1. 行程の把握


ガレージキットの製作工程は基本的にプラモデルの製作工程+下地処理で構成されます.
ガレージキットの素材はレジンであるため各工程でプラモデルと異なる処理がありますが塗装については一般のプラモデルと同じ工程です
塗装しないとレジンの素材色一色ですので塗装は必須項目となります.


2.購入と部品の確認


1)部品の分割位置を確認する
購入時には出来れば部品の分割位置を確認しましょう.できれば塗り分けに近い部品分割がされているキットを購入しましょう.前髪と頭部が一体化したキットでは塗り分けが特に大変です.キャラクターによっては前髪にボリュームがある設定でちょうど分割位置が設定上のV型窪みで前髪と後頭部髪のの分け目と解釈できる場合もあります。このような場合はパーツ毎のすりあわせを丁寧に行うことで塗り分けは必要ない場合もあります。またあるメイドさんではカチューシャが分割位置にあり分割部を隠す役割もしている場合がありました。
組み立て工程上,塗装,組み立て,塗装といった工程をとらざるを得ない場合もあります(例,前髪と後ろ髪で頭部を挟み込む部品分割では前後髪の毛および顔の塗装後いったん組み立てて前髪と後ろ髪の接合部ラインを処理しさらに接合部分の塗装が必要となる場合があります).初心者の場合避けたほうがいいかもしれません.(一部のキットでは髪の毛の顔面からの浮きによる違和感を防ぐために意図的に頭部を一体化している場合もあります.)
比較的大きいフィギュアや複雑なポーズのフィギュアではたまに脚部ふともも部分での部品分割や腕の途中での分割が見られますが,レジンの性質上内部の化学合成は長期にわたって進行し,部品の大きさや形によって収縮量が異なるため接合部位置がひずみ,ひび割れが発生してしまいます.私の経験では2〜3年程経過(アルテコ使用時,エポキシ接着剤使用時共)すると例外なく塗膜にひび割れを生じていますので,長期的な保存には耐えられないと思います.完成品製作依頼をする場合でも高額な完成品が数年でひび割れては意味がありませんから部品分割位置も頭の片隅においといてください.(ベストは足はパンツ境界部分,靴下,ブーツの段差部分,腕は袖,手袋等の境界です)尚、塗膜状のひび割れが生じたキットは1995年頃にイベントにて購入したものですので、素材の成分等の改良が進んだ現在のレジンキット(特に業者抜きと呼ばれる専業業者により複製された製品)では収縮はそれほど大きく無いかもしれません。

2)パーツチェックをする

キットを購入したら直ぐに製作をしないキットであっても,内容物の確認およびパーツの不足や破損を直ぐに確認します.メーカー製であっても購入後数ヶ月以内でないと交換や不足パーツの請求に応じてくれない場合があります.ワンダーフェスティバル(WF)やワールドホビーフェスティバル(WHF)等のイベント購入品ではおおむね1ヶ月〜2ヶ月が部品請求の期間となっているようです.(最近はキットの説明書に請求先や期間が記載されています)キットの型の問題等で購入後時間の経ったものでは交換するにも部品を複製ができなくなる場合もありますので注意が必要です.

3)何が不良品か
不良部品の交換についてですが,最近のガレージキット品質の向上は目覚ましい物があり,ほとんど気泡や型の段差が見られないものがありますが,一般的には段差や気泡についてはガレージキットの製造工程上の点から交換対象とはなりません.またイベントディーラー製については気泡により細かいディテールの一部が欠損している場合もありますが多少の欠損は交換対象にはならないと考えてください.イベントでは大行列のできるディーラーでなければ購入時に部品の確認をさせてもらえるので購入時によく確認して決断してください.(大手ディーラー製では専門業者に依頼してキットの複製および製造をしている場合が多く品質は安定しています)あとはキットへの愛情で克服しましょう.
交換対象の判断基準は?
修復不可能(欠損周囲から想定して形状が用意に想像できない場合、異物混入や硬化不良などの根本的な不良)
フィギュアの命である顔(鼻のてっぺんなど)の大きな欠損
ディテール全体に及ぶ欠損
ゴミの巻き込み
硬化不良による欠損
破断・破損

また,大きな部品では歪んでいたり曲がっていたりすることもあります.これは熱湯やドライヤーにより熱を加えることでレジンが若干柔らかくなりますので正常な形に戻し,その状態で冷水を使って冷却することで修正ができます.

