,知的好奇心を刺激されたり,満たしたりする上で依存が生じる可能性があるが,これに大きな影響力があるとは言い切れないだろう。どちらかというと,これをきっかけとしてネットに侵食されるのかもしれない。
 背徳性は,実は私が最も主張したいものである。これは万引きなどをしてスリルを味わう軽犯罪依存などにも近いかもしれない。また,上記の便利性とも重なるものであると思われる。すなわち,主題にも含めた違法性である。デジタルなものはネット上にたくさん転がっている。P2P(Peer to Peer)などは良い例である。著作権を完全に無視したデジタルコピー,質は劣化しているものの品を楽しむ分には問題ない。また,この背徳性の興味深い点は,私たちが恐らく意識して感じているものではないだろう,ということである。違法なものであるから楽しむ,というよりかは無料で便利だから楽しむというように通常は感じているだろう。しかし,本当に無料なものよりも,本当は有料なのに無料なものということの方が,価値を重く置いてはいないだろうか。よく言われることではあるが,それこそが背徳性の醍醐味であると私も考える。

 いつしかネット犯罪の規制が厳正になり,皆が心地よく使えるネット環境になることを祈る。