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| 心理学との出会い 様々な心理学 次のページへ(Q&A) | |
| 「心理学」という言葉を耳にすると,まるで超能力者にでもあったかのような反応をする困った人間がいる。 およそ自分でも愚かな戯言をほざいていることを認識しているのだろうが,あまりに滑稽な反応で不快にさえ思える。 かくいう私も,心理学という学問と出会うまでは,その意味をほとんど理解していなかったわけで・・・。 大学に入学後,騙された〜とは思いつつも,逆にその魅力に取り憑かれてしまったのだが・・・。 私が心理学に興味を覚えたのがいつだったか,心理学のどの側面に惹かれたのか,不覚にもあまり覚えていない。 おそらく前者の答えは高校生のときだろう。 当時,カウンセリングブームのようなものがあり,心理学が流行していたのを覚えている。 それ以前の私は,理工学に興味を持ったり,社会学に興味を持ったり,その矛先はフラフラと揺れていた。 私には特定の将来の夢は無かったが,漠然と日本という国に留まることを恐れ,まだ見ぬ地への憧憬を抱いていた。 それは恐らく私の旧友の影響もあったのだろうが,世界を渡り歩き,様々な空気に触れたいという欲求があったからだ。 後者の答えはここにあるのかもしれない。 たしかに,私は精神科医のような存在として心理学を捉えていただろう。 だけれども,私は心理学を学ぶことによって,文化による人間の違いを追及したかったのだと思う。 そうすることで,自分の視野を世界に広げたままにしておけると思ったからかもしれない。 基本的に,私は安直で目先のことしか考えず,自分の将来については無関心で破滅的思想を持っていたから尚更だ。 そうこうして大学で心理学を学ぶことになり,私は自分と同期の人たちがカウンセラーを連呼するのに嫌気が差した。 誰も彼もがカウンセラーを目指し,臨床を希望する。 そしてそういう人に限って,過去に何かしらカウンセラーにお世話になった人だったりして,嫌な分野だなぁとウンザリした。 私自身はカウンセラーにお世話になったことはなかったが,どこか自分もそこに属している気がしたのだろう。 また,私はそれを認めたくなかったのだろう。 だからこそ,余計にそういった人たちへの嫌悪感が芽生えたのだと思う。 今にして思えば,こうやって心理学を共に勉強する人への蔑視が,私の大学生活を腐食したのだろう。 私は学部時代,臨床領域の講義は積極的に避けた。 それは上記の理由からでもあるが,それよりも他の領域への関心が強まったからだと信じたい。 大学に入学してすぐに出会った領域は社会心理学だった。 人がある行動をする上で,社会的な影響というものが強く及んでいることを知り,興味が湧いた。 対人心理学と呼ばれるカテゴリは,後に私が卒業論文を書くにあたって非常に影響されたところだろう。 その後に興味を抱いたのが,知覚心理学。 ゲシュタルト心理学と呼ばれる図形や錯視,目や耳の構造なども心理学に含まれることを知った。 また認知心理学も面白いと思った。 記憶の分野を先に知ったが,推論など人間の思考の矛盾やエラーなどを知ることに興味を抱いた。 行動分析学も単純だが,これは一つの真理かもしれないと思ったこともあった。 人間を始めとする生物全ての複雑な行動をこれによって単純化して説明できるかもしれないと信じていた。 大学も後半になると,私は人間の感情に興味を持った。 一見,複雑なそれも実はひどく単純なものなのではないかと思ったからだ。 また,他者のそうした感情を理解することができる人間の持つ能力に注目した。 ロボットでもその能力を得ることはできるのだろうか,他の動物でもその能力を・・・と。 そうこうしているうちに,人間は互いに共感して社会を形成する不思議な生き物だと思うようになった。 それも何かしらマクロな存在を感じさせるような,大きなプログラムのうちの一部のような壮大なスケールを思い描いた。 大学院に入ると,心理学についてのより深い知識を得ることができた。 それまで避けてきた臨床心理学や発達心理学などにも出会うことがあり,私はますます心理学を好きになった。 それと同時に,心理学の限界も感じた。 人間の心を理解しようと躍起になっても,それを知る方法がないのではないかという不安が先行した。 また,それを知ることが,一人の人間の力では到底及ばないことも今更ながらに痛感した。 人間の構造を知りたい自分が,人間の行動を知りたい自分よりも日増しに強くなっていった。 なぜなら,人間の行動を知ろうとしても,そこには未知の部分が横たわり,それ以上進めそうになかったからだ。 研究者として生きていきたいと思った私にとって,それはあまりにも危険かつ困難な道を選ぶことになると思ったからだ。 だが,私が根本的に興味を抱いた他者の感情の理解というテーマを簡単に捨て去ることはできなかった。 それゆえ,私は社会的認知と呼ばれる分野に身を置こうとしている・・・ |
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| 心理学といっても多種多様であることは既に述べた通りであるが,具体的にはどのような分野があるのか。 それを語る前に,心理学の簡単な学問としての成立過程を記したい。 紀元前の偉大なギリシア人,アリストテレス氏。 もう説明するまでもないが,彼とレオナルド・ダ・ヴィンチ氏は凄いと心の底から思う人物である。 このアリストテレス氏が,心理学の礎いうか源とされているようである。 しかしながら,人間の人間に対する好奇なる探求は,神話や宗教に見られるように以前からあったりするようで・・・ 哲学として先陣を切って語ったのが,このアリストテレス氏とされている。 「Cogito ergo sum」で有名なルネ・デカルト氏。 人間の行動を科学的に説明しようとした人のようである。 同時期に,「リヴァイアサン」で有名なトマス・ホッブス氏も色々と心理ネタを考えていたようだ。 その後,脳や生理学関係と共に心理ネタを扱う人も増える一方で,別ルートから登場する人がいる。 進化論で有名なチャールズ・ダーウィン氏である。 彼の功績は,人間の行動を系統発生的に見る視点を提供したことだと勝手に思っているわけだが・・・。 いろいろと多方面に影響を与えた人である。 そうこうしている中,実験心理学と呼ばれるものが確立していった。 有名な人が,ヴィルヘルム・ヴント氏である。 ライプツィヒ大学に世界初の心理学実験室を作ったことで非常に有名な人である。 だが忘れてはならないことは,心理学とは理系の学問,ということである。 |