4)正規の製品で粗悪な海外模造品ではありません(ヤフオクより)

補足:海外製のキットについて
近年,ヤフーオークション等で海外製と謳い正規の価格より安くキットを販売している場合があります.どうしてこんなことができるのでしょうか?これは,正規品をコピーしたもので中国等の安価な人件費で複製をしていることと,版権許諾費用がないためだと考えられます.安いのですが実際は正規品に比べかなり劣っているものです.
実際に一体購入してみた感想ですが(あくまで調査のためで実際は嫌気がさして表面処理途中で捨ててしまいましたがそれはタイより送られてきました)キットとしての問題点は,
1. 湯口の部分が雑に削られているためディテール想像できないほど欠落してしまっている.
2. 粗悪な材質の場合があり,非常に硬く紙やすりによる表面仕上げが困難である.硬化不良がありスポット的にもろくなっている場所   もありました
3. 複製品のさらに複製のため部品同士の合いがいいかげんで製作者の意図するポーズやニュアンス通りの組上がりを期待できない    平滑さが要求されるようなディテール(ヒップライン等)でも微妙に波打っていたりする.複製時の原型の磨きが不足しているか、型   が歪んでいる可能性がある。
4. 細かい部品のディテール等を故意に省略してしまっている場合が多いい.複製を楽にするため、型持ちをよくするため
   以上の問題点のためしないでいい苦労が3倍増し以上になりますので正規の価格で買ったほうが良いと思いますし,著作権上も    問題であることは当然ですので購入はしない方がいいでしょう.

許諾シール
正規品には版権シールが貼ってあります


部品と部品表

素材
レジン:
コールドキャスト
PVC

離型材の除去・洗浄




2-1.用具

最低必要な物(サフレス仕上でない場合)

a)素地作業
紙ヤスリ400番、600番
真ちゅう線 0.5mm 0.8mm 1.2mm 1.5mm
ピンバイス

b)りけい剤洗浄作業
クレンザー
いらない歯ブラシ

c)サーフェイサ塗装
600番、
瞬間接着剤+ノズル

d)塗装下地最終
紙1000番

e)白下地


e)マスキング



紙ヤスリ400番、600番、1000番
瞬間接着剤+ノズル
エポキシ系接着剤
真ちゅう線 0.5mm 0.8mm 1.2mm 1.5mm
ピンバイス
ニッパー
練り消しゴム
カッター
スチール定規
マスキングテープ
マスキングゾル
メンソレータム(メンターム)
粘土
プラ棒

塗料皿
薄め液
ティッシュ
スポイト
サーフェイサー
エアブラシ一式
各色
クリアー
フラット
エナメル




2-2.作業内容

3.仮組
3-1.材料,工具
3-2.作業内容

4.下地作り(表面処理)
4-1.材料,工具
4-2.持ち手について
4-3.表面処理(ヤスリ掛け)
4-4.サーフェーサー
4-5.塗装ブースの製作

5.塗装
5ー1.コンプレッサーとエアブラシ
5ー2.エアーブラシテクニック
5−3.マスキング
5−6.肌色の調合と塗装
5−7.グラデーション
5−8.金属塗装,パール塗装
5−9.COPICによる塗装
5−10.瞳の塗装
5−6.仕上げ
0.瞳の塗装
経年変化による退色

6.飾り台

7.アフターフォロー