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| それでは,心理学とはどのような分野があるのか? どの学問でも,細かい分野まで持ち出せばキリが無いものなので,大きく性質の異なるところから説明したい。 とはいえ,同じ学問なので明瞭な区分ができないことも事実であり,そのあたりの曖昧さは適当に。 また紹介する順番は,ただ思いついた順なだけなので,特別意味があるわけではない。 さらに,もしかしたら(というか,まず間違いなく)間違ったことを書いていることも考えられるので注意してほしい。 分野1 : 知覚心理学(Perceptional Psychology) 意味のままではあるが,視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚感覚などの低次の感覚系を扱った心理学のこと。 例えば,外界に存在する物や音といったものを見たり聞いたりする場合,それが同一のものであったとしても,人によって異なった見え方や聞こえ方をするものである。つまり,外界の情報を取り入れ,感じることは,個々人固有の「何か(心)」を媒介にして変容するといったことが考えられ,そういった心の働きについて理解しようとする学問が知覚心理学である。認知心理学とは,扱うテーマが低次か高次かで区分される。 ゲシュタルト心理学,ニュールック心理学などもこれに該当すると思われる。 分野2 : 認知心理学 認知なんて言葉が使われ始めたのは最近のこと。といっても,今から30〜40年前にはなるのだが・・・。 上にも述べた通り,知覚心理学よりも,さらに高次のものを扱う心理学のこと。高次という概念がやや難しいのだが,脳科学や認知科学と深い関わりがあって,人工知能などに貢献する学問でもある。極端な例では,現象を優先する知覚心理学に対して,なぜそのような現象が起こるのかといった妥当性を問うことをメインにした心理学であるともいえる。もちろん,上記の通り,明確な区分はないため,相互に理解した上で研究することが望ましい。様々な心理学の分野との関わりを持つ。 思考心理学,学習と記憶心理学,言語心理学などがこれに該当するかと思われる。 分野3 : 社会心理学 比較的広い領域であり,人と人とが形成する社会において,どのような行動が生まれるか,またそうした行動の背景にはどのような心理があるのかを分析する心理学である。心理学を学び始めると,まず最初に興味が惹かれる領域であると個人的には思っている。人間が生活する以上,他者との触れ合いは確実に有るものだから,そういった人間関係やコミュニケーションなどを考えたりするのが好きな人にはお奨めな学問である。そうしたことから,基本的な対人行動を研究する実験社会心理学と,実際の場面での対人行動を研究する応用社会心理学がある。 産業心理学,犯罪心理学なども,ひょっとするとこれに該当するかもしれない。 分野4 : 発達心理学 最近では,生まれてから死ぬまでを一つの発達(生涯発達)とみなす立場が強くなったことから,それまで幼児や児童を中心に扱っていた領域が拡張された形となった。子供の発達に必要な養育者との関係などを含むことから,社会的なアプローチも必要とされる。その一方で,子供の能力の発達を知る上で,認知的なアプローチもまた必要とされ,幅広い学問でもある。臨床心理学にも比較的近い領域であることもあって,人気のある領域であるが,その難しさから,多くは学部レベルで挫折したり,心理学他領域へ興味が移る人が多い。 教育心理学,学校心理学などもこれに該当する。 分野5 : 行動分析学 人間の心などというのは不可視であって,その量的な測定は極めて難しい。というよりも無理である。だから見える部分のみを研究しよう,としたのが行動主義という一世を風靡した学派の人たちであり,そうした人たちが結果として考え出したものが,行動分析学である。人間の行動を,ある程度まで単純化することによって,非常に明瞭かつ説得力のある研究が進められ,個人的には心理学の領域に留めておくにはもったいないと思うほど,科学的である。ある刺激に対して,ある反応を起こす。これが原点であり,究極である(過言だが)。 動物心理学,学習心理学などもこれに該当するところがある。 分野6 : 臨床心理学 実のところ,あまり詳しくはないのだが,世間一般では非常に名の知れた領域である。医療系のようだが,医療系ではないので,患者とは呼ばず,依頼者(クライアント)と呼び,医療行為は法律で禁止されているため,治療薬などを扱うことはできない。上記の様々な基礎的な研究から得られた知見をもとに,それらを応用してクライアントに適切な手法を考案し実践する。精神分析学などを,どのように利用しているのかは分からないが,掴み所の無い非常に難しい学問であり,頭が良いだけでは通用しない心理学ではないだろうかと思われる。 どちらかというと心理学の中でも,独立している。 |
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